少し前のこと。
東京消防庁の調べでは、
転倒事故で救急搬送される人の数は、
1年で13万2000千人だそう。
その13万2000千人に、ついに仲間入りをしましたじいちゃん ( 82歳 ) です。
その転倒事故のうち、生活の中での転倒事故が81%を締めるそう。
まさに、ど。ストライク。
じいちゃんは階段から落ちました。
母ちゃん夕食作りをしていたら、
「 じじが階段から落ちて意識なくて今、救急車呼んだから 」
と、大慌てがひしひしと伝わるばあちゃんからの1本の電話。
大慌てなばあちゃんとは会話にならん。
同居している弟に電話してみると、
意識無くみるみるうちに顔面真っ白になっているという。
その電話中に救急車の音が聞こえてきました。
「 病院に着いたら、どこへ運ばれたか連絡ちょうだ~い 」
と弟との電話をきりました母ちゃんです。
年齢も年齢、慌てても仕方がない。
夕食食べ終えて、、、。あれ? まだ病院に着かないのか?
少ししてようやく弟からの電話あり。
救急隊員の処置で息吹き返して、一旦帰ってもらった。とのこと。
お酒を飲んで2階の自室で眠りにつき。
何の用があって? 下に降りて来ようとしたのか?
年寄り仕様に作っている家なので、じいちゃんの部屋出てすぐトイレ。
トイレではないよなー、と思いつつ。
それでも、救急隊員が蘇生していたときには糞尿漏れていたとのこと。
あの世に行きかけたのだ。
父 ( じいちゃん ) と弟とは反りが合わず、
普段は滅多に口もきかないのだが。
なぁ~んと、階段落ちて意識ないところを、
声を張り上げてこの世に半分連れ戻したのは、弟。
救急隊員の指示で、床の糞尿の処理をしたのも弟。
な~んとも滑稽な話だ。
↓
階段はキケン。
現在はリビングで横になっているじいちゃん。
「 笑、来てくれたのか~ 」 下の手。じいちゃん。
「 笑ちゃんは昨日、付き添ってくれたもんね~ 」 上の手。ばあちゃん。
いつもはケンカばかりしているじいちゃんとばあちゃんなのに。
「 今後、吐いたりしたらまたすぐに救急車呼んで。」
そう言われたばあちゃんは一睡もせずに一夜を過ごし。
酔っ払いなんだからしょうがないじゃない。
そう言って普段は突き放している母ちゃんも、
休みのたびに笑ちゃんと様子を見に行く。
どれをとっても、な~んとも滑稽な話だ。
おまけ。
本来ならば病院へ連れて行きたいが。
それが一筋縄ではいかないのがじいちゃん。
あれ以来、好きなお酒を飲んでいない。
ぜーったいに、どこか調子が悪いはず。
大の病院嫌い。
意地でも「 痛い 」 の一言は言わないつもりなんだろう。
それもまた人生。