あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

梅庵(ばいあん)

2017年10月08日 00時31分13秒 | グルメ

  

今回は会津美里町高田にある梅庵です。

高田は縦に、福島県立大沼高校の通り、東邦銀行の通り、

高田中学校の通りの3つの大きな通りがあるのですが、高田中学校の通りの

只見線の踏切の近くです。地図で言うと一番西ですね。

ホームページがないので、食べログ情報です。

営業時間は11:00~18:00

月末が定休日のようです。

「もうすぐ新そばが出るのに」と思っている方がいるかもしれないが、

あれは「旬のものを食う」という粋なことをさすもので

保存技術が発達した現代では、味という点では、新そばも

そうでないそばも判別できないくらいになっています。

  

店内はテーブル席と小上がり席です。

  

メニューは、テーブルにはないので、壁に掛かっているメニューを見ます。

冷たいそばは、ざるそば、高遠そば、のみで、あとは温かいそばです。

  

いつもの天ざるがないので、ざるそば大盛りを注文です。

そばは細くてコシがあって、普通にうまい。

つゆの器(蕎麦猪口)がキンキンに冷えているのが気に入った。

しかもこのつゆ、椎茸の香りが強い。

隠し味なんてレベルではない。だれにでもわかるレベル。

うーん、冒険したね。私は全然オッケーだが、宗田節スープのラーメンと

同じで、ダメな人でるかもな。

 

店主が若いです。話を聞いていると、かなり「熱い男」です。

それだけ情熱があれば、きっとうまいそばになるはず。

そばは「あいづのかおり」です。

以前は会津坂下町から玄そばを仕入れていたそうなのですが、

「俺だじも、今度っからそば祭りやっから、他さは出さんにぐなっちまっただ」

と言われたそうな。

どこもみんな金儲けの方法をあれこれ考えるんだね。

二八まではいかない、七~八の間くらいのそば粉の割合だそうです。

  

そこで店主からおもしろい話を聞いた。

そばやに密かに(笑)つたわる「魔法の粉」のこと。ヤバイ粉じゃないよ。

業者が「色出し粉」と呼ばれるものを売っているそうだ。

その粉を入れると、色の付いた2番粉のそばが、真っ白な更科のような

そばになるそうだ。

色を抜いて白い色をだすから「色出し粉」なのかな、という感じだ。

黒っぽくする粉もあるそうだ。

「これで香りがつけば完璧です」なんて、店主が笑っていたよ。

いやー恐ろしい。

冷静に考えれば、めんたいこの色をつける薬品だってあるわけだから、

そばの色を抜く粉があっても不思議ではないよな。

しかも、「わあ、更科。高級!」という認識が定着していれば需要はあるだろう。

  

今はスマホ片手に訪問する客が増えているそうなのだが、高遠そばを

注文して、「あれっ、ねぎで食べるんではないんですか?」と聞かれることが多いそうだ。

その度に、「あれは大内宿だけなんです」と答えるのが面倒だそうだ。

ちなみにあれは「ねぎそば」です。正確には。

しかも、ねぎそば食ってるのは観光客だけ。地元の人なんか食ってないからね、今。

まんじゅうの天ぷらなんてめったに食わねえぞ、いい加減にしろケンミンショー。