はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

「恐竜の隣人のポルカ」仙台公演。

2008-07-04 00:34:28 | piper
とりあえずメモ。
一昨日、7月2日(水)は、仙台電力ホールで上演されていた「恐竜と隣人のポルカ」を観て参りました。
仙台PARCOオープン記念公演と銘打たれた公演でしたが、実際のところは謎。
私は、大王ことpiperの後藤ひろひと氏作・演出、ということで足を運びました。
パルコ劇場主催で出演陣も豪華なため、チケットは若干お高めですが、そこはそれ、大王のこと。期待を裏切らない見事な大王ワールド炸裂でございました。
地元の微妙施設ネタも嬉しい限り。
(大王にはぜひいつかアエル31階の聘珍楼をネタにしてもらいたいものです。)
個人的にはモンティ・パイソンばりの衝撃演出がとりわけ印象に残っています。
じつに楽しい2時間でした。
11月の「ベントラー・ベントラー・ベントラー」にも期待。




piper「ひーはー」仙台公演。

2007-08-19 23:28:20 | piper
先週の金曜8月17日は、仙台市民会館で上演されていたpiperの10周年記念公演「ひーはー」の仙台公演へ行って参りました。
7月29日に続く2回目の鑑賞。
仙台放送の客席スタッフが不愉快極まりない他は、いたって満足な舞台でした。
爆笑に次ぐ爆笑。
仙台市民らしからぬ盛り上がりっぷりでした。
だれかれとなく分け隔て無い愉快を提供してくれる大王作品は大好きです。
なぜだかやはり『魔法陣グルグル』の世界を連想してしまいます。
具体的に似ているところは無いのに、毎回思い出してしまうのが不思議なところ。

この「ひーはー」、面白いモノ好きや馬鹿馬鹿しいもの好き、大阪好きや喜劇好きには文句無くおすすめ。
仙台のあとは、名古屋、福岡、広島、大阪を回りますので機会がありましたらぜひ。

ところで前日まで非常に暑かったため、この日も暑かろうと珍しくひらひらした薄着で出かけたのが災い。
予想外に涼しい気候は寒いくらいで、帰路は凍えるほどでした。
おかげで風邪を引いたのか、土日はずっと寝込んでしまうていたらく。
なんとか早いこと復調を果たしたいです。


東京遠征7/29。(サントリー美術館「水と生きる」、piper「ひーはー」、bunkamura ザミ

2007-07-29 23:33:12 | piper
本日7月29日は、東京で展覧会2つと芝居を1本観て参りました。

まずは、東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館で開催中の「水と生きる」。
古来「水」を表現しつづけてきた日本の美術工芸や文学に焦点をあてた企画展です。
水辺の風景を題材にした絵画群はもとより、波や流れ、雫など、形の定まらない水をどのように表現してきたかという視点からの展示方法が面白い。
浮世絵にはじまって、屏風絵、蒔絵、陶磁器、着物、文様型、螺鈿細工、ガラス細工、絵巻物、染色布、等々。
工芸品が主体なので、ふだんあまり触れることの無い分野の逸品はとても新鮮に目に映りました。
また、工芸品には日本人のメンタリティが如実に反映されているようで非常に興味深く感じられました。
4階と3階をつなぐホールには、水をモチーフにした層ガラス素材の現代美術も。
それと、よく冷えた「南アルプスの天然水」無料サービスコーナーもあって、この時期には嬉しい配慮。さすがサントリー(笑)。
会場ディスプレイも秀逸。
天井からそうめんのように垂らされた糸に光を照射し、流れる水を表現していたのがナイス。
会場入口正面の岩場への水面映像プロジェクションも視覚効果抜群。欲を言えばインタラクティブな要素があればもっと面白いだろうにと勝手なことを考えてしまいました。
個人的ヒットポイントは、
西行物語絵巻の一節
「身につもる こと葉の罪もあらはれて
 こころすみける みかさねのたき」
この歌と場面が印象的で心に残りました。
また、鍋島藩窯の薄瑠璃釉染付花文皿の柄があまりにモダンで吃驚。
そして、マリア・ルゴッシーの作品「Symbiosis III」の中に虹が見えたことに至福を感じました。
展示替えの関係で円山応挙の青楓瀑布図は見られませんでしたが、総じて良い企画展だと思います。
古美術や工芸品に興味のある向きにはおすすめです。
8月19日まで。

ところで、サントリー美術館のショップ併設カフェで昼ご飯を摂ったのですが、ここのお弁当が感動的に美味でした。
加賀麩屋さん「不室屋」のプロデュースなので、ふんだんに麩を用いた内容。
最中状の麩に吸い物と具を入れ込んだ加賀名物の汁物も。
麩好きの私的嗜好をクリティカルヒットです。
そればかりではなく、ごはんひとつとっても、餅米とうるち米ともちキビを絶妙に配合した風味豊かで粘りの強い極旨ごはん。そこに、優しい味のちりめん山椒がさっと振り掛けられて添えてある。
そして、ちいさな陶器に入ったごま豆腐が絶品。
他にも、鮭の西京焼、蓬生麩のとろろこんぶ巻き、生麩といんげんのくるみごま和え、鬼くるみの甘露煮、揚げ生麩の田楽、花麩、キュウリとつくねの串もの、だし巻き卵が。それと、ご飯のわきにたくあんが添えてありました。さらに、別皿で葛餅もついている周到さ。
すべての品が美味で、はずれ無し。たいへんおいしくいただきました。
この内容で1500円は安いと思います。
特に麩好きにはおすすめです。
後で聞けば、このお弁当は一日30食限定なのだそうですので、食べてみたい方は昼前を狙って早めに行かれるのが良いかと思います。


さて、次に下北沢本多劇場で上演中のpiper10周年記念公演「ひーはー」14時公演。
大王作品でなおかつpiperのメンバー5人全員が勢揃いというので非常に期待していたのですが、その期待を裏切らない内容に心から楽しんで参りました。
カーテンコールで作者の大王こと後藤ひろひと氏曰く「皆様方はこれから帰ってお家の人に今日見たお芝居のあらすじやなんかを話そうとするでしょうが、皆様方にはしょせん無理です!」との言葉どおり、とても一口では語り尽くせないのは大王作品ならでは。
詳細はネタバレになりますので末尾に譲りますが、面白いモノ好きや馬鹿馬鹿しいもの好き、大阪好きや喜劇好きには強力おすすめです。
本多劇場では8月12日まで。当日券も出ているようです。
その後、仙台、名古屋、福岡、広島、大阪を回りますので機会がありましたらぜひ。
なお、上演時間はカーテンコール含め2時間10分ほど。若干長引く可能性もあるかもしれませんので遠征組はご用心を。



最後に、渋谷のbunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ルドンの黒」。
19世紀末に活躍したフランスの画家ルドンの大規模な回顧展です。
主に版画作品を主体とし、「黒」「幻想」「奇想」をキーワードにルドンの一生と作風の変遷をたどる展示はなかなかの見もの。
作品数もたいへん多く、かなり急いで観たにもかかわらず、ゆうに1時間以上もかかってしまいました。
展示品の多くが岐阜県立美術館のコレクションなのだそうで、たしかに以前岐阜にいた頃に観た覚えのある作品もありました。
しかし、岐阜県立美術館では常設展として少しづつ展示されていましたので、これほど体系的かつ大掛かりに一挙公開される機会は滅多に無いかと思います。
とても印象的な顔のついた蜘蛛や、眼球の気球など、一度見たら忘れられないような画も多く残すルドン。
自然科学に傾倒していたということは今回初めて知りました。
また、具象ではなく見る者の想像を喚起することで表現を極めた経緯が興味深いです。
個人的ヒットポイントは「蜘蛛」と「ブリュンヒルデ」。
東欧のアートアニメーションにでも登場しそうな蜘蛛のインパクトには脱帽。
そしてワーグナーに題材を取った「ブリュンヒルデ」のあまりの童顔っぷりが可笑しくも微笑ましい。
それと、頻出する眼球のモチーフを見ていて思い出したのが、衛藤ヒロユキの「魔法陣グルグル」。
グルグル世界に登場する変なキャラクター群はルドンに通じるものがあるような気がして興味深く思えました。
好悪の分かれる作風だけに、すべての方々へおすすめとは言えませんが、モノクロームや奇想的な世界観の美術が好きな方は見ていて損はないと思います。
8月26日まで。


以下、「ひーはー」ネタバレ。

どこか日本のど田舎にある廃業したステーキハウスを舞台に、アクの強すぎる3家族、西部劇マニアの男2人、クロード・チアリを事故で死なせてしまった興行師の男女、慕う女性の言葉を額面どおりに受け取って夫を殺そうとする傭兵部隊曹長、その上司などなど・・・奇想天外な人間模様と勘違いと偶然の符丁が織りなす抱腹絶倒の西部風喜劇。

これぞ大王印のエンタテインメント。
人を食ったようなお膳立てと、それを最大限に活用した緻密な構成。そして爆笑の渦。
やはり大王作品は大好きです。
全幅の信頼をおくように安心して楽しめました。

僧正こと山内圭哉氏の炸裂ぶりがすごかった。
緩急自在の大阪弁でまくしたて、憑依芸とも言えそうなキャラクターを降臨させる手腕はさすが。
見ていて「発熱!猿人ショー」の言葉糾くんを思い出しました。

そして、平田敦子嬢。相変わらずの可愛らしさと人間離れしたキャラクターっぷり。
あんな役をできそうな人間は他に思い付きません。

DENJINこと腹筋善之介氏のパワーマイム封じが新鮮。
姿勢の良さと動きのなめらかさ、得体の知れなさが新たなキャラを際立たせていたように思います。

Docこと川下大洋氏の豹変ギャップを活かした設定にニヤリ。
Salこと竹下宏太郎氏の振り付けや佇まいも素晴らしく。
大王のお妃、楠見薫氏の貫禄に惚れぼれ。
水野美紀氏も片桐仁氏も濃いメンバーの中で普通に馴染んでいました(笑)。
素敵なカンパニーです。

もじゃ木くんの歌がしばらく頭を離れそうにありません。
そして、ウマの登場が嬉しいことこの上無し!
次回鑑賞が楽しみです。

そういえば、今回の物販ではいろいろなグッズが売られていました。
パンフレットはもちろんのこと、ウマのぜんまいおもちゃやストラップ、トレーディングカードやガチャガチャ式の缶バッジ、Tシャツ、飴、などなど。一番驚いたのが平田敦子人形ストラップ(!)。
終演後には物販のお兄さんがたに『魔除けにもなります!』呼ばわりされていたのが印象的。
平田さん、皆に愛されているようです。

行きたい催し7・8月篇。

2007-06-29 23:21:12 | piper
備忘録的に。

まずは、行けそうにない催しから。

1 品川 原美術館「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語ー夢の楽園」
  4月14日(土)~7月16日(月)
 異能の画家ヘンリー・ダーガーの日本初個展にして回顧展。
 人知れず描き続けられた妄執と想像の圧倒的個性に満ちた創造世界。
 きっと思わぬ異世界が広がっていそうで興味津々。しかし会期修了間近。

2 恵比寿 東京都写真美術館「大地への想い 水越武写真展」 
 5月12日(土)~7月1日(日)
 自然の営みを地球規模の視点でとらえるという写真家、水越武の写真展。
 行く気満々だったものの、うっかり会期をひと月勘違い。残念。

3 神奈川 横須賀美術館「<<生きる>>展
 4月28日(土)~7月16日(月)
 現代作家9人の作品からなる企画展。ヤノベケンジの ジャイアントとらやん に興味津々。
 これも行く気満々であったが、ボヤボヤしているうちに会期終了が迫る。
 敗因は交通の便か。

つぎは、多分行く催し。

4 上野 東京藝術大学美術館「金刀比羅宮 書院の美 -応挙・若冲・岸岱-
 7月7日(土)~9月9日(日)
 若冲! 若冲! そして応挙と岸岱!
 これはぜひ行かなければいけませんねぇ~。

5 台場 日本科学未来館「コピー機フシギ展
 6月20日(水)~8月31日(金)
 コピー機のしくみから科学を垣間見せる子供向け企画展。
 しかし科学未来館のこと、おそらくただの子供騙しには終わらないこと請け合い。
 非常に興めます。

6 台場 日本科学未来館「サイエンスニュース! アジア展 ~アジアの力、科学の力、を伝えます
 6月2日(土)~9月2日(日)
 同じく科学未来館の催し。近年発展著しいアジアの科学事情に着目している点が興味深い。
 中国のパンダ人工繁殖事例などは獣医分野でも世界最先端を突っ走っている好例。
 どのような切り口の展示を見せてくれるのかが気になるところ。

7 台場 日本科学未来館「地下展 空想と科学がもたらす闇の冒険
 9月22日(土)~2008年1月28日(月)
 まだ先の話ですが一応これも。
 まだ全貌は明らかになっていませんが、なにやら楽しげな企画展。

8 新宿初台 インター・コミュニケーション・センター「ICCキッズプログラム サウンド×イメージ
 7月14日(土)~9月2日(日)
 今年もキッズプログラムは開催の模様。
 インタラクティヴアートと真っ向からコミュニケートする子供たちを観察するだけでも楽しいはず。

9 新宿初台 東京オペラシティアートギャラリー「メルティング・ポイント
 7月21日(土)~10月14日(日)
 3人の現代作家を軸に、有機的な融合をテーマとしたらしき企画展。
 エルネスト・ネトと渋谷清道が気になります。

10 六本木 サントリー美術館「水と生きる
 6月16日(土)~8月19日(日)
 日本文化とかかわりの深い「水」をテーマにした企画展。
 古今の作品が広く展示されているものと期待され、楽しみ。
 後期(8/1~)には円山応挙《青楓瀑布図》も展示されるとのこと。
 日本画好きは必見?

とりあえず10点。
この他、舞台ではpiperの「ひーはー」やコンドルズ「日本縦断大轟音ツアー2007」が目白押し。
メディアアート系の展示情報も気になるところ。
思い出したら付け足します。


SSP第3弾。「46XY  100人の視界」。

2007-01-23 00:56:06 | piper
iPhotoのスライドショー機能でどんなことができるかを試すスライドショープロジェクト(SSP)第3弾。

今回は、説明的なわりに少々解り難いかもしれません。
テーマは視覚の多様性への讃歌。
大王こと後藤ひろひと氏に捧げます。

<script type="text/javascript" src="http://www.flipclip.net/js/fe20c8a4bea4d6b5847e539505e2e7f0" ></script><noscript>46XY 100人の視界
Powered by FlipClip</noscript>
[][]
46XY 100人の視界
by aiwendil


1分27秒。再生にはFlashPlayer7が必要です。
解釈不能でどうしても気になる!という方は、→こちら  と  こちら のサイト を覗いてみてください。


緑の誘惑。

2006-10-23 22:05:12 | piper
↓欲しいもの。緑色のレーザーポインター。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000B58BR8&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
(メーカーの商品解説サイトは→こちら

数年前、社会人になってからお世話になった教授が使用なさっていて、気になったのが発端。
そこへきて、後藤ひろひと氏の自己言及的色弱ネタに興味を持ち、調べてわかった色のバリアフリーの世界。
(そのときの記事は→こちら )
理論上、日本人男性の実に5%、欧米人男性の7%が色盲であり、AB型の血液型割合とほとんど変わらないということ。そうなるともう、色盲は単なる見え方の個性に他ならず、もっと普通に配慮されてしかるべきということ。そしてさらに、赤いレーザーポインターは色盲の方々にとって非常に見難いものであるということ。
これらを知って、緑のレーザーポインターに興味津々。
しかし、値段を見て愕然。一桁違う!
・・・ということで、一旦は諦めていた緑のレーザーポインター購入作戦。
ところが、忘れた頃に思わぬ誘惑が。

先週拝見した、「勝手に広告」のギャラリートーク。
その中で、なんと、佐藤雅彦氏が緑のレーザーポインターを使用なさっているではありませんか。
はじめに試したのが赤で、それをやめて緑にしていましたので、あれは意図的な選択でしょう。
さすがというか、なんというか。感心しつつ、ちょっとうれしくもあり。
それがきっかけでふたたび緑のレーザーポインター熱に見舞われています(笑)。
昨年調べた時より若干市場価格が落ちているのと、パワーポイント送り機能が追加されているのも魅力。
スライドを使う機会も多いので、マイレーザーポインターを持つのも悪くないかなと思えます。
この誘惑に屈する日もそう遠くないかもしれません(笑)。


<font size="-3">東京遠征8/20。</font>

2006-08-21 23:55:45 | piper
昨日8月20日は東京で芝居を一つ観て参りました。
新宿紀伊國屋サザンシアターで上演中の「ニコラス・マクファーソン」14時公演。
piperの大王こと後藤ひろひと氏脚本の芝居です。
piper第2回公演の再演とのこと。
「姫が愛したダニ小僧」がpiper立ち上げ公演の再演ですから、それに続く再演第2弾ということになるでしょうか。
「姫ダニ」を観たときもそうでしたが、今回も、観ていて『大王、天才!』と思いました。
笑わせっぷりもさることながら、作品の構造が非常に面白い。
クラクラきました。
芝居好きに限らず面白いモノ好きなら観て損はない舞台だと思います。
明日で終わってしまいますが、当日券もあるようですので、気になる方は新宿へGO!
詳細はpiperの公演情報ページ→こちら でご確認ください。

東京は外気温と室内気温の温度差がはげしくてかなり消耗してしまいました。
ほんとうは21日に科学未来館へ行く予定だったのですが、断念。
早々に帰宅して臥せっていました(涙)。
20日の観劇後は汐留で「明日の神話」を見たりなんだり。
壁画の中に、私には竜が見えました。
それと、写真を撮る人々を後ろから見ていて、それぞれ構図が異なるのがとても面白いなと感じました。
他にもいろいろあったのですが、まずは割愛。
気が向いたら書き足します。



<font size="-3">小さくショック。</font>

2006-07-09 21:45:18 | piper
piperの川下大洋氏が主催する「ドナインシタイン博士のひみつ学会§3初恋のひみつ」。
日程的に行けるかどうかがわからなかったので、当日券に小さく希望を託しておりました。
が、どうやら東京公演では当日券がない模様。
ショック。
DVDも会場でしか予約できないんですよねぇ。
せめてDVDだけでも欲しかった・・・。
前回が予想以上に面白かっただけに、残念です。



<font size="-3">アングル。</font>

2006-02-08 23:34:24 | piper
結局リアルタイムで観てしまった「ダブリンの鐘つきカビ人間」放映。
見てのお楽しみということで、内容にはまあ触れずにおきましょう(^^。
とりあえず、観ていて気付いたのがアングルに関する自分の好みについて。
昨年の「アリス」放映のときにも感じたことなのですが、どうやら私は、ステージ真下から見上げるように撮った映像が嫌いらしいです。
このアングルはおそらく、最前列の臨場感を狙ったサービスショットなのだとは思うのですが、どうも私には不自然に感じられて、見ていて恥ずかしくなってしまうのです。
生で観た舞台の映像だとなおさらその好みが強く出るようで、今回の放映ではちょっと背中がこそばゆくなりました(^^;。
う~ん、複雑です。



<font size="-3">AGAPE STORE「BIGGEST BIZ」。</font>

2006-02-02 01:10:11 | piper
仙台の青年文化センターシアターホールで2月1日に上演された、AGAPE STOREの「BIGGEST BIZ」を観て参りました。
雪の影響をもろに受け、限界なので今晩はもう寝ますが、ひとつだけ。
期待どおりの面白さでした。単独でも楽しめますが、「BIG BIZ」「BIGGER BIZ」を観ているとより一層笑いのツボが増える造りになっており、大王の脚本手腕にうっとり。
大王万歳!
作りたい小細工も増え、個人的には大満足です(^^。



<font size="-3">東京遠征ふたたび。</font>

2005-11-05 23:59:37 | piper
東京で芝居を2つと展覧会を1つ観て参りました。
まずは、銀座のルテアトル銀座で上演されている「ダブリンの鐘つきカビ人間」13時公演。
2回目の観賞、感慨もひとしおでした。前回よりも後方で観たので、照明や全体の美しさにとりわけ気付くことができました。
つぎに、代官山(住所は恵比須)のギャラリー(g)で開催中の「RAHMENS POSTER EXHIBITION」。
good design companyがグラフィックを担当してきたラーメンズのポスター、フライヤー、グッズ、ビデオパッケージ等を総覧する貴重な展示でした。小林賢太郎氏がデザインしていた初期の公演フライヤーや幻ともいえる「日本語学校CD」のパッケージも見ることができます。ポスターも、販売用のB2版だけでなく、広告用の全版ポスターがあって圧巻。一方の壁には小林賢太郎氏の直筆メッセージもありました。ラーメンズ好きには特におすすめです。
最後に、下北沢のザ・スズナリで上演中の猫のホテル「ウソツキー」18時半公演。
久ヶ沢徹氏御出演ということで足を運びました。猫のホテルは初体験。どんなものかと思っていたら、笑いを原動力に押し進められる不思議な舞台でした。笑わせ方も独特。久ヶ沢さんも炸裂で、存分に楽しませていただきました(^^。
ところで、目を引かれたのが池田鉄洋氏。氏の持つ空気と存在感。また気になる役者さんが増えてしまいました(笑)。



<font size="-3">東京遠征。</font>

2005-10-29 23:57:22 | piper
本日は、朝イチで東京へ。
丸の内の中央郵便局で研究報告を無事速達発送し、あとは晴れて自由の身。
その後、展覧会ひとつと芝居を一本観て参りました。
まずは、新宿初台のインター・コミュニケーション・センター(ICC)で開催中の「Possible Futures; Japanese postwar art and technology  アート&テクノロジーの過去と未来」展。
日本のメディアアート史を総覧しつつ、数々の有名作品を集めた良質の展覧会でした。
冒頭からしてハイクオリティ。
4Fの無料スペースで公開されている藤幡正樹氏の「脱着するリアリティ」は非常に面白いです。作品の構造がわかったときの『なるほど~!』感は爽快。恥を捨て去ってあちこち歩いてみることをおすすめします(笑)。
名作ぞろいとあって、過去に他の美術館で観て印象に残っていた作品と再会できたのも嬉しいことでした。
田中敦子氏の「ベル」。これは東京現代美術館で出会った衝撃の(笑)作品。『ドキッ!』のあとに『ニヤリ』となります。当時居合わせた大人が自分の子供に間違った解説をしていたのが笑えて、これまた印象深し。
佐藤慶次郎氏の「岐阜ススキ群」と「エレクトロニック・ラーガ」。いずれも岐阜県立美術館で出会った作品。「エレクトリック・ラーガ」はある方法で音が出せる作品なのですが、岐阜では通路脇に目立たずこそっと置かれていました。あるとき音を操れることに気付いて、人目も気にせずずいぶん長いこと張り付いて奏でていた記憶があります(笑)。
古橋悌二氏の「LOVERS-永遠の恋人たち」。これは仙台メディアテークのオープニングイベントで展示されていた作品。すれ違う男女が美しく詩的に表現されたインスタレーションです。プロジェクターと暗室を利用したもので、仕組みはいたってシンプルなのに不思議な魅力を持っています。一度観たらきっと忘れられません。MoMAにも殿堂入りした有名作です。これもついつい長いこと魅入ってしまいます。11月21日から展示替えだそうですので、ご覧になりたい方はお早めに。
さてさて、そして岩井俊雄氏の「時間層(II)」。横浜トリエンナーレ2001、仙台メディアテーク、東京都写真美術館の「超[メタ]ヴィジュアル展」を経て私にとっては4回目の遭遇。暗い部屋の中にあの音楽が聞こえてきたときには『時間層だ!』と思わず小さく叫んでしまいました。何度観てもとても惹かれます。名作です。
他にも、とにかく触って動かして体験するタイプの作品も多数ありました。1人だけだと体験が難しいものもありましたので、2人連れで行くのが良いかもしれません。
なお、この展示会は一度チケットを買うと、会期中もう1度だけ無料で入場することができます。展示替えを見越した嬉しい配慮ですね(^^。


さて、次に、銀座のルテアトル銀座で上演中の「ダブリンの鐘つきカビ人間」18時公演を観て参りました。後藤ひろひと(通称「大王」)&G2のパルコプロモーション公演。2003年版から主要キャストを入れ替えての再演です。
ネタバレは避けたいので詳しくは申せませんが、大王の作品らしいテイストに溢れた、感情を大いに刺激される舞台でした。
タイトルコールのカビ人間役を演じる片桐仁氏、とても素敵な雰囲気を醸し出していらっしゃいました。片桐ファンの私としては、カビ人間と片桐さんがオーバーラップして、案の定、観ていて平静ではいられない気持ちになりました(笑)。いろいろと揺り動かされます。
ところで、今回気付いたのは、自分が思っている以上に自分は大王好きなのだということ。
舞台にちょっとでも出ていると、ついつい目で追っている自分がおりました(笑)。
あの独特の所作と端正な動き。表情豊かな弁説。つくづく、凄い方だと思います。大好きです(^^。
なお、「ダブリンの鐘つきカビ人間」はルテアトル銀座で11月13日まで上演されています。
少しでも興味のある方は、ぜひ。きっと観て損は無いと思います。