わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

アントネッロによるレオナルド誕生日記念コンサート

2007年04月16日 16時36分09秒 | 美術散歩

昨日はレオナルド・ダ・ヴィンチの誕生日

555回目だとか・・・

そんなわけで、『レオナルド・ダ・ヴィンチ ☆ 天才の実像』展では

記念のコンサートが、東京国立博物館内の新装成った表慶館のドームで開催されました。

 
 表慶館を望む

開演が2時、開場が1時半でしたが、前売り券は全て完売でした。

当日売りもありません。


わん太夫は、11時頃に東博に到着。

 
  本館正面

『受胎告知』の鑑賞者の列は既に正門の辺りまで連なっており、

待ち時間は40分前後とのことでした。

 
 ご覧のような行列

そこで、同じ本館の2階の国宝展示室に直行し、

『鳥獣人物戯画』をゆっくりと約30分間堪能。

そのあと、表慶館前のベンチで、持参したランチをいただき、

お菓子を食べ、コーヒーを飲んで一休み。

 
   やっと皆さん入り口まで到着しました


12時半頃から表慶間の正面で並ぶことしばし。

開場時間の1時半に入り口の扉が開き、徐に中へ・・・

最前列のほぼ中央に2席確保。1席はJuliaさんのため。

(結局は、かなりギリギリに来られたようなので、やむなく、
他の方にお譲りしましたが・・・)

そうこうするうち、池上先生が、わん太夫を見つけて下さり,

わざわざ挨拶にお越しいただきました。この時点でもう興奮状態が一気に加速。


演奏はアントネッロの3人にソプラノの野々下由香里さん

アントネッロの演奏は昨年についで2度目体験。

濱田芳通 :コルネット/リコーダー

石川かおり:ヴィオラ・ダ・ガンバ

西山まりえ:ルネッサンスハープ

 
  左:ルネッサンスハープ、右:ビオラ・だ・ガンバ

演奏曲目は当初予定のの11曲から、1曲少ない10曲

でもアンコールが2曲あり、許しちゃいます(笑)

10曲の中には、ダ・ヴィンチ自身の作曲によるものもありました。

どの曲も、古楽器の柔らかな情感溢れる音色(おんしょく)が、

丸いドームの天上いっぱいまで優しく包み込み、

ドームの2階を見上げると、ゆったりとした光が差し込み

そこに、舞台監督としてのレオナルドがいるような錯覚にとらわれます。

 
   ほら、ダ・ヴィンチがそこに!!

実際には本展企画の監修者でいらしゃる、

『池上英洋先生』がいらっしゃいましたが・・・

 
  ビオラ・だ・ガンバを見つめる現代のダ・ヴィンチの足


野々下由香里さんはコスチュームや髪型、お顔立ちから、

『シモンネッタ・ベスプッチ』そっくりでした。

  

ルネッサンスの当時も斯く有りなん、というところでしょう・・・

濱田芳通のコルネットの演奏は、

異教徒と戦った「ローランの角笛」を彷彿とさせるものであり、

ドームの天井を突き抜け天にも届かんとするが如きものでした


演奏会終了後は、

池上先生、Juliaさんと東博内のティーラウンジでお茶をしてきました。

 
  Juliaさんに熱心に説明をされる池上先生

その時に、チャンスとばかりに、先生にサインをいただきましたが、

なんと3冊も。はるばる図録(結構重い)を持参した甲斐がありました。

 
  お茶をしながらのミニサイン会

お茶のあと、先生と別れ、Juliaさんと『受胎告知』の鑑賞会を。

わん太夫が来た過去2回に比べるとかなり混んでいましたが、

Juliaさん的には、空いているとのことでした。

確かにお昼前後の行列を思えば、待ち時間無しでは入れましたから。

やはり本物は違う。何度観ても、何度観ても見飽きない。

これがダ・ヴィンチか

 

その3冊のご本は以下の通りです。

1.『レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知』

  著: 岡田温司、池上英洋

  平凡社ライブラリー、236頁、定価1,000円


2. 『ダ・ヴィンチ 天才の真実』 宝島社(別冊宝島1413号)

  定価 1,050円

3. 本展図録

 

アントネッロ
 http://www.ne.jp/asahi/anthonello/casa/

野々下由香里
 http://www.geidai.ac.jp/staff/fm050j.html

濱田芳通
 http://www.baroken.com/performers/hamada-y.html

西山まりえ
 http://www.baroken.com/performers/nishiyama-m.html

石川かおり
 http://www.baroken.com/performers/ishikawa-k.html


「過去に感謝・現在に信頼・未来に希望」

2007年04月16日 13時38分45秒 | 徒然道草

マイミク(ミクシイの仲間)さんの日記を読んで、いろいろと思うところがあり、

わん太夫が娘の卒業式で、父兄を代表しておこなった挨拶をアップします。

少し長いですが、3分間ほどのスピーチの原稿です。

 


平成○○年○○高等科卒業式における父母代表としての祝辞

卒業される皆さん、そしてご父兄の皆様おめでとうございます。
今日無事卒業式を迎えることができますのも、校長先生をはじめシスター、先生方のおかげと、卒業生の父母を代表して心からお礼申上げます。
入学式の日以来、真心のこもった親身のご指導をいただき心より感謝申上げます。
思えば月日のたつのは早いものです。18年前産声を上げた皆さんが、初めてお喋りをしたとき大感激をし、初めて歩いた時大喜びをしました。そして小学校、中学校、高校へと進み、その時々に笑い、泣き、怒り、悩み、皆さんは少しずつ成長をしてきました。そして、今ここに、一人一人に卒業証書が渡される姿を目にし、胸の奥が熱くなっております。
今日、○○を巣立つ皆さん方に、鼻むけの言葉として次の言葉を贈ります。

「過去に感謝・現在に信頼・未来に希望」です。

「過去に感謝」とは、皆さんはこの世に生を受け今日に至るまで、両親、友達、先生方、その他のいろいろな人たちに支えられてきました。また、皆さんの毎日の衣・食・住や身の周りの物、どれが欠けても、不十分でも、今日無事に卒業式を迎えられたとは思われません。そして、勉強で辛い時とか、また、人生についていろいろ悩む事があったことと思います。このような時親身になって相談に乗ってくれるのは、家族であり、友達であり、そして先生方です。
今日ここに皆さんがいるのは、そうした人々のおかげです。過去の一つ一つについて感謝の気持ちを忘れないで下さい。

松下幸之助さんは、こう言っています。自分が幸福であると感じる為には、感謝の心が必要である、と。

毎日自分の好きなご馳走ばかり食べていられる人が幸福でしょうか。それよりも、月のうち1回、あるいは1年のうちたった1回しか御馳走を食べられなくても感謝の気持ちを持っていれば、その人は自分を幸福な人間だと感じる事と思います。何時も他人を羨ましいとばかり思っている人は幸せな心を持てません。ですから、幸福な人になる為には感謝の気持ちを持つ事が大切なのです。

 「現在に信頼」とは、過去にいろいろ努力をして、今日ここに至っても、現在と言うものに信頼が置けなければ、何の意味も持ちません。例えば、これから何かにチャレンジしようとする人が、これまでいろいろと努力をして、現在ここにいる自分と言うものを信頼できなければ、成功はおぼつかないと言う事です。又、これから何かをしようとする場合、現在というものが信頼できなければ安心して行動を起こせません。疑心暗鬼に陥れば、自分の中で錯乱してしまいます。
そんなことでは、何をやっても上手くいきません。

 「未来に希望」とは、未来に対して何の希望もなければその人の人生はつまらない人生となってしまいます。
人生は何らかの目標を持っていることにより、生き甲斐が生まれます。これから旅立つ皆さん方も、未来へと希望に満ち溢れている事と思います。
 皆さんは、パンドラの箱の話をご存知だと思います。パンドラは、絶対に開けてはならないと言い聞かされていたその箱を、人の口車に乗せられて開けてしまいました。そうすると、その箱の中からありとあらゆる災い、病気、災難、悪意、憎悪とか、とにかく耐えがたい、いろいろなものが飛び出して、地上を覆い尽くしてしまいました。パンドラが慌てて蓋を閉めてももう後の祭り、手遅れでした。
パンドラが絶望してその箱の横で泣き崩れていると、箱の中から、「この蓋を開けてください」と言っています。しかしパンドラは、又災難などが出てきたらと思い、蓋を開けようとしませんでした。なおも箱の中から音がしますので、パンドラは心を決めて箱の蓋を少しずらして中を覗いてみました。すると箱の中の隅のほうで小さく光るものが見えました。パンドラは、「あなたは誰ですか?」と尋ねました。すると箱の隅っこのほうから、「私は希望です。」と返事が返ってきました。
希望は言いました。「私は今はこんなに小さいけれど、将来にはずっと大きくなります」
それを聞きパンドラは勇気付けられました。
 確かに希望と言うものは、遥か遠くにあり、小さくしか見えないかもしれません。しかし、希望は闇夜を照らす一筋の光です。

ですから、どんなに辛くても未来に向かって希望を持つ事を忘れないで下さい。
 皆さんは、これから新たな世界に踏み出そうとしています。それは、希望に胸を一杯に膨らませての船出ですが、その行く先は必ずしも、順風満帆とは限りません。いろいろな困難が大きな壁となって立ちはだかることもあるでしょう。そんな時はどうしても、足がすくみ、たじろいでしまいます。何から手をつけて言いの分からなくなり、どうしたものかと考え込んでしまうかもしれません。そんな時は無理をせず、

「やれる所からやる」、そしてその為の「小さな努力は惜しまない」という気持ちで臨んでみてください。
そうすると、案外肩の力が抜けて、第一歩が踏み出せると思います。そうしたら、希望に向かってまっしぐらに進んでください。皆さん方の若い力を以ってすればきっと明るい未来が拓ける事と思います。
今日から皆さんはそれぞれ違った道を進まれます。どうか充実した、素敵な人生を送られます様、心からお祈りします。
皆さん、御卒業おめでとうございます。


最後までお読みくださりありがとうございます。


第109回 WIZフライデーコンサート

2007年04月12日 16時55分35秒 | Musik

 第109回 WIZフライデーコンサートのお知らせ

わん太夫が毎月第2金曜日に楽しみにしているコンサート
今回はヴァイオリン名曲の夕べ
~北川靖子ヴァイオリンリサイタル~
4月13日(金)19時開演・野方区民ホール

以下はホームページからの内容です

 繊細な音色と豊かな表現力が好評の、
野方在住ヴァイオリニスト・北川靖子。
ウィーン音楽大学、ハンブルク交響楽団を経て、
現在、瀬戸フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターを努める。
名曲の数々を心を込めてお届け。

           

▲ヴァイオリン/北川靖子、ピアノ/鶴見彩
▲予定曲/ベートーヴェン「スプリングソナタ」、
  モンティ「チャルダッシュ」ほか
▲全席自由/1,300円(当日1,800円)
 http://nices.visitors.jp/event/070413.html