皆さま、こんにちは。
早速ですがFacebookでは、いち早くお伝えしておりましたが、
AIN2016反省会&懇親会が、今週初め開催されました。
当ブログでも、重複しますがご報告しますね。
さて、30周年の今年は いつもの反省会と少し趣向を変えて
作家・スタッフアンケートより出てきた課題をスタッフ一同が共有するほかに
東京大学より講師を招いて、スタッフが研修する機会を設けました。
研修内容は「アートの心理学」
アートが人に及ぼす影響について、心理学の面から解説していただきました。
切り口がいくつかありましたが、私が興味を持ったのは下記の点です。
・アートの価値づけ
当ブログをご覧の皆さんは(作家さんもそうでない方もいらっしゃると思いますが)
アートに対してどのような価値づけをされていますか?
心理学の研究の中では、アートの価値づけに対して次のようにまとめています。
1)欧米 ―教養・尊敬の対象。あるいは生活の一部。
2)中国 ―資産運用の手段
3)日本 ―気晴らし。自分の鑑賞のため。
思い当るところ、ありませんか?笑
日本のアート教育は、義務教育までで、高校では美術は選択制となります。
また大学以降は、アートを専門とする人以外、美術館やカルチャースクールが
学習の場となり、触れる機会がなくなります。
こういった環境も一因となり、日本ではアートに対してあまり価値を見出していない
という結論です。
では、海外ではどうかというと、アートを教養と捉え、総合大学では
アートを専門にしない人でもアートの実技を学ぶことができる大学が多い。
(ハーバード、MIT、イエール大学など有名大学において。全大学の調査ではありません)
ところで、名門大学が映画鑑賞やダンス等「芸術分野」を必修科目にする理由ですが
じつは、芸術分野を理解する=(イコール)共感力、表現力を身に着けることができ
他分野とのコラボレーションも実現しやすい。など多大な成果を収めているとのことです。
いかがでしょう・・・アートが人に及ぼす影響は大きいと言えるのではないでしょうか。
もう一つ、興味深い資料がありました。
同じ絵画が2つ並べられていて、そこにアーティストと一般人の目の動きをその絵上に
反映したものです
絵には奥に人が一人、そしてなぜが手前の水面に人の顔らしきものが描かれています。
どちらが一般人かわかりますか?笑
白く細い線が人の顔に集中している方が一般人の目線。
一方、白く細い線は そこそこいろんな方向を見ていることがわかります。
一般人とアーティストの鑑賞眼の違いは、色々な要因がありますが、
作ることを体験すれば鑑賞眼が変わるということが、証明されているそうです。
上記で解説の通り、アートを理解することは、日常生活において
共感力や表現力を高め、更にコミュニケーション能力の向上へと導いてくれるツールである
とするならば、ぜひ鑑賞眼を養って、アートをより楽しもうではありませか
「作ることの体験」 これ、まさにアートインナガハマで3年前より始めた
AINカーニバルという企画の趣旨と同じ
ということで、私には大変有意義な研修でしたが、スタッフの皆さんは
どのように受け取られたでしょうか?
研修のあとは、スタッフ懇親会へ
アートインナガハマ2016は、この反省会をもってしばらく冬眠します!笑
来週からは、NPO法人のもう一つの事業「ギャラリー展示会」を開催しますので、
次回のお知らせを楽しみにしていてください
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