今回は会津美里町高田にある梅庵です。
高田は縦に、福島県立大沼高校の通り、東邦銀行の通り、
高田中学校の通りの3つの大きな通りがあるのですが、高田中学校の通りの
只見線の踏切の近くです。地図で言うと一番西ですね。
ホームページがないので、食べログ情報です。
営業時間は11:00~18:00
月末が定休日のようです。
「もうすぐ新そばが出るのに」と思っている方がいるかもしれないが、
あれは「旬のものを食う」という粋なことをさすもので
保存技術が発達した現代では、味という点では、新そばも
そうでないそばも判別できないくらいになっています。
店内はテーブル席と小上がり席です。
メニューは、テーブルにはないので、壁に掛かっているメニューを見ます。
冷たいそばは、ざるそば、高遠そば、のみで、あとは温かいそばです。
いつもの天ざるがないので、ざるそば大盛りを注文です。
そばは細くてコシがあって、普通にうまい。
つゆの器(蕎麦猪口)がキンキンに冷えているのが気に入った。
しかもこのつゆ、椎茸の香りが強い。
隠し味なんてレベルではない。だれにでもわかるレベル。
うーん、冒険したね。私は全然オッケーだが、宗田節スープのラーメンと
同じで、ダメな人でるかもな。
店主が若いです。話を聞いていると、かなり「熱い男」です。
それだけ情熱があれば、きっとうまいそばになるはず。
そばは「あいづのかおり」です。
以前は会津坂下町から玄そばを仕入れていたそうなのですが、
「俺だじも、今度っからそば祭りやっから、他さは出さんにぐなっちまっただ」
と言われたそうな。
どこもみんな金儲けの方法をあれこれ考えるんだね。
二八まではいかない、七~八の間くらいのそば粉の割合だそうです。
そこで店主からおもしろい話を聞いた。
そばやに密かに(笑)つたわる「魔法の粉」のこと。ヤバイ粉じゃないよ。
業者が「色出し粉」と呼ばれるものを売っているそうだ。
その粉を入れると、色の付いた2番粉のそばが、真っ白な更科のような
そばになるそうだ。
色を抜いて白い色をだすから「色出し粉」なのかな、という感じだ。
黒っぽくする粉もあるそうだ。
「これで香りがつけば完璧です」なんて、店主が笑っていたよ。
いやー恐ろしい。
冷静に考えれば、めんたいこの色をつける薬品だってあるわけだから、
そばの色を抜く粉があっても不思議ではないよな。
しかも、「わあ、更科。高級!」という認識が定着していれば需要はあるだろう。
今はスマホ片手に訪問する客が増えているそうなのだが、高遠そばを
注文して、「あれっ、ねぎで食べるんではないんですか?」と聞かれることが多いそうだ。
その度に、「あれは大内宿だけなんです」と答えるのが面倒だそうだ。
ちなみにあれは「ねぎそば」です。正確には。
しかも、ねぎそば食ってるのは観光客だけ。地元の人なんか食ってないからね、今。
まんじゅうの天ぷらなんてめったに食わねえぞ、いい加減にしろケンミンショー。