eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

まるでプールの様だ。

2010年12月06日 | eつれづれ
隔月点検の某事業所点検...2Fにあるキュービクル奥はプール状態。早速、従業員を呼んで排水口の詰まりを除く。深さ15cmはあった様だがカラスが割ったクルミの欠片が沢山排水口にあった。

今日も晴天なので檀家回りは2件で終了、こんな時のお仕事は、ばからしくモッタイナイ。
これが一人親方の良いところか。


垣根結びで雪囲い作業

2010年12月05日 | eつれづれ
今日も晴天で暖かく雪囲いをシッカリやる。少しは庭師に近づいたか縄で垣根結び(男結び)を行う。碍子3本は66kV用アレスターと奥は66kV用の懸垂碍子。

ツゲにも簡単に雪吊り、ピンクはサザンカの花...もうドッサリ降ってもOK。

土方電気ヤの由縁でもある余りノーガキ垂れ無い??現場作業員一筋。

高圧ケーブル等の良否判断は難解

2010年12月05日 | eつれづれ
先のブログで高圧ケーブルの良否は難しいとノーガキ垂れたが多摩の大規模停電記事を見ると電力の専門家でもコレデワと妙に納得か。1997年から使用とあるが32年経過の古い送電(高圧??特高66.154.275kV!!)ケーブル、中々、交換しなければと判っていただろうが出来なかったか。
これもリスク管理...お金かかるが...月1回の定期検査も所詮、気休めだった??。

☆多摩停電:原因は送電ケーブルの絶縁不良か...。
八王子、町田など東京・多摩地区の4市で18日、約26万世帯が停電したのは南多摩変電所(八王子市)の送電ケーブルの絶縁不良が原因の可能性が高いことが東京電力の調べで分かった。同社多摩支店によると変電所から各地へ送電するケーブル3本のうち1本が絶縁不良状態で漏電用の安全装置が作動し送電を止めたとみている。
問題のケーブルは78年から使用。先月25日に実施した月1回の定期検査では異常はなかったという。

素晴らしい技術の記事より:
某、保安協会は高圧地絡事故(間欠微地絡)を未然に回避...の記事。低圧絶縁監視装置+高圧絶縁監視装置を入れ未然に発見。我々、個人はこの様な高圧の絶縁管理は到底無理なのでヘタな経験と技術力??、口先八丁、アバウト感覚しか納得する材料は無い様だトホホ。

思うに、こんなにノンビリ待ってグラフにて発見、スクープされ、もう少しで事故起きます...運がよいのか。殆ど、限界過ぎると瞬時にドカーンとパンクこれが通常かネ。
記事2.6の高圧絶縁監視装置を設置する事で停電周期の延長とあるが...こんな装置無くとも自主保安なので事業所が保安規定変更をすれば良いこと。今、流行の地方自治の様に
が基本だが5年1回に変更します...局の担当官が認めるか否かは別の話。法的な規制は何も無し...以前よりの慣例を踏襲しているだけ。ただボロボロの受電設備は常識的にダメ。


☆止まっている鳥は感電しない人間も同じの実例か。
電力会社も色々、大変だ。こんな事故で停電とは人だからショウガナイ。
20日午前11時20分ごろ岐阜県池田町で愛知県稲沢市の無職男性(64)操縦のパラグライダーが電線(高さ約10メートル)に引っかかり、男性は宙づりになった。救助のために中部電力が送電を止めたため、約1300世帯が約30分間停電した。男性にけがはなかった。岐阜県警揖斐署によると、男性は午前11時ごろ、池田山の中腹(標高約800メートル)から飛び立ち、旋回しながら約20分間飛行し東へ約2キロの着地予定地に向かったが、南に約700メートル離れた電線(6600ボルト)に引っかかったという。消防のはしご車が出動し電線に絡まったパラグライダーのひもをほどいて男性を下ろした。
事故当時はほとんど風がなかったといい、同署は操縦ミスが原因とみている


不景気、集約なのか工場の解体

2010年12月05日 | eつれづれ
当地区内にある事業所だが不景気か集約なのか不明だが解体作業中となったセメント工場の第1柱の配電線も既に撤去された。

犬の散歩を兼ねて自治会、見回り点検の1コマでした。

今年はクマ出没多発したがユニークな駐車場の看板があった。



大荒れの悪天候PAS誤作動

2010年12月04日 | eつれづれ
全国的に大荒れの天気で朝7時過ぎ、某受託先より停電メール着信、同じ高圧線に第1工場と少し離れて第2工場があり敷地も異なっているので配電線事故なら2ヶ所同時に停電メールが来るハズだが、第1工場のみ...ここだけPAS開放...事故なのか。直流絶縁診断装置を持ってイザ出勤。PASは開放しており無方向性SOG制御装置の表示は地絡事故。キュービクル機器は特に問題なし2000MΩ(1000Vメガー)、高圧ケーブル~PAS二次側は30MΩ(1000Vメガー)そのまま投入する訳にもいかず直流絶縁診断を5kV.10分間印加、印加電圧の変動、低下もなく終了。電力に試験結果の電話をして投入(隣市にある電力会社も停電しているらしく中々、電話通じず暫し待機状態)。SOG制御装置の誤作動の様だが原因の特定はならず推測域。ここで言えるのは第2工場のPASは方向性SOG制御装置付なので、悪天候の影響で、もらい事故なのか。

直流絶縁診断5kV.10分間印加グラフ。印加電圧は安定しているので問題無し。

直流絶縁診断の漏洩電流グラフだが、有に1μAオーバーしてグラフよりはみ出している。

直流絶縁診断での絶縁抵抗値は0.3GΩ(30MΩ)でtanδ値は計算上2となり、高圧ケーブルでは要注意レベルの様だ。

このケースでは、第1工場にも方向性SOG制御装置が付いてあれば開放しなかった可能性有り...漏洩電流は多く流れていた様だが(直流耐圧試験ではμA値が直読)μA値が判らず電圧が安定しているので現場サイドでは、投入可の判断となる。
Ω則での漏れ電流はエクセルで出ている0.166mA=166μAなので試験器出力1μA→10mV、グラフオーバー(166μA)も当然である。高圧ケーブル等の良し悪し判断は難しく、幾ら経験豊富の御大と言えど、これでOKと判断しても、直ぐパンクする可能性もある...よって雷被害同様、神のみぞ知るとアバウトに考えた方がベター人生色々、高圧ケーブル環境色々...島倉千代子、小泉元総理か!!。
補足:
今回は、電力財産のPCT.VCT?(MOF)にも対地電圧6600/√3=3810V、以上の直流電圧を緊急的に印加したが事前、事後には、その旨を連絡してPAS投入を行う事。
連絡もせず、こちらの都合だけで進めてはイケナイ、幾ら受託先より早くと突かれても。
勝手にやってMOFパンク、再度の波及事故では目も当てられないので的確な判断で行う。
受託先の停電など二の次、身の安全は最優先、リスク管理をしましょう。
以上、初心者、電気主任技術者向け、アテにもならない適当な考察、新幹線も強風でストップ...何時でも勤務態勢、休み無しのボランティア保安管理、土方電気ヤでした。