セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

土佐文旦(ブンタン)

2013-04-05 | セカンドライフ
直径11cm 


なんて気持ちの良い一日かしら、なんて呑気に時間を過ごしていると明日は又怖い爆弾低気圧って言うじゃない。「ご注意ください」と言われても家の中でじっとしている位しか出来ない。あれもこれも全部温暖化のせいと言うのだから、本当に困ったものだ。北極海の氷を増やす事ってもう出来ないのかしら?

お茶をしていると、四国から、春の知らせ「文旦」が届いた。思わず「元気で春を迎えたのね」と胸が熱くなる。20年前に席を並べて、仕事をしていて、何時もいつも私をサポートしてくれていた。彼女が来てから数年後辞める迄一番楽しい生活だった。

結婚後、あちらこちら移動をし、三人の男の子を一人で育てた彼女。辛くて電話で泣き出してしまう事もあり慌てて羽田から飛んで行った事も有ったっけ。
「あの時が一番苦しかった」と何年経っても思い出すと・・。それを一番と言う事は、そこがどん底で、以来少しずつ上昇しているって事なのね。私も安心した。
三人の息子さん達は皆さん優しくて良い子に育ったって。頭もなかなか優秀で高校の特待生になったり・・・・沢山嬉しい自慢話を聞いた。

声も出ない程苦しかった時から8年間、死ぬ思いで働いたと言う。確かに確かに。彼女を採用した会社では東京にはこんな優秀な女性がいたのだと、感心したとかしないとか。いやいや採用得ですよ。人の二倍は力のある女性ですから。社長さん良かったですね。

私が果物好きなので、彼女の実家から文旦が届くと、何度も持って来てくれておやつの時間に、げらげら笑いながら、むしゃむしゃ食べた現役時代。未だ彼女は独身生活を楽しんで居た時だった。

5年位前から、生活も落ち着いたのか、春には土佐文旦が届くようになった。女性の給料なんて知れたものなのに、それでも、気を遣って呉れる迄に彼女が立ち直ったのだと思うだけで、嬉しい。

結婚生活には苦労が付き物でご苦労されたけれど、子供さん達は優秀で本当に親孝行。
電話をすると、とっても元気そうで大きな声で色々話してくれた。
彼女の人生もジェットコースターの様だったけど、漸くゆっくり今後の事を考えられる様になったと明るい声で。
文旦の味も格別美味かも。子育ても、もう富士山の8合目位に辿り着いたかな?。ファイトファイト