はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

行きたい催し7・8月篇。

2007-06-29 23:21:12 | piper
備忘録的に。

まずは、行けそうにない催しから。

1 品川 原美術館「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語ー夢の楽園」
  4月14日(土)~7月16日(月)
 異能の画家ヘンリー・ダーガーの日本初個展にして回顧展。
 人知れず描き続けられた妄執と想像の圧倒的個性に満ちた創造世界。
 きっと思わぬ異世界が広がっていそうで興味津々。しかし会期修了間近。

2 恵比寿 東京都写真美術館「大地への想い 水越武写真展」 
 5月12日(土)~7月1日(日)
 自然の営みを地球規模の視点でとらえるという写真家、水越武の写真展。
 行く気満々だったものの、うっかり会期をひと月勘違い。残念。

3 神奈川 横須賀美術館「<<生きる>>展
 4月28日(土)~7月16日(月)
 現代作家9人の作品からなる企画展。ヤノベケンジの ジャイアントとらやん に興味津々。
 これも行く気満々であったが、ボヤボヤしているうちに会期終了が迫る。
 敗因は交通の便か。

つぎは、多分行く催し。

4 上野 東京藝術大学美術館「金刀比羅宮 書院の美 -応挙・若冲・岸岱-
 7月7日(土)~9月9日(日)
 若冲! 若冲! そして応挙と岸岱!
 これはぜひ行かなければいけませんねぇ~。

5 台場 日本科学未来館「コピー機フシギ展
 6月20日(水)~8月31日(金)
 コピー機のしくみから科学を垣間見せる子供向け企画展。
 しかし科学未来館のこと、おそらくただの子供騙しには終わらないこと請け合い。
 非常に興めます。

6 台場 日本科学未来館「サイエンスニュース! アジア展 ~アジアの力、科学の力、を伝えます
 6月2日(土)~9月2日(日)
 同じく科学未来館の催し。近年発展著しいアジアの科学事情に着目している点が興味深い。
 中国のパンダ人工繁殖事例などは獣医分野でも世界最先端を突っ走っている好例。
 どのような切り口の展示を見せてくれるのかが気になるところ。

7 台場 日本科学未来館「地下展 空想と科学がもたらす闇の冒険
 9月22日(土)~2008年1月28日(月)
 まだ先の話ですが一応これも。
 まだ全貌は明らかになっていませんが、なにやら楽しげな企画展。

8 新宿初台 インター・コミュニケーション・センター「ICCキッズプログラム サウンド×イメージ
 7月14日(土)~9月2日(日)
 今年もキッズプログラムは開催の模様。
 インタラクティヴアートと真っ向からコミュニケートする子供たちを観察するだけでも楽しいはず。

9 新宿初台 東京オペラシティアートギャラリー「メルティング・ポイント
 7月21日(土)~10月14日(日)
 3人の現代作家を軸に、有機的な融合をテーマとしたらしき企画展。
 エルネスト・ネトと渋谷清道が気になります。

10 六本木 サントリー美術館「水と生きる
 6月16日(土)~8月19日(日)
 日本文化とかかわりの深い「水」をテーマにした企画展。
 古今の作品が広く展示されているものと期待され、楽しみ。
 後期(8/1~)には円山応挙《青楓瀑布図》も展示されるとのこと。
 日本画好きは必見?

とりあえず10点。
この他、舞台ではpiperの「ひーはー」やコンドルズ「日本縦断大轟音ツアー2007」が目白押し。
メディアアート系の展示情報も気になるところ。
思い出したら付け足します。


東京小ネタ集。

2007-06-28 23:54:05 | さもないこと
貯まっていた小ネタ写真をアップ。

1 親しまれるアート
Art_and_play
目黒区美術館近くで見かけた光景。
一方的な親しまれっぷりが可笑しくも微笑ましい。


2 紅と白
Kouhaku01
こちらも目黒区美術館付近で見かけた光景。
なかなか風流。
帯の対比が絵になる。


3 HELP!
Help01
上野で見かけた光景。
いかにも苦しそうな金魚たち。
その実は下のような環境。
Help00
風流だけれど、生態系無視。
誰か、誰か彼らに酸素を!


4 保護色
Hogosyoku00
これも上野。
なにかが、います。
よーく見ると・・・
Hogosyoku01
ぶち模様には迷彩効果があると実感。


5 モノリス?
Monorisu
上野公園の野外彫刻作品。
モノリスっぽい、と思ったのは私だけではあるまい。


6 見えるような見えないような「見えるもの/見えないもの」
Mierumienai
「見えるもの/見えないもの」のポスターが反射で面白いことに。
見えていると同時に見えていない。
ふたつのレイヤーの重複。


7 ツマグロオオヨコバイ
Tumaburoooyokobai
これも上野。
まさか東京でツマグロオオヨコバイを見るとは考えてもみなかったので思わず撮影。
上野は案外自然豊かなようです。
虫嫌いの方すみません。


以上、東京小ネタ7連発でした。
おそまつ。


Creative Commons License


このエントリは、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。


クリエイティブ・コモンズ解説映像。

2007-06-27 20:37:14 | アートなど
いつもこっそり覗いている坂口祐氏のブログで教えていただいた情報。
クリエイティブ・コモンズについて解説したビデオ映像というものがあったようです。

</object>

これほどわかりやすくまとまっているとは。素晴らしい。感動です。
クリエイティブ・コモンズについては、拙ブログやJSRでもたびたび言及しておりましたが、いまひとつ解り難かったかなと反省。
さすがプロの仕事は違いますね。

すべての創造性のために、もっと広がっていって欲しい文化だと思います。
当サイトでも条件が許せば エントリごとにCCライセンスを提示しておりましたが、うっかり忘れてしまうこともしばしば。
今後ももっと積極的に利用してゆけたらいいなと考えています。

なお、クリエイティブ・コモンズについての詳細は クリエイティブ・コモンズ ジャパン のFAQをご参照ください。


気になるBLUE MAN。

2007-06-26 22:40:03 | アートなど
茂木健一郎氏のブログクオリア日記6月24日付エントリで見かけて気になったのがこれ。

BLUE MAN GROUP

スキンヘッドの頭全体を青塗りして黒服でパフォーマンスする三人組。
怪しい。怪し過ぎる。
しかし、ものすごく面白そう。
英語版wikipediaによれば、
Blue Man Group's theatrical acts incorporate rock music (with an emphasis on percussion), odd props, audience participation, sophisticated lighting, and large amounts of paper.

と、何やら楽しげ。どことなくコンドルズやフキコシソロアクトライブを連想させるような。
しかも、それだけではなく、
It is also noted for having a "poncho section" of the audience; in the front rows, audience members are provided with plastic ponchos in order to protect them from various food, substances, paints, and so on, which get thrown, ejected, or sprayed from the stage.

スゴすぎる!
舞台から飛んでくるんですか!
substancesって!
どんなんだ!
しかし、それなのに、
The shows are family-oriented, humorous, energetic and often employ thought-provoking satire on modern life.

なのだそうで、意外にもご家族揃って楽しめるエンターテインメントなのだそうです。
でも、ユーモアの内容は、
Most of the humor breaks the fourth wall, for example, interrupting the show to ridicule latecomers in the audience.

なのだそうで・・・・。
う~ん、客いじり的なユーモアなのでしょうか。ちょっと恐いかもしれませんね。

いやしかし、総じてものすごく興める集団です。
しかも今年の12月に日本に来るらしい。
これはぜひ見てみなければなりませんねぇ(笑)。
ということで、今後もこっそりリサーチしてゆきたいと思います。


見逃した!

2007-06-25 23:47:32 | さもないこと
ざらえもんさんの*R*graffitiで知った情報。

ホンマタカシ氏の写真展「NEW WAVES」が渋谷と世田谷のロゴスギャラリーで開催されている模様です。
会期は26日まで。
そう、26日まで。
うああああ、見逃した!
ざらえもんさん同様、昨年の「勝手に広告」トークイベントの時から気になっていたホンマタカシ氏のこの写真。
まさかこんな形で展示機会があるとは思ってもみませんでした。
行こうと思えば行けた場所だけに残念です。
やはり通信速度と情報は大切。

しかしまあ、この企画自体が写真集の発売記念イベント的なものということで、とりあえず書店で写真集はチェックしてみたいと思います。


KKP#5「TAKE OFF」再演と告知映像。

2007-06-25 00:32:00 | アートなど
もう何日も前にRahmens.netで公開されていた「TAKE OFF」再演告知。
これまた通信速度の関係で観られずにおりましたが、さきほどようやく観ることができました。
告知映像がteevee graphics っぽい。ぽいです。
どなたのディレクションなのでしょう。
気になります。

ちょうど昨年の今頃上演されていた「TAKE OFF」。
今までの小林賢太郎プロデュース公演とは若干趣を異にした作品だったと思えます。
(私はコンドルズの舞台を連想しました。)
その再演が今回決まったわけですが、小林作品ゆえ台本変動は必至。
どのような内容になるのか非常に興味深いです。

なお、この舞台は全国を回るようですので、お近くで上演があるようでしたら喜劇好きにはおすすめです。
久ヶ沢徹氏ファンも必見。
開催地や日程、チケット発売日の詳細はラーメンズ公式サイトRahmens.netのNewsでご確認を。


佐藤雅彦氏関連映像2つ。

2007-06-25 00:01:52 | アートなど
佐藤雅彦氏の事務所TOPICSのサイトで知ってはいたものの、ナローバンドの悲しさで今まで見れなかった映像をようやく観ることができました。
ニューヨークADC賞に選ばれた2つの広告映像です。

まずは、佐藤雅彦氏とユーフラテスの作品。
ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE
昨年4月15日に「脳!」のシンポジウムで見た「TOKYO STRUT」をベースにしたとおぼしき、バイオロジカルモーション手法を極めたシンプルかつラディカルな作品です。
植田美緒氏が中心になってディレクションした模様。
映像が流れはじめてからずっとドキドキが止まりませんでした。エキサイティングです。
群点間の線が音と同期しながら入れ替わる瞬間や俯瞰でアングルが回転してゆくあたりなど、もう鳥肌ものでした。
これだけの要素でこれほどの表現ができてしまうという事実に新鮮な驚きと興奮を覚えます。
佐藤氏とユーフラテスの取り組む認知科学アプローチ的手法が今後どのように発展してゆくのか、非常に楽しみです。

次に、佐藤雅彦氏とユーフラテス、そして石川将也氏の作品。
FACTORY OF IDEAS
石川将也氏の「仮想工場」をベースに表現を発展させたとおぼしき映像。
大日本印刷のGビル多目的ホールのスクリーンオープニング映像のために作られた作品とのこと。
文字の工場で、整然と作られてゆく言葉たち。規則性と意外性が絶妙にマッチした世界はまさに壮観。
どことなく「うごくID」や中村至男氏の香りも感じられる幾何的美しさと楽しさに満ちた作品です。
こちらも見ていてドキドキが止まりませんでした。
ぜひ一度、Gビルの大スクリーンで見てみたいものです。
石川将也氏といえば、昨年10月の『勝手に広告』展にあったNIKEのシステム制作や「やまだ眼」の装幀が記憶に新しいところ。
ユーフラテスとしての活動には参加されていないようですが、今後も活躍が期待されるところです。

どちらの映像もかなり重いのでナローバンド環境では見ることができませんが、もしも見られる環境にある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょう。
一見の価値あり。年代嗜好問わずおすすめです。


東京遠征6/24。(東京都現代美術館「マルレーネ・デュアス-ブロークン・ホワイト-」「東京ワンダーウ

2007-06-24 19:57:39 | アートなど
本日6月24日は、東京木場の東京都現代美術館で3つの展示を観て参りました。

まずは、「マルレーネ・デュアス _ブロークン・ホワイト」。
南アフリカ出身のオランダ在住画家マルレーネ・デュアスの企画展です。
独特なタッチで主に人物のポートレイトを描くデュアス。
『いま私たちの怒りや悲しみ、死や愛といった感情をリアルに表現してくれるのは写真や映画になってしまった。かつては絵画が担っていたそのテーマをもういちど絵画の中に取り戻したい』という氏のコメントが示すとおり、非常に明確なテーマ性をもった作風の画家です。
キャプションによると、現存する女性画家作品の最高落札額記録保持者として世界で注目を浴びているのだそうです。
たしかに、決して奇をてらったわけではないのに一度見たら忘れられないインパクト。
彼女の作品はかなりの強度を持っているように思えます。
私の個人的感想としては『恐い! エロス! 劇的!』の3語に尽きます。
個人的には決して好きとは言えないけれど、好悪を越えたところにある価値を持った作品のように思えました。
生命や身体をグロテスクに捉える視点には、どこか束芋氏と通じる部分もあるような気がします。
東京都現代美術館の企画展にしては作品数は少なめですが、他作家とのコラボレーション作品などもありました。
料金も高めですし、かなり好き嫌いの分かれそうな展示ですが、様々な表現に触れてみたい方や現代芸術全般に興味のある方にはおすすめかもしれません。

つぎに、「東京ワンダーウォール2007」。
東京都主催の、若手作家コンペの入賞作品展。
企画展示スペースの地下1階を贅沢に使った展示でしたが、私にしては珍しくかなり辛口の感想を抱きました。
どこかで見たような表現が多くて圧倒的な個性は見受けられず、とりあえずそれっぽくまとまってはいるものの、少し稚拙で、悪い意味での隙のある作品が目立ちました。
正直、選考基準がよくわからない。
内輪受けの香りがしていたたまれなくなってしまいました。
現代の若手作家たちがいくらネットやコピー世代の人間だからといって、これほど実力がないとは思えません。
美大の卒業制作展のほうがずっと面白いのではないでしょうか。
もしも有料展示だったら怒りを覚えていたと思います。
もちろん若手作家ということで、『惜しい!』と思える良作もたくさんありました。
作家さんたちに非はありませんが、もっと直接批評・感想をやり取りできる場所での展示のほうが、出品作家さんたちにとってもプラスになるのではと思えます。
この展示を東京都現代美術館のスペースで大々的に行う意義があるのかどうか、現代美術に対するおかしな偏見を広めてしまう恐れはないのか、等、いろいろな疑問を抱いてしまいます。残念ながら私の中では、今までに見たあらゆる展示の中で『困った展示』堂々第一位です。

最後に、「常設展Motコレクション2007年度第1期 特別公開 岡本太郎『明日の神話』>>」
2007年度の常設展1期展示。
体験型の作品や、会田誠の作品、そして大竹伸朗の「ゴミ男」などインパクト絶大な作品が多数。特別展では岡本太郎の壁画「明日の神話」が贅沢に室内展示されていて圧巻。鑑賞環境は汐留のテレビ局の時よりも格段に良いです。
入口ホールの2作品や「明日の神話」は撮影可なのも嬉しいポイント。
また、個人的には最後の展示室に会田誠の「スペース・ウンコ」「スペース・ナイフ」、八谷和彦の「スカイボード」、ヤノベケンジの「アトムスーツ」、そして宮島達男のLED作品が勢揃いしている状況が面白すぎてかなりテンションが上がってしまいました。
ヤノベケンジの「太陽の塔乗っ取り計画」ともうひとつの映像作品も秀逸。
わたくし個人的には企画展よりもこちらの常設展Motコレクションのほうが格段におすすめかもしれません。

10時過ぎからゆっくり回って館を出たのは15時少し前。
4時間半ほどの鑑賞でした。
ところで、帰り際にチケット売場前を通ったら何故か長蛇の列。
ここでこんな光景を見たのは初めてだったので驚きました。
岡本太郎効果なのでしょうか。気になります。



ナローバンド脱却。

2007-06-23 23:45:22 | お知らせ
6月9日のエントリに関して、検証の結果、結局は宿泊先のLAN設備(部屋のLANモジュラージャックより上流側)に物理的な不具合があると判明。
仕方なく、究極的なナローバンド環境を強いられておりましたが、本日よりようやくブロードバンド復活いたしました。

コメント放置等すみませんでした。
また、ご迷惑をおかけした方々、申し訳ありません。
とりあえずご報告まで。


東京遠征6/16。(「花展」「アートで候」「見えるもの/見えないもの」)

2007-06-18 01:44:17 | アートなど
一昨日6月16日(土)は、上野で3つの展示を観て参りました。いずれも17日終了の会期ギリギリなものばかり。
とりあえず簡単にメモ。

・東京国立科学博物館「花 Flower~太古の花から青いバラまで~
 花と文化、そして植物における花の位置づけと、花の色のしくみ、様々な植物と育種について包括的に提示した良質の企画展。
 最相葉月のノンフィクション「青いバラ」で取り上げられていた、サントリーの遺伝子導入プロジェクトの成果である青いバラが展示されているというので足を運びました。デルフィニジンを合成させる酵素発現にまでは漕ぎ着けたようですが、『青』というよりは『薄い紫』とでも形容すべきトルコギキョウのような色合いで、代謝産物である色素の発色まではコントロールしきれていないようなのが印象的でした。
遺伝子操作と発現制御はまったくの別物であることは、分子生物学とマクロの生体両者を扱ったことのある方ならよく御存知と思いますが、サントリーの青いバラプロジェクトはその発現制御がいかに難しいかを露呈させているようで非常に興味深く感じられます。
青色色素の代表デルフィニジンを有する初めての品種を開発したということで大きく評価はされるでしょうが、その色素の発色条件をどのように改良してゆくのか、そして今後、サントリーのプロジェクトがどの方向へ向かうのかがとても気になるところです。

・上野の森美術館「アートで候 会田誠・山口晃 展
 現代美術の気鋭若手作家である会田誠と山口晃の作品を集めた企画展。
 二氏の学生時代作品から代表作、さらに書き下ろし最新作までを集めた充実の展示でした。
 かたや、圧倒的な画力がありながら常に人を食ったようで真剣にふざけている感のある会田誠。
 かたや、これまた圧倒的な画力と構成力で緻密な日本画的諧謔世界を構築する山口晃。
 どちらも徹底的に考え抜かれた戦略と戦術があるのが見てとれて、しかもそれが技術と不可分に結びついて大きな個性になっているところに興味を引かれました。
 戦う表現者会田誠、巧みな戦略家山口晃。日本の美術世界を牽引してゆく可能性に満ちた二人のように思えました。
 会期ギリギリなので一時は諦めようかとも思いましたが、結果的に行って良かったと心底思いました。

・東京芸術大学陳列館「<<写真>>見えるもの/見えないもの
 19人の写真展。近くだったのと、題名に引かれたのとで足を運びました。
 個性豊かな表現。写真に作家性を付与するものとは何だろう、と考えさせられました。


3館回って、その後国際こども図書館のカフェでお茶。
鴬谷、品川、銀座伊藤屋を経由して帰路。
暑さの中、12時間の長旅(?)がこたえたのか、17日はまた動けなくなってダウン。
今週はもう少し自重してみたいと思います。


今週観たもの6/12~6/15。

2007-06-15 09:17:26 | アートなど
今週観たもの。とりあえずメモ。

・6月12日(火) 銀座教文館6Fナルニア国「海とキャンプと冒険と~アーサー・ランサムの世界~
 児童書専門店のイベントスペースで開催中の写真展。ランサムの作品に魅せられた方々が、ゆかりの地を訪れて撮り貯めた写真を、作中の情景とクロスさせながら展示したもの。引用キャプションが絶妙。さらに、作中に登場するツバメ号を模した3mほどの小帆船実物が展示されていてびっくり。しかも個人作。実際に帆走もできるのだそうで、その職人魂に感服。
 こぢんまりとした展示ですが、アーサー・ランサム好きは必見です。
 会期は17日(日)まで。

・14日(木) 東陽町 ギャラリーA4(エークワッド)「クリスティアーネ・レーア展
 竹中工務店本社ビル併設のギャラリーA4 で開催中の、現代美術作家クリスティアーネ・レーア個展。
 植物の穂や種、馬の尻尾の毛など、小鳥が巣作りのため集めてきたかのような自然由来の素材を使い、繊細で美しく微笑ましい作品が構成されている。子供の頃を思い出すとともに思わず真似してみたくなるような魅力をたたえた作品群。ある意味ではニルス・ウドの系譜かもしれない。
 小規模ながら良質。かつての理科少年理科少女たちは必見。
 7月31日(火)まで。


東京遠征6/10。(オペラシティアートギャラリー「藤森建築と路上観察」展、ギャラリー・スペースキッズ

2007-06-10 23:46:00 | アートなど
本日6月10日は、昨日に引き続き東京で展覧会3つを観て参りました。
とりあえず、データ抑えて簡単に。

1 新宿初台 東京オペラシティアートギャラリー「藤森建築と路上観察」展
 建築史家 藤森照信氏の建築家としての仕事と、トマソンで有名な路上観察学会 関連のもろもろを網羅した企画展。どうやら、ベネチアビエンナーレに出展した内容を活かした帰国展、という位置づけのようです。
 とにかく楽しい。思わずうふふと笑ってしまう物件たちはインパクト絶大。「高過庵」建築過程映像と、ビエンナーレに出展された「The ROJO」のスライドショーは必見。
 面白いモノ好きと路上観察学会&トマソンに興味のある向きはぜひ。
 同時開催のアートギャラリー収蔵品展「こことそこの間」も見ごたえあり。
 project N で紹介されていた若手  須藤由希子 の作品群も不思議な個性を感じさせる。
 なお、トータルでの鑑賞時間は3時間でした。余裕を持って観るのがおすすめです。
 会期は7月1日(日)まで。行ってみたい方はお早めに。

2 青山 ギャラリー・スペースキッズ「オープンアートデイ」
 若手4人のグループ展。能面、写真とコンセプトアート、油彩、アクリル画、と、立体から平面、無形にいたるまで実に個性豊かな作品が集う。

3 六本木 森美術館「ル・コルビジエ」展
 現代建築の巨匠、ル・コルビジエ生誕120周年を記念した回顧展。氏の手がけた絵画、彫刻、住宅、公共施設、都市計画などを、コンセプト解説とともに図面や模型・写真・映像・CGを駆使するばかりか原寸大模型まで使って紹介した良質な企画展。
 とにかく資料数が半端じゃない。圧巻です。
 そして、原寸大模型。恐るべき説得力。スケール感覚の個人差を吹き飛ばす展示は、建築関連展示のひとつの到達点なのかもしれないなと思いました。物理的、要件的に、ある意味では森美術館だからこそできた企画展のような気がします。
 いっぽうで、中身は非常に濃いのですが、建築やル・コルビジェに興味がないと少々辛い内容かも知れません。
 「面白かった!」というよりも、見終わって「勉強になった!」という感じの展示のような気がします。
 体力と時間に余裕のある時に行くのがおすすめです。
 ちなみに、前述の「藤森建築と路上観察」展でもこのル・コルビジェに言及している部分があり、両方を観ておくと、理解が深まってちょっとお得かもしれません。
(ピロティが頻出しますので、ラーメンズ好きはニヤニヤしないよう心の準備を。)

 奇しくも同日に2つの建築関連展を観て、しかもそれらが支流と源流の関係にあったわけなのですが、巨匠と呼ばれるル・コルビジェの物件は緻密でコンセプチュアルでエネルギッシュだけれども、どこか落ち着けない点を抱えているような気がする反面、藤森建築は明らかにル・コルビジェの流れを汲みながらも、荒っぽくてむちゃくちゃなのに、人の好意を寄せ付けるような、中でくつろぎたくなるような根源的欲求を喚起する力を持っているような気がして、そのあたりが非常に興味深く思えました。
藤森建築には『土』や『大地』を感じるような気がします。
あるいは、この感覚は日本人の文化特性に由来するものなのかもしれず、海外における両者の評価も気になるところです。


東京遠征6/9。(目黒区美術館「原マスミ大全!」)

2007-06-09 23:54:23 | アートなど
とりあえず簡単に。
本日6月9日は、目黒区美術館で開催中の「原マスミ大全集!」へ行って参りました。

シンガーソングライターであり画家であり絵本作家であり声優でもある原マスミ氏の仕事を総覧する企画展です。
一度聞いたら忘れられないあの声と独特の絵。
「ストレイシープ」のポーや「Jam the ハウスネイル」の先生役、パンパースCMのナレーション、吉本ばななの表紙絵や「ふたコマ絵本」の作者、と言えばピンと来る方も多いはず。
私にとっては昔からずっと気になる存在で、LPこそ持っていませんが、CD化されたアルバムは「イマジネイション通信」「夢の四倍」ともに家にあるという状態。
『なんだかよくわからないけれど、非常に気になる圧倒的な個性の持ち主』という認識でした。
その原マスミ氏を真っ正面から企画展にしてしまった、というところに興味津々で足を運びました。

区の美術館での開催ということで見くびっていたところ、行ってみれば大変な作品数に度肝を抜かれました。
初期のアルバムイメージ画集、吉本ばなな作品の装画、絵本や朗読の仕事、よしもとばなな とのコラボレーション紀行画群、最近のオリジナル作品群。どれをとっても確固たる個性の光るものばかり。
アルバムから各2曲づつがエンドレス再生されていたり、CD-ROM作品である「動物の謝肉祭」まで置いてあって驚きました。
まさに、『!』がつくほどの原マスミ大全集ぶりだったと思います。
結局2時間ほどの鑑賞。
予想以上の収穫でした。

そうとう個性的な作風ゆえ、すべての方々におすすめとは言えませんが、とりあえず原マスミ氏に興味のある向きにはとにもかくにもおすすめです。


Mac差別。

2007-06-09 00:55:44 | お知らせ
生きてます。
ただいま出先で囚われの身。

ここ数日、宿泊先のネットワークに接続できず、自分で問題解決しようと
・システム要件
・ネットワーク管理者
・ネットワークシステム構成
この3つについて問い合わせると、宿泊施設の責任者曰く
「なんであなたに教える必要があるんですか。パンフレットどおりにやって繋げないなら悪いのはあなたのマシンです。保守契約してないので問合せ先はおしえられません。」の一点張り。
えーと、パンフレットはお粗末なA4一枚で、しかもWindows用なんですが。しかも、IE依存性っぽい書き方なんですが。それなのに、接続のためのシステム要件が書かれていないんですが。
システム要件の意味がわかっていないんでしょうかね。
そして、LANを組んでいるような場所でネットワーク管理者がいないはずはなく。
しかも、保守契約していないからネットワーク管理者に問い合わせできないなんて常識的にありえない。
本来できるはずのことを、怠慢によって『できない』と言っているとしか思えません。
理系技術者としては一番許せない態度。
あまりの思考停止っぷりに、呆れてものが言えません。
問題解決を手伝うどころか邪魔されたのは初めての経験です。
何か特殊なシステムを採用していて機種orブラウザ依存性があるというなら仕方ありませんが、そうでない限り諦める気はありませんので、あらゆる手を尽くして対抗してゆきたいと思います。

頼みの綱はAirHなのですが、場所柄、あいにく電波状態が不安定。
というわけで、しばらくコメントへの返信と記事投稿は滞る可能性がありますのでご了承ください。


死ぬかと思った。

2007-06-02 22:37:14 | 日記・エッセイ・コラム
番組タイトルではなく実体験です。はい。

金曜の早朝4時ごろに腹痛で目が覚めてトイレへ行きました。
腰掛けると急に血の気が引くような感覚去来。
あ、やばい感じだなと思っているとだんだんひどくなる。
急いでトイレから出ようとしたら、ドアの外で動けなくなってそのまま洗面所で倒れておりました。
本気で救急車を呼ぼうかとも思いましたが、なにせ電話が手元にない。
ちょっと怖い感じでございました。
幸い2時間ほどでまた動けるようになったので、寝床に戻って様子見。
ふらふらするもののとりあえず大丈夫のようでしたから普通に出勤できました。
たぶん突発性の徐脈じゃないかと踏んでます。
念のため病院へ行ったほうが良いとは思うのですが、仕事が忙しくてままならず。
5時以降や土日もやっている病院が近くにあれば良いのに~。
救急外来へ行くほどではない(行ったらたぶん迷惑)だろうし、こういうとき、田舎の病院事情の悪さに医療格差を感じます。

ところで、倒れていたのがちょうど体重計の上でして、おかげで角に当たった左のお尻が痛いです(笑)。
そして、長時間の負荷に耐えかねたのか、体重計が壊れてしまいました(笑)。
これを機にもう少しハイグレードな体重計を買ってみようかと思います。