先日、記事で「ノートPCの拡張はしない」と書いたが、
それは、これ以上パワーアップしない、という意味だった。
しかし「メモリー不足で動作しない」というソフトがあったりして、
これはマズイということになった。
ノートPCはコンパクトになっているため、素人がやれることは限られる。
HDDの交換(SSDとの交換も含む)、メモリー交換、追加くらいだ。
ほとんどのパーツはボードに半田で直付けされているし、
ボディに収まるように形が特別仕様になっている場合が多く、
一般的なパーツが収まらない場合がある。
そこでメモリー追加することにした。
まず、自分のPCのメモリー仕様を調べなければならない。
取説を見るのが面倒なので、CPU-Zで表示させる。
SO-DIMMのDDR3というメモリー。
動作速度はPC3-10700だ。
実際にはPC3-10700というメモリーはないので、PC3-10600のことである。
SPDの記載ミスか動作速度の検証の誤差、ソフトのバグかもしれない。
ここで注意を1つ。
メモリーというのは、いくらでも追加できるわけではない。
メモリースロットが1つしかないPCは、交換はできるが追加はできない。
私のPCは2スロットで、1スロット4GBのメモリーが刺さっている。
1スロット空いているので、もう1枚追加できるのだ。
最大の重要事項。それは搭載されているチップセットにより、使用できる
最大容量が決まっているのだ。
私のPCの取説には、最大8GBと書いてあったような気が・・・
CPU-Zで見てみる。
やっぱり、メモリーコントローラーの最大容量が8GBになってた。
ということは、1枚で4GBのメモリーを探せばいいわけだ。
おー、いいのが見つかった。
メモリーのような可動部分のないパーツは中古で十分。
送料込みで3,000円。悪くない。
昔は「ボーナスもらったらメモリー4MB、追加すっかな」とか言っていた。
G(ギガ)じゃないよM(メガ)だよ。
いい時代になったもんだ。
しかも、説明を見ると「自分のPCに刺したけど動作しませんでした」と書いてある。
ほとんど新品と同じだ。
けっこうこういうパターンは多い。
動作条件が同じなのになぜか動かない、いわゆる「相性問題」とかだ。
私も前に、グラフィックボードが相性問題で動かなかったことがある。
ボードとしては不良品ではないので、返品には応じてもらえない。
いつしか処分してしまった。たしか、4万円くらいした。
あのとき、メルカリがあれば・・・
ノートPCのメモリースロットにアクセスするには、底のカバーを開けなければならない。
「このシールを剥がすと保証は無効です」というシールを剥がさないと、ネジを回せない。(メーカーにより対応が違う)
追加できるのに、追加すると改造になるからだ。
あくまでもメーカーが保証するのは「出荷時の状態」なのである。
心配な方は、保証期間が過ぎてからどうぞ。
見づらいが、刺さっているスロットの上に空きスロットがある。
購入したメモリーを刺す。
どれ、メモリー容量を表示させてみる。
よし、8GBになってる。終了。
動かなかったソフトも動くようになった。
動作速度も心なしか快適になったような・・・気がする(笑)。
よく家電量販店で「富士通○○用」とか表示されているメモリーを見かけるが、
あくまでも、メモリー販売会社が動作確認した、ということで、専用というわけではない。
今はWindowsが動作しているPCで、メーカー独自仕様というものは、ほとんど存在しない。逆にコストがかかるのだ。
まあ表示してくれれば、素人には安心だけどね。
ただ、デスクトップよりノートPCの方がなぜか相性問題が多い。
自信がないうちは○○用というのを使用した方が、間違いはない。
また、「メモリーは多いに越したことはないだろう」と考えている人がいると思われるが、
間違いではないが、メモリーも電気を消費する。使っても使っていなくともだ。
だから普段メールくらいしか使わない人が、いたずらにメモリーを増やしても電気の無駄になるのだ。