はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

【情報】京極夏彦「百器徒然袋ラジオドラマCDブック」。

2007-11-13 22:55:52 | 京極夏彦
いつの間にやらこんなもの↓が発売されていた模様。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4062143593&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
なんと、京極夏彦原作「百器徒然袋ラジオドラマCDブック」だそうで。

昨年10月から今年3月まで放送されていた大阪朝日放送(ABC)製作のラジオドラマ全6篇(各4話完結)を脚本つきで網羅したCD+本のボックスセット。
情報によればCDは12枚組とのこと。
佐々木蔵之介氏演じる榎木津が大暴れらしい。
うげげ。
気になります。ものすごく気になります。
ボックスセットゆえ結構な良いお値段になっていますが、2時間番組が6本入っていることを考えると実は格安?
う~ん、せめて「鳴釜」だけでも聞いてみたい。
(聞かれた方、いらっしゃいますか?)
しばらく悩むことに相成りそうです。

なお、ラジオドラマ詳細はABC公式サイトでご確認を。

ちなみに、原作の「百器徒然袋」は、京極堂シリーズのサイドストーリー的短編集。
昭和28年頃の東京を舞台に、破天荒な探偵榎木津礼次郎が事件を "粉砕" してゆく痛快活劇です。
現在「雨」と「風」の二冊が出版されていますが、特に「雨」は爆笑必至。
京極堂シリーズに興味を持ちつつあの分厚さに躊躇しておられる向きは、まずはこの短編集から手に取ってみてはいかがでしょう。
理屈っぽい人も、理屈が嫌いな人も、活字好きならとりあえずおすすめです。

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4061823795&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


京極夏彦「邪魅の雫」読了。

2006-10-09 01:25:04 | 京極夏彦
京極夏彦氏の京極堂シリーズ新刊「邪魅の雫」を読みました。
土曜の夜から読み始めて、本当はもっと少しづつ読み進めるつもりでしたが、うっかり一晩で読了。
鉄鼠に劣らぬ800ページ越えのボリュームをぐいぐい読ませる手腕は毎度ながらさすがです。

昭和28年の東京、平塚、大磯を舞台に、奇妙に連鎖する変死事件の謎を巡るミステリー的妖怪小説。
キーワードは雫、邪悪、世間、死、殺。
雫がぽたぽたと垂れるような構造と、茫洋としてつかみどころのない邪気。調子を削がれて『らしくない』登場人物たち。
今回は直接的に妖怪名が前面に押し出されることも無く、声高な妖怪小説でこそありませんが、作品全体を覆う空気はまさしく邪魅という『妖怪』現象を描き出していたと思えます。
青木と益田、そして過去の作品にも登場する面々が頻出。
榎木津の露出は少ないものの、同時にこれはある意味榎木津の事件なのかもしれません。

個人と世間・社会・世界との関係性をめぐるモチーフが非常に面白いなと思いました。
また、第7章で展開する作家と批評をめぐる議論には拍手喝采。
書評が、作品という一次テクストを元にした二次創作であるという言説には大いに頷。
書評を4分類した林檎の喩えは秀逸です。

伏線と、もつれ合った事実。
意外性と予定調和の同居する展開。
思わず頷いてしまう言葉たち。
随所に笑いどころも多数。
とにかく極上のエンタテインメント小説だと思います。
活字好きにはおすすめです。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4061824384&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


<font size="-3">「週間文春」7月7日号。</font>

2005-07-07 21:36:17 | 京極夏彦
「週間文春」の7月7日号(第47巻26号)を購入しました。
目当ては京極夏彦氏と阿川佐和子氏の対談。
「阿川佐和子のこの人に会いたい」というコーナー(p150-154)で京極夏彦氏がゲスト出演しています。
それにしても京極氏、よく喋る喋る。
話題は学生時代の話からデビュー当時の話、そして「姑獲鳥の夏」の映画化についての話、嫌いなものの話まで、多種多様。毎度ながらの流暢な屁理屈で、不思議と耳に心地よい毒舌を披露しておられます。
随所でニヤリとすること請け合い。
京極堂の屁理屈好きにはおすすめの対談です(笑)。



<font size="-3">続巷説百物語「孤者異(こわい)」ドラマ化。</font>

2005-02-25 23:14:22 | 京極夏彦
京極夏彦の「続巷説百物語」収録の短編「孤者異(こわい)」がwowowでドラマ放映されるそうです。
本日発売の文庫版「続巷説百物語」の帯で知りました。
放映は3月27日(日)20時から。
そしてなんと、監督は「トリック」の堤幸彦氏。そして、又市役は渡部篤郎氏!


詳細はwowow online→こちら をどうぞ

渡部氏、なかなかに素敵な雰囲気の装束姿。
ところが、私の中には何故か「渡部篤郎=いつも困っている役の人」というイメージがありまして、渋面でうろたえる又市を想像して思わず笑ってしまいました(^^;。
不届きです。すみません(^^;。
なんだか色々な意味で興味深いドラマになりそうです。




<font size="-3">映画「姑獲鳥の夏」予告編。</font>

2004-12-24 03:36:52 | 京極夏彦
すっかり忘れていましたが、思い出したのでさっそく書いておきます。
先週観た映画「ああ、一軒家プロレス!」の前に流れた予告編の中に、京極夏彦原作の映画「姑獲鳥の夏」の予告がありました。


真っ暗な画面。突然、台詞とともに現れる白い文字。

「この世には不思議な事など何も無いのだよ、関口君。」

映画化の報は聞いていましたが、何の心構えも無かったので、正直、驚きました。
主演の堤さんのものと思われる台詞は耳に柔らかく、あまり怖そうではありませんでしたが・・・(^^;。
原作での"尋常では無く怖い京極堂"とは一味違った京極堂が楽しめそうです(^^。
今回の予告編には映像はほとんどありませんでしたが、これから情報が出てくるのでしょう。
2005年の公開に向け、いろいろと、楽しみです。