今回は一ノ木地区4軒目の嘉左衛門 です。
これにて一ノ木地区のそば屋さんは全て終了です。
場所は一ノ木に入ると、「弘法そば」や「龍胆そば」がある地区
がある右側にまがる場所があるのですが、その手前に左側にまがる
場所があります。「嘉左衛門」の看板があります。
左にまがって橋を渡ると、道が左にカーブしており、すぐ右手に見えます。
今回のお店は民家なのですが、けっこう新しい家です。
お店に入ると、予約があったのかすでに4名分のお膳が用意されていました。
事前情報で「盛りそば」だけでもこっこう品数がある、と聞いていたので、
今回の注文は ”盛りそば”と”天ぷら”にしました。
私が注文してから約10分後、予約していた客がやってきました。
みなさん、ここからが今回の記事の”見せ場””笑う所”ですよぉ。
予約客は店の主人と知り合いらしく、しばらく雑談の後、仏壇の前に座ると・・・
鐘を「チーン!」
少ししたら、なんと線香の匂いが・・・
色々なそば屋さんで食べてきましたが、線香の匂いを嗅ぎながらそばを食べるのは
初めてですね。邪魔になるほど強烈ではありませんが・・・
怒りは覚えませんでしたが、なんとも田舎らしくて笑っちゃいました。
グルメサイトなどでは「信じられない」とか書かれちゃうんだろうなぁ。
私は田舎者なので気にしませんが、皆さんはどうですか。
そばが来る前に、女将さんがオマケセットと天ぷらを持ってきました。
いつもならオマケには興味がないのですが、何気に刺身コンニャクがうまい。
今まで食べた中では一番うまいですね。
あと、今朝採ったばかりのワラビをゆでただけの謎の物がでました。
切ってかつお節をかければおひたしですが・・・
「醤油をかけて、かじってみっせ!」
だったら、切ってください、まるっきりおひたしじゃん。
そばは主人が直々に持ってきました。
かなり香りが強いです。
一ノ木のお店のそばはどこも香りが強いです。
一ノ木の地粉の特徴なんでしょうか。
つゆに浸けずにそのままかなり食べてしまいました。
つゆも、ちょっと甘口ですがまぁまぁいけます。
天ぷらは山菜とかぼちゃとマイタケでした。
かぼちゃの天ぷらはいらないなぁ、私は。
かぼちゃの天ぷらだけならいいんだけど、そばに合わない気がします。
お客さんは私と予約客だけだったので、女将さんが予約客、主人が私の相手
をしてくれてました。
同じ山都町でも駅のある地区と一ノ木では全然そばの味が違うそうです。
「だってぇ、標高が違うもの」
なるほどね、納得しました。
狭い山都町の中でもこれほどの違いがあるんですね。
一ノ木の人たちは地粉にかなりの自信があるみたいで、
「他の所の粉は絶対入れない。」
と言ってました。まぁ、そうでなけりゃそば屋さんなんかやりませんよね。
しかし一番印象に残ったのは、主人が話をするとき遠くを見つめていること。
彼は何を想うのか・・・
辛かった昔のことか、そばへの想いか、はたまた預金残高か・・・
好みもありますが、私はこの地区のそばは好きですね。
一ノ木は平均レベルが高いようです。
どの店に行っても”はずれなし”という感じがしました。