会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

「きらめき」令和2年夏号が発刊されました 柴田聖寛

2020-07-05 11:44:06 | 天台宗

 

 天台宗の一隅を照らす運動機関誌「きらめき」の令和2年夏号が発刊されました。表紙は、一隅を照らす運動キャラクターの「しょうぐうさん」が手を合わせたイラストに、10歳の風間樹菜さんの「お友達とたくさん遊べますように」との自筆のお願い事が書かれています。
 特集は「理念を軸に地域医療を目指す」というテーマで、滋賀県草津市の草津総合病院の平野正満病院長を紹介しています。平野病院長は「この病院からも比叡山を仰ぐことができますから、1200年受け継がれてきた『一隅を照らす』という教えを基本理念として掲げ、私たちにも受け継がれていることを機会あるごとに、職員に話をしています」と語っておられ、記事では伝教大師の御心が医療現場で活用されていることにスポットを当てています。
 また、「きらめき法話」では、阿純孝千妙寺御住職が「目はうしろにはついていない」という一文を投稿されています。仏教的には眼(目)・耳・鼻・下(口)・身(皮膚感覚)の五根と意識や意志を司る意根がありますが、五根が前向きならば、意根だって同じだと思うべきということから、「私は前に進みたい」と書いておられます。
 このほか、岩手県奥州市黒石寺の「竹あかり」や漫画で見る「お盆って何ですか?」(画群馬教区西前橋部善性寺長靖順氏)、落語家露の団姫の「まるこの川柳小噺㉜」も掲載されています。

 お読みになりたい方は会津天王寺(0242-54-5054)までご連絡をお願いいたします。

                 合掌

      


夏ツバキの白い花は今が見頃です 柴田聖寛

2020-06-16 18:50:00 | 境内の花

 

 なつかしきお寺となりて沙羅の花   阿部みどり女

 私ども天王寺の夏ツバキの花が見頃になりました。小さな白花を咲かせ、樹形が美しいことから、玄関などに植栽されることが多いようです。別名沙羅(シャラ)ともいわれるのは、平家物語の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹(サラソウジュ)の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」で有名な仏教の聖樹沙羅双樹に擬せられたからといわれます。
 山ツツジが一本だけで杉と竹藪の境内が今のようになったのは、多くの檀信徒の皆さんのご協力があったからです。とくに、立川浩さんにはお世話になりました。92歳になられた今も立川さんはお元気ですが。図面を私が引いて、二人して二段の異石を積んだ日のことが忘れられません。とくに沙羅とも呼ばれる夏ツバキは、住職になりたての私と立川さんが植えた花です。可憐な白い花を愛でていますと、30年前のことが思い出されてなりません。

                                                         合掌

 


会津天王寺では山法師の花が見頃です   柴田聖寛

2020-06-04 07:13:32 | 境内の花

 

 山法師さながら白衣観音めく

                 羽部洞然

 今の季節の会津天王寺の花は山法師です。さながら「白衣観音」のようで、自然と手を合わせたくなります。白い衣をまとっている観音様のお姿に見えたのでしょう。小さな淡黄色の花で、その外側につぼみを包むように葉が変形した白く大きい総包片が4枚あり、あたかも花弁のようです。
 会津天王寺の門を入って左側の石灯籠の上の、高い木の上に咲いています。10メートルの高さにもなるといわれていますから、これからが楽しみです。本来は山の谷筋に生息する花で、水が常にある場所でないと枯らしてしまうので、乾燥させないように気を使っています。
 私どもの会津天王寺は、会津三十三番霊場の二十八番札所でもあります。山法師は「白衣観音」でもあります。散らないうちにぜひ会津天王寺においで下さい。お待ちしております。

                     合掌


私の疫病退散の「100日読経」がテレビュー福島で紹介されました 柴田聖寛

2020-05-27 20:37:34 | 信仰

 

 初めてのテレビ出演でしたので私も緊張してしまいました。天王寺が新型コロナウイルスの早期収束を願っての「世界疫病終息・大祈祷会―妙法蓮華経観世音普門本(観音経)壱百万巻読誦大祈願会―」に参加していることもあって、私の「百日読経」がTBSの系列局テレビュー福島のNスタで22日午後6時55分頃から紹介されました。観音堂で私が祈祷している様子や、私がインタビューを受けている姿も流れました。当日の午後2時ころに取材に来られたのに、その日のうちに放送されました。皆さんに連絡する暇もありませんでしたが、見られた方が多かったのにはビックリしました。
「世界疫病終息・大祈祷会―妙法蓮華経観世音普門本(観音経)壱百万巻読誦大祈願会―」は7日から8月15日までの日程で天台宗の寺院が中心になって世界的規模で行われていますが、福島県内の参加寺は私どもだけです。
 私は一日も欠かさず朝夕二回「観音経」を唱え、期間中に計千巻の読経を目指すことにしています。参列を希望される方は、ぜひ私にご連絡をお願いいたします。

 天王寺へのお問い合わせは 

〒969-6264 会津美里町字高田甲2968

TEL・FAX(0242)54-5054

携帯090-1498-4150 柴田聖寛 

メールアドレス tennojiwxx@beetle.ocn.ne.jp

天王寺は本の出版などで布教に務めておりますが、皆さまのご支援のおかげと感謝しております。お布施や冥加料は郵貯銀行の下記の口座にお願いいたします。

02160—1—17936(右詰めで記入)

                             合掌

 


ツツジのピークを過ぎこれからヤマボウシです 柴田聖寛

2020-05-27 17:53:46 | 境内の花

                    散り始めたオオムラサキ

 子ら子ら子等が手を取る躑躅(ツツジ)かな 良寛

 私が好きな良寛さんのツツジの句です。子供が大好きだった良寛さんは、それこそ子供と一緒になって、日が傾くまで遊んだのでした。 
 ツツジは歳時記では晩春に載っていますが、初夏の花でもあります。私どもの天王寺では散り始めています。
 とくに境内で目立つのはオオムラサキです。ツツジのなかでは花が一番大きく、ツツジと言えば一般的にはこの種類を指します。ツツジの名前の由来については、花が連なっているからとか、花が筒状であるからとかいわれますが、桜が終わった後の主役の花であることは確かです。
 引き続きヤマボウシの花が咲きますので、時間がありましたら、ぜひ天王寺においで下さい。よろしくお願いいたします。

                 合掌