はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

【情報】フジモトマサル「二週間の休暇」、発売。

2007-10-29 02:09:47 | アートなど
フジモトマサル氏の新刊「二週間の休暇」が発売された模様です。
これは、昨年こちらのサイトで連載されていた作品を単行本化したもの。
独特の絵柄と世界観がマッチした、ノスタルジックな物語が展開します。
フジモトマサル氏に興味のある方や、クラフト・エヴィング商會好きな方、鳥好きな方、裏路地の風景がつい気になってしまったり、通りすがりの猫についついちょっかいを出してしまうような方にはおすすめです。

単行本紹介サイトは↓こちら
http://moura.jp/manga/fujimoto_book/

amazonでの取扱いもあるようです。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4062140659&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


ハンコ修行のはじめかた。

2007-10-26 23:43:40 | お知らせ
近所のホームセンターで、ハンコ製作に愛用しているアートナイフの取扱いがなくなってしまってうろたえていたところ、ふと思い付いてamazonを検索してみれば、ありました!
KDS-Hiというメーカーの製品。
グリップが青、黄、緑の3色。掲載写真が一緒なので紛らわしいですが、それぞれ別に購入できるようです。
青↓
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000TGLT46&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
黄↓
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000TGFO24&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
緑↓
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000T6EJJ8&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
ついでに替え刃↓
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000TGJTBQ&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
48枚でこのお値段。安い!

この製品は、刃が繊細でお財布にも優しいので気に入っています。
ちなみに巷を席巻しているオルファは刃が厚いので嫌いです。

そういえば、よく聞かれるのがハンコ作りの道具について。
この際なので、ここに紹介。

◇アートナイフ
 上で紹介したので割愛。

◇ビニール板(通称ゴム板)
ハガキサイズで一枚定価53円です。安い!
たいていは2枚入り100円くらいで売られています。
なぜか、ジャスコの文具売場でよくみかけます。
こちらはamazonでの取扱いがなかったので某市場のリンク。
http://www.rakuten.co.jp/marutomi-kyouzai/655273/727653/736309/
たぶん送料のほうが高くつきますので、手を出す場合はご注意を。

◇ピンセット
要らない部分の剥離用。精密ハンコ向け。無くても可。
私は学生時代に入手した小さなピンセットを転用しています。
たぶん眼科用。↓これと似ています。
http://www.ufer.co.jp/iwashiya/order/pinsetpages/gankaJMM.html

amazonの取扱いでそれっぽいのは↓これ、か
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000BPN9PW&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
あるいは、これ↓ くらい?
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000J46WZY&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


◇ニードル
剥離補助用。精密ハンコ向け。これも無くても可。
コンパスの針でも何でも良いのですが、私はNTカッターのD-1000Pというものを使用。
持ちやすさと、使わない時に収納できる安全設計が気に入っています。
これもamazonにはなかったのでどこぞのショップをリンク。
http://www.kawachigazai.co.jp/item/Q001_35.htm
たぶんホームセンターを探せば普通に置いていると思います。


◇シャープペンシル
下絵用。トレース紙に絵を書いてそれを裏からこすってゴム板へ転写します。
細かい絵柄を彫る時は0.2mmの芯がおすすめ。
近所の文房具屋さんで売られていたのを買って、0.3mm用のペンシルに入れて無理矢理使っています。
同じものの画像をみつけたので、どこぞのショップをリンク。
http://store.yahoo.co.jp/arigata-bungu/ha-b107.html
古い文房具屋さんなどにひっそりと置いてありそう。


◇トレース紙
転写用下絵を書くのに使用。ふつうのトレース紙。
↓これのA4判、あるいは、
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000THZRLQ&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

ITOYAのトレペメモ帳↓を愛用しています。
http://www.itoya-store.jp/store/ProductDetail.do?pid=255-0001


◇アイルーペ
精密ハンコを扱う人間の秘密兵器。細かさを求めなければ無くても可。
私はエッシェンバッハの精密アイルーペ↓を使っています。
http://www.eschenbach-optik.co.jp/catalog/22.html
amazonでそれっぽいのはこのあたり↓か?
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000VOEBNM&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


◇ハサミ
彫ったゴム板を切り離すのに使用。
切れさえすれば何でも可、ですが、小さくて小回りのきくハサミのほうが良いと思います。
ちなみに私は100円ショップで売られていた小ぶりのハサミを愛用しています。


◇両面テープ
彫ったゴム板と木材の持ち手とをくっつけるためのもの。
私はニチバンの超強力タイプナイスタック(NW-U15SF)↓というのを愛用しています。
http://www.nichiban.co.jp/stationery/product/function_series/index.html
こちらも、たいてい普通のホームセンターに置いてあります。


◇木材
持ち手用。
カットしやすいのはバルサ材だが、後々木屑が出て印面を汚すのでおすすめできない。
切るのは大変だけれど、硬くて木目の美しい朴の木や杣などが好きです。


◇ノコギリ、ヤスリ
彫ったゴム板サイズに合わせた持ち手を作るために木を切り出すためのノコギリ。
そして、切り出した木材の面を滑らかにするためのヤスリ。
ノコギリは木質に合わせてバルサ材なら粗ノコ、朴の木や杣など固い材なら細密ノコと使い分けています。
ヤスリは紙ヤスリでも何でも良いのですが、おすすめなのがこれ↓。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000CED1WI&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
金属製の木工用ヤスリ。目が減らないので便利。
本来はホルダーにつけて使うようですが、私はこれをそのまま手に持って自由に使っています。

◇インクパッド、捺印マット
印面を確認するのに使用。
なんでも可。
インクの馴染みが良いので、私はシャチハタの黒を愛用。
捺印マットは無くても良いが、美しい印面を得るためには必須。


製作に必要な工具はこんなところでしょうか。
最近流行っているらしい消しゴムハンコよりもずいぶんお財布に優しいのが魅力(笑)。
ゴム板ハンコに興味のある向きは、どうぞお役立てください。
目指せ、ハンコ道!(&小細工道)


ひらがなの罠。

2007-10-26 20:15:31 | ことば
どうもう犬
もうどう犬

ぱっと見だと、どちらがどちらか考え込んでしまう。

「可とう性」では何のことやらさっぱりだが、
「可撓性」なら「撓」の意さえ調べればおおよその意味だけは知れる。

漢字は意味を担い理解を助ける。
いたずらにひらがなで書けば良いというものではない。


前世紀の遺産。あるいは謎の解明。

2007-10-23 00:03:05 | さもないこと
困ったことに、先週から絶賛発熱中。
休もうとするたび抜けられない仕事が入ってしまうという不思議現象真っ最中。
自宅に輸液セットが欲しいこの頃です。ギブミー5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液。

それはさておき、忘れないうちにこれだけはメモ。

Sl00
よく通る道(線路わき)でみかける謎の構造物。
思わぬところでその役割が判明しました。

先日、夕刻に起き出して駅近くのスーパーへ買い出しへ行った時のこと。
なんと、突然汽笛の音が聞こえてきました。
外へ出て見ると・・・・何かが! 煙を吐く何かが!
Sl01
(デジカメを持っていなかったので携帯で。ゆえに画像は見難いです。ご容赦を。)

どうやらSLの特別運行日だった模様。
ポイント切り替えでしょうか、客車を切り離してこっちへやってきました。
Sl02

かと思えば、逆方向へ。のろのろ進んで少し先へ停まったようなので後を尾けてみました。
するとそこは例の丸い謎の構造物!
機関車が入線していました。かと思うと蒸気の音の合間から低い轟音。なんと、線路が回っています!
Sl03
180°回転!
立体駐車場の入口にある回転台と同じ原理。
汽車専用の方向転換場だったんですねえ。
見物人も多数。親子連れ、カメラ小僧、その他もろもろ。
間近で転回する機関車に子供たち大興奮。大人も大興奮。フラッシュばんばん。記者会見状態。
異様な熱気。みんな、楽しそうです。

その後、方向転換した汽車はバックで線路へ出てゆき・・・・
Sl04
機関士さんたちの点検を受けているようです。
そういえば、機関士さんたちはなぜか皆、古風な黒い箱型帽子をかぶっていました。
佇むだけで絵になります。暗くてきちんと写っていないのが残念。
この後、上り方面へ向かって出発進行。
(↓音が出ます。注意。)
<script type="text/javascript" src="http://www.flipclip.net/js/c76ae76dbee964da648a8483503911c8" ></script><noscript>SL。
Powered by FlipClip</noscript>
[SL][遭遇]
SL。
by aiwendil


いやあ、迫力でした。
宵の口に黒光りする車体も圧巻でしたが、今度はもう少し明るい光の中で出会ってみたいです。
謎も解け、二つの意味で思わぬ遭遇でした。


ポアンカレ予想。

2007-10-22 22:24:08 | お知らせ
ただ今、NHK総合で、なんと、ポアンカレ予想の番組が放映されています!
NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~」と題して、数学上の世紀の難問ポアンカレ予想にまつわるもろもろを映像を駆使してイメージ的にわかりやすく紹介。
さまざまな数学的トピックや数学者たちのドラマが描かれています。
なかなか面白いです。
数学や数学的な概念、奇想伝奇の好きな方にはおすすめです!

追記:再放送日程は、2007年10月24日(水)  深夜【木曜午前】0時20分~1時19分 NHK総合
だそうです。
見逃した方、録り逃した方はチャンス!

追追記:数学は敬遠したいけれど数学者たちの世界に興味をお持ちの方へおすすめの本2つ、ご紹介。

「ペトロス伯父とゴールドバッハの予想」。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4152083360&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
数論の世界の難問「ゴールドバッハの予想」に取り憑かれた数学者の数奇な人生を、これまた数学的センスに恵まれた甥の目を通して描いた物語。甥と叔父の織りなすドラマと知的好奇心をくすぐる内容が面白い良書かと。
上記NHK番組に登場したペレリマンの心境がほんの少し理解できる鍵になるかも。

「博士の愛した数式」
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4101215235&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
書店員おすすめランキングや映画化で一躍有名になった感動話本ですが、こちらも数学者を扱った内容。
同じく数論寄りの話題が多数登場します。「ペトロス伯父と~」を読んでから読むと、また理解が広がるかも。


電脳コイル。

2007-10-20 20:59:58 | さもないこと
以前一度だけ見かけて気になっていたNHK教育のアニメ「電脳コイル」。
ようやく意図して見てみたところ、非常に面白い。
ウェアラブルインターフェイスとユビキタスと電脳。昭和的世界と謎。
既に最終話に向けての大団円ムードであったが、世界観とディティールが秀逸。
なぜもっと早く見ておかなかったのだろうと後悔。
再放送などないのだろうか。


猫カルピス。

2007-10-20 02:41:20 | ことば
気になる言葉をメモ。

猫カルピス:集中力が出ず、次々と意味のない暇つぶしに興じる状態のこと。

気になる方はフジモトマサル氏のサイト「フジモトマサルの仕事」の10月18日付け日記へGO!
左下に隠れた「日記帳」タブから見ることができます。
読みながら爆笑してしまいました。
ひそかに広めてみたい言葉です。


音楽バトン(人生版)。

2007-10-18 23:52:28 | アートなど
すっかり遅くなりましたがバトン回答。
音楽バトンというものだそうです。
盟友、北国のあきさんの「心の旅」からのいただきものです。
以下回答。

◎歌or音楽どちらでもOK◎
あなたの思い出を彩った楽曲を教えてください。

♪小・中・高校・成人・現在(まだ成人でない方は、そこまでで)と、心に残っている楽曲は?ちょっとしたエピソードなどもどうぞ♪

【小学校時代】
・校歌
一時期通っていた山奥の小学校の校歌。
「木々の緑が輝いて 山鳩歌う朝ぼらけ 子牛が草を食んでいる 泉が清く湧いている 元気だ きみもわたくしも」
という、小学校名が一切出てこない潔さと牧歌的な歌詞がお気に入り。この小学校から転校してみたら、1番2番といちいち学校名を連呼する押し付けがましい校歌が一般的だと知ってなおさら愛着が深まる。


【中学校時代】
・???
中学時代は本ばかり読んでいたのであまり音楽が記憶に残っていません。
クラシックはよく聞いていました。
そういえば、チャイコフスキーのバレエ音楽が好きでしたね。『くるみ割り人形』の全曲CDや、ボリショイの『白鳥の湖』テレビ放映からの音だけダビングを愛聴していました。


【高校時代】
・校歌
ふたたび校歌。
「やまとおみなのかぐはしき たましずもれるおかのべの ときわのもりのしたかげに ふかきみどりをみにしめて おふるちぐさのいやつよく ますぐにのびむ ともどちよ
 こがねはなさくみちのくの ふみのみやこのまなびやに あしたゆうべをおのがじし みちにいそしむともどちよ まことのこころみがきつつ きよきひかりをよにあげむ」
古風で格調高くのびやかな歌。学校名が一切出てこないのもナイス。意味含め、今でも大好きな歌です。

・古楽とクラシックと民族音楽
古楽に傾倒。リュート曲のCDやNHK FMの「朝のバロック」などを愛聴していました。
高校1年あたりでワーグナーにハマって、オペラ「ニーベルングの指輪」のテレビ放映を夜更かししながら見ていたのは懐かしい思い出。
そして気が付けばロシア好き。ボロディンは偏愛。弦楽四重奏第1番の第1楽章と、オペラ「イーゴリ公」中の『だったん人の踊り』が好きすぎて困る。
そういえばショパンのプレリュードやポロネーズを1番から最後まで通しで全部聞くのも好きでした。
ケルト音楽に手を出したのもこの頃。
主に書籍からの影響が大。

・ゲーム音楽
「ファイナルファンタジー」の音楽にハマる。ゲーム自体はよく知らないのに音楽だけをよく聞いていました。プレリュードはもう大好きです。

・創作と音楽
部活動(SF研)で、3年の間に短~中編を10本ほど書いたのですが、音楽が重要なモチーフとして登場する作品が多かったです。
音楽(主にクラシック)からインスピレーションを得て、それをキーとした物語をよく書いていました。
当時の私の中では、文学と音楽が分かち難く結びついていたのだと思います。


【成人後】
・ポップス
現代歌手の音楽を聴くようになったのは成人後。遊佐未森や葛生千夏や谷山浩子、ビョークに傾倒。
その延長で古楽をロックするヴィータ・ノヴァにも傾倒。
それと、歌詞と声が気になってスガシカオと原マスミ。
男性歌手にはなぜかあまり惹かれない。上記2名は例外的。

・ミニハープ購入
こつこつ貯金し、念願だった25弦の小さなハープを購入。ケルト音楽CDの曲を耳コピーしてよく弾いていました。

・古楽熱ふたたび
ロバの音楽座や栗コーダーカルテット、タブラトゥーラに傾倒。

・指輪映画サントラ
いわばトールキンファン祭りの一環。
映画化された「ロード・オブ・ザ・リング」のサントラ関連はよく聴いていました。
「May it be」「ゴクリの歌」「Into the West」の歌詞翻訳で遊んだのは懐かしい思い出。



【現在】
・以前からの継続
古楽関連やクラシックは今も好き。
以前好きだったものは、基本的に今も好きです。

・アート関連
アートとして出会った音楽たちも印象深い。現在はこちらが主な興味対象かも。
松本秋則: 竹で作った楽器のインスタレーション作家。音があまりに心地良いので気に入っていたところ、BankARTでCDを見つけて即購入。いわゆる環境音楽のようでありながらインスタレーションであり音楽でありアート作品であるという不思議な音源。よく聴く音楽として iPodに入っています。
岩井俊雄: アート作家。岩井さんの曲ではなく、岩井俊雄さんの作り出すインタラクティブな音楽システム作品が好きでたまらない。音と戯れる感覚が詩的。他に類を見ない。「エレクトロプランクトン」欲しさにゲームを始めて買った。今はTENORI-ONに興味津々。
明和電機: アーティスト。色々な意味で。「六本木エレクトロニカ」の衝撃が忘れられない。ライブパフォーマンスマシンとしての楽器たち。音楽性というよりも表現形態が丸々気になって仕方がない。
徳澤青弦: ラーメンズ本公演の幕間音楽。全般的に好き。
ミュージックビデオ関連: ショートフィルムを観るようになってから多様な音楽に感心。特にミュージックビデオとの馴染み具合で強烈に印象づけられるものもあって興味を引かれているところ。
佐藤雅彦: 主にピタゴラスイッチ関連で印象深い歌がいくつか。栗コーダーカルテットの栗原氏との合作もあるが、「ぼくのおとうさん」や「つながりうた もりのおく」「いたちのたぬき」は衝撃でした。


♪一番最初に買ったレコードorCDは?
うろ覚えなのですが、たしか「グリーンスリーブス~ハープとフルートによる小品曲~」という表題名の小曲集だったと思います。
クーパーの「闇の戦い」シリーズの影響か、フルートとハープの器楽曲に傾倒していたためかと。
伝承曲「グリーンスリーブス」やフォーレの「幻想曲」やラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」が今でも大好きです。


♪一番最近買った(ダウンロードした)シングルは?
シングルはここしばらく買っていないような・・・。
記憶にあるのはTHE CONDORSの「真夏帝国」くらいか?
そういえば、シングルかどうか微妙ですが、つい先日 ART STAR(ひとつの曲と多数画像がセットになったCD-ROM。iPodで持ち歩けるアート、というコンセプト。音楽つきスライドショーで写真を楽しむためのもの。)のヤノベケンジ版を購入しました。


♪人生の転機で聞いた曲は?
・ボロディン「弦楽四重奏第1番」
大学受験のときにヘビーローテーションで聞いていました。合格発表の日に落ち着かない気持ちを抑えながら学校で聴いていたのもこの曲。
これを聴いている最中に合格通知を受け取ったので思い出深い。
宮城から岐阜くんだりへ、文系から理系へ、小さな世界から大きな世界へ。この通知がまさに転機となった。


♪バトンタッチ!5名
ぶら下げておきますので、どうぞご自由にお持ちください。




いやあ、あらためてみると、自分がいかに時代と切り離された興味関心の持ち主なのかがバレバレですね。
正直に書いても全然歳がバレない(笑)。
しかし、ゆえにカラオケは鬼門。
良いのやら悪いのやら・・・・。


テート・モダンに亀裂。

2007-10-17 21:50:14 | アートなど
いつもこっそり覗いている坂口祐氏の「魚祐の巻物」10月16日付けエントリで知った情報。

ロンドンのテート・モダンで、なにやらものすごい作品が展示されているようです。
コロンビア人作家ドリス・サルセド氏の『Shibboleth』は、なんと、会場床に本物の亀裂をつくってしまったインスタレーション。
さすが、現代アートの聖地テート・モダン!
他に見つけた記事(→http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2296058/2229900)によれば、かなり深そうな本格的亀裂のようです。
RC仕様でしょうか。
落ちて怪我する人がいようとも、柵など設けません、という姿勢も素晴らしい。
数年前にオラファー・エリアソンの黄色い太陽(作品名を失念)が展示されたのもこのホールだったはず。
行ってみたい場所がまたひとつ増えてしまいました(笑)。
もしもロンドンへ行かれる方がいらっしゃったらぜひ。


【情報】「計算の庭」。

2007-10-17 21:00:05 | アートなど
「計算の庭」の情報がTOPICSのサイトにアップされたようです。
写真も掲載されています。

「計算の庭」とは、佐藤雅彦氏と桐山孝司氏の共同新作。体験型の作品で、現在森美術館で開催中の「六本木クロッシング2007」に出展されています。
わたくし、8月の芸大メディア映像専攻OPEN STUDIOでこの作品のプレ展示を拝見したのですが、実際に体験してみると子供時代に戻ったかのようなドキドキ感がスリリングかつエキサイティング。とても楽しい体験でした。
四則演算ができる方なら小学生から大人まで年代問わず楽しめる作品。ご家族や友人同士で一緒に体験しても楽しそうです。
機会のある方はぜひとも体験してみてはいかがでしょう。おすすめです。

ところで、佐藤氏と桐山氏のユニット名が「euclid」(ユークリッド)というのを知って思わずニヤリ。
まさしく『名は体を表す』ですね。
お二方の今後のご活躍がますます楽しみです。


トらやんと写り込み。

2007-10-17 00:00:15 | さもないこと
ここ最近出会った表現の中でもっとも印象深かったのが、ヤノベケンジ氏の「トらやんの世界」展です。
9月の旅行で、霧島アートの森で開催されたこの展覧会を訪れてからというものずっと心を奪われっぱなし。(当日の記事は→こちら
氏の表現世界と、作品から受け取った小さな太陽を育んでゆきたいという想いとが脳裡をちらついて離れません。
あまりに印象的だったので覚え書きをまとめているところなのですが、なかなかまとまった時間が取れずに滞っていたところ。
そんな中、ちょっと面白いことが。

ヤノベケンジ氏のサイト「ヤノベケンジ アートワークス」では、トップ画像が毎回ランダムに表示されるようになっています。
さきほどアクセスしたところ、先日の「トらやんの世界」展を写したモノクロ写真が表示されました。
ヤノベケンジ氏ご本人によるギャラリーツアーの様子を記録した一枚です。
これをよ~く見ていたところ、おや、なんと自分が写っているではありませんか(笑)!
どうやら私が参加した日の写真だった模様。
自分本人にしかわからないほどひそかにではありますが、ヤノベケンジ氏やトらやんや作品たちと一緒にばっちり同じ写真に写り込んでいて、こうして作家ご本人のサイトでそれに遭遇するというのがとても不思議で面白く感じられました。
ひそやか具合が絶妙。なかなか嬉しいものです。
そして、あなどれじ、写り込み(笑)。
色々な意味で貴重な体験です。

ところで、せっかくなのでヤノベケンジ氏関連書籍情報を下に。
 
 
雑誌「pen」の最新号(2007年11月1日号)の表紙はトらやんらしいです。ナイス!
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000WM829W&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
 
 
「トらやんの大冒険」。
作品世界をまとめあげた物語絵本。ある意味、現代の予言的神話。
いっけん単なる絵本ですが、じつは複層的な意味を担う感動作。
氏の作品群実物を見てからでないと真価が実感できないので注意。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4903545164&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
 
 
ヤノベケンジ氏の作品集。DVDつき。
密度高し。お買い得。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4861520487&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
 
 
とりあえず、「pen」は面白いモノ好き要チェックですね。


水産幼稚園。

2007-10-16 22:03:52 | さもないこと
07:31' 20" 通勤路で幼稚園のスクールバスを見かける。
07:31' 23" その側面に「まだこ」と書かれているのに気付く。
07:31' 24" 幼稚園にしてはずいぶん渋いネーミングだなと感心する。
07:31' 25" 園長の趣味だろうか。
07:31' 26" ひょっとすると元板前だったのかもしれない。バスは一台ごとに「かんぱち」「いさき」「さんま」などとふんだんに魚介を用いた名前が付けられているのだろうか。いやいや、バスだけではない。そうなるとクラスももちろん鮨ネタ名だ。0歳児はおそらく「たまご」で異論はなかろう。年少クラスは「あまえび」「いくら」「かずのこ」あたりか。もちろんサビ抜きで。年中は手堅く「たい」「いか」「まぐろ」。「あなご」「ほたて」も捨て難い。そして年長さんともなると「あじ」「ほっき」「えんがわ」「しめさば」など通好みのセレクションに移行。大将と懇意になれば「うみぶどう」など幻の逸品も。時価は無くすべて適正表示。安心お得の良心価格、薄利多売でご愛顧いただいております。
07:33' 47" そういえばしばらく寿司屋に行っていない。
07:33' 52" さんまの寿司がむしょうに食べたくなる。
07:33' 55" 目の前を左から右へ宮交バスが通過する。「スバ通交城宮」と書かれている。
07:33' 56" 幼稚園バスが「こだま」であったことに気付く。
07:34' 00" 己を恥じる。

19:24' 39" 某スーパーでさんまの刺身を買う。


岸本佐知子氏風にお送りしてみました。
おそまつ。


KKP#5「TAKE OFF」仙台公演。

2007-10-11 12:59:00 | アートなど
10月10日および11日は、仙台市民会館大ホールで上演されていた、小林賢太郎プロデュース「TAKE OFF」(2007年度版)を観て参りました。
ともに19時公演。
客席は8割程度の埋まり具合でした。
地元ネタも織り込みつつ、そつのない舞台だったと思います。
やはり、2006年バージョンに比べて遊びやゆらぎはごくごく少ない。
芝居としてのありようを重視したのだなと納得するいっぽう、私としてはコント寄りの2006年版のほうが好みなので少し残念でもあり。
大阪、広島と併せて評はまた後日まとめたいと思います。

本編とは関係ありませんが、カーテンコール時の客席煽り具合が日に日にヒートアップしているようで面白い。
仙台では小林氏が客席とハイタッチするなど、THE CONDORSのようなノリにびっくり。
表現におけるひとつの方向性を垣間見たようでたいへん興味深く思えました。


東京遠征10/7。(出光美術館「仙厓~禅画に遊ぶ」、time-A「アトリエオモヤ展」、OZONEショ

2007-10-08 08:05:26 | アートなど
昨日10月7日は、東京で5つの展示と1つのイベントへ行って参りました。
とりあえずリスト。

・有楽町 出光美術館「仙厓~禅画にあそぶ」
 禅僧仙厓(センガイ)の自由奔放な禅画世界。思わず笑いを誘うゆる~い絵柄と、その中にひそむ鋭い視点。圧巻。これはけっこうおすすめです。
 ちなみに、東京・ミュージアムぐるっとパスでこの企画展は無料で見られます。

・秋葉原 time A gallery「第2回アトリエオモヤ展」
 鈴木太朗氏率いるアート集団アトリエオモヤの展示。
 羽根が浮かぶ作品シリーズが好きな方は見るべし。アートリンクkirariやwater logoの記録映像も見られます。
 サイト上では期間表示が間違っていますが、本当は15日まで。

・新宿 OZONE 3F OZONEプラザ「五感×LIFE展
 暮らしをテーマにした6つのアート展示。同じくアトリエオモヤが出展。
 こぢんまりとした展示ですが、なかなかの良作ぞろい。何かのついでにちょこっと寄るにはおすすめです。9日まで。

 OZONE 6F リビングデザインギャラリー「&Design展
 デザイン集団 &Design の製品展示。テーブルウェアの販売もあり。上記「五感×LIFE展」を見るのならば併せて見ておくと吉。こちらも9日まで。

・新宿初台 ICC「坂本龍一+高谷史郎|LIFE - fluid, invisible, inaudible...
 坂本龍一氏と高谷史郎氏のコラボレーションによるインスタレーション。
 長時間滞在したくなること請け合い。時間のある時にどうぞ。
 この企画展も、東京・ミュージアムぐるっとパスを使えば無料で見られます。

・表参道 青山スパイラルホール「劇的3時間SHOW 岩井俊雄
 日替わりで各界のクリエイターを招いて持ち時間3時間の自由プレゼンをしてもらうというイベント。この日は岩井俊雄さんがゲスト。
 前半は岩井氏の制作活動経緯、後半は新しい楽器TENORI-ONの開発と実体についての詳細なプレゼンでした。
 ハイテンションかつ嬉しそうに喋る岩井さんの姿と、ヤマハの相棒、西堀さんの圧倒的な音楽センスが印象的。
 このイベントについては後日簡単な覚え書きを上げたいです。


この日のメインは岩井俊雄さんのイベント。直前まで行くかどうか迷っていましたが、夜行バスが取れたので0泊3日の旅を決行。
いろいろと気付かされることの多い、結果的には行って大正解の遠征だったと思います。

以下、個人的メモ。
・ヤノベケンジさんと岩井俊雄さんの、大阪万博や未来・テクノロジーに対する捉え方の違いが面白い。片や終わってゆく未来、片や希望の未来。しかし、子供というキーワードが重なっているのが興味深い。そして、表現の方向性が真逆なのに、着地点が一緒なのがとても面白い。
・「100より上は『いっぱい』」の法則。テクノロジーのすごさを認識できる幅は受け手の知識や世代によって大きな開きがある。子供はすごさの閾値が低い。大きな数はすべて「いっぱい」になってしまうのと同様。たとえば、すごさ度合い30と50は比べられるけれど、100と1000は同列の『すごい』になってしまう。(ネーミングはざらえもんさん)
 若い世代にとってパソコンや携帯電話は技術的に正しく評価されているのか? 発展を目の当たりにしてきた世代と、既に完成品が目の前にあった世代とでは、すごさの受け止めかたが違うのではないか?
・TENORI-ONの演奏記録データは手順のみなのでデータが小さい、という話に衝撃。音データではなく手順データ。音楽データは重いという思い込みに対して目からウロコ。