はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

行きたい催し10~11月編。

2006-09-27 22:39:14 | さもないこと
備忘録的に。

・ICC 「コネクティング・ワールド」@新宿初台
2006年9月15日(金)~11月26日(日)
ネットワーク時代のコミュニケーションをテーマにしたメディアアートの企画展。

・東京都写真美術館「HASHI[橋村奉臣]展『一瞬の永遠』&『未来の原風景』」@恵比寿
2006年9月16(土)~10月29(日)
人間の知覚し得ない瞬間を写し撮る独創的な写真家の特別展。

・宮城県美術館「パウル・クレー 創造の物語」@仙台
2006年10月17日(火)~12月10日(日)
宮城では珍しいクレーの企画展。

・仙台市博物館「大江戸動物図館」@仙台
2006年9月22日(金)~11月5日(日)
伊藤若冲の「白象群獣図」が出展されているようです。これは必見!

・上野の森美術館「ダリ回顧展」@東京 上野
2006年9月23日(土)~2007年1月4日(木)
ダリおじさんの生誕100周年記念展。これは観ておかなくてはいけませんねぇ。

・原美術館「アート・スコープ2005/2006ーインターフェース・コンプレックスー 」@東京 品川
2006年9月9日(土)~10月22日(日)
異文化交流によって生じるアートのプロジェクト。今年はドイツ人作家が参加。

・森美術館「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」@東京 六本木
2006年10月14日(土)~2007年1月8日(月)
ビデオアートの第一人者ビル・ヴィオラの企画展。

・日本科学未来館「65億人のサバイバル ? 先端科学と、生きていく。」@東京 台場
2006年10月28日(土)~2007年2月5日(月)
現代人のサバイバルをテーマにした最先端の科学企画展。

・金沢21世紀美術館「リアル・ユートピア~無限の物語展」@金沢
2006年11月23日(木) ~ 2007年3月21日(水)
現代社会を描いた作品展。らしい。美術館そのものと常設展に興味津々。「奈良美智展」も重複開催。

さて、いくつ行けるかな(笑)?


『ピタゴラ装置映像集1』発売情報。

2006-09-26 22:16:56 | お知らせ
ユキヲさまのYukiwoChannelで教えていただいた情報です。
な、なんと、ピタゴラ装置のDVDが出る模様。
2006年12月1日発売予定だそうです。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000HOL7HY&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

私はてっきり、ピタゴラスイッチ関連のDVDは 人気がおさまってから出すものとばかり思っていたので、正直びっくりです。
佐藤雅彦氏がよく了承したなと不思議。
だんご3兄弟の二の舞とならなければよいのですが。
ほんとうに好きな人だけが買うような、適度な人気になってほしいものです。
佐藤研と学生さんたちのがんばりが大切にされますようお祈りしています。


「Fが通過します」続報。

2006-09-24 22:36:26 | お知らせ
過日こちらのブログでも紹介しておりました佐藤雅彦氏の新刊「Fが通過します」。
とうとうamazonでの取り扱いがはじまったようです。
製本の限界に挑戦した記念碑的書物。
佐藤氏好き、書物好きは必見です!
気になる方は驚きの内容をチェックしてみてください。↓
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=hazamanoiori-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4838790090&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


東京遠征9/17。

2006-09-18 23:57:11 | アートなど
本日9月17日は、昨日にひきつづき東京で展示会を2つ(3つ?)観て参りました。

まずは、台場の日本科学未来館で開催中の「インタラクティブ東京2006」。
 観る側が関わることで何らかのアクションが生ずる作品、いわゆるインタラクション型のアート作品を集めた展示会です。最先端の科学技術の結晶ともいえる作品が主であるので、アートというよりむしろ実用や純粋な学問を目指して作成されたものも多数みとめられました。実際、観客側が『この技術はどのように役立つんですか?』といった質問を投げかけている場面を何度も目にしました。そういった意味では、展覧会というよりも情報工学系の学会に近いものがあったかもしれません。
 各展示ブースには解説パネルもありますが、基本的には制作者(又は研究チームの誰か)が常駐しており、作品概要と使い方を直接解説してもらえます。
 質問もできるので『ここはどうなってるの?』と気になる色々を確認したり、『ここがおもしろい』と感想を伝えたり『こうできたらいいのに~』と要望を述べたり、作者と鑑賞者もインタラクション(笑)。双方にとってたいへん有意義です。午後になって子供連れの親子が参入してくると、子供の正直な反応で会場はさらに楽しげな空気に。メディアアートの可能性に、毎度ながら感心させられました。
 いっぽうで、繊細な物理的要件に支えられた作品であるがゆえのマシン不調もみとめられ、アイデアを実用に耐え得るものにすることの厳しさと、表現を支える技術のすごさに心を打たれました。ひとつの論文の裏に何十・何百もの実験が潜んでいるように、ひとつの作品の裏にも見えない努力、とほうもない時間と労力が潜んでいるのだろうなと思います。しかし同時に、アイデアが形になったり、問題が解決したり、仮説が証明されたり、何かを発見したときの喜びはその苦労を帳消しにするぐらい大きなものなのだろうなとも思います。きっとこの点は研究者ならば本質的に皆一緒なのではないでしょうか(笑)。
今回出品されていた作品数は27ほど。以下備忘録的に感想。
I-1 KITAKAZE 混んでいて体験できず。残念。
I-2 Embossed Touch Display 指で金属の円盤をなぞると、指の動きに合わせて金属盤が動く。目を閉じると金属盤の大きさが変わったように感じられる。長さ知覚の錯覚を利用した装置。シンプルながら磐石の技術に支えられた装置。とても面白い。
I-3 Gravity Jockey 耳の後ろに電極を貼り付け、2mA以下の微弱電流を流して平衡感覚を操作する装置。なおこの装置、体に電流を流すので体験には同意書が必要です。仰々しいただし書きに少々躊躇しましたが、やはり好奇心には勝てず。結果、ものすごい体験をいたしました。強烈な揺れが体感できます。実際には体は揺れていないのに、体験している本人はあきらかに『揺れている』ように感じられるのです。加えて私はかなり感受性が高かったらしく、体験後もしばら~くクラクラ。帰り際に体験したので、後述のGEISAI会場でも終始妙にふわふわした感覚を味わいました。
聴覚には影響せず前庭感覚のみを選択的に刺激できることも面白いし、三半規管から脳までの経路のうち作用点が不明だというのも面白い。色々な意味で今回いちばん印象的な作品です。
I-4 Perceptual Attraction Force 二方向性の力を一方向へのみ指向性をもって感じさせる装置。私の場合は一般的な感じ方とは違うように感じられてしまい、指向性を体験できませんでした。残念。
I-5 触覚的描画体験 視覚によって、触覚的に抵抗が生じているように感じさせるシステム。いろいろ応用がききそうで面白い。これを利用して、市販の描画アプリケーション上で筆を変えた時に書き味まで変わればいいのに、と夢想。
I-6 物まねロボットハンド 操作用手袋と連動してその通りに動くロボットハンド。最新バージョンでは物をつまむことも可能だそうです。ハイテク。逆説的ですが、こういう生体模倣作品を見ると生物の組織がいかに高性能であるかを実感させられます。
I-7 演奏インターフェイス 混んでいて体験できず。残念。
I-8 Suicaを用いたDigitalPublick Artにおけるインタラクション 鑑賞者がかざしたSuicaの履歴が読み込まれ、映写されたマップ上に地図データとして蓄積されてゆく作品。2月のメディア芸術祭でみたものの簡易版。私のSuicaには仙台管区の履歴しかないので地図上には表示されず。残念。ちなみに、Suica本体には、20件分の履歴が残っているのだそうです。読み取り装置があれば、持ち主の行動がバレてしまいますね(笑)。あなどれじ、Suica。
I-9 水滴を利用した空間充填型ディスプレイ 等間隔で高速滴下される柱状の水滴を、光の照射タイミングでカラフルな3D表示に変貌させる作品。美しい。とても好きな作品。
I-10 Forehead Retina System 電気刺激作品第2弾。小型電極が集まった帯を額に装着し、電気刺激を触覚として感じ取る装置。カメラで映し出された映像を額の刺激位置と相関させることで『額で見る』ことができる。視覚障害者用の知覚システムとして開発されたものだそうです。実際に体験してみたところ、長時間正座してしびれた足を触った時のようなピリピリした刺激が額に感じられ、その刺激位置でたしかに図形(デモでは二本の線)の存在を知覚することができました。もう少しマイルドな刺激方法があればなお良いのになと思いました。
I-11 Wet-Free Water バーチャル流体を操作できる作品。左利き仕様のようで、右利きの私にとってはちょっと残念でした。
I-12 手が届くバーチャルヒューマノイド 混んでいて体験できず。残念。
I-13 Strino Plant Instrument 鉢植えの植物たちが、風にそよぐことで音を発する。うちわで扇ぐとえもいわれぬ音が。風流。
I-14 Tablescape Plus ディスプレイ上に駒を置くと、そこに人物のアニメーション映像が投影される装置。デュアルディスプレイ技術と光線カット技術が使われており、ひそかにスゴい。
I-15 視覚的聴覚体験 顔の向きによって、聞こえてくる音が変わってくるという、指向性音響システム。赤外線感知による音声チャネル切り替えによるものだそうです。視覚障害者のガイドシステムに使えそうだなあと夢想してしまいました。
I-16 Powder Screen 水面のようなスクリーンと釣り竿でバーチャル釣りゲームが体験できる装置。ゲームに気を取られてパウダースクリーン技術のほうに目がゆきませんでした。不覚。
I-17 Powered Shoes 体験できず。残念。
I-18 Fabricel Element 温度変化で色の変わる塗料を布に塗り、電熱線を仕込んで温度制御で絵を表示させる装置。正方形の升目を並べたピクセル画のような構成。孔雀の羽のような色合いも美しく、非発光ディスプレイというところが非常に面白い。
I-19 Freqtric Drums 人間パーカッション生成装置。演奏者と楽器者が電気的につながることで音が発生。つまり、演奏者が楽器側の手に触るとそれぞれ割り振られた音が鳴ります。4人ほどで体験しただけでも面白かったです。最大6人までが楽器になれ、ドラムセットを組むことができるそうで、デモ映像に爆笑してしまいました。大人数でずいずいずっころばしをやったらどうなるのか興味のあるところです。
I-20 Incompatible BLOCK 3D積み木ソフト。ありえない配置がそのまま反映されるので思わぬ画像が生まれます。そのありえなさに思わず笑ってしまいました。
I-21 TWISTER V 裸眼での360°立体映像装置。体験は予約制。科学未来館のラボスペース、レーザー実験室の隣に設置されていました。装置は直径1メートルほどの円筒形で、被験者はその中に入って360°映像を体験することができます。高速で回転するLEDによる残像効果で映像が再現され、なおかつ視差利用で映像に立体感が生まれます。動作も安定しており、技術的にも作品的にも非常に完成度の高いものに思えました。
I-22 Morphovision 岩井俊雄氏とNHK技研との共同作品。高速回転する家の模型に特殊なスリット光を照射することで、実物の家がゆがんで見える、というもの。昨年の超[メタ]ヴィジュアル展で観た「ゆがむ家」のニューバージョン。装置自体がコンパクトになっていたり、回転音がカットされていたり、変形種類が増えていたりと着実な進化がうかがえて感心。何度観てもおもしろい。隠しバージョンの解説モードも見せていただき、理論ではわかっていたしくみを実感として理解することができました。私としては解説モードがとてもエキサイティングで非常におもしろかったです。聞いたところによると、家の模型は600rpmほどで回転しているとのこと。遠心分離機のことを考えると、とても大きなGがかかっていることがうかがえます。簡易近似式でG=1.12×(0.6)2×R(mm) なので、模型の大きさが20cmほどだとすると、庭の柵や犬には40Gほどかかっている計算でしょうか。バランス取りの難しさなども想像され、作品を支える技術にはただただ感心するばかりです。
I-23 LivePic 大きなスクリーンに絵を描くことができ、さらにその絵に息を吹きかけることで絵が動く装置。落書きとのインタラクションが面白い。子供たちの反応が楽しそうだけれども、スクリーンが高い位置にあるのが唯一の難点?
I-24 Ego Balance 鑑賞者を写すスクリーン映像。動くと鑑賞者の中から魚が逃げ出してゆく。それに伴い消えてゆく鑑賞者の映像。最後には輪郭線だけが残る。逃げ出した魚たちに触れると円形の光と音で反応。動かずにいると魚が戻ってきて鑑賞者の姿が復帰するが、触れなかった魚は戻ってこない。流れ出した自分を捕まえる、という概念が面白い。とてもコンセプチュアルなアート作品だと思います。
I-25 Bubble Cosmos 白煙を封じ込めたシャボン玉が光に照らされながら次々と浮き上がってくる。シャボン玉を割ると美しい音が流れる。見た目にも体験してもとても楽しい作品。子供が夢中になっていたのが印象的。安定した動作にも感心。個人的にも好きな作品です。
I-26、I-27 体験できず。残念。

次に、インタラクティブ東京と同時に開催されていた「国際学生バーチャルリアリティコンテスト2006」、こちらも体験して参りました。いずれも学生さんたちの力作揃い。ただ、作品調整に泣かされている作品も数多く見受けられました。
以下、思いつくまま備忘録的に。
V-1 Planet of Grassland 「気配」を演出する着目点が面白い。調整に泣かされていたらしいのが不憫。草の動きがなかなかリアルでよかったです。目に見えない「何か」を探る被験者の探索行動を、あとで被験者自身がCG込みのリプレイ映像として見られたらもっと面白いのになと思いました。
V-2 ぐ~るぐる 体験できず。残念。
V-3 あしゅら 手と足を使って4本の手をヴァーチャル体験。アイデアが面白いけれど、操作性はもどかしい。
V-4 体験できず。残念。
V-5 まじかるSPLASH 杖で噴水を操る装置。解説の必要もなく純粋に面白い。ぜひオープンスペースに設置して欲しいなと思えました。
V-6 Virtual Seesaw 対面式であるはずのシーソーを並列させた作品。背景スクリーンの関係上か、作品をテントで覆っていたのが残念。わざわざテントに入って行かないと何があるのかわかりません。体験の様子を見せてなんぼの世界なので、せっかく面白い作品なのにもったいないなと思えました。
V-7 らくがきえた 子供たちに大人気。いつも行列で体験できず。残念。
V-8 COGAME 手持ちプロジェクタで道を照射し、亀を導くゲーム。制作者側の意図とは違ってなぜかあっけなくゴール。なぜ?
V-9 Sociable Dining Table テーブルの上の皿やポットたちが被験者に寄ってきて自らサービス。ほほえましい。日本古来の九十九神的な世界観ともマッチしていそう。
V-10 新風感 風を感知し花の芽が。そこへ息を吹きかけることでディスプレイに花が咲く。気化熱と熱感知を利用した装置。気化熱利用というアイデアがとても面白い。湿度条件に左右されそうなのに、巧く動作を調整しているのもすばらしい。接客(?)も巧みで、子供たちをうまく乗せる手腕にも脱帽。
V-11 ビュー・ビュー・View ディスプレイに風をあてることで、画面上のブロックが動く。ブロックを動かした先によっては、風が吹き返されてくる。
R-1 KITAKAZE 体験できず。残念。
R-2 CREATUREs:Tabby 光る毛もじゃのインテリアのような家具のような何か。触ることで反応を示す。
R-3 PhysicalDrawingPaper 腕に装着した装置によって生じるタッチペンと描画のズレ。コンセプチュアルな作品。意図は面白いけれど少し伝わり難いかも。
R-4 Crossing Colouful テーブルに配置された3つのマイク。それぞれから入った音声が光の図形として投影され、それぞれが出会うことで美しい音と光がはじける。説明不要。コンセプトがストレートに伝わる楽しい作品。
R-5 百色園 枯山水を模した砂鉄の庭。調整に泣かされていたのが不憫。
R-6 Empty Box 箱を通して観た風景に映像が加わる。視線管理技術と併せてひそかにスゴい作品だと思いました。

審査結果がどうなったのか気になるところです。

さて次に、東京国際展示場で開催されていた「GEISAI#10」。
国内の様々な若手アーティストの展示即売会です。
正直あなどっておりました。しかし行ってみれば、出展作家たちはいずれも確固たる作風を確立している方ばかり。分野も様々な作家たちの「世界」が所狭しとひしめく様子は圧巻。完全に圧倒されました。
絵画や写真、立体、インスタレーション、パフォーマンスなど、媒体も様々。見て回るだけでも面白いのに、その上、各ブースに作家本人がいて、直接話を交わすこともできます。
私にとって今回いちばん印象深かったのがダジャレアートの高田明日路氏。
言葉を象形的に絵として表現する作家さんです。お題を出すと、即興でその言葉を絵にしてくださいます。見本として「ジョーロ」というカタカナでできたジョーロの絵、「ことり」というひらがなでできた鳥の絵、「くるま」というひらがなでできた車の絵など、どれも『!』と思わず膝を打ってしまうような作品が展示してありました。
とても興めたので、日本で一番多い名字「佐藤」で製作を依頼。その結果、次のような素敵作品を作ってくださいました。
(高田氏ご本人に了承を得て写真を掲載しています)
Takkadasato01
ひらがなで「さとう」。
Takadasato02
横から見ると「SATO」に!
あの佐藤雅彦氏含め、全国の佐藤さんにお知らせしたい素晴らしさではありませんか。
思わずハンコにしたくなりました。
ほんの数分の間のクリエイト。高田明日路氏。すごい才能です。
高田氏ご本人は残念ながらHPなどは持ってらっしゃらないとのこと、作品を目にできるのは限られた場においてのみ。もしもどこかで遭遇する機会があればぜひまた製作を依頼してみたいです。
もっと知名度が上がってくれることを祈ります。

時間ギリギリまで駈け足で会場を回り、18時過ぎに帰路につきました。
帰宅したのは22時過ぎ。
インタラクティブ東京と併せて、非常に濃密な一日だったと思います。


東京遠征9/16。

2006-09-17 08:22:39 | アートなど
本日9月16日は、東京で展示会3つと芝居を2ステージ観て参りました。

とりあえず羅列。
・銀座日産ショールームで開催中の「ニューデザインパラダイス」人気投票上位作品展示。
会期を区切っての展示替えがあるらしく、今日はたまたまベスト3デザインが展示されていました。
郵便ポスト、婚姻届、コンセント。殊にコンセントには感心。あのデザインが実際にあったら欲しいです。

・ギンザ・グラフィック・ギャラリーで(ggg)で開催中の「School of Design」。
注目されているグラフィックデザイナー4人展。
一階には企画のためにデザインされたポスターとグッズ。地下には4氏が手がけてきたプロダクトが。
教科書とノートを買ってしまいました。重い!

・新宿初台のインター・コミュニケーション・センター(ICC)
本当は企画展「コネクティング・ワールド」をみようと思ったのですが、閉館まで時間がなくて常設のみ鑑賞。
いつも混んでいてできなかった「ONE BUTTON GAME」に初めて挑戦。苦心。難しい。

・池袋の東京芸術劇場小ホール2で上演中のたいしゅう小説家「泥棒役者」14時および19時公演。
初めて きたろう氏を生で拝見。きたろう氏は藤幡正樹氏に似ているような気がするのは私だけでしょうか。

(とりあえずアップ。また書き足します。)


福島遠征9/9。

2006-09-10 18:46:14 | アートなど
昨日9月9日は、福島県須賀川市の現代グラフィックアートセンター(CCGA)で開催中の藤幡正樹氏個展「不完全さの克服」を観て参りました。

Asahi01南東北フリーきっぷを使った鈍行の旅。
午前5時の始発電車に乗り、CCGA最寄り駅の水郡線小塩江駅に着いたのは午前9時40分。
無人駅にはコインロッカーもないという誤算。荷物を持ったままCCGAまで2.5kmの道のりを歩きました。
途中犬や虫にちょっかい出しつつ ゆっくりめに歩いて約40分で到着。
CCGAは閑静なゴルフ場の入り口に位置していました。
行ってみれば、奇しくもこの日はイベント日。藤幡氏の作品「オフセンス」と渋谷慶一郎氏とのコラボレーションコンサート&おふたりの対談が行われる旨を受付の方に教えていただきました。まだ席に余裕もあるとのことだったので、電車の時間を確認しつつせっかくなので申し込み。
イベントは午後3時半から。
それまでの間、展示を見たり、付近を歩いたり、ゴルフ場のクラブハウスで食事したり、CCGAロビーでくつろいだりと、非常にゆったりした時間を過ごすことができました。
藤幡氏の個展は、作品5点。インタラクティブ的な2点を含む作品たちは非常に密度の濃いものばかり。
まず、かつてせんだいメディアテークのオープニングイベントで観た「Beyond the pages」と嬉しい再会。
机に投影された書物を操作することで現実が変化する、という構成。無くなったリンゴは元に戻らない、ということに感慨。ひらがなの表示システムに気が付く。石の移動は質感を伴うようで何度やっても面白い。扉では座敷童に思いを馳せる。
「Unformd Symbols」はトランプの持つイメージとシンポル性を投影装置で操作することで実存と表象の関係性を問う作品。うまく騙される感が面白い。
「Pixel and Eyes」とある規則性をもって呈示された映像が小さな液晶モニタに流れる作品。白黒の分割が私の嗜好ストライク。
「Off-Sense」一つの空間、3つのフェイズを6つの人工知能が浮遊し、位相的に出会った人工知能同士が会話のようなものを繰り広げる。その音声と空間画像と各人工知能のアバターがリアルタイムで表示された作品。全貌を把握するのにしばらくかかりましたが、理解するにつれ『うひゃあ』となりました。
「モレルのパノラマ」真っ白な空間に投影される部屋自体の筒状パノラマ映像。鑑賞者が入り込むことで作品が変化してゆく。途中から作者も登場し不思議な同居感。くらくら。とても好きな作品。

ビオイ=カサレスの小説からのインスパイア作品があったり、パンフレットでボルヘスに言及していたりと、藤幡氏はホルヘ・ルイス・ボルヘスがお好きなのかな? と想像させる節があり、ボルヘス好きとしては妙に嬉しい限り。

イベント「トークセッション&コンサート:藤幡正樹×渋谷慶一郎(ATAK) メディアのコンディションを探る」では、形容し難い体験をしました。
渋谷氏のことはまったく知らずに臨んだわけなのですが、どうやらとあるシステムの上で構築した音を音楽として呈示しているらしいことは感じられました。木本圭子氏のことを少しだけ連想。しかし、全貌は私には解りませんでした。
惜しむらくは音楽というモノがタイムライン上に並んだリニアな性質のものであるということ。
いくら音楽原理がノンリニアな構造のものだとしても、実際に鑑賞者の耳に入るのは単一の時間経過にともなう音の変化だけにすぎません。
リニアな記憶力がなければ構造を理解しきれず、よって、音楽の真価を把握することはできません。
私は画像情報や意味関連を核にしたパラレルな記憶は得意なのですが、タイムラインの順番どおりのリニアな記憶が苦手なので、残念でなりません。
おふたりのトークセッションは40分にもわたる白熱したものでした。
途中、話が噛み合ない場面もありましたが、いろいろと示唆に富んだ対談だったと思います。

時間がおしたため帰りはギリギリ。CCGAの方に駅まで送っていただきました。
17時台の電車に乗って、ふたたび鈍行の旅。
電車の中で仕事などしつつ21時半過ぎに自宅へ帰り着きました。
これだけ移動して交通費2400円。
密度の濃いお得な遠征だったと思います(笑)。
Ccga


<font size="-3">大地の芸術祭 小ネタ集。</font>

2006-09-05 22:28:51 | さもないこと
Creative Commons License
このエントリの写真画像はすべて、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。 
 

 「ポチョムキン」の玉砂利でみかけた毛虫。青いスジと緑のトゲが美しい。アオイラガという蛾の幼虫のようです。
Daitimushi02←背面から。クリックすると拡大されます。虫嫌いの方は注意。
Daitimushi01←側面から。
 
 
 
 
 
 
 
Daititelephonebox←今はなき電電公社の電話ボックス。看板だけが現役。



Daitimushitori←「脱皮する家」の前でみかけた昔懐かしいガラス製虫取り器。花器として使用?
 
 
 
 
 
 
Daitikinoko←「風のスクリーン」のふもとでみかけたキノコ。梅干しのような質感がユーモラス。どうやら若いドクベニタケのようです。ちなみにドクベニタケは毒がないらしいです(笑)。







Daitiscreentonbo←同じく「風のスクリーン」間近でみかけたトンボ。キイトトンボらしいです。








Daitipole01←ひしゃげたポールが豪雪を物語ります。






Daitikanban←「ヘテロトピアへようこそ」の近くでみかけた看板。直裁な言葉遣いが新鮮。

以上、小ネタ7連発でした(笑)。



<font size="-3">大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ。</font>

2006-09-03 23:58:41 | アートなど
Daititanada01昨日9月2日は、新潟県の越後妻有地方(十日町市および津南町の一部)で開催中の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」へ行って参りました。
このイベントは、720平方キロメートルに329もの現代アート作品を点在させるという、壮大且つつつましやかな里山タイプの芸術祭。
交通の便が悪いので宮城からの参加は難しいかと思っておりましたが、東京からの日帰りパックツアーが出ていることを知り、東京の友人をそそのかして共に参戦いたしました。
金曜夜に宮城からの夜行バスを利用して東京へ早朝着。
上越新幹線で越後湯沢へ。
越後湯沢からはパックツアーの接続バスで十日町駅へ。
十日町駅からはガイドつきバスツアーで「南回り1」というコースを回りました。
朝10時から夕方18時まで、都合50近くの作品を駆け足で鑑賞。
その後、十日町→越後湯沢→東京と逆の経路を辿り、ふたたび夜行バスで帰宅。
0泊3日。
非常に楽しく密度の濃い体験でした。

この芸術祭で特徴的なのが、その場にあることではじめて意味を持つ作品が多いこと。
もしも別の場所へ作品を移動しても価値が半減してしまうと思います。
いわば、人々の生活や文化を含めた包括的な意味で「土地固有」のアートが多いように感じました。
これは逆に言えば、『その場所に行かなければ意味がない』ということでもあります。
実際感じたのが、とにかく行かなきゃわからない、ということ。
少しでも興味のある方は、ぜひぜひ、とにかく行ってみて欲しい! と心底思いました。
また、この大地の芸術祭は運営がボランティアスタッフによって支えられているのも大きな特徴です。
ガイドつきバスツアーにはそれぞれ「こへび隊」と呼ばれるボランティアスタッフが同乗し、ガイド兼タイムキーパーとして活躍しています。
それだけではなく、こへび隊はいたるところで素晴らしい活躍ぶりを見せており、その姿がたいへん感動的でした。

もう一度行きたくてたまらないのですが、残念ながら会期は来週の10日まで。
3年後の次回はもっとじっくり回ってやろうと心に決めました。

以下、今回観た作品の感想を簡単に。

十日町
空家プロジェクトの4点。
No.41 土の音 たくさんの土鈴と焼き物の太鼓。土の楽器たち。音色がひとつひとつ異なって美しい。
No.42 最もよい彫刻 住民へのアンケートに依るベストパーツを集めた神様の彫像。やさしげな細面の観音像になっていました。頭に茨の冠、足下は蛇を踏みつけているのが印象的。
No.43 痕跡 歯科診療所の跡地をつかったインスタレーション。青い光が印象的。思わぬところで足踏み式の歯科ドリル現物を見られたのが感動。
No.44 ドリーム・ブランケット・プロジェクト 毛布の重層。その奥から語られる夢。圧巻。

中里エリア
車窓から2点。
No.171 中里かかしの庭 小紋柄のかかしが河川敷水田に散見される。
No.172 大地のグルグル 稲藁を使った巨大アート。揃った側面と渦巻きの曲線。とにかく美しい。圧巻。

No.170 小出の家 空家プロジェクト。建築プロセスを意識させる古屋。

No.184 ~187 ヘテロトピアへようこそ 廃校作品不在をコーディネートした作品4点。暗号作品に興味津々。
No.180 ブランコはブランコでなく 集落ごとに点在する巨大な竹のブランコ。ロープが非常に長いので、高くこいだ時の爽快感は格別。風景が変わります。おすすめです。

車窓から2点。
No.183 カクラ・クルクル・アット・ツマリ 棚田一帯に設置された小さな竹の風車が音を奏でる作品。えも言われぬ空気は感動的。すばらしい。
No.181 中里重地パブリック・アクセス・ネックレス 廃材利用のベンチ設置プロジェクト。座り放題の巨大ベンチから、各家々の玄関先に据えられた小さなベンチまで、集落まるごとをコーディネートした素敵作品。

No.178 ポチョムキン 産廃が不法投棄されていた川岸を公園に再生した作品。鋼鉄と玉砂利が不思議な枯山水的調和を演出。木々と光がとても美しい。
No.179 静寂の層 ポチョムキンを画廊に見立てて展示された写真作品。モノクロームの美しさが際立つ。

車窓から3点。
No.176 たくさんの失われた窓のために 谷間に向かって設置された窓枠と、そこにゆれるレースのカーテン。美しい。
No.175 森とつながる 木々に渡された鉄製の輪。そこに繁茂する植物。森と構造物がつながってゆく。
No.188 日本に向けて北を定めよ イギリス人作者が、自宅の構造をそのままの位相で設置した作品。地球は丸いんだなあと実感しました。圧巻。赤い鳥居との対比も面白い。

お弁当@林屋旅館 豪華弁当。
余談ですが、旅館の中庭に池があり、そこでなんと、イワナが飼育されていました! ずいぶん立派な体格だったので聴いてみれば、女将曰く、『養殖場へ繁殖用に貸し出し、そのお礼に現物支給で100匹の食用イワナを卸してもらったこともある』とのこと。イワナが稼いでくれたんですね(笑)。餌も動物性タンパクが必要なので、お刺身の余りを利用するなどいろいろ苦労されているのだそうです。飼育の腕に脱帽です。

松之山エリア
No.328 はがきプロジェクト 空家プロジェクト。それぞれの故郷について語るハガキを募り、暗闇の中にインスタレーションとして並べた企画。郵便局の識別バーコードをブラックライトで励起させた光が非常に美しい。一つ一つのバーコードの明かりと、故郷を語る人々とが一対一対応していることを考えると圧倒されます。二階にはハガキ表側の写真も。参加用のハガキ用紙も配布されていました。とても印象的な作品です。
No.329 最後の教室 廃校作品。旧東川小学校の体育館と校舎全体を使った闇と光のインスタレーション。人の不在を露にする舞台装置はとにかく圧巻。草いきれの体育館。回転翼で明滅する廊下。鼓動する闇の理科室。白布で覆われたバリケード。音楽室の魂の静寂。光の棺。 訪問者が異物になるような、圧倒的な存在感を持った作品だと思いました。もう一度行ってみたくてたまりません。大地の芸術祭へ行くならばぜひ体験してみてほしい一作だと思います。
No.298 森の学校キョロロ 自然博物館的な施設として6年前に建設された作品。豪雪に耐える鋼鉄製の建築物は、蛇が鎌首をもたげたような特徴的外観を有します。作品の一つである高い塔が印象的。暗く果てしない階段を登って辿り着いた展望台からの眺めが忘れられません。 館内では、地元でみられる生物たちを展示していたり、蝶のコレクションがあったり、木の作品をつくれる場所があったり。企画展では人間と同じ大きさに拡大した昆虫の写真が展示されていました。鱗粉の一枚一枚までが鮮明に映し出された写真には驚かされました。カラスアゲハの羽根に毛が生えていることにここではじめて気付きました。

松代エリア
車窓から1点。
No.283 農舞楽回廊 瀬替えによって消えた川の流れを黄色いポールで再現。

No.287 天竺 空家プロジェクト。外側からは想像もつかない世界が室内に展開。平泉の金色堂を思わせるような黄金づくし。日用雑貨を金で塗り替えたキッチュな絢爛豪華さはある意味バロック的。圧巻。
No.286 影/来し方行く先 空家プロジェクト。人々の記憶をまとった家。集落の家々に保存されていた記念写真をピックアップし、窓ガラスに焼き付けた作品。
No.291 無音花畑 空家プロジェクト。買い物袋でつくられた花が、小学校校舎に咲き乱れる。ストーブの花畑が印象的。古い小学校教室の様子も印象的。
No.292 私たちは、それをありありと思い浮かべることができる 空家プロジェクト。家屋二階の障子に描かれた半透明の絵画たち。屋外の風景を重ねることで思わぬ絵が立ち現れる。
No.290 七人の侍 英国の7人のアーティストが峠集落に暮らした滞在型アートの記録。
No.289 脱皮する家 空家プロジェクト。屋内のあらゆる可塑部を彫刻し、溝模様を刻んだ作品。とにかく徹底的。呆れ、圧倒され、感動すること請け合い。ものすごい存在感です。もう一度観たいと思えてなりません。
No.293 TOGE夏の庭 空家周辺に渡された水の道。樋と池を配したつつましやかな作品。

No.288 風のスクリーン 休耕田に設置された焼き物の壁。とんでもない構造物です。風景との融和が美しい。遠くからと近くから両方で観たい作品。

車窓から数点。
No.294 ステップ・イン・プラン 独創的なフォントの独創的な看板。一度見たら忘れられないこと請け合い。
No.282 風の原稿用紙 スキー場に整列した200もの白い升目。不思議な存在感を示します。
No.257 ○△□の塔と赤とんぼ 十字架のようにそびえる赤とんぼの塔。地元議員さんのエピソードが微笑ましい。
No.260 かかしプロジェクト 田に根付く家族を模したかかしたち。
No.252 円ー縁 6つの個性的な木工オブジェ。車座になって語り合う神像のよう。
No.251 花咲ける妻有 極彩色の巨大な花。草間禰生氏の作品だそうです。草間カラーと水玉は健在。圧巻。地元ではひそかに「人食い花」と呼ばれているそうです(笑)。たしかにそのくらいのエネルギーを持った作品。地元民の感覚は鋭く言い得て妙かも。
No.276 棚守る龍神の御座 丸太を組み上げたオブジェ。籠型の核にまとわりついた、流線型の勢いに満ちた丸太の束。まるで濁流で流された流木の束のようなエネルギーを感じます。あれほどランダムに、動的に丸太を組めるとは。とにかくものすごいオブジェです。一見の価値あり。
No.279 かかしの嫁入り 東京深川商店街のかかしコンテストから出張してきたカカシたちが田に整列。皆が故郷の方角を向いているのだそうです(笑)。東京現代美術館にお越しの際は、清澄白川で下車して深川商店街を歩いてみることをおすすめしたくなる作品たちでした。

No.234 農舞台 見た瞬間にうひゃあと叫びたくなるような建築物。MVRDVによる設計の文化施設だそうです。内部の配色にもクラクラ。とても印象的。ぜひまた訪れてみたいです。
周囲や内部に多数の作品があり、どれがどれやら書ききれないほど。食堂の配色と光の美しさ、そして、黒板づくしの教室という黒板好きの楽園(笑)のような作品が特に印象的です。
No.235 まつだい住民博物館 旧松代町全世帯を色と屋号で一枚づつの板に託し、駅からのアプローチを飾る。住民による歓迎のメタファー。よりしろやトーテムといったものも連想しました。
No.249 棚田 カバコフの作品。棚田に配されたオブジェと、空中に配されたキャプションが出会うとき、生きた絵本が立ち現れる。作品の位置と意味に気付いた時、なんてこった、と思いました。とてつもなく感動的。ある一点からのみ成立する舞台装置は場というものの力を存分に体現していたと思います。

車窓から数点。
No.233 ワンダフル赤ふん少年 赤いふんどしを締めた木彫の少年たち。川の記憶の担う作品。
No.231 ミルタウン・バスストップ 地元民のために企画されたバス停プロジェクト。かわいらしい外観。中がどうなっているのかを見てみたかったです。
No.230 イナゴハビタンボ 田の中に屹立する巨大な焼物イナゴの滑り台。エピソードが微笑ましい。これもぜひ実際に滑ってみたかった。残念。
No.229 人 自然に再び入る 休耕田に、植物と同化するかのように立つひとつの鋼鉄製人形。これもまたエピソードが微笑ましい。
No.33 マッドメン セメントと土でできた不規則な幾何学的構造物。薄闇に光を内包する姿が美しい。

(ふたたび途中休筆。また書き足します。)


Daititogeyakan