はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

水戸遠征4/27。(水戸芸術館「宮島達男 Art in You」、「飯田淑乃 『ねばねばなっちぃのうた』」)

2008-04-28 00:39:00 | アートなど
昨日、4月27日(日)は、水戸でふたつの展示を観て参りました。

こちらも、簡単なリストと雑感のみ。

1 水戸芸術館「宮島達男 Art in You
  デジタル数字のカウントアップあるいはカウントダウンで生と死・世界を表現してきた宮島達男の近年作を集めた企画展。青色発光ダイオードという素材を得た現代においてどのような作品が生まれるのか興味を抱いていたところ、期待に違わぬ新作「HOTO」にニヤリ。圧巻。希望を感じさせる表現が印象的。

2 同「飯田淑乃 『ねばねばなっちぃのうた』」
  架空のご当地アイドルに扮し、これまた架空のキャラクター納豆のなっちぃ(人形)とともに歌を歌うPVが延々流れる。展示としてはインスタレーションだが本質はパフォーマンスアート? 強烈かつ突き抜けた表現。『なっちぃのうた』が実際に作品として発売されている点において現実との関係性が複層的になっているのが面白い。


東京遠征4/26。(ICC「オープンスペース2008」「アーティストトーク佐藤雅彦+桐山孝司」、国立

2008-04-27 00:01:00 | アートなど
昨日4月26日は、東京で3つの展示と1つのイベンtのを観て参りました。

とりあえずリストとごく短い概要だけ。余裕があったら書き足します。

1 ICC「オープンスペース2008
  展示替えののち19日から再会されたICCの2008年度展示。TENORI-ONの実機展示と「計算の庭」常設展示が嬉しい。

2 ICC「アーティストトーク 佐藤雅彦+桐山孝司
  2008年展示開始を記念したトークイベント。「計算の庭」を生み出したユニットEuclidの佐藤雅彦氏と桐山孝司氏を迎えての講演。前半は佐藤氏より「計算の庭」を生み出すに至った経緯と、その構想のもつ意味について。さらに、概念のマッピングとしての類似性をそろばんに求め、特別ゲストでそろばん暗算名人たちを招き、かれらの頭の中に何が起こっているのかを提示してみせた様子が鮮烈。
 後半は桐山氏より「状態遷移図」の概念についての解説と、「計算の庭」における人間の行動様式特性について。そして実験装置としての作品としての可能性の提示。
  森美術館における「計算の庭」展示ログから導出されたデータが非常に興味深い。早期論文化を期待。せめて学界で発表して要旨に。基本統計量だけでも公開してもらえないものか。
  総じて非常にエキサイティングな話題満載。
  トークの様子はそのうちHIVEで公開されるのではないかと踏んでいますが、なるべくなら自分なりの受講メモと雑感メモをアップしたいと思っています。

3 国立新美術館「アーティストファイル2008
  現在注目を浴びている若手アーティスト8名の作品を集めた企画展。さわひらきの作品観たさに足を運びました。様々な個性が集う展示はなかなかの見ごたえあり。

4 森美術館「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展
  ターナー賞受賞作を集めた展示ということで是非にと足を運びました。やはりデミアンの「母と子、分断されて」のインパクトが絶大。実物が見られるとは思ってもみなかったので感慨。


4月から異動のため異様に余裕のない日々を送っていましたが、様々な表現に触れることでエネルギーを得た気が。
やはり人間の創造性は偉大です。