阿部ブログ

日々思うこと

「宇宙庁」構想

2011年04月08日 | 日記

我が国、日本における宇宙開発利用の更なる推進と、研究開発などを含む総合的な司令塔として宇宙庁を新たに組成する構想がある。
現在は、内閣官房に「宇宙開発戦略本部」があり、各省庁の施策との総合調整を図るとともに予算の管理等を行っている。
宇宙開発戦略本部」が寄るところの法律は「宇宙基本法」であるが、当初の目論見は2009年を目処に「宇宙開発戦略本部事務局」を内閣官房から内閣府への移管する事となっていた。

この「宇宙開発戦略本部事務局」とは別に独自の予算権限を持つ組織を設置し、準天頂衛星の運用や衛星測位、リモートセンシングなど複数省庁にまたがる宇宙インフラの開発・整備・運用・維持を行う、所謂「宇宙庁」の設立構想が存在する。
この「宇宙庁」を内閣府内に新設の組織として2012年には実現したいと、宇宙関連関係者は考えているようである。

「宇宙庁」が設置されるとJAXA(宇宙航空研究開発機構)はどうなるのか?
JAXAは、JAXA法と言う法律に依拠しているが、この法律を改正し研究開発から利用へとシームレスに連携可能な運営ができるようにし、宇宙技術に関する専門家、研究者を育成できる総合的な推進機関となるべきであろう。
つまり「宇宙開発戦略本部事務局」が内閣府へ移管され、2012年には「宇宙庁」が出来きると、実施機関であるJAXAに対する「宇宙庁」が積極的に関与できるようになる。