会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

コロナ対策と教育格差を解消するのがオンライン教育  柴田聖寛

2020-07-24 10:36:26 | オピニオン

 

 世界は5Gの時代を迎えつつあるのに、日本の学校教育はあまりにも遅れているように思えてなりません。5Gが普及すれば、高臨場感の映像が寸時に伝送され、自動運転や遠隔医療なども実現し、世界は大きな一歩を踏み出すことになります。 
 にもかかわらず、日本の小中学校でのオンライン教育は、海外と比べて遅れています。新型コロナウイルスの感染拡大で、今年に入って世界各国で学校が閉鎖され、日本でも一斉休校が行われました。それをきっかけにして、世界各国は急速にオンライン教育に移行しつつあるのです。
 経済学者の野口悠紀雄氏が指摘されているように、文科省にやるきがあるかどうかなのです。文科省の白書が全文ウエブで読めないようでは、熱意があるとは思われません。政治家や役人の意識が変わらなければ、日本だけが取り残されてしまいます。
 アメリカでは幼稚園年長から高校三年生までのほとんどの教育機関が移行しました。それは中国においても同じで、JETRO(日本貿易機構)によると、オンライン教育がこの一年間で81・9㌫も増え、利用者数は4億2262万人、利用率は46・8㌫に達しました。韓国でも全学校でオンライン教育が行われています。香港やインドでもそちらにシフトしています。
 教室の授業でデジタル機器をほとんど利用していないのが日本です。こんなことでは、日本国の将来が危ぶまれてしまいます。文科省は「GIGAスクール構想」を加速させて、今年度中に前倒しして小中学生に1人一台のデジタル端末を整備することを目標にしていますが、熱意がもう一つ感じられません。
 学校に行かなければ勉強ができないという時代は終わりつつあります。ネット環境が整備されれば、多くのことを子供たちは学ぶことができます。地域間の教育格差も解消されます。コロナ対策費として229億円の予算も認められているわけですから、今こそ本腰を入れて取り組むべきだと思います。

                              合掌

 

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「きらめき」令和2年夏号が発刊されました 柴田聖寛

2020-07-05 11:44:06 | 天台宗

 

 天台宗の一隅を照らす運動機関誌「きらめき」の令和2年夏号が発刊されました。表紙は、一隅を照らす運動キャラクターの「しょうぐうさん」が手を合わせたイラストに、10歳の風間樹菜さんの「お友達とたくさん遊べますように」との自筆のお願い事が書かれています。
 特集は「理念を軸に地域医療を目指す」というテーマで、滋賀県草津市の草津総合病院の平野正満病院長を紹介しています。平野病院長は「この病院からも比叡山を仰ぐことができますから、1200年受け継がれてきた『一隅を照らす』という教えを基本理念として掲げ、私たちにも受け継がれていることを機会あるごとに、職員に話をしています」と語っておられ、記事では伝教大師の御心が医療現場で活用されていることにスポットを当てています。
 また、「きらめき法話」では、阿純孝千妙寺御住職が「目はうしろにはついていない」という一文を投稿されています。仏教的には眼(目)・耳・鼻・下(口)・身(皮膚感覚)の五根と意識や意志を司る意根がありますが、五根が前向きならば、意根だって同じだと思うべきということから、「私は前に進みたい」と書いておられます。
 このほか、岩手県奥州市黒石寺の「竹あかり」や漫画で見る「お盆って何ですか?」(画群馬教区西前橋部善性寺長靖順氏)、落語家露の団姫の「まるこの川柳小噺㉜」も掲載されています。

 お読みになりたい方は会津天王寺(0242-54-5054)までご連絡をお願いいたします。

                 合掌

      

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