<農薬混入>契約社員の49歳男を逮捕…偽計業務妨害容疑
水産大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造された冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、群馬県警は25日、食品に農薬を混入したとして、同工場の契約社員、阿部利樹容疑者(49)=同町古氷=を偽計業務妨害容疑で逮捕した。
安全管理が徹底していたはずの食品工場で農薬が混入し、食の安全への信頼が損なわれた問題は、従業員による意図的な混入の疑いが強まり、新たな局面を迎えた。
逮捕容疑は、昨年10月3日~7日、同工場内で4回にわたって冷凍食品に殺虫剤の農薬を混入し、同工場に商品の回収や操業停止などを余儀なくさせ業務を妨害したとしている。これまでにマラチオンの検出が明らかになっていたのは、昨年10月4日から11月5日に同工場で製造された9点。
マルハ社などによると、昨年11月13日、同工場製のミックスピザを購入した静岡県内の消費者から「石油のような臭いがする」などと苦情が寄せられ、外部機関に検査を依頼した。12月27日から28日にかけて、4商品5点からマラチオンが検出され、問題が発覚。その後、マラチオン検出は7商品9点に増えた。同工場は今月10日、「農薬混入で業務を妨害された」として群馬県警大泉署に被害届を出していた。
県警は問題が公表された昨年12月29日、同社から相談を受け捜査を開始した。工場を実況見分し、工場内で混入された疑いが強いと判断していた。各製造ラインの従業員らから任意で事情を聴いたほか、工場周辺のホームセンターで農薬の販売履歴などを調べていた。

スーパーの回収だけでは無く、こんなところにも影響があり信用失墜、休業、自宅待機他、多大なる損害を被った。損害額は数百億か??、全く派遣した会社の責任は??それにしても、とんでもない輩だ。49才で派遣社員、昔だったら考えられない...1フレーズの規制緩和をドンドンやった影響か...3~6ヶ月更新の派遣契約、これでは安心して暮らせない、こんな制度の働き方では、いくら会社で安心安全を強化しても不満不平爆発、幾らでも再発するだろう。中国ギョウザの毒物混入問題でも食の安全脅かされ、日本でも...半ばノイローゼだったのか、残された家族も悲惨だ...損害賠償など請求されても、どうにもならない?!。
「冷凍食品に農薬 容疑者「ピザ製造ライン」に8年超 待遇や上司に不満も」
冷凍食品農薬混入事件で逮捕された阿部利樹容疑者は、自分から職場の同僚に話しかける社交的な性格で知られる一方、給与など待遇や上司への不満を漏らすこともあった。
群馬県警によると、平成17年10月から約8年4カ月間、アクリフーズ群馬工場に勤務し、ピザ製造ラインでピザ生地の生成などを担当。半年ごとの契約社員で、毎年3月と9月に契約を更新していた。
工場の勤務は午前7時からと午後3時半からのシフト制で、阿部容疑者はいずれの時間にも勤務していた。同僚は「かなり上司への不満やストレスをため込んでいたように思う」と話す一方、「仕事自体にはまじめに取り組んでいた」。
阿部容疑者の自宅は工場と同じ同県大泉町内の一軒家で、工場から北西へ約3・5キロの閑静な住宅街にある。近所の住民の話では、阿部容疑者は妻と息子と3人で引っ越してきて、近所付き合いはなかったという。
犬を飼っている近所の主婦によると、阿部容疑者は「犬の鳴き声がうるさい」と主婦宅に怒鳴り込んできたことがあるといい、「阿部容疑者も犬を飼っているのに、すごいけんまくで怒鳴られ、本当に怖かった。尋常ではない怒り方だった」と振り返った。