天台宗の一隅を照らす運動機関紙である「きらめき」は一足早い令和3年正月号です。明るい年にしようとの願いをこめ、特集は「さぁ、一緒に笑いましょう!」。遊墨漫画家でユーモアセラピストの南久美子さんを取材しています。南さんは京都の西陣で、町家をリフォームしたアトリエ「ユーモア工房ほっ」で創作活動を続けていますが、京都精華大学在学中から京都新聞に四コマ漫画を連載するなどし、現在も京田辺市の広報誌に四コマ漫画を連載中で、スタートから40年を超えています。
また、京都新聞の仕事が一区切りついたときから、ユーモアを題材にした書画も手掛けるようになり、そこに言葉を添えた「和顔施」は人気を博しています。来年の干支の牛の絵も描いています。笑顔の南さんの写真もステキな笑顔で、「笑う門には福来る」ではないでしょうか。
広報天台が発行する「天台ジャーナル」では、解体修理が行われていた比叡山延暦寺所蔵の「護法童子立像」の内部から、金銅不動明王像や水晶製舎利塔などの納入品が発見されたことが記事になっています。鎌倉時代後期の作とみられていますが、胎内から不動明王像が見つかるという例はないことから、延暦寺国宝殿で12月6日まで展示されています。
また、会津美里町にゆかりのある天海大僧正の遺徳を偲ぶ「長講会(じょうごえ)」が10月2日に執り行われたことが載っています。 例年と違って今回は、感染予防の観点から来賓の参列を取りやめたほか、保存修理に入った慈眼堂ではなく、三仏堂が会場となりました。天海大僧正が日光山中興の祖であることが詳しく書かれていますので転載いたします。
「天海大僧正は比叡山をはじめ全国各地で修学し、徳川家康、秀忠、家光の三代から篤い崇敬を受け、家康公の薨去に際しては山王一実神道を提唱し、公の御霊を東照大権現として日光山に祀るなど、数々の事績を遺したことから日光山中興の祖と仰がれる。寛永20年(1643)10月2日、東叡山において108歳で示寂、本年が378回忌となる。因みに『長講会』の名は、慈眼大師が長期間にわたり講演法会を行ったことに由来する」
「きらめき」や「天台ジャーナル」をお読みになりたいという方がおられましたら、会津天王寺の方にお申し出ください。よろしくお願いいたします。
合掌