はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">ラーメンズ英文、私訳。</font>

2005-11-30 01:57:52 | さもないこと
umeさまのところ(「裏番長のおやつ部屋」)で読んだポツネンフライヤー考(該当記事は→こちら ポツネンネタバレ注意。)に刺激を受け、この際ですのでラーメンズ関連英文を私訳してみようと思い立ちました。

まずは、昔から本公演のビデオパッケージにプリントされている英文引用。

explanatory parts are very few on these contents.
the art which is completely minimized.
the world which is produced by ambiguous and crystal mind.
but, these factor explain
all about very smart and strong method.
"Rahmens constraction".


aiwendil版私訳
『本内容には解説的な部分はほとんどありません。
完璧なる最小限の技。
曖昧かつ冴えわたった精神によって生み出された世界。
にもかかわらず、それらの要因はスマートで強固な手法のすべてを体現しています。
「ラーメンズ構造(工法)」』


次に、11月に開催されたラーメンズポスター展記念ポスターに記されていた英文引用。

No pictures is mounted in the picture frame.
The picture frame itself has no ornaments. It is without color.
2 men are collecting heaps of picture frames.
They are stacking the frames, end-on-end. Why are they doing this?
Absolutely no explanation is given.
The stacked-up picture frames will eventually become a box.
Before anyone knew it.
The box was filled with laughs.


aiwendil版私訳
・直訳編
『その額縁にはどんな絵も納まりません。
それ自体が装飾でもなし。色もありません。
ふたりの男たちが額縁の山を集めています。
かれらはその額を絶え間なく積み重ねています。なぜそんなことをしているのでしょう?
説明などまったくなされません。
積み重ねられた額縁は結果的にひとつの箱になるでしょう。
誰も知らぬ間に。
その箱は笑いで満たされた。』

・超意訳編
『絵のない額。
飾りにもならず、色もない。
そんなつまらぬ額の束、2人の男が集めてる。
ひっきりなしに重ねてる。
なぜそんなことしてるのか?
説明なんてありゃしない。
積まれた額は、
いつの間にやら箱になる。
笑いのぎっしり詰まった箱に。』


このポスター展ポスターの英文、かねてから提示されてきた前述の英文と、ポスター展の壁に記されていた小林賢太郎氏のメッセージ文(→こちら参照)をちょうど橋渡ししているような気がいたします。
かねてからの英文は、ラーメンズという商品の性質を、
ポスター展壁のメッセージは、ラーメンズを支えてきた手法(フライヤーとコント双方によるイメージ補完、継続)を、それぞれ言及していると考えられます。
いっぽうで、このポスター展ポスターの英文は、ラーメンズの辿ってきた道について商品特徴と手法をいっぺんに形容しているように思えるのです。
枠→箱。枠の積み重ね=継続により生み出される価値=箱=いつの間にか出来上がっている=笑いで満たされた箱。プロセス自体が成果を構成している、とも言えるかもしれません。


パッケージ文、壁メッセージ文、ポスター文。
これらのラーメンズ関連文章、3つ揃ってなんだか妙に納得してしまった私なのでした。
いまいちまとまりに欠けますが、何となくこんなことを思った次第です。
さて、umeさま、いかがでしょう(笑)?


*なお、上記私訳には多分に誤訳が含まれているおそれがありますのでどうぞご注意を。


<font size="-3">干渉虹。</font>

2005-11-30 00:56:21 | さもないこと
20051129niji03昼過ぎに寒冷前線が通過したあとで、虹が出ました。とても明るい虹です。
おかげで、めずらしい干渉虹まで観察できました。
よ~く見ると、ふつうの赤~紫スペクトルの内側に、光の干渉によって出来た赤~緑スペクトルがもう一度現れています。これが「干渉虹」。
よく虹の外側に見える、色の順番が逆の「副虹」とは全く別の現象です。
ほんの数分で消えてしまいましたが、たまたま目にできて幸運でした。
嵐もたまには悪くないかもしれません(笑)。


20051129niji02



<font size="-3">「ポツネン」ライブ覚え書き更新中。</font>

2005-11-28 02:27:43 | お知らせ
「ポツネン」ライブの覚え書きを別サイトに追加しました。
全体的に何となく記述し難く、アップが遅れておりますが、おいおい加えてゆくつもりです。
今回アップしたのは、総論とフライヤーの感想、そして前半コントの概要(レポート?)です。
ネタバレを避けている方はどうぞご注意を。
興味のある方はどうぞ必要に応じてご笑覧ください。


「ポツネン」ライブ覚え書きは→こちら



<font size="-3">文化人による科学の誤用。</font>

2005-11-26 04:56:21 | さもないこと
「朝まで生テレビ」の中で「男系はY染色体が保存されるので血統的に正統性がある」とのたもうた文化人の方がいらっしゃいました。
誤解を恐れずに言えば「馬鹿かっ!!!」と罵倒したいです。
46本の染色体のうちのたった1本(しかも遺伝子の数は極端に少ない)の遺伝情報がいったい何を保証していると言うのか。
この論法は「母系にはミトコンドリアDNAが保存されるので血統的に正統性がある」というのと同レベルで間違っています。
「母系にはミトコンドリアDNAが保存される」「父系にはY染色体が保存される」これは科学的事実です。しかし、その事実と「血統の正統性」とはまったくの無関係です。
つまり、Y染色体が保存されていても、生物学的な血統の正統性に対しては何の根拠にもなり得ません。
(この某文化人の論法で言うなら、鳥類はメスがヘテロ型で、しかもミトコンドリアDNAも保存されるから、母系が純系だということになるのでしょうか?笑止!)
科学的事実と意味は別物です。
Y染色体に科学的事実を逸脱した意味不明な神秘性を付加して、あたかも科学的根拠のように述べる文化人の姿に、そして誰ひとりその誤用について指摘していないことに空恐ろしさを感じました。
かつて遺伝学が優勢思想の裏付けとして政治に誤用・悪用されたように、今でも科学が政治に悪用される可能性は大いにあるのだということを実感しました。
科学的思考のできない文化人が大きな発言権を持つことに危機感を覚えます。
少し大げさですが、日本の未来が心配です。



<font size="-3">「ポツネンネタバレハンコ」をアップ。</font>

2005-11-26 03:41:19 | お知らせ
「ポツネン」のネタバレハンコを1つ、別サイトのライブ覚え書きにアップしました。
23日の終演後から、作りたくて仕方なかったモチーフ。
まずハンコ作成からはじめたので、肝心のレポートは遅れております(笑)。
ともかく、ネタバレを避けている方はどうぞご注意を。
興味のある方はどうぞ必要に応じてご笑覧ください。


「ポツネン」ライブ覚え書きは→こちら



<font size="-3">佐藤雅彦氏講演「映像表現と脳科学」覚え書きアップ。</font>

2005-11-25 01:23:45 | お知らせ
2005年11月23日に六本木ヒルズ アカデミースペース40で開催された佐藤雅彦氏の講演「映像表現と脳科学」の覚え書きをメモ帖ページにアップしました。
(「メモ帖」ページは→こちら


講演副題は『人間にとって抗いがたい表現の研究と開発』。
佐藤氏が最近意識しているキーワード『人間にとって抗いがたい表現』つまり、"意識せずともだれもがそう見えてしまう" という現象を利用した表現を軸に、佐藤研の仕事を紹介した講義形式のセッションでした。
今までメディア等で発表されてきた佐藤氏と佐藤研の表現がとのような位置関係にあるのかが窺え、非常に興味深かったです。
別記事でも後述しますが、小林賢太郎氏がコントで使用する手法にも通じるところのあるテーマのような気がしました。
佐藤氏の話によれば、学会等でも研究成果を発表しはじめているとのこと、佐藤雅彦研究室、これからもまったくもって目が離せません。



<font size="-3">またまた東京遠征。</font>

2005-11-24 07:28:08 | ラーメンズ
またしても東京へ行って参りました。
主な目的は11月22日と23日に森ビルで開催された、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のオープンリサーチフォーラム(ORF)。
23日の佐藤雅彦氏講演と、某分野の学術研究のポスター発表が目当てでした。
そしてその後、ダメ元で並んだ小林賢太郎ソロライブ「ポツネン」@本多劇場の当日券を運良く獲得。初日を観ることができました。
佐藤氏の講演と「ポツネン」については後ほど述べるとして、SFC ORF会場で思わぬ収穫が。
学生さんと話していて自分の研究の話題になりました。すると「それって○○先生が好きそうな話題ですね」ということで、某先生のところへ連れてゆかれました。その方とお話してみたところ、「あなたの研究は面白い。とにかく今度研究室へ遊びにいらっしゃい」と名刺をいただきました。その場を辞して、名刺をよ~く見てみたらな、なんと、そこにはものすごい肩書きが・・・・。驚愕です。
いろいろな意味で濃~い充実した1日でした。
これから忙しくなりそうです。



<font size="-3">ハンコにマイナーチェンジ。</font>

2005-11-23 00:54:58 | お知らせ
下の記事でご紹介したハンコにマイナーチェンジを加えました。
一色足して3色刷りです。
3色目はズルをして訂正印方式で。
少々気に入ったので珍しく印影をトップに上げてみます(笑)。


nosandatom06←クリックすると拡大されます

なお、ハンコ詳細は「実録、ハンコ修行!」→こちら でどうぞ。



<font size="-3">ペンギンプルペイルパイルズ「不満足な旅」。</font>

2005-11-17 23:59:14 | 日記・エッセイ・コラム
東京出張を利用して、下北沢のザ・スズナリで上演されている、ペンギンプルペイルパイルズ「不満足な旅」の16日19時公演を観て参りました。
「パリアッチ」で拝見した ぼくもとさきこ さんが気になって気になって仕方がなく、いつか本家劇団での舞台を観たいと思っていました。それが案外早く叶ったことになります(笑)。
期待どおりの舞台、楽しませていただきました。
詳しくは申しませんが、ある意味ストレートなお話だったような気がします。
そして出演者の個性が素晴らしいですね(笑)。
その様々な個性の中でも ぼくもとさきこ さんは遜色なく輝いていたように感じます。
居るだけで空気が変わる、とでも申しましょうか。素敵な存在感。
あの ぼくもと さんの空気が私は大好きです(^^。



<font size="-3">サトウマサヒコ。</font>

2005-11-15 23:06:18 | さもないこと
仕事で訪れた某学校。
応対してくれた方が「担当のサトウマサヒコです。」と名乗られました。
噴きそうになるのをぐっとこらえ、名刺を確認すると「佐藤昌彦」。
惜しい(笑)!


「佐藤雅彦」という名前は、じつは著名人でも4人は同姓同名がいらっしゃいます。
まず、我が心の師匠(笑)、慶應大学の佐藤雅彦氏。
つぎに、情報科学者、京都大学の佐藤雅彦氏。
そして、分子生物学者、同じく京都大学の佐藤雅彦氏。
そして、ジャーナリストの佐藤雅彦氏。
「雅彦」でさえこの状況ですから、こうしてみると、「サトウマサヒコ」というのは、じつはとても多い名前なのかもしれませんね(^^;。