道教南宗天台山桐柏宮修道院長に就任した張高澄中国道教教会副会長
先月26日から29日にかけて、中国浙江省の天台山に行ってまいりました。中国の浙江省の天台山にある道教南宗天台山桐柏宮に招かれたためです。張高澄中国道教教会副会長が同宮の修道院長に就任するお祝いの式典(晋山式)に参加したのでした。中国道教協会が主催、浙江省道教協会の共催で行われたもので、約千人が参列しました。
日本からの出席者は滋賀県の玉泉寺の吉田慈敬御住職と私の他一名でした。25日に天王寺を出発し、東雲寺に一泊。26日の朝に名古屋の中部国際空港をフライトし、約3時間で寧波櫟社国際空港に到着。迎えの車が準備されており、約2時間半かけて同宮に着きました。宿泊所となった温泉山庄で前夜祭が盛大に行われ、精進料理が振る舞われました。
27日の晋山式は銅鑼が鳴らされ、同宮一帯は道教の祭服の人であふれかえりました。私は紫系の素絹の僧服で参列しましたが、仏教とは違って派手な色であったのに圧倒されました。仏教、儒教とともに、道教は中国の三大宗教の一つであり、後漢の時代から天台山に根を下ろしたとも伝えられます。日本の神道に近いともいわれています。他宗教を理解せずして平和は実現されませんから、道教についてもこれから勉強していきたいと思っています。
式典後に天台宗の中心である国清寺や護国寺の御住職を訪ねて懇談しました。このあと天台山を下りて寧波市で一泊。28日の朝には寧波櫟社国際空港をフライトし、中部国際空港に到着。行きと同じく東雲寺で一泊してから、30日の午後には天王寺に帰ってまいりました。年末の慌ただしい旅行でしたが、吉田御住職のおかげでかけかえのない経験をすることができました。また、中国滞在中は袁珂さんには大変お世話になりました。ありがとうございます。
晋山式の資料