2020年10月。
部屋の厚手のカーテンを変える事にしました。
無地のものから、
木々に小鳥のものに。
後に、『あのときこれに変えて良かったなぁ』と、
父ちゃんがしみじみと言う事になるとは。
11月。
父ちゃんの肋骨の痛みは、一向に治らず。
それでも、まだ普通の会話はしていた頃。
父ちゃんの洗濯物、
カゴにも入れず、ほんと、何度言っても頭にくること。
『ねえ?足の指は1本しかないの?』
そんな事も言っていた母ちゃんでしたよ。
デパートへ買い物へ行って。
一枚の敷物にスーっと引き寄せられて。
どこに敷くのかも想像もつかないのに、
お持ち帰り。
家に帰ってから、いろいろと置いてみるけれど、
イマイチしっくり来ない。
これが後に、ぴったりの場所を見つける事になるとは。
このときは想像もできませんでした。
11月、この年はこれが最後の病院かな?
笑ちゃんの病院の近くのお煎餅屋さんへ。
おばあちゃんが1人で頑張っているお店。
コロナなので、行くたびに応援も兼ねて、
よく立ち寄りました。
笑ちゃんもこのときは元気に、
問題なく過ごしていた頃です。
12月。
点検だったのかなぁ?
車屋さんへ。
待っている間も、車好きの父ちゃんは、
あっちを見たり、こっちを見たり。
このときだって肋骨は痛いだろうに、
笑ちゃんを抱っこして。
コロナのこの年は、皆さん自粛生活をしていて。
その家にいるときに使うもの、
の会社に勤めていた父ちゃんは、
毎日残業続きで、
暮れに向けて益々残業になって行きました。
家では笑ちゃんまったり、
お散歩も、母ちゃんと2人で行く毎日になりました。
父ちゃんどこかな?
探しながらの毎日でした。
12月27日、父ちゃん仕事納めの日。
近くの整形外科の終わる30分前に、
家に帰って来ました。
肋骨にひび。
たったそれだけの事なのに、
痛みは増すばかり、かすれ声になる、
顔が黒ずむ。
それまでも、絶対にこれおかしいよ、
普通じゃないよ、病院へ行きなさい。
何度も父ちゃんに言いましたが、
言う事を聞かず。
それでも、もやもや感あり、
これでは新年すっきり迎えられないからと、
『今、このまま整形外科へ行って来て』
父ちゃんに言いました。
渋々、面倒くさそうに1人で行きました。
整形外科にいる父ちゃんから電話かかってきました。
『背骨にたくさん穴が開いてるんだって』
『これは整形外科じゃなくて、内科なんだって』
『明日、近くの病院に○○大学病院から内科の先生来るから、
朝一で行ってみて、だって』
えーっ⁉️
コツコツと1つずつ積み上げてきた、
幸せの積み木の山が、
ガタガタと頂上から一気に崩れてしまった瞬間でした。
翌日、その紹介された病院へ父ちゃんを連れて行きました。
血液検査、尿検査、諸々して。
結果、大きな病院へ紹介された父ちゃんでした。
仕事納めの日、その翌日の病院の出来事。
ときは、年末年始。
もちろん大きな病院もお休みに入りました。
年末年始をこの状態で家で過ごすことになりました。
気休めでお灸を、、
なぜかドヤ顔の父ちゃんです。
そのドヤ顔は、浮腫んでいました。
鼻血も出ていました。
大晦日、
貧乏暇なしな母ちゃんは、
暮れも正月もありません。
そんな母ちゃんをいつも父ちゃんは車で送ってくれました。
大きな月が見えた大晦日でした。
しかし、後から聞くと、
年末年始の記憶は父ちゃんにはありませんでした。
2020年10月〜12月までの事を載せてみました。
生活が一変した頃の事です。