あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

エニグマ シミュレーター

2016年06月01日 23時50分04秒 | 写真

  

エニグマって知ってる?

ナチスドイツが開発した、絶対に解読できないと

言われてきた暗号機だ。

しかし、最終的には連合軍に解読されてしまうのだが、

その原因が通信員の怠慢と癖という、なんとも人間的な

ものだったのだ。

沈没したUボートから機械と暗号キーの表を押収したのだが、

どの暗号キーを使っているかまではわからない。

ドイツ軍は毎日決められた時間に暗号キーを変更するなど

徹底していた。

100個程度なら片っ端から試せばいいのだが、

辞書一冊分くらいあるのだ。

ドイツ軍は初めから機械と表はいずれ奪われる、と

想定しており、キーを片っ端から試しても

とてつもない時間がかかるようにしていたのだ。

ちょっと計算しても年単位の時間だ。

しかしいるんだよ、どこにも怠慢なヤツが。

その怠慢な通信員が変更を怠り、

「こいつはいつもキーに『アドルフ』を使う」

という癖まで把握されてしまったらしい。

「するとその次は当然『ヒトラー』だよね?」となる。

それを見つけた連合国の執念たるや、すごいものがあるね。

  

この装置は三つのシリンダーと、置き換えソケットで出来ているのだが、

構造がかなり複雑なので、解説は専門のサイトを参照してください。

私はそれを読んでもわかりませんでした(笑)。

  

そのエニグマをJAVAでシミュレーションできるのだ。

http://enigmaco.de/enigma/enigma.htmlというサイトだ。

どのような経路で暗号が作成されるか、目で見てわかるように

解説されたサイトだ。

  

Inputに"HELLO"と入力するとOutputに"KXNCC"と出力される。

これが暗号だ。

  

これのすごいところは、最初の"L"と二つ目の"L"が違う文字に変換

されているというところだ。

シリンダーのキー(青く反転してるところ)はいじらないでね。

そしてInputに"KXNCC"と入力するとOutputに"HELLO"と表示される。

復号されたわけだ。

同じキーを入力してある機械でのみ復号が可能であるわけだ。

  

例によって「それで?」と突っ込んでみる。

まあいいじゃないの。タダだし。

けっこういじれるところが一杯ある。

色々いじって試してみると面白いよ。

あっそうそう、当たり前だが日本語には対応していない(笑)。