放射能に汚染された土壌の除染が大きな問題だ。
福島第1原発から10Km以内の警戒区域内では、特に西方約3Kmの大熊町小入野周辺では508ミリシーベルトと言う数値が検出されており、大熊町以外でも100ミリシーベルト超の地域があるが、このような高い数値が検出されている地域においては、一般的な除染だけだと20ミリシーベルト以下になるには10年以上かかると推測されている。
環境省によると、年間5ミリシーベルト以上の地域については国の責任で除染する方針を打ち出しているが、表土5cmの深さまではぎ取ることになると、はぎ取られた土壌の量たるや膨大なものとなるのは必然。
例えば福島県の場合、単純に縦横それぞれ3キロメートル、深さ10メートル、容積9000万立法メートルという巨大な廃棄場が必要という試算がなされているが、これは大変な量だ。
さて現在の土壌の線量が現在50ミリシーベルトと言う場所で除染を行わないままだと、20ミリシーベルト以下となるまでには、約4年かかるものとみられているが、本当だろうか?
福島以後、わが国でも初めて信頼できる除染データが公表された。
農業・食品産業総合研究機構(農研機構)が飯館村で農地の除染テストを行った。
セシウム137(半減期30年)の濃度が1kg当たり1万370ベクレル、空間線量が1時間当たり7.14マイクロシーベルトの場所で、表面の土を4センチ削り取っただけで濃度は75%減の同2599ベクレルとなり、線量も同3.39マイクロシーベルトに下がっている。
表土を剥離する以外には、表面から2センチほどを固化剤で固化した場合の計測もなされている。個化の場合だとセシウムの濃度は1kg当たり9090ベクレルから82%減の同1671ベクレルになり、空間線量も1時間当たり7.76マイクロシーベルトが同3.57マイクロシーベルトになっている。
また森林などでは、単純に地上に積った落ち葉を除去するだけでも放射線量を2分の1にできるとされているので、森林内の落ち葉の除去が推奨されるし、即実行が必要。
だが、除染の最大の課題は、山野の落ち葉や一般ゴミを焼却する際に発生する焼却灰、それと除染された地域の側溝などからの回収土もこれに含まれるが、この扱いが厄介。だが環境省は1kg当たり10万ベクレル超の高汚染の焼却灰については、何ら処置方法は定められていないので、これをどうするのだろうか?
福島では14万ベクレルという高度に汚染された焼却灰が排出さ続けているし、側溝泥だと会津若松で1kg当たり23万7000ベクレルという恐ろしい数値が出ている。関東圏だと松戸市のクリーンセンターの焼却灰からは1kg当たり4万7400ベクレルが検出されている。
東北は勿論、関東圏も含めた広域での本当は除染が必要だが、福島が優先され、その他の地域は手つかずのまま放置されるのは、明らかでこれはチェルノブイリ以上の壮大な社会実験というべきだが、これは一種の鎖国に近い状況が醸し出されているような感じがする。
今は東北・関東だが、今度は西日本で何か起きると、これは本格的な鎖国状態となる。世界経済も本格的な乱調、混乱状態に陥る事になると、これは恩寵かも知れない。
福島第1原発から10Km以内の警戒区域内では、特に西方約3Kmの大熊町小入野周辺では508ミリシーベルトと言う数値が検出されており、大熊町以外でも100ミリシーベルト超の地域があるが、このような高い数値が検出されている地域においては、一般的な除染だけだと20ミリシーベルト以下になるには10年以上かかると推測されている。
環境省によると、年間5ミリシーベルト以上の地域については国の責任で除染する方針を打ち出しているが、表土5cmの深さまではぎ取ることになると、はぎ取られた土壌の量たるや膨大なものとなるのは必然。
例えば福島県の場合、単純に縦横それぞれ3キロメートル、深さ10メートル、容積9000万立法メートルという巨大な廃棄場が必要という試算がなされているが、これは大変な量だ。
さて現在の土壌の線量が現在50ミリシーベルトと言う場所で除染を行わないままだと、20ミリシーベルト以下となるまでには、約4年かかるものとみられているが、本当だろうか?
福島以後、わが国でも初めて信頼できる除染データが公表された。
農業・食品産業総合研究機構(農研機構)が飯館村で農地の除染テストを行った。
セシウム137(半減期30年)の濃度が1kg当たり1万370ベクレル、空間線量が1時間当たり7.14マイクロシーベルトの場所で、表面の土を4センチ削り取っただけで濃度は75%減の同2599ベクレルとなり、線量も同3.39マイクロシーベルトに下がっている。
表土を剥離する以外には、表面から2センチほどを固化剤で固化した場合の計測もなされている。個化の場合だとセシウムの濃度は1kg当たり9090ベクレルから82%減の同1671ベクレルになり、空間線量も1時間当たり7.76マイクロシーベルトが同3.57マイクロシーベルトになっている。
また森林などでは、単純に地上に積った落ち葉を除去するだけでも放射線量を2分の1にできるとされているので、森林内の落ち葉の除去が推奨されるし、即実行が必要。
だが、除染の最大の課題は、山野の落ち葉や一般ゴミを焼却する際に発生する焼却灰、それと除染された地域の側溝などからの回収土もこれに含まれるが、この扱いが厄介。だが環境省は1kg当たり10万ベクレル超の高汚染の焼却灰については、何ら処置方法は定められていないので、これをどうするのだろうか?
福島では14万ベクレルという高度に汚染された焼却灰が排出さ続けているし、側溝泥だと会津若松で1kg当たり23万7000ベクレルという恐ろしい数値が出ている。関東圏だと松戸市のクリーンセンターの焼却灰からは1kg当たり4万7400ベクレルが検出されている。
東北は勿論、関東圏も含めた広域での本当は除染が必要だが、福島が優先され、その他の地域は手つかずのまま放置されるのは、明らかでこれはチェルノブイリ以上の壮大な社会実験というべきだが、これは一種の鎖国に近い状況が醸し出されているような感じがする。
今は東北・関東だが、今度は西日本で何か起きると、これは本格的な鎖国状態となる。世界経済も本格的な乱調、混乱状態に陥る事になると、これは恩寵かも知れない。