昨日、新しく出来たコンビニから白髪の老女が出て来た。ババちゃんは、あれからも相変わらず歩く事に精を出している。我が家の息子も孫も曖昧にはなっているけれど、私が出かける時は必ず「ママどこへ行くの?」必ず確認する。「早く帰って来ないと寒いからね」とお決まりのお言葉。
コンビニから、店員さんに押しだされる様に出て来たのが、まさかのババちゃんだった時にはびっくりした。「ママ、お財布忘れたのよ、買い物に来たのに」少し泣きそうな声で訴えた。お店の店員さんはきつい顔で迷惑そうな表情だった。直ぐに私はピーンと来たので、お店のお兄さん、お姉さんに「この方は私の知り合いなのよ、大丈夫、おいくらなの?」と聞くと店員さんの方はホッとしたらしく「缶ビール2本です」と言うので、直ぐに支払った。ばばちゃんは未だ泣きそうに「財布忘れたの、ご免ね、ご免ね」と言っている。「大丈夫よババちゃんに私がクリスマスプレゼントするんだから」と言うと漸く安心して落着いた。この金額には変えられない程、私は今まで色々頂いて来たので、惜しいわけじゃないの。でも今日会ったら、昨日あんなに悲しそうな顔をして泣きそうだったのに、明るい声で「ママ、今日も寒いね~」と言うの。拍子抜け。感情も壊れて来てしまっている事に直面すると、私は悲しくて仕方が無い。これが高齢者の病気と言う物なんでしょうね。でも私の事を忘れていないだけでも、嬉しいと思うばかり。壊れて行くババちゃんがお気の毒で。ゆっくりゆっくりね。
コンビニから、店員さんに押しだされる様に出て来たのが、まさかのババちゃんだった時にはびっくりした。「ママ、お財布忘れたのよ、買い物に来たのに」少し泣きそうな声で訴えた。お店の店員さんはきつい顔で迷惑そうな表情だった。直ぐに私はピーンと来たので、お店のお兄さん、お姉さんに「この方は私の知り合いなのよ、大丈夫、おいくらなの?」と聞くと店員さんの方はホッとしたらしく「缶ビール2本です」と言うので、直ぐに支払った。ばばちゃんは未だ泣きそうに「財布忘れたの、ご免ね、ご免ね」と言っている。「大丈夫よババちゃんに私がクリスマスプレゼントするんだから」と言うと漸く安心して落着いた。この金額には変えられない程、私は今まで色々頂いて来たので、惜しいわけじゃないの。でも今日会ったら、昨日あんなに悲しそうな顔をして泣きそうだったのに、明るい声で「ママ、今日も寒いね~」と言うの。拍子抜け。感情も壊れて来てしまっている事に直面すると、私は悲しくて仕方が無い。これが高齢者の病気と言う物なんでしょうね。でも私の事を忘れていないだけでも、嬉しいと思うばかり。壊れて行くババちゃんがお気の毒で。ゆっくりゆっくりね。