凍結防止用ドレンヒーターの1ヶ所目の絶縁抵抗測定値。
同じ2ヶ所目の絶縁抵抗測定値。いずれも感度100mA漏電ブレーカが遮断。
工事業者はメガーで絶縁低下ヶ所のブレーカ2ヶ所不良、他正常なドレンヒーターを含め切って、後は冬期シーズン前までに交換する旨を伝えて帰った。ところが主漏電ブレーカは意に反して朝方に再度動作した。考えられるのは漏電ブレーカの不良なので...受託事業所より調査依頼あった。現場へ出向き漏電ブレーカ感度試験を実施する。
24時間絶縁監視装置メール発報は3秒のタイムラグがあるので着信はせず。
漏電ブレーカの整定100mA-70mA動作、200mA-130mA動作、500mA-350mAで動作で特に問題無し。業者から、当時のやった事をよくよく聞いてみたら!!原因は直ぐ判った。
さすが針金電気ヤは漏電検証のプロ??。
今月は、運良く点検月なので月次点検まで、済まして終了する。
電圧105V.静電容量は無視して絶縁抵抗計数値の0.064MΩとするにはIgrは1.62mAとなる。
漏電ブレーカ感度100mA整定で約70mAでトリップするので当然、1.62mAではトリップしない事が判る。30mA感度でも、まだまだ計算上、現実もトリップはしないが線路の静電容量が大きいとこれに合成されるので、もっと少ないIgrで動作する様になる。
絶縁抵抗値が0.0015MΩ(0MΩ)で70mAに到達するので初めてトリップする。
実際は試験器の様な徐々に電流を上げて良否判断とは逝かず、現場サイドでは電圧印加も有り急激に0MΩに移行し絶縁破壊するので500mA感度でもトリップする。
漏電ブレーカがトリップしないので回路の絶縁抵抗良いは間違いでトリップした時は0MΩと考えて良い。定期点検等で停電して絶縁抵抗測定して初めて絶縁低下と気がつく。
配線用ブレーカ等の回路では最終的に漏電警報器、絶監装置で判ることになる。