はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

急募:「ツグノフの森」6月2日夜公演チケット譲ります。

2007-05-31 01:21:15 | お知らせ
下記募集は終了しました。
ご応募ありがとうございました。

G2プロデュース「ツグノフの森」6月2日18時公演 D列20番台 1枚
会場 東京都三鷹市  三鷹市芸術文化センター
開場 17時半 開演18時

どうしても行けないことが判明し、上記チケットの救済先を探しています。
上演日が迫っておりますので、チケット代は500円割引のうえ送料はこちらで負担します。
条件は6月1日、あるいは公演前に確実にヤマト便での受け取りができる地方にいて、今日(5月31日)の夜19時までに送付先を以下のアドレスへ連絡できる方。(郵便番号981-3131から5月31日発送で間に合う地方かどうかこちらで検索してみてください)
連絡先アドレス→ aiwendilあっとcronos.ocn.ne.jp  (件名は「ツグノフの森チケット希望」と明記願います。)
複数の連絡があった場合は先着順とさせていただきます。
なお、代金は後払い可とします。


ギリギリでのチャレンジャーをお待ちしております。


ハナウサギ。

2007-05-30 01:20:00 | ラーメンズ
いろいろギリギリなので、5/26@京都の話は後日。
とりあえず小ネタ。

Hanausagi01
数年前に後輩にもらった財布。
わたくし、守り本尊が兎なのでたいそう気に入って使っておりました。

さて、先日京都へ行った折のこと。
大徳寺周辺を歩いていて某店の前で釘付けになりました。
なんと、よ~く見覚えのある柄が巾着になっているではありませんか。
見れば生地まですっかり同じです。
Hanausagi02

思わず即買い。
レジで店員さんに聞いたところによると、じつはこれ、西陣織の伝統的文様なのだそうです。
何という柄なんですか? と訊ねたところ、
「『ハナウサギ』といいます。」
との答え。
わ~ぉ。
木花に兎で花兎。
かのマンガとは字こそ違うものの、ハナウサギという名称は、じつは由緒正しい名前だったようです。
思わぬ事実と遭遇と。二つの意味で得した気分です。
後輩に感謝。


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京都遠征5/25。(「若冲展」リベンジ、広隆寺)

2007-05-26 19:13:32 | アートなど
昨日5月25日は、展覧会1つと寺院を1件鑑賞して参りました。

とりあえずメモ。時間があったらレポとして書き足します。
・相国寺「若冲展」
 スタートダッシュで前日見られなかった第2展示室を重点的に鑑賞。「動植綵絵」全30幅と釈迦三尊像3幅を堪能。
 2日間延べ5時間。環境は最悪でしたが、根気と根性で何とかきちんと見られました。
 33幅が一堂に会した場面を見られる機会は、私が生きている間にはたぶんもう二度とないでしょう。
 観ることが叶って本当に良かったです。
 若冲の信仰の結晶、いわば魂と向き合うことのできたこの貴重な体験をぜひ語り継いでゆきたいと思います。

・広隆寺
 小学生の時にわけもわからず連れて行かれた寺で目にした仏像に一目惚れしたものの、それが何たるかを知らないままに過ごし、長じてからようやくあれが「弥勒菩薩半跏思惟像」であって、広隆寺の国宝であったことを知った、という因縁の場所。正体を知ってからずっと行きたいと思っていたのが、今回ようやく叶いました。
 展示方法こそがらりと変わっていましたが、20年前の記憶そのままに、弥勒さまは物思いに耽ってらっしゃいました。感動。
 およそ知る限り最も美しい仏像なんではないかと思います。

(とりあえず休筆。のちほど書き足します。)


京都遠征5/24。(相国寺「若冲展」)

2007-05-25 08:51:49 | アートなど
昨日5月24日は、京都の相国寺承天閣美術館で開催中の「若冲展」に行って参りました。

人の多さと、『鑑賞者』ではない『見物人』の多さに閉口しましたが、プライスコレクションとは比べ物にならないくらいの密度の濃さに感服。殊に「釈迦三尊像」と「動植綵絵」が一堂に会した第2展示室では入口で立ち尽くすほど感動してしまいました。
とんでもない筆致にとんでもないクオリティ。鬼気迫る力が画面全体に宿っており、見る者を圧倒します。
画面を構成する色や線がすべて一筆づつ書き込まれていったものであることを考えると、その途方もなさにクラクラしてしまいました。
パッと見て『若冲を見た』というエピソードだけ手に入れて帰ってゆく方々が多いことが残念でなりません。

(途中休筆。のちほど書き足します。)


本棚バトン。

2007-05-23 01:51:42 | さもないこと
盟友、北国のあきさんから本棚バトンをいただきました。
本馬鹿としては答えないわけには参りません(笑)。
以下回答。

1 あなたの本棚にある恥ずかしい本は?
 残念ながら恥ずかしい本という定義がよくわかりません。
 この世に恥ずかしい本なんてあるのでしょうか?

2 あなたの本棚にある自慢できる本は?
 自慢できるかどうかはわかりませんが、大切な本が。いずれも和綴じの古書です。
「近世動物学教科書」
Zoology1 
明治44年発行の動物学教科書です。
今からかれこれ100年ほど前の書籍なわけですが、内容は現在の基礎的知見と比較してもまったく遜色なし。むしろ銅版画による図版がとてもリアルで、見ているだけでも楽しいのでたいへん気に入っています。
書籍全体の醸し出す存在感含め、大好きな一冊です。
おすすめページを2つほど。
Zoology3
Zoology41

次点は「實用簡便 野菜之作方」。
Yasai00
Yasai01
明治35年刊行の野菜栽培の指南書。当時すでに思わぬ西野菜が普及していたことをうかがわせたり、今では流通していない葉もの野菜について解説があったりと、実に興味深い。


3 あなたの本棚にある、手放したいのにいつまでもある本は?
手放したい本というものはありません(笑)。


4 あなたの本棚にある、あなたが頻繁に読み返す本は?
 これはたくさん。
 まずは定番、トールキンの「指輪物語」。旧訳版の6冊組文庫を手に取ることが多いです。
 つぎに、クラフト・エヴィング商會の「クラウド・コレクター」。書物として大好きで、なにかにつけ手に取りたくなります。
 マキリップの「イルスの竪琴」3部作や京極夏彦の京極堂シリーズもたまに無性に読みたくなって手に取ります。
 読み返す、という範疇には入らないかもしれませんが、よく手に取るのは「New pocket Oxford English Dictionary」と研究社の「リーダーズ英和辞典」、そして某六法。こちらは面白味がないですね(汗)


5 あなた専用・もしくはメインで使用している本棚の、一番上の段の右端と一番下段左端にいま収まっている本を教えてください。
 ええと、この部屋だけで本棚が3つあるのですが・・・・。
 しかも、書架の一番上は平積みにしてあるので「一番右端」という書籍は存在しない(笑)。
 とりあえず無理矢理当てはめてみます。
書架A右上 平積みで5冊。
 ふしみみさを「つきねこ」:絵本です
 望月通陽「方舟に積むものは」:広報誌『ちくま』の巻頭エッセイの単行本
 ル=グウィン「ゲド戦記外伝」:岩波のハードカバー
 「詳細 日本史」:山川出版の高校教科書。数年前に買ったもの。
 ジョン・アダムス「フューチャー・イズ・ワイルド」:妙ちきりんな進化の果てを描いた未来の博物誌。なかなかの良書。
書架A左下 トールキン「サンタ・クロースからの手紙」:トールキンがサンタクロースになりすまして幼い息子たちへ宛てた手紙を収録した本。絵の個性もさることながら、シロクマ語用の文字まで作ってしまうなど、とても素人技とは思えない手の込みようはさすが。  
書架B右上 平積みでいろいろな書類がある中、書籍は2冊。 
 ブリッグズ編「妖精事典」:欧米の民話伝説の中に登場する妖精の類いを、エピソード類型と由来文献込みで紹介した良書。民俗学的事典としてのみならず、物語集としても楽しめる。
 秀潤社 「バイオ実験イラストレイテッド2 遺伝子解析の基礎」:学生時代の実験バイブル。ちょっとしたノウハウや失敗例を載せたコラムにたいへん助けられました。ちなみに、3巻「本当に増えるPCR」と4巻「苦労無しのクローニング」は学生時代をともにした思い出深い本です。
書架B 左下 文永堂出版「獣医感染症カラーアトラス」:家畜伝染病予防法の大改正後に出た初めての感染症アトラス。届出感染症が12種から72種に増えて皆がパニックしたのは懐かしい思い出(笑)。内容充実にして図版豊富。索引がないのが唯一にして最大の欠点。
書架C 右上 平積みで11冊。
 吉田篤弘「という、はなし」:広報誌『ちくま』の巻頭エッセイの単行本化。フジモトマサル氏のイラストも嬉しい。
 「ちくま」2006年9月号(No.426):なぜか一冊だけはぐれてここに。
 平凡社「グラフィック・デザイナーの仕事」:クラフト・エヴィング商會の仕事が特集されている充実の一冊。
 小林賢太郎「鼻兎 4巻」:ラーメンズ小林氏のナンセンス短編漫画最終巻。これもこの一冊だけはぐれてここに。
 日本探偵小説全集4「夢野久作集」:日本奇想小説の巨塔。ドグラ・マグラを読んでみたくて買った憶えが。
 古川日出男「サウンド・トラック」:古川日出男の長編小説。カラスと交歓する少年。狂気の舞を踊る少女。地下世界と廃墟の楽園。ヒートアイランド化した近未来の東京で渦巻く数奇な人生の交錯。
 スピノザ「神・人間及び人間の幸福に関する短論文」:いわずと知れたスピノザの隠れた名著。岩波の復刊フェアで購入。
 ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」:新潮文庫版。
 ルイス・キャロル「鏡の国のアリス」:角川文庫版。
 「Synonyms and Antonyms」:Merriam-Webster社版のシーソーラス。
 内田樹「先生はえらい」:ちくまプリマー文庫。
書架C左下 「広告批評」1998年10月号(No.220):特集は「これが世界のコマーシャルだ」。今月のグラフィック広告選トップはiMac。懐かしい。

6 本棚の中を見てみたい5人にバトンを渡してください。
 5人は多いので3人で。
 貴重本との蜜月体験がありそうなミチルさん。
 アート本をたくさん持っていそうなざらえもんさん。
 何かが飛び出しそうな裏番長umeさん。
 お時間がおありで興めるようでしたらどうぞ。
 他にも、持ち帰りたい方はどうぞご自由に。トラックバック歓迎します。

 『右上』の平積みのおかげで思わぬボリュームになってしまいました。
ところで、あらためて部屋を眺めてみるとけっこう洋書が多いことに気付きました。トールキン効果さまさまです(笑)。
 学生時代は小説が圧倒的に多かったのですが、今は雑誌や実用・芸術書、エッセイが増え、比率が完全に逆転しています。ちょっと驚きました。
 本棚にはその主の趣味嗜好傾向が如実に表れるような気がします。買った順で並べていったら興味の変遷がわかって面白そうですね。
 蔵書のナンバー管理は大学時代に500冊を越えた時点で止めてしまったので、今は記憶が頼りです。たぶん3000冊以上あると思いますが正確な数は不明。もっと昔からパソコンや表計算/データベースソフトが普及していたら間違いなく蔵書管理システムを作っていたと思うにつけ残念でなりません。


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東京遠征5/20。(「チョコレート展」、じゅんじゅんSCIENCE「サイエンス フィクション」、「活

2007-05-20 23:56:42 | アートなど
本日5月20日は、昨日に引き続き東京で展示会を2つと舞台をひとつ観て参りました。

まず、東京ミッドタウン隣りの21_21 DESIGN SITE で開催中の「チョコレート展」。
チョコレートをキーワードに、様々な作家の作品を集めた展覧会です。
深澤直人ディレクションというので、完全なデザイン寄りの内容を想像していたのですが、予想以上にアートした展示会でした。
チョコレートそのものをモチーフにしたものから、チョコレートという概念からインスパイアされたもの、さらに、チョコレートにまつわる事項やチョコレート的なものまで、チョコレートをめぐるいろいろがところ狭しと並んでおり、予想以上のボリューム。鑑賞に1時間以上もかかってしまいました。
以下、印象に残ったもの。
岩井俊雄さんのモルフォチョコ。元の形状がシンプルなだけに、視覚効果がより強調されていて面白く感じられます。回転し始めと止まる時の視覚効果切り替えの瞬間が好きで、思わず何度も見入ってしまいました。いっぽうで、チラッとだけのぞいて、停止したオブジェを見ることなく去ってしまう方々もいて、他人事ながらもったいないなあと思ってしまいました。
様々なアイデアチョコレートの部屋。小さなチョコたちはいちいち微笑みを誘うものばかり。ぜひ製品化して欲しいものもたくさんありました。アスファルトチョコとアポロ板チョコ、発芽するチョコボールが印象的。
チョコレートタワー。床から天井まで積み重なったチョコレート菓子の箱。積み重ねた張力で自立しているのか、それとも糊付してあるのかが気になるところ。
ところで、本筋とはズレますが、会場内に、至近距離から見上げるように投射できるプロジェクタがあって驚きました。
普通は下から投影したら映像がとんでもなくゆがんでしまいます。著しくアオリがかかっている状態になるため焦点も合いません。ところが、会場にあったプロジェクタは壁から数十センチの位置にありながら、床から2メートル程度の位置にきっちり長方形の映像を投影していたのです。思わず覗き込んでみたら、歪面鏡を利用した歪み補正のできるプロジェクタであることがわかりました。なかなかすごいハイテクです。
そういえば、21_21 は建築物としても面白い形状でした。近年多用されているコンクリート打ちっぱなしにガラス張りを組み合わせた仕様で、主たる展示スペースは地下。なのに、全然暗くはない。空間の使い方が絶妙です。内部のサイン環境やトイレのデザインもなかなか見ごたえがありました。
Yajirusi01_1一番気に入ったのが順路表示のための矢印形オブジェ(左図参照)。腰ぐらいまでの高さで、建物内のあちこちに配置されていました。金属製のワイヤーで造形された灰色の矢印は目からウロコのシンプル機能美。建物に溶け込み、なおかつきちんと役目を果たしているのが印象的でした。いかにもスーパーノーマル。入口近くのオープンスペースにあったので写真を撮りたかったのですが、聞いてみたら撮影禁止とのこと。製品ではなく作品扱いなのでしょうか。残念です。
残念と言えば、せっかくのコインロッカースペースが使用禁止になっていたのも残念でした。説明がなかったので理由はよくわかりませんが、かなり釈然としない気分になりました。
展示施設としてはまだまだ若い、といったところでしょうか。今後の環境整備充実に期待です。

東京ミッドタウンの建物自体には入りませんでしたが、21_21の開館時間までの間、隣接する公園や公共スペースをぶらぶら歩いてみました。遊具がかなりアヴァンギャルドな形をしていたり、芝生のむこうに巨大なオブジェがあったり、移動店舗と見せかけた車型の固定店舗があったりとアートな感じ満点。さらに、散歩コースを想定した歩道や標識があったり、樹や植物が豊富だったり、そこかしこにベンチがあったり、ペット用の水飲み場があったりと、誰もが利用できる開かれたスペースを目指しているのがうかがえてちょっと嬉しくなりました。歩くだけで楽しめそうです。新しい形の都市公園、といった印象を受けます。天気の良い日にふらっと寄ってぶらぶらしたり、木陰のベンチで休んだりするのにはうってつけではないでしょうか。なかなか羨ましいスペースに思えました。

さて、次に、駒場東大前の こまばアゴラ劇場で上演されていた、じゅんじゅんSCIENCE「サイエンス・フィクション」14時公演。
マイムパフォーマンス集団「水と油」のメンバー『じゅんじゅん』のソロ公演です。
「水と油」は、4人からなる公演ユニット。卓越した身体表現を基盤に、シンプルな衣装と小道具で独特の不思議世界を構築する表現者たちです。残念ながら昨年2月の『均衡』を最後に「水と油」としての活動は休止してしまったのですが、メンバーは地道に各自の活動をつづけています。
三鷹芸術文化センターでこの公演の置きチラシを発見し、しかもちょうど公演中だったので当日券で参戦しました。
実はわたくし、じゅんじゅんのソロは初めて拝見。作風がわからないので正直不安もあったのですが、行ってみればビンゴ! まさに私好みの素晴らしいパフォーマンスでした。
真っ黒な舞台。空中に浮かぶカップとソーサー。記号ともいえるほどシンプルなテーブルと椅子。
その舞台装置の中で、身体ひとつで時間と空間を操作してしまう様子には鳥肌が立ちました。
フィルムのように自在に変化する時間軸。重力方向の変化。2つの空間の併存。パラレルな世界。照明と身体だけで表現した鏡のこちらとむこう。そして越境。カメラオブスキュラを利用した、水底にたゆたうかのような異世界。
物理法則を歪め、ねじり、想像もつかない世界を提示する。
圧巻でした。
次回公演もぜひ行こうと心に誓いました。
不思議なものが好きな方にはおすすめです。

さて次は、三軒茶屋のキャロットタワーにある世田谷文化生活情報センター生活工房で開催されていた「活版再生展」。
これも三鷹芸術文化センターで掲示されていたチラシを見て知ったイベントです。
活版印刷の廃業が続く中、この技術を残してゆこうと考えた生活工房が、印刷職人さんたちの協力を得て行った企画展。印刷技術のなりたちから歴史、活版印刷技術の工程解説、実物機の展示、名刺サイズの印刷物ができるまでを記録した映像、活版で制作されたアート作品展示など、実に盛りだくさん。
展示されていたのは廃業した印刷屋さんの活版印刷機材。この展示が終わった後は、今回設立されたアーティストのための工房に無償で譲渡され、新たな活路を拓くのだそうです。まさに活版再生。
私は活版印刷で刷られた書籍が大好きなので足を運んだのですが、予想以上に充実した内容で驚きました。
会場では小さなブックレット型のパンフレットが売られていて、一冊買うとおまけで本物の活字がひとつついてきます。
2冊買うつもりが、活字欲しさに3冊買ってしまいました(笑)。
入っていた活字は9ポイントの明朝体「以」「匹」、6ポイントの明朝体「都」。
大切にしたいと思います。

ところで、昔から愛読していた書籍が復刊されたとき、同じ内容のはずなのにページの表情がまったく違って驚いたことがありました。現行の書籍は表面が平滑でのっぺりしています。いっぽうで旧版の書籍は文字が窪んでいて表面に凹凸があります。活版印刷で刷られているからです。これはまるで織物のような手触りです。
現行の印刷法で刷られた書籍たちは、どこかお行儀良くスマートな印象があります。ひっかかりがなく、そのぶん存在感が希薄であるような気がします。
対して活版印刷のページは物理的にでこぼこしていますから、そのぶん存在感があるような気がします。目で読むのと同時に指先でも味わうことができるとでもいいましょうか。
どんなに同じ書体を使おうとも、活版印刷で醸し出されていた独特の風合いと雰囲気は、現行の印刷方法では到底再現できないわけです。
ページ面のテクスチャの違いによって文字や文章の印象ががらりと変わってしまうこの現象を目の当たりにし、それがきっかけで私は自分が活版印刷そのものを愛していたことに気付きました。以来、活版印刷の虜です。7days のカードがむしょうに好きなのも、よく考えれば活版で刷られていたからだと思います。
活版印刷。ぜひ残していって欲しい技術です。


この後、銀座の月光荘に寄って画材を買い足し、そのまま帰途に。
22時ごろ帰宅。
なかなか密度の濃い東京遠征だったと思います。

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東京遠征5/19(電通大ラボ公開、G2プロデュース「ツグノフの森」)。

2007-05-20 09:36:10 | アートなど
昨日5月19日は、東京でイベントひとつと芝居を1本観て参りました。

まずは、調布の電気通信大学ラボ公開。
縁あって3つの研究室を拝見してきました。

・長谷川研
バーチャルリアリティ技術を扱っている研究室。
昨年のメディア芸術祭でも拝見したvirtual browneis-kobito- のバージョンアップ版が あったり、動きに視線を付与したインタラクティブシステムがあったり、パドルで水を掻く感じがかなりリアルなバーチャルカヌーがあったり、と、基礎となる知識がなくとも、観て体験するだけで非常に楽しめました。情報の送り手であるシステム側と受け手側である人間の反応との接点を重視したアプローチで新しいシステム開発を行っているように見受けられました。説明がなくとも直感的に使い方が理解できるシステム展示に、その特性が表れていたような気がします。

・山田研
近赤外線による非侵襲的解析技術を扱っている研究室。
生体、主に医療分野を想定した新しい測定法を開発しているとのこと。
放射線を利用したレントゲンやCT、水分子の核磁気共鳴を利用したMRI、超音波を利用した超音波診断など、医療分野には様々な画像診断技術がありますが、そのどれにも短所があるもの。
そこで、制御が難しいため利用が遅れていたという近赤外線を用い、一定面積における血流の定量的モニタリング等を可能にするような、今までになかった測定法を確立しようとしているとのこと。
血流の絶対量を非侵襲的にモニタできるようになれば、外科分野や脳機能解析での利用が期待できそうな気がします。測定深度があまり取れないため新生児救命の現場での利用を想定しているとのことでしたが、物理的大きさから考えると、あるいは小動物臨床の分野でも応用できるのではないかと、そんなことを考えてしまいました。

・本間・小池研
音響解析システムと生体解析、さらに、物性材料解析が結びついた技術を扱っている研究室。
聴覚器官のモデル化と聴こえ方再現、聴覚障害治療への応用、振動利用型人工内耳システムの開発、振動センサによる内耳の診断ツール開発、などを行っているとのこと。臨床に直結するような技術開発の現場を目の当たりにして非常に興味深く思えました。
他にも、ムラサキイガイ(ムールー貝。俗に言うカラスガイ。)の接着成分の強度測定であるとか、超微小振動の検出に着目した植物の健康状態把握、自動車部品の非破壊検査、石油タンクの腐食検査など、思いもよらない技術の提示にわくわくしてしまいました。

さて、ラボを回ってみて総じて感じたのが、学生さんたちのレベルの高さ。
どんな質問をぶつけてもそれなりの答えが返ってきますし、不明な部分はなぜ解らないのか込みで正直に説明し妙に取り繕ったりしないのが、自分の研究への理解と自負の高さをうかがわせました。そうなると、こっちも研究について対話するのが俄然楽しくなってきます。本来は院入試を考えている人対象のラボ公開なので、おとなしく説明を拝聴しているだけの見学者が多かった中、ばしばし質問を浴びせたので不審がられてしまったかもしれません。ここでひそかに謝っておきます。すみません。
さらに感じたのが、苦労話の中にこそその研究の真髄があるのだということ。
質問と対話を繰り返すうち出てくるエピソードは、その技術の内包する問題点や克服すべきポイントを如実に露呈させ、それが逆説的にその研究の重要性を裏付けているようで大変興味深かったです。
他にももっといろいろ見てみたかったのですが、時間が足りなくてあまり多くのラボを回れなかったのが残念でなりません。


さて次に、三鷹の三鷹芸術文化センターで上演中のG2プロデュース「ツグノフの森」18時公演。
片桐氏と久ヶ沢氏ご出演ということで足を運びましたが、福田転球氏が圧倒的に素晴らしかったです。
以下、感想。辛口です。
ネタバレになりますので畳んでおきます。
【概要】
天変地異後に突如出現した深い森。その奥に取り残された画家のアトリエを舞台に、昏睡した恋人の目覚めを待つ青年画家、創作依頼に来たヤクザ、埋めた死体を探して彷徨う姉弟、見えない獣を養う男、アトリエを監視する傭兵などが謎めいた人間模様を繰り広げる。

【感想】
私にしては珍しく、かなり厳しい評価です。
今回はお茶を濁さず評してみます。

G2氏は一体何をやりたかったのか、いまひとつ理解できませんでした。
内容は理解できるのですが、どこに狙いと焦点があるのかがわからない。
この世にない者だけが救われて、他は皆不愉快極まりない状況に追い込まれる。カタストロフも、それに代わる突き抜けた馬鹿馬鹿しさもなし。舞台の発想は面白いけれど、後味の悪さだけが残るようで、なんとも評価し難いです。
救いの無い話を書きたかったのか、家族の崩壊と再生を書きたかったのか、虚構に支えられた薄っぺらな現実を書きたかったのか、ステレオタイプSFを書きたかったのか、ドタバタ劇が書きたかったのか、超越した異界を書きたかったのか、人間ドラマを書きたかったのか、いまひとつ判然とせず、しかもそのどれもが半端で、物語のための道具に成り下がっていたように感じます。
この作品を私なりに形容するなら「迷惑極まりない家族に巻き込まれた人々のSF的な群像劇っぽいもの」。
分かりやすい話をわざと難解に仕立て上げているところにも好感が持てませんでした。
全体が解ってみれば身もフタもない話。
その身もフタもなさを『薄っぺらい』というキーワードで乱暴にそれらしく繕ってしまったのがいただけないなあと、わたくし個人的にはそう思いました。

いっぽうで、役者陣。もったいないくらいに良かったです。
とりわけ福田転球氏の迫真ぶりが、見ていて心を奪われました。
片桐氏も久ヶ沢氏も大好きですが、今作ではあまり論じる気になれない役柄です。ある意味当たり障りが無い。
しかし、転球氏。
ミズキとミナズキ。バークレイとの対話。
狂気と超越と異界を見事に体現していたと思います。
もしも転球氏の存在がなかったら、この興行は成立しなかったのではないかとすら思えます。
転球氏だけは文句無しで見る価値ありかと。

あまりおすすめとは言えませんが、この「ツグノフの森」は6月3日まで東京三鷹市の三鷹芸術文化センターで上演されています。
恐いもの見たさな方、そして福田転球氏の素晴らしい演技を見てみたい方はぜひ。


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【ネタバレ】「TEXT」ネタバレ小細工。

2007-05-11 02:08:24 | さもないこと
つい思い付いて、ラーメンズ第16回公演「TEXT」のコントに関するネタバレ画像を小細工してみました。
以下、重大なネタバレとなりますので、未見の方は不用意にご覧にならないようご注意ください。

*記事を一部修正・追加しました。
「TEXT」における5つ目のコントに登場した台詞を形にしてみました。

Tarabagani_muityaimasita02

姉妹品もよろしく!
Zuwaigani_muityaimasita03

ジョッキー馬坂の夢を叶えてみましたということで。
あったらいいのに~。

18日深夜(19日未明)の放映が楽しみです。

*追記:なぜかタラバガニと間違えてズワイガニで作成しておりました。脳の混線が続いております(汗)。
 本来のタラバを作るとともに、ズワイガニバージョンのフォントをカタカナからひらがなへ変更しました。

混線模様。

2007-05-10 19:41:16 | さもないこと
7と書こうとして手が書いたのは3という文字。
0.12ppmと言おうとして口から出た言葉は0.2ppm。
396と入力しようとして打たれたキーは374。
魚と書くつもりで書かれた文字は排。
おいおい。
どこをどうしたらそうなるのか。
明確なイメージがあるのに、動作によるアウトプットが一致しない。
脳と運動器が混線気味なようです(笑)。
耳鳴りもするので今日は早く寝てみます。


言語と図像。

2007-05-10 02:51:51 | さもないこと
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◇パターン1

【つの】  ホルスタイン。雌。繁殖実習牛。体格中程度。顔の流星帯がはっきりした、ホルスタインらしい白黒比。名前は長すぎて切断された角に由来する。学生たちのアイドル。人なつこくおおらかで、おおよそ何をされても文句を言わない。良く言えば度量が大きい。悪く言えば鈍感。左卵巣に奇形的索状物が付属しているため、直腸検査の実習においてそれが学生たちの良き道しるべになった。白目をむく癖があり、その表情で初々しい学部生を毎年恐怖に陥れた。餌に対する執着は人一倍強い。ゆえに柵抜け時には餌の魅力に屈してあっけなく捕獲された。

【ジャスティン】 ホルスタイン。雌。大学付属農場牛。体格大。600kg超えること多。顔の流星帯ははっきりしているが、体幹はほぼ黒一色。左側腹部に一部白い毛のスポットがある。名前は父親牛に由来。リーダー牛。その体格を活かした貫禄で群れを束ねるが、性格はおっとり型。気は優しくて力持ち。農場スタッフと繁殖講座学生皆に愛された。受胎率、泌乳量ともに高い模範的高泌乳牛で、大学農場の稼ぎ頭。反面、大きすぎる体格が関節炎を誘発。右前肢球節炎に悩まされる。たびたびダウナー気味となり、補液対象となった。

【マイク】 ホルスタイン。雌。大学付属農場牛。体格小。額の盾状斑が南アメリカの形に似ているともっぱらの噂。全体的に黒の多い被毛。美形。名前は種付けをした学生による命名。可愛い顔をしながら気が荒い。かなり凶暴。人に触られることが嫌いで、学生を蹴ること、頭突きで跳ね飛ばすこと数知れず。リーダー牛のジャスティンに戦いを挑んでは敗退を繰り返す。蹴り技は百発百中。直腸検査をする獣医は足に必ず青あざをこしらえる。しかも排卵周期が24~26日と異様に長く、さらに発情微弱のため受胎適期把握が難しい獣医泣かせの体質。初産後は少し性格が丸くなったものの、フリーストール産房で頭突きの犠牲者を量産した。牛離れした軽快な駈け足が取り柄。

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◇パターン2

【つの】 
Tsuno
 ホルスタイン。雌。実習牛。体格中程度。顔の流星帯がはっきりした、ホルスタインらしい白黒比。名前は長すぎて切断された角に由来する。学生たちのアイドル。人なつこくおおらかで、おおよそ何をされても文句を言わない。良く言えば度量が大きい。悪く言えば鈍感。左卵巣に奇形的索状物が付属しているため、直腸検査の実習においてそれが学生たちの良き道しるべになった。白目をむく癖があり、その表情で初々しい学部生を毎年恐怖に陥れた。餌に対する執着は人一倍強い。ゆえに柵抜け時には餌の魅力に屈してあっけなく捕獲された。


【ジャスティン】
Jastin
 ホルスタイン。雌。大学付属農場牛。体格大。600kg超えること多。顔の流星帯ははっきりしているが、体幹はほぼ黒一色。左側腹部に一部白い毛のスポットがある。名前は父親牛に由来。リーダー牛。その体格を活かした貫禄で群れを束ねるが、性格はおっとり型。気は優しくて力持ち。農場スタッフと繁殖講座学生皆に愛された。受胎率、泌乳量ともに高い模範的高泌乳牛で、大学農場の稼ぎ頭。反面、大きすぎる体格が関節炎を誘発。右前肢球節炎に悩まされる。たびたびダウナー気味となり、補液対象となった。

【マイク】
Mike
 ホルスタイン。雌。大学付属農場牛。体格小。額の盾状斑が南アメリカの形に似ているともっぱらの噂。全体的に黒の多い被毛。美形。名前は種付けをした学生による命名。可愛い顔をしながら気が荒い。かなり凶暴。人に触られることが嫌いで、学生を蹴ること、頭突きで跳ね飛ばすこと数知れず。リーダー牛のジャスティンに戦いを挑んでは敗退を繰り返す。蹴り技は百発百中。直腸検査をする獣医は足に必ず青あざをこしらえる。しかも排卵周期が24~26日と異様に長く、さらに発情微弱のため受胎適期把握が難しい獣医泣かせの体質。初産後は少し性格が丸くなったものの、フリーストール産房で頭突きの犠牲者を量産した。牛離れした軽快な駈け足が取り柄。


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上記は、学生時代3年間をともにした牛たちの肖像。当時、友人に紹介するため16頭の写真を撮ったものの一部です。
ひそかにリスペクトする方の日記に触発されて、自分がなぜ様々な記録的写真を撮るのかを考えるうちこの牛たちのことを思い出しました。
牛に馴染みのない方にとっては、『牛』というと種としての没個性的イメージが先行するかと思います。
そういったイメージが浮かんでしまうと、いくら言葉で力説しようと、なかなかこの個性豊かな牛たちの素顔は想像してもらえません。
しかし、写真で『この牛』と示すことで、不思議と実在の人格的(牛格的?)イメージが想像しやすくなります。
画像が一般論から具体論への橋渡しをしてくれるかのようです。
当時の家族や友人たちも例に漏れず。写真を見せながら語ることで、牛にも強烈な個性があることをなんとなく解ってもらえました。
パターン1とパターン2を比べてみるとそれが実感できるのではと思います。

このように、その存在についての概念すら持たない人へ何らかの事象のことを説明する場合、画像データは大きな助けとなってくれます。
そればかりか、牛として今はもうこの世にはいない彼女たちの存在を、時や場所の隔たりを越えて今こうして伝えることもできるわけです。
もちろん、画像や言葉によって伝えられるのは、その存在のほんの一部にすぎません。牛たちと私の関係性だけに限っても、そこにあった現実は牛一頭につき一冊の本が書けそうなほど奥深いものです。
つまるところ、『全部を伝えられないとは判っていても、この素晴らしき牛たちのことを友人に伝えたい、そしてあわよくば牛たちに興味を持って実際に会ってみたいと思ってもらいたい、ひいては彼女たちに限らず牛にも個性があることを知って興味を抱いて欲しい。』という意識、それがおそらく、私が牛たちの写真を撮った動機なのです。
考えてみると、日々様々な写真を撮るにあたっても、これと同様の意識が働いているように思えます。
『これが面白い』 という存在を要約したものとしての写真。ベクトル的に、これはレヴューの延長線上にありそうです。
いっぽうで、『これのここが面白い』 という視点の保存としての写真もあります。これは思い付きメモの延長線上にあたるでしょうか。
また、後で参照したり解析したりするために撮る写真もあります。良く工夫されているなと感心した案内表示や内装、建築物や構造物、工事現場、動物や植物、何かの分布、大気光学現象、などなど。これはメモ魔の延長。いわば科学的視点に近い記録としての写真です。

私ひとりの中でもこれだけ様々な意味合いを持つ写真。
おそらく人の数だけ、さらに多様な意義と理由と動機があるのでしょう。
己がなぜ写真を撮るのか考えてみると、案外その人の行動原理が見えてくるのかもしれません(笑)。
なかなか興味深いです。

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ノスの国。

2007-05-08 22:28:07 | ことば
片桐氏の話題ついでにひとつ。
片桐氏と言えば思い出すのがラーメンズのコント「ATOMより」で演じたノス。
このノスの喋るノス語を、現在ひそかにNHKの朝のドラマで聞くことができます(笑)。

NHK朝の連続テレビ小説「どんと晴れ」は盛岡の老舗旅館を舞台にしたドラマです。
このドラマに登場する加賀美屋の大女将はかなり流暢な盛岡弁を喋るのですが、じつは盛岡弁においては語尾に「のす」
がつくことがけっこうあります。
先日も何気なくドラマを見ていたら、大女将の台詞中に
「旅館の仕事はもう終わったのすか?」
「ほだのすな。」
出るわ出るわ。
知ってはいるものの、こうしてテレビを通して聞くと改めて微笑ましい。
そう、盛岡はノスの国だったのです(笑)。
日常に根付いたノス語(?)を聞きたい方は大女将の発言チェックをおすすめいたします(笑)。


水彩リハビリ人物編。

2007-05-08 22:17:52 | さもないこと
小細工封じの手のしびれが微妙に続いていた昨今。
その代わりというべきか、絵を描きたい熱が高まっておりました。
先週動物園へ行ってからというもの、その熱がますます亢進しております。
今日もつい描きたくなって、片桐氏を初水彩。
Katagirisuisai01
水彩で人物を描いたのは高校のとき以来。
水彩リハビリ、もうしばらく続きそうです。


期せずしてアート。

2007-05-07 01:08:06 | さもないこと
・その1  住宅地にロボット兵。
その実は旧式プロパン。うらぶれた感じがまた連想を誘う。
Robott01
比較対象↓ 頭部に注目。
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・その2 朽ちゆくもの。
農地にて。乾草ロールが形を失ってゆく過程が露に。まるでインスタレーション。
Wara01


・その3 影と実体。
実体よりも実体感のある影。存在について考えさせられた風景。示唆的。
Kage01


以上、期せずしてアートを感じた風景3点でした。
おそまつ。

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動物園スケッチツアーリベンジ。

2007-05-06 22:13:24 | アートなど
一昨日5月4日は、ふたたび仙台市の八木山動物園へ行って参りました。
今度はアフリカゾーンでのスケッチ。
高台からアフリカゾウをクロッキー。アジアゾウとの違いがよくわかって面白い。
水彩に移るも、またもやゾウが帰ってしまって空想絵画。
Suisai02
動きが微妙。

場所を移ってシマウマとキリンをクロッキー。
あらためて何と不思議な動物なんだろうと実感。
時間切れのため、ズルして写真を見ながらアミメキリン水彩。
Suisai03

その他、この日の面白写真を以下に。

Bear01
あられもない姿で昼寝中のツキノワグマ。

Kai01
ふたたびカイくん。Little Polar Baerの絵本さながら。

Penguin02
寄ってくる図太いペンギン。手を伸ばせばたぶん触れます。
Penguin01

アニマルワンダーランド。
あなどれじ、地方の小動物園。

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