3月11日、生まれて初めて地震が怖いものだと感じた日。
ケンの住む地域、震度6弱の地震でした。
この日は、パパさんも母しゃんも仕事で、ケンはばあちゃんちでお留守番。
揺れ始め、いつもの地震のような・・・
ところが、どんどん大きな揺れに変わっていき、これは?いつもの地震じゃないっ
うわぁー、大変だぁー に気づくまでそんなに時間は必要なかった。
なんとかみんなと連絡が取れて、仕事を終え、近くのスーパーで水やらカップ麺やら
とにかく持てるだけの物を買って、ケンを迎えに車を飛ばして。
・・・の帰り道・・・バッグミラーを見ると、「あれ?曇り空だったのに、夕日?」・・・
と思った瞬間、ドッカァーン えっ
何?
急ブレーキを踏んでしまい、窓を開け後ろを見ると、
これ、この写真です、近くのコスモ石油のガスタンクが大爆発
怖かったー、パパさんこのタンクの並びに職場があり、爆発のとき熱風がきたそう。
しかも爆発の前、ガス臭かったそうで。
この写真を撮った場所から、ケンの待つばあちゃんちまでは1~2分のところで、
ケンは地震より、この爆発音が怖くて、迎えに行ったときにはプルプルと震えておりました。
この爆発は翌日の朝まで、何回も繰り返されて、近くの町では避難勧告が出ていました。
そして、本当なら翌日の12日は、
ケンの新しい心臓の薬「ピモベンダン」を始めて1週間で、
病院に行って検査をして、心臓の状態を診て追加の薬をもらってくる予定。
それがこの大地震で高速道路が通行止めになり、仕方なく下の道で都内へ行こうとしたら、
・・・考えが甘かったー・・・5m進むのに30分くらいかかるわ、1ミリも動かなくて20分経つわで、
とてもとても都内までは無理、掛かり付けの病院になかなかつながらない電話をかけて、
この薬が明日の朝までしかないけど、切らしていいものか・・・
聞くとやっぱりダメで、これを切らすとリバウンドがすごいようで・・・
さあ、どうするか・・・とりあえず着くか着かないかいずれにしても郵送したもらうことにして、
カーナビで近くの病院で同じ薬を置いていないか電話したら、運良く出してもらえるところがあり、
「今から伺います」と・・・でも、その後も渋滞は収まらず、
パパさんに車から降りてもらい、そこから歩いて取りに行ってもらった。
その間、母しゃんが渋滞の中、車を数ミリずつ前進させた。
結局、パパさんが車から降りて薬をもらって、また車に戻るまで3時間、
いくらも車は前には進まなかった。
こんなこと生まれて初めて、ほんとに異常な事態。
パパさん、歩いて薬をもらいに行ったけど、ずっと歩道を歩いた訳ではない、
途中、液状化現象で歩道が歩けず、車道を歩いて来た。
これは液状化現象で、地面から水が溢れてきて、泥に埋まっている自転車。
ケンの住む千葉県、東京湾の埋め立てが多くあります。
昔は海だったところに道やら家があるところは、地震があると、こんな現象が起こります。
そして、地震から3日目。
毎日、仕事帰りにコツコツと食料品や水を買っていましたが、
ついに、スーパーにも人が殺到して、入場制限されたりしました。
スーパーだけでなく、ガソリンも品薄で、昨日までは1台10~15ℓまでーとかで売っていましたが、
今日はガソリンもなくなり、ガソリンスタンドも閉まってしまいました。
順番を待ってやっとスーパーの中に入れても・・・
これは菓子パンの棚ですが、1コもありません。
豆腐や牛乳やカップ麺や水の棚もこんな感じです。
いろいろ不便はありますが、
そんな中、ケンはすごく元気にしています。
穴掘りもがんばっていますよー。
1日に何度も揺れがありますが、
なんだろー、ケン1つも気が付きません、余裕で毛づくろいしてるときもあります。
今、発作が起きても、都内の病院には行くことが出来ません。
ケンはケンなりにがんばってくれています。
一日に何度も地震があるので、揺れていないときでも揺れてる感覚になります。
だけど、ケン一家、帰る家もあり、寝るベッドもあり、お風呂にも入れるし、
食べ物も今のところなんとか確保出来ています。
東北地方の悲惨な現状に比べれば、とても贅沢な毎日を過ごしています。
地震以来、更新していなかったブログにも、毎日来てくれる人がいるので、
地震から今日までのケン一家のことを簡単に報告してみました。
ケン元気に過ごしています。