はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

俳句の作法?

2007-04-28 12:07:26 | ことば
NHK BS2の「俳句王国」を何となく見ていて、とある評者(主宰者?)の言葉への感度の悪さにびっくり。
意味を離れた言葉の響きの面白さや、多重性を持った複層的表現は、俳句においては評価されないのでしょうか。
自分が面白いと感じた点を評者がことごとく難点として指摘していたのには釈然としない気分になりました。
これは好みの問題なのでしょうか。それとも形式や作法の問題なのでしょうか。
ただただ驚きです。


コんがらがッち 追加情報。

2007-04-28 11:31:06 | アートなど
ユーフラテスの手がけたコんがらがッち。
明治の公式サイトがありました!
明治製菓:サイコロキャラメルこんがらがっち

解説や、コんがらがッちルーレット、頭がコんがらがッち劇場、壁紙などがあります。
興味のある方は、上のバナーからどうぞ。
ふふっとほくそ笑んでみてください。

ところでこのロゴ、フォントが非常に面白いです。
カタカナとひらがながこんがらがっている(笑)。
特に「ッ」と「っ」が両立しているのには感動してしまいました。
でもきちんと読めているところがすごい。
きっと一から作ったのでしょうね。
さすがです。


【情報】コんがらがッちサイコロキャラメル。

2007-04-26 23:14:24 | アートなど
TOPICSのHPで知った情報。
ユーフラテスが考案した「コんがらがッち」が明治のサイコロキャラメルのパッケージとして発売されているそうです。
該当記事→こちら

うぎゃ。
なんという素敵さ。
「コんがらがッち」は、上下で二分した動物の絵を組み合わせて新しい生物をつくる、というしくみ。
シンプルだけれど、絵のとぼけっぷり含め、絶妙のおもしろみを持った企画です。
しかも、これ、順列組み合わせや属性の混成・融合、新しい発想、といった概念を内包・提示してしまっているような気がします。
ピタゴラスイッチの携帯サイトでは、ルーレット式で提示されていましたが、その組み合わせをサイコロキャラメルで再現してしまおうというアイデアにときめいてしまいます。
立方体であるサイコロキャラメルは、「コんがらがッち」を載せる媒体としてはまさにうってつけ。
手で動かしながらぴったり組み合わせて遊べるところがいいですね。
ちなみに、サイコロキャラメルの寸法は驚くほど正確です。
以前、吉本直貴の立方体改めノマキューブの作り方を再現したときにこの正確性に気付き、いたく感動した経験があります。
サイコロキャラメルと コんがらがッち の幸せな出会い。
実物を手に取るのが楽しみです。

優れたアイデアを体現したプロダクトは、その存在だけでもう人を幸福にしてくれるような気がします。
ユーフラテスの活躍、ますます目が離せません。


謎。

2007-04-26 05:31:32 | さもないこと
一滴も飲んでいないのに、飲み会のたびに吐いてしまうのはどういうことか、と。
どんだけアルコールに弱いんだ、と。
もはや人間検知管ですか、と。
悪心と頭痛で歓談どころではなくなってしまうのが切ない。
ギブミー酸素ボンベ。


音声言語。視覚言語。

2007-04-25 00:15:43 | ことば
思い付きメモ。

ご一報をカタカナでゴイッポウと書くと、とても日本語とは思えない。
同様に、ご要望をカタカナでゴヨウボウと書くと、新種の植物名のよう。
ご笑覧は胡蝶蘭に似ているし、
数パーセントはスーパー銭湯と似ている。
パラグアイは腹具合のよう。
けれども文字で読んでいる限りは気付かない。

音は映像を規定するけれど、
いっぽうで、日本語という言語世界においては、
視覚情報が意味や音を規定しているような気がします。


桜のミステリー。

2007-04-23 02:28:13 | さもないこと
先週の話。
某所で桜(写真1)を見ていると、散った花が妙に多いことに気付きました。(写真2)
Sakura01
(写真1: 某所の桜。)

Sakura02
(写真2: 芝の上の白い点々がすべて散った花。)

まだ桜は八部咲き。
散り始めるにはまだまだ早い時期です。
不審に思ってよ~く見てみると、なんと、落ちている花は花軸ごと。5枚の花びらも健在です。(写真3)

Sakura03
(写真3: 落ちていた桜。花ごとむしり取られたかのよう。)

一体何事か? とあたりを見回してみても、落ちているのは同様の花軸ばかり。花びらだけが散っているところはありません。
桜に異常が生じたのか? と内心焦りながら不思議に思っていると、上からふわりと落ちてくる花軸。
ふわり。またひとつ、ふわり。そして、ちゅん。という声。
桜の枝にスズメが数羽。
ん? と観察していると・・・・・。(写真4)

Sakura04
(写真4: 桜をついばむスズメ。花軸根元の蜜を食べている模様。)

なんと、次から次へと桜の花をついばむスズメ。
花軸根元の蜜を食べているのでしょう。
ずいぶんな大食漢っぷりです。
芝生を花畑に変えてしまうほど毎日せっせと花をついばんでいたわけです。
妙に納得。
桜の花を食べるといえばヒヨドリの専売特許とばかり思っていましたが、
桜はスズメにとっても大切なごちそうだったようです。
今まで、満開前に桜を見る機会があまりなかったために気付かなかったこの現象。
日常には、じつにたくさんの謎と発見が隠れているものです。
桜を待ちわびるのは人間だけではないということですね(笑)。
とても微笑ましく思ってしまった桜のミステリーでした。
Sakura05

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風邪? 眼鏡? 低気圧? 禁断症状?

2007-04-23 01:54:21 | さもないこと
週末はどうしたわけかひどい頭痛に苛まれて寝込んでおりました。
熱っぽいので風邪なのか、眼も疲れているので眼鏡の度が合わなくなったのか、はたまた雨続きの低気圧のせいか。
そういえば、ここ最近あまり文字を読みたくない(&言葉を使いたくない)状態が続いています。
むしろ絵を描きたい。生き物を描きたいです。
生馬も恋しい。
かれこれ1月ほど前から絵を描きたい病が再燃していて、動物園スケッチツアーを目論みつつも、週末になると何故か必ず雨が降るという間の悪さ。
全般的にアートが欠乏しています。
頭痛は禁断症状でしょうか(笑)。
来週こそは晴れてくれることを期待。


類似。

2007-04-19 01:04:07 | さもないこと
工事現場で見かけましたシリーズ。

Giraff01
遠景。

Giraff02
細部。

誰もが一度は考えたことがある類似。
それを逆手に取った、『似ているならいっそ・・・』という潔いデザイン。
茶目っ気たっぷり。
目を奪われました。
このペイントが車両製品としてのデフォルトなのでしょうか?
あるいはこの車両を導入した会社が自ら独自にこんな楽しいことをしてくれたのでしょうか?
果たして一体誰がこのデザインをプロデュースしたのか?
その点がものすごく気になります。
微妙に手作り感が漂っているのも気掛かり。
いずれにせよ、good job ! です。

やはり土木工事はあなどれません。

Creative Commons License


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色のバリアフリー@工事現場。

2007-04-18 01:05:30 | さもないこと
道端で見かけて思わず感動してしまったので動画を。
某工事現場で、路肩に次の二種類の回転灯が交互に設置されていました。

警告灯A(赤緑白型)
<script type="text/javascript" src="http://www.flipclip.net/js/0ab36e10c6995c3e1400f6d214f7f039" ></script><noscript>色のバリアフリー@工事現場(その1)
Powered by FlipClip</noscript>
色のバリアフリー@工事現場(その1)
by aiwendil


警告灯B(赤青白型)
<script type="text/javascript" src="http://www.flipclip.net/js/2917146a213c7921d7f5c4196a7b055d" ></script><noscript>色のバリアフリー@工事現場(その2)
Powered by FlipClip</noscript>
色のバリアフリー@工事現場(その2)
by aiwendil


道路工事等で路肩を示すハザードランプといえば、従来は赤色あるいは黄色の回転灯が一般的だったかと思います。
しかし実は、赤色だと第1色盲の、黄色だと第3色盲の方々にとっては『見難い色』。
かといって、白や青では警告の意味が伝わり難い。

上の2種は、こういった問題点をすべてクリアしてしまっている警告灯です。
すべての色覚者にとって見やすく目立つ色。
すごい!
まさに色のバリアフリーが実現されています。
未然に事故を防ぐ意味でも非常に重要な実例ではないでしょうか。
これもきっと、LEDが普及したおかげですね。
このような製品を世に送り出した企業に拍手。
土木工事の世界はあなどれません。

Creative Commons License


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絶対に行きたい催し5月篇。

2007-04-16 23:24:57 | アートなど
忘れやしないとは思いますが、一応記録として。

・「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」@京都 相国寺承天閣美術館
 (2007年5月13日~6月3日)

江戸のとんでもない天才絵師 伊藤若冲の最高傑作と目される「動植綵絵」30幅が、元々の奉納先である相国寺へ里帰り展示されるもの。「動植綵絵」と対になる「釈迦三尊像」と併せての公開。
 じつは「動植綵絵」は、昨年、皇居にある三の丸尚蔵館で5期に分けて6幅づつ無料展示公開されていました。
 わたくし、7月にこの3期展示を観てたいへんな衝撃を受けました。
 以前から若冲の絵は知識として好んではいたものの、実物を観たのはこの時がはじめて。写真や画像では体験し得ない実物の迫力たるや、想像の域を軽く超えていました。以来、すっかり若冲の虜。
 もちろん第4期と第5期の展示にも足を運びました。
 しかしながら、前半の2期ぶんを見逃したことをものすごく後悔。
 「動植綵絵」の1幅だけでもう、同時期に国立博物館で開催されていた「プライスコレクション 若冲と江戸絵画 展」が霞んでしまうかのような迫真の筆。「動植綵絵」に宿る作品としての力を感じるとともに、これはぜひとも30幅を総覧してみたいと熱望しておりました。 
 そこへきて、この30幅&3幅一挙公開展示。
 行かない手はありません。観なければ一生後悔しそうです。
 ということで、これは何としてでも絶対に行こうと心に誓っております。

 精緻で斬新。生きとし生けるものへの愛情と空恐ろしくなるほど真摯な視線。超絶の技巧。どことなくクレイジーな突き抜け加減が他に類を見ない、そんな若冲の傑作「動植綵絵」。
 少しでも興味のある方、特に関西方面の方はこの機会にぜひ。世界レベルでおすすめです。


ICCからの便り。

2007-04-16 01:24:18 | さもないこと
新宿初台のICC(インター・コミュニケーション・センター)から、新年度の展示案内とシンポジウムの案内が届きました。
常設展示が「オープンスペース2007」としてどのように変わったのか興味津々。
それと、近年メディアアート総覧ともいえる企画展「ICCクロノロジー1997-2007」が興味深い。
さらに、来週末に開かれる特別シンポジウム「メディア×アートの創造と未来」。
このフライヤーが気合いの入ったデザインで、ちょっとテンションが上がりました。
レイアウト自体は季刊「インター・コミュニケーション」の表紙然としたデザインなのですが、なにぶん紙質と印刷手法が目を奪う体裁。いくらデジタルデータ通信が発達しようと、やはり、手で触れて感じる紙媒体の力には特別のものが宿っているように感じます。
こうして律儀に案内を送ってもらえるのは純粋に嬉しいものです。
ICCに感服。

4月21、22日と続く特別シンポジウムにはやはり藤幡正樹氏が登場予定。
他にも何やらそうそうたるメンバーが出席する模様。
興めるところではありますが、今回は涙をのみます。
ICC HIVEに期待。

なお、ICCのイベントについて興味のある向きは ICCオンライン でご確認を。


情報いろいろ。

2007-04-15 13:46:59 | お知らせ
今更ですが、アップし損なっていた情報を備忘録的に。

【情報1】NHK BS2でラーメンズ第16回公演「TEXT」放映。
 NHKの番組表(PDF)によれば5月19日(土)(18日(金)深夜)の「ミッドナイトステージ館」枠で 0:15~2:15 放送予定とのこと。
地上波でないのは惜しいところですが、NHKで放映というのは嬉しいものです。
 今回の公演『TEXT』は、緻密な構造と脱構築された言語、そして絶妙の演技で笑いを構築するラーメンズの面目躍如。
 なんとなく興味があるという方はこの機会にご覧になってみてはいかがでしょう。

【情報2】山田佑香氏のサイト「山田の書きもの」オープン。
 ラーメンズ小林氏のアシスタントを務める山田佑香氏がサイト「山田の書きもの」を立ち上げたそうです。
 これ、内容が非常にクラフト・エヴィング商會的。
 とりわけ「山田職業安定所」は「じつは、わたくし、こういうものです」を彷彿とさせます。
 「山田商店街」には月舟町やミルリトン探偵局を連想してニヤリ。
 いつか両氏のコラボレーションを期待。

【情報3】雑誌「暮らしの手帖」に佐藤雅彦氏がエッセイ連載。
 クラフト・エヴィング商會情報を求めて「暮らしの手帖」を立ち読んでいて、たまたま発見しました。
 現在発売中の「暮らしの手帖」27号に佐藤雅彦氏がエッセイを寄稿されています。
 たっぷり2ページ。内容は「毎月新聞」に近いテイストでしょうか。
 連載第2回とありましたので、今後も掲載が続いてゆくものと期待され、楽しみです。
 書誌情報はamazonのリンクからどうぞ。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000NVL12W&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

【情報4】「かがくのとも」2008年1月号は佐藤雅彦氏&ユーフラテスの「すかしてみると」
 こちらもたまたま知った情報。
 福音館書店から発行されている「こどものとも」の姉妹誌「かがくのとも(5~6歳向き)」に佐藤雅彦氏&ユーフラテスの作品が登場する模様。
 「こどものとも」ではなく、あくまで「かがくのとも」なのが非常にそれらしくて思わずニヤリ。
 まだ先の話ではありますが、ピタゴラブック「ぴったりはまるの本」の系譜に連なる良作が予想され、期待が高まります。
 書誌情報は福音館書店のサイト→こちら でどうぞ。

【情報5】「スーパーチャンプル」にストロングマシン2号ちゃん出演中
 大泉洋氏出演の「1×8行こうよ!」という番組を録画していて、その録画ミスによって発見した情報。
 児玉裕一氏による、POLYSICSの「I My Me Mine」PVで鮮烈なダンスを披露した驚異の小学生ダンサー ストロングマシン2号ちゃん。(気になる方は「POLYSICS "I My Me Mine" "strong machine 2"」で検索してみてください)
 火曜深夜の「スーパーチャンプル」という番組に上記のストロングマシン2号ちゃんがほぼレギュラー出演していることに気付きました。
 ソロはもちろんのこと、父親の「ストロングマシン1号」氏や、師匠の「ストロングマシン博士」とともにデュオも披露。
 「I My Me Mine」PVの時よりも格段に表現力が上がっているのがわかり、感動です。
 今後も目が離せない表現者がまたひとり増えてしまいました。
 「スーパーチャンプル」は全国ネット放送のようですので、興味のある方はぜひ。
 なお、地方によって放映時間等は異なる模様。詳細は公式サイトでご確認を。

 【情報6】ストロングマシン2号ちゃんがNHK-BS2に出演
 上記のストロングマシン2号ちゃんがNHK-BS2の「BSななみDEどーも!」という番組にゲスト出演するようです。
放映日は4月20日(金) 後6:00~6:40 。
 一度見たら忘れられない、天才的な身体表現をする少女ですので、一見の価値ありです。

【情報7】クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘氏が「別冊 文芸春秋 5月号」に寄稿
 クラフト・エヴィング商會の作文担当こと吉田篤弘氏が、別冊 文芸春秋の5月号から「電氣ホテル」という小説を連載開始しています。
 稲垣足穂や、ロレンス・スターンの「トリストラム・シャンディ」、セルバンテス等を彷彿とさせる鮮烈な体裁が新鮮。
 「吉田さん、やってくれましたね!」 と言いたくなること請け合い。
 単行本化が待ち遠しいです。
 なお、別冊文芸春秋5月号の書誌情報は下のamazonリンクからどうぞ。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000O76DTQ&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

【情報8】片桐仁氏、NHK教育に出演
 Rahmens.netからの情報なのですが、番組詳細は不明。
 NHK教育で5月14日(月)~18日(金)の朝7:00~7:15に放映される「シャキーン!」という番組に片桐仁氏が出演されるそうです。
 この時間帯ですと、本来は帯番組「からだであそぼ」の枠ですが、この週だけの特別番組なのでしょうか。
 気になります。
 片桐氏には「ピタゴラスイッチ」の「おとうさんスイッチ」にぜひとも出演していただきたいなと思っていたところ。
 教育番組との相性は非常に良さそうに思えます。
 放映が楽しみです。

【情報9】「精霊の守人」が放映開始
 遅きに失した感はありますが、一応。
 上橋菜穂子氏の秀作児童文学「精霊の守人」がアニメ化されるという話は以前から耳にしていましたが、気が付いたら既に放映が開始されていたようです。
 NHK-BS2で毎週土曜朝8:06~8:31の放映とのこと。既に2話分が放映されており、次回21日は3話目の放映になるそうです。少々不安がなくもないですが、とりあえず一度は見てみたいと思います。
 興味のある向きは、詳細はNHKのサイトもしくはアニメ公式サイト(重いです。ナローバンドの方は注意。)でご確認を。

他にも何か忘れているような気がしないでもないですが、とりあえずここまで。
以上、情報9点でした。


THE CONDORS「光の春とロックンロール tour 2007」

2007-04-15 00:20:47 | アートなど
昨日4月13日は、仙台MACANAで開催されていた THE CONDORS「光の春とロックンロール tour 2007」へ行って参りました。THE CONDORSは、ダンスカンパニーであるコンドルズのバンドプロジェクト。
コンドルズの中で、以前から別個にバンド活動を行ってきたメンバーを集めて結成されたのがこのTHE CONDORS なのだそうです。
コンドルズは近藤良平氏が主宰していますが、THE CONDORS はギタリストでもある石渕聡氏の主宰。
ダンス公演とは別物の、バンド公演がどんなものなのか知りたくてチケットを取りました。
あまり体調が良くなかったので直前まで行くかどうか迷っていたのですが、行って正解。大変貴重な体験でした。
わたくし、いわゆるライブハウスでの音楽ライブは初参加。
コンドルズ関係でなかったらたぶん足を運ぶこともなかったであろう催しです。
狭いホールにぎゅうぎゅうで総立ちの観客と、びっくりするほど近い演奏者たち、そして、巨大スピーカーから繰り出される重低音の効いた大音響。色々な意味で熱いライブだったと思います。
熱唱する勝山氏のノンストップハイテンションなまっすぐさ。
バンドマスター石渕氏の濃厚(笑)なパフォーマンス。
お子さんの出産予定日で気をもみながらも大活躍のオクダサトシ氏。
光を添える山本氏。
始終飛び跳ねながら踊っていた藤田氏。
そして、一歩引いてすべてを見守るようにベースを弾いていた近藤良平氏。
さらにエンタテインメントも忘れず。
テクニックに裏打ちされたエネルギッシュなはじけっぷりはコンドルズと変わりません。
永遠の文化祭を思わせるコンドルズの原点を垣間見たような気がしました。

会場で感じたのが音楽とダンスの関係性について。
ライブではパーカッションとベースの振動が心地良く、リズムの持つ力に、つい身体が動いてしまいました。
音楽のリズムとダンスは不可分に結びついているのではと思います。
同様に、コンドルズのダンス公演でも音楽と身体表現が一体となったパフォーマンスが多く見られます。
近藤氏が、息をするように自然なものとしてダンスをとらえているのが何となくわかるような気がしました。

総じて、会場とステージの熱狂が一体となったようなライブだったように感じます。

帰路、以前岡山タウン情報のサイトで公開されていた、白壁地区で弾き語る近藤氏の歌が猛烈に聞きたくなりました。
帰宅してサイトへ接続するも、なぜか動画再生できず。macなのでWindowsMediaPlayerとの相性が悪く、時々こういう悲劇が起こります。
苦吟。
興味のある方、代わりにぜひ視聴してみてください。おすすめです。

ライブの細かい感想については、ネタバレになるといけないので、以下、畳んでおきます。

ライブは4部構成。
一番驚いたのは第2部。
「こんどうさんちのたいそう」を踊るコーナーがあって、一緒に「こんどうさんちのたいそう」を踊ってきました。
講師は近藤良平氏。
「サラリーマン体操」風の語りで、「今日はすてきなお兄さんたちがゲストです」と、藤田氏と山本氏を召喚。
あの音楽をバックに近藤氏自らが歌詞を読み上げ、会場もみんなで前後左右の人々とぶつかりながらロングバージョンを踊って参りました。
なかなか嬉しい体験。
近藤氏の「サバンナの歌」も動画つき(オクダ氏がスケッチブックの絵をめくってゆく)で聞けました。
石渕氏の強烈なボビー語りも忘れ難く。

他にも、オクダ氏がプレスリーの扮装をしたり、13日の金曜日ということでジェイソンマスクをかぶって登場したり、「真夏帝国」の演奏で石渕氏が水着一丁になってギターテクを披露したり、途中、勝山氏が「りらっくま」のタオルを首に巻きつつりらっくまについて熱く語ったり。
勝山氏の「好きなものを好きだと言い続けることは大事だと思います」という言葉がとても印象に残りました。

物販ではオクダ氏、藤田氏、石渕氏自らが販売促進。
「真夏缶、出ました~!」と叫ぶ石渕氏の姿が忘れられません。
近藤氏もフロアに降りて回遊。
気さくなその姿に毎度ながら度量の大きさを感じました。

コンドルズの夏公演が今から楽しみです。

見えない恩恵。

2007-04-11 00:32:01 | さもないこと
 2週間前に続き、先週末も感冒でダウン。
熱が出やすい体質な上、具合が悪くなるとものが食べられなくなるので、感染症にかかるとなかなか回復できません。
野生動物だったら真っ先に淘汰されていただろうなあと思えます。
もし新興感染症が流行したら全く生き残れる気がしないです。
こうやって考えてみると、現代の日本は、じつは、身体の弱い人間が生きてゆくにはとても好条件なのかもしれません。
よく、『今の子どもは弱くなった、昔の子はもっと丈夫だった』という趣旨の話を耳にしますが、それはひょっとすると幻想で、じつは、昔ならば丈夫な子供しか生き残れなかったところを今は弱い子供も生きられるようになった、ということなんじゃなかろうかといぶかしんでしまいます。
水道しかり、医療技術しかり、食品流通しかり、私たちは見えない恩恵に助けられながら暮らしているのだなあ、と妙に感慨にふけってしまった体調不良でした。
先人に感謝。