はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

『実録ハンコ修行』記事の扱いについて。

2015-03-07 00:47:50 | はんこ

再構築計画が進んでいる「実録ハンコ修行」ですが、こちらのメインブログにも逐一記事を掲載するかどうかで悩み中です。

というのも、ハンコ記事をアップロードしてみたところ、大量のハンコ記事に趣旨説明が埋もれてしまい、こちらのブログ内容が不明確になってしまったためです。

現在、趣旨説明記事のみを掲載し、個別のハンコ記事は閲覧できないようにしております。

今のところ、とりあえず、こちらのメインブログでもハンコ記事を継続して閲覧したいという需要があるかどうかで再掲要否を決めたいと考えています。

ご要望・ご意見等ございましたらコメント欄又はメール、あるいはtwitterでお知らせいただければ幸いです。


【実録ハンコ修行】「実録ハンコ修行」とは。

2015-03-01 01:12:51 | はんこ

(元祖「実録、ハンコ修行!@はざまの庵」は消失してしまったため、現在こちら及びミラーサイトで再構築中です。)

*この記事は2009年2月23日に作成した元サイトの再現です。(リストのみ加筆しています)

それは2004年7月のこと。

某舞台俳優さんのファンサイトで顔判子の画像を目にしました。
シャープな陰影を見事に写し取ったその判子はたとえようもない美しさ。
衝撃でした。
その後、その判子の作者さまのサイトに辿り着き、ゴム板判子というものの存在をはじめて知りました。サイトを彷徨い、掲載されている判子たちの美しさに酔いしれ、気がつけば小細工心に火がついていました。
そして10月某日。サイト上の判子講座を見よう見まねでふたつのハンコを作り、ついにあこがれの師匠に入門を願い出ました。
今では、師匠から明かされる秘伝の数々を武器にハンコ修行に明け暮れる日々です。

ということで、こちらは、鼻兎判子館の館主rasさまを師匠と仰ぐ aiwendil の、ゴム板判子修行全記録(?)です。

※師匠rasさまのサイト「鼻兎判子館」は残念ながら消失しています。

なお、ハンコリストは下記のとおり。(2015年3月6日現在)

◆◇◆修行作品一覧◆◇◆
01 のす
02 興めよ!
03 「レンズ」の蟻
04 椿
05 鯨
06 雀
07 「レンズ」天城
08 「四国八十八ケ所3」森崎さん
09 ホルスタイン
10 「ロード・オブ・ザ・リング」エルロンド
11 「レンズ」駒形
12 「レンズ」春日
13 「レンズ」犬飼
14 「レンズ」愛宕屋
15 光のしるし
16 バイオハザードマーク 2004年11/6 up!
17 「水曜どうでしょう」ロゴ 11/6 up!
18 「ロード・オブ・ザ・リング」フロド 11/6 up!
19 「ATOMより」ノス 11/7 up!
20 空飛ぶ豚(黒) 11/11 up!
21 空飛ぶ豚(白) 11/11 up!
22 さもない花 11/11 up!
23 「ホコサキ」ほこさきさん 11/13 up!
24 「バニーボーイ」バニーボーイ 11/15 up!
25 「タカシと父さん」文明 11/20 up!
26 「タカシと父さん」開化 11/20 up!
27 「タカシと父さん」文明開化 11/20 up!
28 「タカシと父さん」5人分身父さん(?) 11/20 up!
29 「タカシと父さん」タカシ 11/21 up!
30 「タカシと父さん」ドラマチック・ハンコ 11/21 up!
31 「絵描き歌」くじろうの父(演技) 11/23 up!
32 「ピタゴラスイッチ」10本アニメ 12/5 up!
33 「百色眼鏡」天城1 12/10 up!
34 「百色眼鏡」天城2 12/10 up!
35 「お時間様」執事(?) 12/14 up!
36 「お時間様」執事(?)「いましばらく、お待ちください」 12/15 up!
37 「怪傑ギリジン」怪傑ギリジン 12/15 up!
38 「鼻兎」鼻兎 with 缶馬 12/31 up!
39 ナルニア国物語「朝びらき丸東の海へ」リーピチープ 2005年1/14 up!
40 ランサム「ツバメ号とアマゾン号」船旗 1/19 up!
41 ランサム「ツバメ号とアマゾン号」ツバメ号 1/19 up!
42 クラフト・エヴィング商會「クラウド・コレクター ~雲をつかむような話~」耳の兎と目の兎 1/19 up!
43 「小説家らしき存在」常居次人 1/27 up!
44 「京極堂」的小林賢太郎氏 1/27 up!
45 「アリス」ネタバレハンコ(別サイトにアップ)
46 「アリス」ネタバレハンコ(別サイトにアップ)
47 「いろいろマン」青島松彦 2/3 up!
48 「アトムより」ノス 2/12 up!
49 「帝王閣ホテル応援歌」舞野さん 2/12 up!
50 「帝王閣ホテル応援歌」後輩ベルボーイ 2/12 up!
51 「帝王閣ホテル応援歌」ベルボーイふたり 2/12 up!
52 「アリス」ネタバレハンコ(別サイトにアップ)
53 ピタゴラスイッチ「なんのあと?」水風船を投げる人 2/17 up!
54 「アリス」ネタバレハンコ(別サイトにアップ)
55 「アリス」ネタバレハンコ(別サイトにアップ)
56 「アリス」ネタバレハンコ(別サイトにアップ)
57 「デスノート」 L 5/4 up!
58 「PAPER RUNNER」渦巻 5/4 up!
59 「NAMIKIBASHI」ロゴ 5/18 up!
60 「PAPER RUNNER」嵐山 5/22 up!
61 「NAMIKIBASHI」小林賢太郎 6/23 up!
62 「NAMIKIBASHI」小島淳二 6/23 up!
63 「NAMIKIBASHI」のふたり 6/23 up!
64 「大王」こと後藤ひろひと 6/25 up!
65 「SAKURA WONDERFUL JET」ロゴ 6/27 up!
66 片桐仁氏 7/16 up!
67 Suica のペンギン 7/22 up!
68 佐藤雅彦研究室ロゴ「PicoLab」 8/16 up!
69 TEAM-NACS 安田顕 氏 8/30 up!
70 「レンズ」天城茎太郎 8/31 up!
71 「レンズ」愛宕屋駿菊 9/2 up!
72 「レンズ」春日桜太(その1) 9/2 up!
73 「レンズ」春日桜太(その2) 9/2 up!
74 久ヶ沢徹氏 9/4 up!
75 「PAPER RUNNNER」便便ライダー 西 9/4 up!
76 野間口徹氏 9/4 up!
77 野間口徹氏(その2) 9/13 up!
78 「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/13 up!
79 「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/13 up!
80 「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/14 up!
81 「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/16 up!
82 「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/16 up!
83 サンデーサイレンス 9/23 up!
84 小林賢太郎氏(くじろうちゃん?) 9/23 up!
85 野間口徹氏「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/23 up!
86 西田征史氏「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/23 up!
87 入力済。 9/23 up!
88 「10本アニメ」ロドリゲス 9/24 up!
89 久ヶ沢徹氏「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/25 up!
90 野間口徹氏「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/25 up!
91 「フレーミー」フレーミー、スポッティ、ペインティ 9/26 up!
92 小林賢太郎氏「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 9/26 up!
93 野間口徹氏「Rahmens Presents Golden Balls Live」ネタバレハンコ(別サイトにアップ) 10/3 up!
94 京極堂的小林賢太郎氏(その2) 10/5 up!
95 「発熱!猿人ショー」言葉糺くん 10/9 up!
96 「発熱!猿人ショー」新しいひらがな 10/9 up!
97 「発熱!猿人ショー」ホラン 10/9 up!
98 「CLASSIC」帝王閣ホテル ロゴ 10/12 up!
99 小林賢太郎プロデュース公演(KKP) ロゴ 10/13 up!
100  100番記念。ロゴハンコ比較。 10/13 up!
101 「発熱!猿人ショー」比較的普通な あっち 10/17 up!
102 「発熱!猿人ショー」強烈な あっち 10/17 up!
103 「発熱!猿人ショー」ジャハール議長。 10/17 up!
105 「ダブリンの鐘つきカビ人間」うま。 11/5 up!
106 「ダブリンの鐘つきカビ人間」カビ人間。 11/5 up!
107 久ヶ沢徹氏(その2)。 11/5 up!
108 実用&アートハンコ「至急。」 11/8 up!
109 「ポツネン」フライヤーの小林賢太郎氏 11/10 up!
110 「ポツネン」ロゴ 11/12 up!
111 「ポツネン」広告風 11/12 up!
112 多色刷りハンコ 夜桜 11/20 up!
113 多色刷りハンコ「アトムより」ノスとアトム 11/21 up!
113' 多色刷りハンコ「アトムより」ノスとアトム(マイナーチェンジ版) 11/23 up!
114 KKP「ポツネン」黒背景バージョン 11/26 up!
115 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 11/26 up!
116 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/12 up!
117 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/15 up!
118 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/15 up!
119 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/15 up!
120 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/15 up!
121 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/17 up!
122 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/18 up!
123 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/19 up!
124 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/23 up!
125 小林賢太郎プロデュース公演(KKP) ロゴ 2つ目 12/26 up!
126 「ポツネン」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 12/29 up!
127 「魔法陣グルグル」ギップル 2006年 1/3 up!
128 NAMIKIBASHI 新ロゴ(並)  1/11 up!
129 はざまの庵ロゴ  1/21 up!
130 NAMIKIBASHI ブリッジ型ロゴ  1/22 up!
131 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/6 up!
132 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/18 up!
133 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/18 up!
134 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/18 up!
134' 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/18 up!
135 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/18 up!
136 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/18 up!
137 「ポツネン『○-maru-』」ネタバレハンコ (別サイトにアップ) 3/28 up!
138  KKP#5「TAKE OFF」イメージハンコ 5/17 up!
139  KKP#5「TAKE OFF」ロゴハンコ 5/19 up!
140  ラーメンズロゴハンコ(文字編) 5/20 up!
141  ラーメンズロゴハンコ(家編) 5/20 up!
142  ラーメンズロゴハンコ(R編) 5/20 up!
143 KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ(その1) 5/29 up!
144 KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ(その2) 5/29 up!
145 KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ(その3) 5/29 up!
146 KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ(その4) 6/6 up!
147 KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ(その5) 6/23 up!
148 KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ(その6) 6/23 up!
149 KKP#5「TAKE OFF」ネタバレハンコ(その7) 6/23 up!
150 槇原敬之氏 7/17 up!
151 KKP#5「TAKE OFF」ロゴ(副題なしバージョン) 7/17 up!
152 「人類創世」アダム候補片桐(陰影バージョン) 7/17 up!
153 「人類創世」アダム候補片桐(輪郭線バージョン) 7/17 up!
154 Japanese Sosiety of Rahmensiology(JSR)ロゴ(大) 9月頃
155 JSRロゴ(小)9月頃
156 近藤良平氏 2007年 8/30
157 とふっち 2009年 9/18
158 シャーロック兄弟 2012-#1 2012年 8/5
159 シャーロック 2012-#2 8/7
160 シャーロックとジム 2012-#3 8/7
161 シャーロック(バイオリン1) 2012-#4 8/11
162 シャーロックとジョン(1) 2012-#5 8/13
163 シャーロックとジョン(2) 2012-#6 8/13
164 シャーロックとジョン(3) 2012-#7 8/14
165 シャーロック 2012-#8 8/15
166 ジョン 2012-#9 8/15
167 マイクロフト 2012-#10 8/15
168 グレッグ 2012-#11 8/16
169 ミセス・ハドソン 2012-#12 8/17
170 モリー 2012-#13 8/17
171 バイオリンとシャーロック(白) 2012-#14 8/19
172 バイオリンとシャーロック(黒) 2012-#15 8/19
173 スマホとシャーロック 2012-#16 8/19
174 ジョン 2012-#17 8/21
175 顕微鏡とシャーロック 2012-#18 8/25
176 シャーロック(企み笑顔) 2012-#19 8/26
177 シャーロック少年(妄想) 2012-#20 8/27
178 221B壁紙 2012-#21 8/29
179 全日本ワトソン協会(全ワ協)会章 2012-#22 9/1
180 221B 2012-#23 9/3
181 221Bドア 2012-#24 9/8
182 シャーロック(ロゴ入り) 2012-#25 9/25
183 王様ジム 2012-#26 10/12
184 調光器(ワイド) 2012-#27 10/13
185 O-157 2012-#28 11/4
186 黄色ブドウ球菌 2012-#29 11/12
187 カンピロバクター 2012-#30 11/12
188 腸炎ビブリオ 2012-#31 11/12
189 T4ファージ 2012-#32 11/12
190 好中球(桿状核) 2012-#33 11/13
191 好中球(2分葉核) 2012-#34 11/13
192 好中球(4分葉核) 2012-#35 11/13
193 リンパ球 2012-#36 11/13
194 単球 2012-#37 11/13
195 鶏赤血球 2012-#38 11/13
196 トキソプラズマ(タキゾイト) 2012-#39 11/13
197 ピロプラズマ バベシア(B.bovis) 2012-#40 11/14
198 ピロプラズマ バベシア(B.ovata) 2012-#41 11/14
199 ピロプラズマ タイレリア(T.orientalis) 2012-#42 11/14
200 コクシジウム(アイメリア) 2012-#43 11/14
201 コクシジウム(イソスポラ) 2012-#44 11/14
202 ジアルジア 2012-#45 11/15
203 DNA二重らせん 2012-#46 11/15
204 PCR用マイクロチューブ 2012-#47 11/15
205 マイクロピペット(ピペットマン) 2012-#48 11/19
206 白金耳(エーゼ) 2012-#49 11/19
207 コンラージ棒 2012-#50 11/19
208 心電図波形 2012-#51 11/19
209 キムワイプ 2012-#52 11/22
210 キムタオル 2012-#53 11/22
211 自動車 2012-#54 11/30
212 自動車 2012-#55 11/30
213 ビルボ 2012-#56 12/16
214 ビルボ(扉) 2012-#57 12/16
215 ラダガスト 2012-#58 12/16
216 セバスチャン 2012-#59 12/16
217 スマウグ 2013-#1 1/3
218 JRRT 2013-#2 1/3
219 ユイちゃん 2013-#3 8/31
220 水口氏 2013-#4 8/31
221 Q(スカイフォール) 2013-#5 9/2
222 Mr.スポック(エイブラムス版スタートレック) 2013-#6 9/2
223 ジョン・ハリソン(エイブラムス版スタートレック) 2013-#7  9/2
224 岩手と戦う水口氏(1) 2013-#8  9/7
225 岩手と戦う水口氏(2) 2013-#9  9/7
226 岩手と戦う水口氏(3) 2013-#10  9/7
227 アキちゃん(海女姿) 2013-#11  9/8
228 アキちゃん(見つけてこわそう) 2013-#12  9/8
229 鈴鹿ひろみ 2013-#13  9/8
230 天野春子 2013-#14  9/8
231 天野春子(少女) 2013-#15  9/8
232 種市先輩 2013-#16  9/12
233 夏ばっぱ 2013-#17  9/12
234 太巻氏 2013-#18  9/13
235 あんべちゃん 2013-#19  9/29
236 梅頭氏 2013-#20  9/29
237 勉さん 2013-#21  10/4
238 平凡社ライブラリーシンボルマーク(1) 2015-#1  1/26
239 平凡社ライブラリーシンボルマーク(2) 2015-#2  1/27
240 平凡社ロゴ 2015-#3  1/27
241 平凡社ライブラリーシンボルマーク(3)2015-#4 1/30
242 あっくん 2015-#5 2/1
243 ゆうくん 2015-#6 2/1 

 


「実録ハンコ修行@はざまの庵」を開設。

2015-02-28 23:52:38 | はんこ

OCNのブログ事業撤退に伴い消失してしまった元祖「実録、ハンコ修行!@はざまの庵」に代わり、「実録ハンコ修行@はざまの庵」を開設しました。

http://blog.goo.ne.jp/aiwendil1

 

2004年から開始したゴム板ハンコ。

当初はOCN版「はざまの庵」内のフォトアルバムでアーカイブし、その後、独立した姉妹ブログ「実録、ハンコ修行!@はざまの庵」に移行、数年前からはtwitterでちまちま画像を上げておりました。

ところが昨年OCNのブログが消失したことに伴い、メインのアーカイブも、姉妹ブログもなくなってしまいました。

twitterのデータも、遡るには限界がありますし、何より散逸しているため容易に見ることはできません。

つまり、今まで彫ったハンコを総覧できる場所がなくなってしまったわけです。

そして、自分でもいつ何を作ったのかがよくわからない状態に。

これは芳しくない、と思い、この機会に改めてアーカイブブログを立ち上げることにいたしました。

基本的にはこちらのメインブログにもハンコ記事を掲載し、ハンコ記事のみをミラー形式でハンコブログへ再掲することでアーカイブ化する予定です。

ほとんどは消失した過去記事の移設ですが、場合によっては加除訂正や注釈も加えるかもしれません。

これから少しづつ進めてゆこうと考えていますので、気長に観測していただければ幸いです。

 


【お知らせ】消失コンテンツの閲覧について

2014-11-30 16:56:00 | 日記

先日の記事でお知らせしたとおり、本日をもって当ブログ「はざまの庵」のOCN版サイトと姉妹サイトが消失します。

消失予定サイトのコンテンツ等についてはデータ保全につとめましたが、再構築は当面難しい状況です。
しかしながら、消失予定のコンテンツについて、一部を閲覧する方法がありましたのでお知らせします。

インターネットアーカイブ(https://archive.org/index.php)という非営利組織が運営するサイトには、無作為にサーチされた世界中のサイトデータが保全されています。
このアーカイブのサーチに引っかかったサイトデータは、サーチされた時点の情報がそのままweb上に保存されることになり、これらの情報は、ウェイバックマシンと呼ばれる機能を用い、閲覧したいサイトのアドレスを入力することで誰でもウェブ上から確認することができます。
もちろん保全状況は完全ではなく、リンク先のデータがたどれなかったり、一部データが欠落したりすることはありますが、運が良ければ相当の内容が再現されるため、消えてしまったサイトの内容を知るには非常に有用なツールとなっています。

先日お示しした当ブログ関連の消失予定コンテンツを、このインターネットアーカイブで検索してみたところ、ある程度の内容が保全されていることが判明しました。
概要は以下のとおりです。

 

†消失予定コンテンツ一覧†
1 おすすめいろいろ →https://web.archive.org/web/20120618141827/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/photos/osusumeamazon/index.html に2012年6月18日の情報が保全


2 メモ帖 →https://web.archive.org/web/20120618141822/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/photos/memo/index.html に2012年6月18日の情報が保全。既に消失した.macのサイトデータも一部保全されている。


3 ラーメンズ コント解釈日記 →https://web.archive.org/web/20110726161008/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/photos/rahmenscont/index.html に2011年7月26日の情報が保全。


4 ラーメンズライブ覚え書き →https://web.archive.org/web/20120618141215/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/photos/liverepoindex/index.html に2012年6月18日の情報が一部保全。リンク先は欠落多し。


5 実録、ハンコ修行! →https://web.archive.org/web/20120618141221/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/photos/stamps/index.html に2012年6月18日の情報が保全。


6 本日のデザイン買い~デザインKO。参りました!~ →https://web.archive.org/web/20120621060452/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/photos/designko/index.html に2012年6月21日の情報が保全。


7 欧州なんとなく紀行2004 →https://web.archive.org/web/20120621064003/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/photos/20040912/index.html に2012年6月21日の情報が保全。


8 距離感の窓(フォトチャンネルを利用し、移転先でもリンクは継続)


9 架空法人 日本ラーメンズ学会 The Japanese Society of Rahmensiology →https://web.archive.org/web/20090615152007/http://aiwendil.blog.ocn.ne.jp/rahmensiology に2009年6月15日の情報が保全


10 実録、ハンコ修行!@はざまの庵 →保全なし。完全消失。

 

以上、閲覧希望の方はお役立ていただければ幸いです。

なお、旧ブログのリダイレクトサービスは、この後、本日21時頃より開始する予定です。その後は「はざまの庵」旧サイトの閲覧ができなくなりますのでご注意願います。


ブログ移転と一部コンテンツ及び姉妹ブログ消失(予定)のお知らせ

2014-11-17 00:33:04 | 日記

数年ぶりの更新となります。

OCNがブログサービスから撤退するため、上記画像でお示ししたOCN版「はざまの庵」は2014年11月30日をもって消失することになりました。
OCNからは引越先としてgooブログが提示されており、現在、こちらへ移転作業を進めているところです。
OCN版「はざまの庵」の主要記事等は移行できたようですが、このgooブログサービスの機能的制約のため、フォトアルバムを利用したレポート類やハンコ紹介、紀行類、そして、姉妹ブログである「架空法人日本ラーメンズ学会」や「実録!ハンコ修行」のサイトは移行することができませんでした。
他事業者のサービスでの存続も目指しましたが、現時点ではその見通しは立っていません。
これらコンテンツ(末尾に一覧とリンクあり)は、残念ながら11月30日をもって消失してしまう公算が高くなっています。

10年かけて構築したアーカイブがいとも簡単に無くなってしまうことは、非常に暴力的な出来事のように感じます。この上なく残念でなりません。

なお、「はざまの庵」本体は、主要記事とともにこちらのgoo版ブログへ移転し、継続の予定です。

また、旧ブログが消失する2014年11月30日から2015年2月28日までの間は、旧アドレスへ接続してもリダイレクトサービスにより自動的に移転先へ転送される予定です。
(*備考:管理人の近況等については、twitterアカウント@aiwendil1(http://twitter.com/aiwendil1)を参照のこと。)


†消失予定コンテンツ一覧†
1 おすすめいろいろ
2 メモ帖
3 ラーメンズ コント解釈日記
4 ラーメンズライブ覚え書き
5 実録、ハンコ修行!
6 本日のデザイン買い~デザインKO。参りました!~
7 欧州なんとなく紀行2004
8 距離感の窓(フォトチャンネルを利用し、移転先でもリンクは継続)
9 架空法人 日本ラーメンズ学会 The Japanese Society of Rahmensiology
10 実録、ハンコ修行!@はざまの庵


ハクセキレイの産卵から巣立ちまで

2012-07-16 15:10:24 | インポート
昨年に引き続き、今年もベランダにハクセキレイが営巣いたしました。
これ幸いと定点記録をしておりましたところ、先週無事に雛たちが巣立ちを迎えました。
せっかくなので、産卵から巣立ちまでのコマ撮り画像を繋げて計33日間を3分46秒に圧縮してみました。
野鳥好き各位にお楽しみいただければ幸いです。
なお、雛の孵化は2分8秒あたりからです。
途中、トリサシダニやワクモの大量発生という事件もありましたが、卵のまま孵化しなかった1個体を除いて全4羽が無事に巣立ったことを考えると、野鳥のたくましさに改めて感心するばかりです。(鶏ではこうはいかない)




以下おまけ。
虫嫌いの方はご注意を。
途中、ワクモとトリサシダニの大量寄生でこのような有様に。顔面とくちばし周辺にびっしり。
20120702sekireitick01

さらに壁にも拡散する始末。

20120706wakumo


この後、豪雨でベランダが水浸しになり、その余波で大量のダニ達が室内へも侵入してきました。
警戒していたため侵入を早期発見でき、薬剤散布等の処置で事無きを得ましたが、軽い気持ちで野生動物に近付くことの危うさを身を以て再確認した次第です。
動物好き各位におかれましては、安易に雛や小動物等を拾わないようご用心を。

↓室内侵入したダニの鏡検像。おそらくトリサシダニ。
20120708dani01




ピンチのお知らせとお願い。

2011-10-24 21:23:05 | お知らせ
appleがiCloudへの完全移行を進めるため、iDiskサービスを2012年6月末に終了することがわかりました。
こちらのブログはOCNサービスなので影響はありませんが、各種レポート格納サイトやラーメンズ学会のサイト、距離感の窓のエントランスサイト等はすべてiDisk上の.macドメインを利用しているため、 http://homepage.mac.com/aiwendil/ を含むサイトは2012年6月30日をもって消滅してしまいます。

現在、引っ越し先と今後のサイト構成等について検討中です。
引っ越し先にも頭を悩ませていますが、それ以上に、サイトはすべてタグ手打ちなうえ、中のリンクをすべてパーマネントリンク表示で構成してしまったため、引っ越しというよりはほぼ再建築に該当しそうで困り果てています。
データの引き上げと保存は簡単ですが、適切な形で再公開できるかいまひとつ自信がありません。
しかし、なんとか来年に向けて建築作業を進めてゆきたいと考えております。
そこで、「このサイトは見たい」という需要がありましたら、そのサイトを優先的に作業してゆきたいと思います。
当ブログをご覧の方で、もしも今後も見たいサイトがありましたらコメント欄にご希望をお寄せください。
どうぞよろしくお願いいたします。

【参考】
2012年6月末に消滅するサイトについて
■アドレスに http://homepage.mac.com/aiwendil/ を含む
■主にこのブログの右側カラムの「フォトアルバム」のページからリンクされている
■その他、指輪関連事項や単独の作品公開にも使用したことがある
■要望があれば後日サイトリストを追加します


3月11日とその後。

2011-04-10 23:51:00 | 日記・エッセイ・コラム

長らく放置しておりました。
発災により各方面の方々にご心配をおかけしていたかもしれません。
本震時は震度6強の内陸地域に居りました。
自宅内部は悲惨な有様でしたが、幸い建家には被害が無く、家族共々無事でした。
7日の余震時は震度6弱。
再び室内被害を受けましたが、建家被害はありませんでした。

内陸地域であったため、地震による被害はインフラ等に集中していて、命の危険はほとんどありませんでした。
地震前の状況までとは決して言えませんが、内陸部では着実に生活インフラが復旧しつつあります。
一方で、沿岸地域の状況は想像を絶するものがあり、職場でも身内を亡くされた方が複数います。
加えて、原発事故に起因する様々な不安憶測が実生活にも影を投げかけています。

どうやら内陸地域の災害対策は、地元の復旧対応から被災者受け入れ対応にシフトしてきているようです。
余震の影響で新たな復旧作業も発生したでしょうが、内陸地域は今後、最前線である沿岸地域の後方支援基地として機能してゆくのではと思います。
色々な業界が、多くの人達が、様々な影響を受けました。
出来事の無情さと人間の強さ弱さ、人の愚かさ温かさが身に滲みた日々だったと思います。
今できることは何か、すべきことは何か、ということと冷静に向き合わされた日々でもあったと思います。
学んだことも数多くありました。
どんな時でもいたわりを持てる人は必ずいるということ。
つながりが人を支えるということ。
善意は搾取されやすいということ。
極限状態下ではその人の本質が露呈するということ。
世界は人間の都合では動いていないということ。
近代の暮らしは案外脆弱だということ。
暮らし方を根本から見直さねばならない時期にあるということ。
乾物は素晴らしいということ。
お風呂はとても贅沢なものだということ。
他愛も無いことから重大なことまで、様々な気付きがありました。
twitterで暖かい言葉、暖かい申し出を複数いただいたことにも感激しました。
このような状況の中ですが、色々なことに感謝しています。

以下、自分の経験を時系列順にだらだらと。


3月11日(金) 職場で被災。携帯エリアメールの緊急地震速報直後に揺れが発生。短い初期微動の後に東西方向の強い揺れが数分続く。窓から見える外の風景の中で電柱が揺れてしなっているのが見えた。折れるのではないかと懸念したが折れはしなかった。(後に外回りから戻った同僚に、トランスやコンデンサが落ちていた、との話を複数聞いた。)職場内は意外に被害が少なかったが、場所によっては事務机が倒れかかり、キャビネットの間にはさまれそうになった人もいた。机の引き出しが飛び出して床に落ちたり、キャビネットの上の書類が総崩れになったりした。給湯室では冷蔵庫の上の電子レンジが落ちてクラッシュした。私の机は存外に被害が少なく、ブックエンド代わりに置いていた分厚い六法が落ちてファイルが崩れただけで済んだ。意外にも、コップやマグカップの類いは全く倒れたり落ちたりしなかった。揺れが収まったところでテレビをつけるが写らない。携帯に届いた地震速報メールを見ると震度6強。近隣の栗原市では震度7。速報値を告げて非常配備体制に入るが、停電と余震で一旦屋外へ退避。非常口のコンクリ基礎と地面との間に大きな段差と亀裂が生じている。周囲がガス臭い。アスファルトにも至る所に亀裂が生じている。車のラジオから情報収集を試みた上司が「6mの大津波警報だって!」と慌てた様相で車を横付け。余震は続く。そうこうしているうちに、外回りから戻ってくる同僚が数名。ホテルのロビーでシャンデリアが落ちてきた、ガラスが割れた、受水槽に上っていて死ぬかと思った、信号が止まっていた、古川駅の新幹線高架からパイプが落ちて車がつぶれている、電線が切れている、電柱からトランスが落ちていた、橋がズレて通れない場所があった、マンホールが浮き上がっていた、道路がガタガタだった.....生々しい報告の数々。
職場建物は大丈夫そうなので、戻って復旧作業にあたる。落ちたものを片付け、引き出しを戻す。室内は停電から自家発電に切り替わっており、非常照明が点灯している。しかし情報が無い。非常電源から延長ドラムを引っぱってテレビをつけるが、アンテナがやられたらしく地デジが映らない。誰かが非常配備用のラジオを持ってきて、それを情報収集の手段に使う。受水槽の水があるうちは水が出るが、当然断水も予想されるので、皆で水の汲み置きに奔走。自家発電もいつまで持つかわからないため節電の呼びかけ。一息ついたところで1台だけパソコンを非常電源に繋いでみる。ネットは繋がるものの、遅い。しかも情報は限られる。加えて、職場システムのアクセス制限でtwitterなどへはアクセスできない。沿岸部にも同僚が多数いる。自宅が沿岸という同僚も複数。皆、気が気ではない。携帯メールで家族と友人には連絡がついた。通話はかなり制限されている。仙台へ出張中の後輩と連絡を取ろうとするも繋がらない。上の階の人が青ざめた顔で「上司がけがをしたので救急箱をください」とやってくる。次第にただ事ではない状況が明らかになってくると、上司が皆のデスク内の備蓄食料を供出依頼し、全員にカロリーベースで均等配布。しばらくこれで食い繋げ、との指令。
次第に外が暗くなってくる。近場の人は一旦帰宅し、自宅から毛布やキャンプ用品、米(30kg入り玄米数袋!)や野菜を持ってくる人が続出。精米機や1升炊きの炊飯器も調達。これから泊まり込みで災害対応支援にあたるはずだと社員一同わかっているので、とにかく何でも自己調達。農村地域万歳。
夕方になってから、携帯充電器があったのを思い出す。携帯一台を繋いでワンセグを見る。コンビナート火災など憂鬱なニュースが続々と流れる。
暗くなって動き回れなくなったため、皆で電源周りに集まって毛布をかぶる。
とにかく寒い。ひとまず3交代で当直することになった。
携帯からtwitterで情報収集するが、わかったのは首都圏が存外に大変そうだということと、福島原発が不穏な状況だということが主。沿岸部状況が知りたかったが、いまひとつ。最悪を想定して内心暗澹たる覚悟を決めた。
余震が続く中、3時から6時まで断続的に落ち着かない仮眠をとった。夢は見ていない。

3月12日(土) 職場内焚き出し隊によるおにぎり。シンプルな塩おにぎりがこの上なく美味しく感じた。
朝9時頃、携帯が通じなくなる。基地局の自家発電燃料又はバッテリーが切れてしまった模様。
いつ切れるともわからない自家発電と水に戦々恐々としながら引き続き情報収集。災害対応のためのガソリンを入手するのが急務となり、ガソリン給油隊が組織される。この頃から深刻なガソリン不足を認識。小売り店舗も開かないため食料入手の難しさも懸念。
そんな不安いっぱいの中、ふと空を見ればこの上ない快晴。ヒバリが陽気にさえずり、トビが空を悠々と旋回していた。地震や津波でこんなに大変なことになっても鳥は関係ないんだなあ、と、むしろ困っているのは人間だけなんだなあ、と複雑な気持ちになった。この時の光景と心象が今も心に焼き付いて離れない。
役に立たない地デジテレビに業を煮やし、アンテナジャックを引っこ抜いて針金を繋いでアナログ波をつかまえた。画質は悪いがちゃんと映る。アナログ波は止めてはいけない、と心底思った。
その後、細々とした雑務が続き、忙しかった。石巻方面への先遣隊が組織されたり、職場に帰れなくなった他支店の同僚たちがやってきたり。携帯が通じない状況下では口づての情報が頼り。外に出た人達から通行止め箇所を聞き、アナログ地図に落とし込んで配布したりした。
夕方になると、仙台出張組がどうにかこうにか帰ってきた。国道4号線は大渋滞。信号も消えている。唯一ミヤコーバスが朝から古川―仙台間で不定時ながら定期運行していて、日常をつなぎ止めているらしい。すばらしき宮城交通。
この日は、帰れる人は一旦自宅へ帰ることになった。
何とか日没前に同方面在住の同僚を車に乗せて家に向かう。途中、道路が割れて片側が崩落していたり、橋と道路の継ぎ目に数十cmの段差ができたり、歩道が崩落していたり、道路が陥没していたり、川の堤防が崩落していたり、家が潰れていたり、ブロック塀が倒れていたり、橋が崩落しかかって通行止めになっていたり、様々な被害が生じているのが見受けられた。主要国道は渋滞がひどく、迂回が必要なところもある。土地勘が無いと運転はつらいだろうなと思った。
家は停電と断水。幸いプロパンガスは健在。書庫の本棚が壊滅状態。テレビやHDDレコーダーは空中ダイブしたらしい。食器棚が倒れたり、食器乾燥棚、調味料入れが落ちたりした。気に入って使っている食器ほど壊れるの法則は健在。寒いのが幸いして、冷蔵庫内の食料はほぼ無傷。冷凍品はまだ大丈夫。パーシャル冷凍状態になってきたら職場へ寄付することにした。
普段から貯食行動に走っているので、乾物類やレトルト、出汁類には事欠かない。水の汲み置きもたくさん。米も農家さんから直接売ってもらった玄米が一袋(30kg)あるので困らない。お歳暮でもらったりんごジュースが売るほどあって助かった。
反射式ストーブはあるものの、灯油が入手困難の様相を呈していたので使用を控える。ガスコンロでみそ汁とごはんを炊く。
幸いランタンと懐中電灯があったので最低限の明かりは手に入った。しかし、ラジオが無いため情報が手に入らない。
ワンセグで原発関連の不穏なニュースを見るが、電池が勿体ないのでそれもすぐに止めた。
寒いのと情報が無いのが一番困った。
ほんの100年前までは電気も水道もガスも下水もない生活ができたはずなのに、今となってはそれらが「生命線」になってしまっているこの状況。
決定的な出来事に思えた。日本と世界にとって決定的な転換点。エネルギー施策や暮らし方が根本的に変わるだろうことを予感した。
暗く、通信手段も無い中では何も出来ないので早々に就寝。服を着たまま落ち着かない眠りについた。
ランタンや懐中電灯など今回役立っているグッズは、ほとんどが昨年8月に富山遠征車中泊のために買い求めたもの。発電所美術館で開催されたヤノベケンジさん関連の展覧会「MYTHOS」展を観るために決行した遠征だった。黒い太陽と大洪水。ヤノベさんの作品世界が現実になってしまったようで、どこかざわざわした複雑な心境になった。
はたして虹のふもとにたどり着く日は訪れるのだろうか。

3月13日(日) 日の出とともに目が覚める。ヒバリの陽気な声。防災無線で給水情報が流れているが、災害対応に関与していると並ぶことすら出来ないのが悲しい。
しかし、ごはん、みそ汁が食べられるだけ有り難い。
同僚を拾って出勤。この日は情報収集の外回り組に加わる。土地勘を活かしてあちこちを回る。通信手段も電気も無い中で、皆が不安を募らせていた。今目の前にあることを、できることをがんばりましょうと互いに励まし合う。
どこでも水とトイレが問題になっていたし、通信手段とガソリンがないことが決定的に状況を深刻化させていた。
道路では信号機停電に加えて給油待ちで渋滞が発生。
次第に明らかになってゆく沿岸部の深刻な被害。知っている場所、深く関わった場所が見る影も無く変貌しているのを報道で目にする。現地には行けないのがもどかしく、つらい。
この時期のことは、宿直と当直が不定期で繰り返されたため、記憶が曖昧。

3月14日(月) 食事はごはんとみそ汁、青豆。出勤。自宅冷凍庫から解凍されそうな肉類を職場へ供出。
電気の復旧が西側から進んでいることを聞く。自家発電が切れるのが早いか、電気復旧が早いか。受水槽の自家発ポンプが止まれば水が出なくなる。皆であわてて再度水の汲み置きにいそしむ。昼過ぎに、職場の自家発電があと10分で切れる、とうとう孤立か?というところで劇的な復電。同僚らから歓声が上がる。このころから携帯の電波状況が回復しはじめる。
当直。相変わらず寒い。

3月15日(火) いつから始まったか覚えていないが、深夜早朝に救援物資搬送の手伝いが続く。我々も欲しいねえなどと冗談にならない冗談を言い合いながらの作業。基礎代謝量の高い方々は相当ひもじい思いをしていたようだ。そんな中、届いた生米に非難囂々。米だけは有り余っている土地柄だけに洒落にならない。すぐ食べられない食料は支援物資として受け取ってもらえない可能性。ミスマッチ。薪と釜をセットにして送ってくるならまだしも、電気もガスも無いところで米をもらっても困るのでは?と話題に。生米は薪と釜、ガス釜とプロパンガス、自家発電装置と燃料と電気釜をセットにして沿岸部に送るのが妥当。
寝ない、食べない、が続いたせいか昼頃に貧血を起こして一時間ほどダウン。
細々とした雑務と情報収集が続く。前例のない事態に様々な問題も発生。力技で調整すること多々。情報共有の重要性を改めて思い知る。
この日は帰宅。ガソリン給油ができないので戦々恐々のエコドライブ。
みそ汁と豆とごはんで夕飯。
自宅は未だ携帯圏外。この日も早々に就寝。

3月16日(水) 早朝に携帯メール受信。不安定ながら断片的な電波が入ってくるらしい。基地局復旧が近づいていることに希望を感じる。
石巻との職場内定期便が発足。蛇田地区までの冠水、三陸道を越えての水田への海水流入に唖然。石巻の同僚が自衛隊に救出された話、場所を変えて石巻にとどまって仕事をしている話を伝え聞く。
ガソリン不足は相変わらず。少しづつ営業開始する商店も現れる。しかしどこでも長蛇の列。
帰宅してみると自宅も携帯圏内に復帰していた。通信が出来ることに大きな安堵を覚える。
この日は遅くまで主にtwitterでもろもろを情報収集。おかげでここ数日の世の中の動きを何となく知ることができた。

3月17日(木) 気温計が外気温マイナス4℃を示す朝。三月も後半だと言うのに雪が降っている。職場のテレビではひっきりなしに原発事故のニュース。上層部が影響を懸念しはじめる。原子力技術のことはわからないが、放射線医学やRI取扱者講習の知識を総動員し、状況を解説。技術者集団としての役割を改めて意識。こういうときだからこそ技術者の出番なのだと実感する。情報収集と知識更新につとめる。
帰宅してみると自宅も復電していた。蛍光灯の明るさに改めてありがたみを覚える。おそるおそる家電類に通電し、動作確認。意外にもテレビは生きていた。
電気膝掛けを掘り出す。水はまだ使えないが、凍えなくて済むのがとにかく嬉しい。

3月18日(金)ガソリン不足がますます深刻化。通勤すら怪しくなる同僚が続出。リッター制限で満タンにできないためか、ガソリン行列は一向になくならない。働いている限り給油はほぼ不可能なので、自分の車への給油は諦める。最悪10キロの自転車通勤を覚悟。幸い家人の車は災害前日に満タンになっていたので心理的な余裕があった。
職場近くの商店が開いているらしいと聞き、昼休みに並んでみる。炊き出しに使えそうな食材を入手。職場ではそれぞれが食材調達に奔走していて、実家で養鶏場を営む同僚が卵をケースで持ってきて皆の喝采を浴びていたりした。
贅沢だとはわかっているものの、牛乳が飲めないことに相当のストレスを感じる。酪農家が泣く泣く原乳を廃棄しているという話や、無料配布していると言う話も耳に入るが、ガソリンが無いためどうにもならない。
自宅では高野豆腐や油麩、豆類が大活躍。乾物って素晴らしい、と再認識。

3月19日(土) 当直。炊き出しに終始。

3月20日(日) 当直明け。震災後初めての休み。石巻の同僚へ食料を届けに行く。三陸道付近は水がだいぶ引いていた。帰りに産直市場で手売りの野菜を入手。店頭で焼いている加工肉類も手に入れた。ホームセンターやドラッグストアも部分的に営業。室内片付け用の段ボールを手に入れる。ひょんなことから給油も出来た。
地域に悲壮感はなくなってきたのを感じるが、唯一、ガソリンだけがやはりどうしても足りない。買い物では殺気立たないが、給油に関してだけは皆ピリピリしているのを感じる。

3月21日(月) 祝日で休み。ようやく自宅の片付け。本棚は復旧不能。段ボールに詰めて積み上げる。本棚を買わないと片付けられない。

3月22日(火) 出勤。次第に忙しくなってくる。出先で昼になり、限定メニューで営業している飲食店を見つけてラーメンを食べる。久々の外食。感無量。

3月23日(水) 出勤。やたら忙しかった。この頃から当直人員が縮小される。

3月24日(木) 出勤。予定外の業務が複数重なってなかなか帰れず。

3月25日(金) 朝、自宅の蛇口からかすかに水が出た。水圧微弱のため試験通水と思われたが、明らかな復旧の兆しに希望を感じる。
帰宅後も同様の状況だがわずかに水量は増えている。漏水箇所が多いための水圧低下と判断。水道の復旧に喜ぶ。しかし、給湯器が深刻なダメージを受けたらしく、給湯復旧の目処は立たず。近隣の温泉施設が営業再開するらしいと聞き、希望を託す。

3月26日(土) 休日。近隣の温泉施設へ。やっとのお風呂。洗い場に長蛇の列。

3月27日(日) 出勤。24時間当直。

3月28日(月) 当直明けの休日。食材と牛乳を求めてスーパーをハシゴ。全国チェーンの大型店は長蛇の列ができている割には品薄で欲しいものが手に入り難い。一方で、地元密着型のローカル店は並ばずに入れて品揃えも豊富だった。中でも、農協直営スーパーの牛乳充実ぶりはさすがとしか言いようが無い。
17日ぶりのカフェオレを飲む。感無量。

3月29日(火) 出勤。忙しい。夜に近隣の温泉施設へ。

3月30日(水) 出勤。忙殺。

3月31日(木) 出勤。容赦無い年度末。慌ただしい。日本気象学会の件で疑心暗鬼。

4月1日(金) 出勤。新年度。予想された混乱は無く。夜に給油の旅へ。1時間待ちで満タンに出来た。ガソリン事情は相当に改善。

4月2日(土) 休日。お風呂を求める旅へ。混雑を避け方々を回るが、結局は芋洗い。

4月3日(日) 休日。腰痛にヘルニア再発の予感。SPEEDIに関する報道に怒り心頭。日本気象学会の件もあるので、この日から海外メディアのニュースサイトを見るようになった。

4月4日(月) 代休。買い出しへ。スーパーは近日中に夜8時までの営業に戻るらしいことを知る。勤務後に買い物可能な環境回復の見通しに安堵。ガソリンは待ち時間無しで満タンに。灯油も上限18Lで購入可能。燃料需給は完全に正常化した模様。

4月5日(火) 出勤。足先に痺れ。嫌な予感。

4月6日(水) 出勤。腰痛と痺れが続く。夜に近隣の温泉施設へ。腰痛緩和。

4月7日(木) 出勤。帰宅後、深夜に震度6弱の余震。再び停電、断水。被害そっちのけで職場へ舞い戻る。再び自家発電装置稼働。今回は情報が少ない。テレビ局の報道もおざなりで、NHKですらすぐに大リーグ中継に戻ってしまった。民放ならいざ知らず、あんまりな扱い。そのまま朝まで緊急待機。

4月8日(金) 待機明け。朝から緊急出動が続く。信号は軒並み消えていて、国道4号線は大渋滞。せっかく補修された道路も再びひび割れ、あちこちに段差や陥没が。電柱も傾く。若柳方面の被害は甚大。フィールド調査で消耗ピーク。夕方には待機解除。帰宅。給湯器修理の予定が流れ、落胆。暗く寒い中、早々に就寝。

4月9日(土) 休み。明け方に復電。予想外に早い復電に喜ぶが、朝から体調不良。流れたと思っていた給湯器修理の業者さんが一日遅れで訪問。機器修理は完了したが、水圧不足のため動作確認はできず。業を煮やして鳴子温泉へ遠征。湯治。いろいろほぐれた。帰宅してみると水圧が若干回復していた。

4月10日(日) 休み。水圧がある程度回復。やっと蛇口からお湯が出た。1ヶ月目にしてようやくライフラインが完全復旧。感無量。
しかし、沿岸部との落差は依然大きい。複雑な心境。


このとおり、今日、ちょうど一ヶ月でライフラインが完全復旧したところです。
今後もおそらく余震が続くでしょう。
停電断水に逆戻りするかもしれません。
沿岸支援も長丁場になることでしょう。

震災前の6日にはちょうど女川を訪れていたばかりでした。12日にも訪れるつもりでしたから、発生日が1日ずれていたら完全に巻き込まれていたと思います。
野蒜の海岸線で、仕事で48時間調査にあたったこともあります。
家人は福島の出身ですし、同僚には旧大熊町の出身者もいます。
他人事ではない、というのを肌で感じています。
大枠で見れば被災の当事者のはずですが、沿岸部や福島の状況を知るにつけ、自分は当事者とは言えないのでは?という想いが消えません。
まだまだ何かを語れる状態にはない、というのが本当のところです。
しかしながら、発災から一月と言う区切りと、ライフライン完全復旧という区切りが重なったこの機会に、忘れ得ないはずだけれどいつか忘れてしまうかもしれない日々の記録をここに記しておこうと思います。

被災したすべての地域、とりわけ沿岸部とそこに暮らす人々が一日も早く生活を取り戻せるよう切に願って止みません。
また、願うだけではなく、できることをできる限りやってゆきたいと考えています。
長い道のりです。直接間接問わず、無理なく息の長い手当てを続けてゆきたいです。


イソヒヨドリの恐喝。

2010-06-06 23:06:54 | さもないこと
恐喝されてしまいました。
イソヒヨドリに。

Isohiyodori_2

先週の土曜、石巻の漁港へ行った時のこと。
イソヒヨドリがあり得ないほど近くに寄ってきました。
何かを要求するかのように、じーっとこちらを見つめ、しきりに周囲をうろうろしています。
よーく見ると、くちばしにはいっぱいの青イソメ。
どうやら、釣り人から釣り餌をせしめていたようです。
何度かやってきては、苛立ったように周囲をばたばた飛び回っていましたが、こちらがエサを引き渡す様子がないので、やがてあきらめて帰ってゆきました。

子育ての時期なのでしょう。
この美しい羽色はオス。
がんばれおとーさん。

Rimg1104


Rimg1106





環水平アーク。

2010-05-18 01:27:04 | アートなど
こちらは大気光学現象の話。

5月16日、日曜日の昼頃に、生まれて初めて環水平アークらしきものを見ることができました。
環水平アークとは、太陽と地面の間の空に水平に架かる虹色の帯です。
太陽の光の屈折で生まれる、いわば虹のようなもの。
しかし、ふつう虹は、太陽とは反対の空に出現しますが、この環水平アークは太陽と同じ方向の空に出現します。
しかも、環水平アークは特別な条件がそろわないと出現しません。

この大気光学現象の存在を知ってから、ぜひ一度観てみたいものだと長らく思っておりました。
太陽の同心円上に出現する内暈(22°のハロ)や幻日はよく目にしていたものの、環水平アークや、天頂付近に現れる環天頂アークは、そう簡単には見られないだろうと半ば諦めていました。

さて、16日の昼頃です。とうとう牡鹿半島でそれらしき現象に遭遇いたしました。

Rimg0760

(写真では肉眼ほどうまく再現できなかったため、若干補正を加え彩度を上げてあります。)

22°の内暈からさらに下、海と22°内暈の間に虹色の帯が見えています。
出現状況から見て、おそらく環水平アークではないかと思われます。
条件から見ても、太陽高度が高く、なおかつこの日は上空に寒気が残っていました。氷の結晶からなる薄雲ができていた可能性は高かろうと思われます。

せっかくですのでこちらに記念の記事を上げてみたという訳です。
次は環天頂アークの目撃を目指します。

大気光学現象については
こちらのサイト→「空の輝き」 や
こちらのサイト→「天空博物館」
で勉強させていただいています。
アークって何?という方はぜひのぞいてみてください。
オラファー・エリアソン好きなどには特におすすめです。


ここ最近観たもの(2010年上期)。

2010-05-18 00:53:04 | アートなど
ひさびさの更新。
今年は、まさかの異動やら何やらで怒濤の上半期を過ごしました。
少し落ち着いたので、観たものを一応メモ的に。

1月8日から10日:金沢1泊4日の夜行バス弾丸ツアー
金沢21世紀美術館の企画展、オラファー・エリアソン「あなたと出会うとき」
 オラファー・エリアソン展観たさに遠征した21世紀美術館。エリアソンは期待以上に素晴らしかった。3回観た。近くなら通いつめたであろうことは想像に難くない。金沢市民がうらやましい。エリアソンには数年前の原美術館の企画展「影の光」でノックアウトされ、それ以来のファン。大気光学現象好きにはたまらない。そのうち群馬もぜひ行ってみたい。

1月17日 映画「かいじゅうたちのいるところ」
 かつて予告編では『着ぐるみ?!』とのけぞったが、本編は実に丁寧に作り込まれた良作でした。かいじゅうたちの存在感がすばらしい。ハイテク着ぐるみとCGの幸福な融合。

1月23日、24日:東京横浜遠征
東京都写真美術館
 アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶
 カルティエ=ブレッソンの写真の本質はユーモアなんじゃなかろうかという印象を受けた。ネガシートのダイレクトプリントが非常におもしろかった。
 躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流
 フィッシンガーとレン・ライの映像に釘づけになった。衝撃。
 日本の新進作家展vol.8 「出発-6人のアーティストによる旅」
 さわひらき作品目当てで足を運んだが、石川直樹の富士写真に出会えたのは大きな収穫。さわひらきは物語的予兆と静寂の同居。いつも見入ってしまう。石川直樹の富士山シリーズは、対角線上斜めに空を切り取った写真に釘づけになった。

横浜BankART studio NYK 東京藝術大学 先端芸術表現科 卒業|修了制作 2010
 東京藝術大学先端芸術表現科の展示。なかなかのボリュームだった。多様な作品。展示数が多いと観るのにもエネルギーを使う。文谷有佳里氏のドローイングが強烈に印象深く忘れ難い。
東京藝術大学大学院映像研究科新港校舎 メディア映像専攻年次成果発表会《Media Practice 09-10》
 個人的に注目し、この専攻が発足した年の夏から継続して見続けている展示。他ではあまりみられない表現が盛り沢山でつい見入ってしまいました。興味深く、いろいろ思うところも多かったが今年はメモが追いつかず。

東京大学総合研究博物館 命の認識
 東京大学博物館が収集してきた動物の骨格を展示した企画展。黒塗りのシンプルな展示空間。そこにテロップや説明書きはいっさい置かれず、鑑賞者は膨大な数の骨格という『命の痕跡』と向き合う。
 とにかくすばらしかった。禁欲的なまでに情報量を削ぎ落とすことによって、大量の骨格たちが自ら語りだすような状況を作り出していることに感動。膨大な標本が並ぶ空間は圧倒的な物質の存在感を放つと同時に静謐な空気を保っている。生命の痕跡、生命に向き合うとは何かを考えさせられる。もちろん比較解剖学の知識があるとさらに楽しめること受け合い。生物学に携わる方や生き物に興味のある方は必見、とさえ思った。会期をもっと延ばしてほしかったと切に思う。

銀座メゾンエルメス 小谷元彦展「Hollow」
 小谷元彦の立体作品展示。具象と抽象のはざま。観ていてざわざわする。独特の空気。個人的には抽象寄りのほうが好き。 newbornシリーズは東大の標本展示の後に観ると複雑な気分になる。

六本木 森美術館 医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る
 芸術と科学に興味を持つ身としてはとりあえず観ておかねば、と足を運んだ。現代医科学関連のアプローチが少し物足りなかったけれど、十分面白くボリュームのある内容でした。意外にもMAM project#10のカルレイネン「不平の合唱団」がものすごく面白かった。面白すぎてうっかり全部観てしまい、気が付けば時間切れ。

2月12日 映画「つむじ風食堂の夜」
 クラフト・エヴィング商會の作文担当こと吉田篤弘氏の同名小説が原作。とぼけた味わいの原作世界がどのような映像になっているのか興味を覚えての鑑賞。八嶋智人に頼り切った印象。生活感漂う実写映像だとどうしても野暮ったくなってしまう。もっと浮き世離れした感じで突っ走って欲しかった。あのテイストでやるなら芝居向きかも。美術や小道具は好きだったのだが。やはり私にとっての吉田作品の魅力は、小説の向こうにAZOTやクラウド・コレクターの世界がうっすらと垣間見えそうで、でも見えなくて、気配だけ感じるあたりなのだろう。映画は違うとわかっていても、AZOTの気配をどうしても探そうとしてしまう。

5月1日 映画「アリス・イン・ワンダーランド(3D)」
 監督と俳優と原作と3D技術確認目当て。それほど思い入れは感じなかった。たしかに立体感はすごいが目が疲れる。双眼顕微鏡で長時間組織切片を見たときの感覚に似ているかもしれない。 

5月8日 水戸芸術館 リフレクション―映像が見せる“もうひとつの世界”
 さわひらきとレストランのランチ目当て。行ってみると予想以上に濃い内容。4時間ほどみっちり鑑賞。それでも足りないほど。映像は情報量が多い反面、時間と表現が不可分という点で、鑑賞者にすべてを鑑賞させるためのハードルが芸術表現の中では格段に高いのだなということを実感した。
 八幡亜樹の「サーカス・テント・ブルー」は虚実不明の案配がとても面白かった。が、手ぶれ画面に酔ってトイレに駆け込んでしまった。二つの意味で印象深い作品となった。
 レストランはまさかの結婚式貸し切り。目的の半分は達せられず、無念。

この週末は、本当は山崎龍一の個展を観に遠征する予定でしたが、体調すぐれず断念。
会期内にぜひ足を運びたいと熱望しています。



びっくり野菜。

2009-10-18 02:34:06 | さもないこと
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びっくりなにんじんです。
下手をすると大根より大きい。
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このような状態で売られていました。
思わず購入。

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取り出してみるとこんな感じ。
まるで何かのラスボスのようです。

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反対側から見るとこう。
もはや、何がなんだかわかりません。

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謎の物体X。

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株元からは小さな新芽が生えています。
ちゃんと生きているんですねえ。
園芸種とはいえ、植物の力強さを感じます。

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しばらく忘れられない一品になりそうです。




ギンギラ太陽's「翼をくださいっ!さらばYS-11」(追記あり)

2009-09-29 22:41:34 | お知らせ
あまりに面白かった&席が余っていたので携帯から宣伝。

本日9月29日(火)は、仙台市旭ケ丘の青年文化センターで上演されている、ギンギラ太陽'sの芝居「翼をくださいっ!~さらばYS-11~」を観て参りました。 ギンギラ太陽'sは、福岡の地方小劇団で、今回が初の全国ツアー公演。少し前に、東京で「地方公演」をして話題になっていたのと、個性的な公演作品スタイルがものすご~く気になっていたのとで、興味を引かれていたところ。 予定が読めなかったのと、試験直前だっのとで行くかどうか迷っていたのですが、思い切って当日券で臨みました。

結果から言えば、予想をはるかに上回る非常に面白い舞台でした! 心底行って良かったと思います。

この劇団の作品には、登場人物として人間は一切登場せず、ビルや飛行機、空港などの建造物たちが、史実に基づいたドラマを展開するのですが、特筆すべきはこの、「登場建造物」たち。
ビルや飛行場といった登場建造物たちはみな、なんと、「かぶりもの」をかぶった役者たちによって感情豊かに熱演されているのです!
建物や機械、法人、企業という抽象的な概念に人格を与え、それらの営みを笑いと感動で描いてみせる様子は、ただもう見事というほかありません。 爆笑しながらぼろぼろ泣いてしまったのは、後藤ひろひと氏の「ガマ王子VSザリガニ魔人」以来です。

建造物や機械、会社、いずれも生きものではありません。当然ながら意思も感情もなく、会話などするはずもありません。しかしながら、これらはいずれも人間が作り出したものであり、作り手の意志や想いを担っているものです。存在しないはずの、建造物や機械、会社の「人格」に感情移入し、その想いになぜかしら感動してしまうのは、それらにかかわった多くの人々の想いを重層して見てしまうからなのかもしれない、そんなふうに思いました。
いずれにせよ、他に類を見ない面白さのつまった舞台、私が今年観た中では一番のおすすめです。
仙台公演は明日30日まで。
仙台公演の後は全国をめぐる模様です。
お近くで観てみようかなーと少しでも思った方はぜひに。
面白いものを見るチャンスです。

ちなみに、開演前には、写真撮り放題の「強制撮影会」があります! 行かれる方は開演前お早めにどうぞ!

以下、少しネタバレ。
福岡空港に新規参入した航空会社スカイマークエアラインズが、北九州地区にひしめく空港の覇権争いに巻き込まれたことによって巻き起こるドタバタが、最後の国産機YS-11の帰国を軸として語られる。

・空港はなぜか皆女性として扱われている。お役所様(福岡市役所)と福岡空港の第1ターミナル(第1婦人)、第2ターミナル(第2婦人)、新国際ターミナル(お役所様と第2ターミナルの子ビル)の関係が可笑しい。
長崎空港の高飛車なプライドと、佐賀空港の田舎臭さ、北九州空港の影の薄さなど、地元民だったらさぞかしもっと楽しめるであろうことがうかがえるのが面白い。仙台でこれをやったらと想像するだけでも楽しすぎる。

・航空会社の序列が可笑しい。エリートJAS、優雅なANA、卑屈な弱小JAS。ひよっこスカイマークエアラインズがぞんざいすぎる扱いを受けるリアルなえげつなさが、嫌みを感じさせずコミカルに描かれているのが秀逸。

・空港ではたらく整備車両がいい味を出している。タラップやエアカーゴ、給油車がいじらしく思えてくる。

・YS-11を副題に冠してはいるが、その実は、スカイマークエアラインズ1号機に世話を焼くようになった廃空港「雁の巣飛行場」さんの一代記。影の主役は雁の巣さんのようにも思える。

・スカイマークエアラインズの1号機から5号機までが一堂に会してわいわい騒いでいる冒頭の場面に、「攻殻機動隊」のアニメに登場するタチコマ(人工知能搭載戦車)たちを連想してしまった。
とてもかわいらしい。
生物でないだけに、自らの生殺与奪をドライに、かつ和気あいあいと語る様子はもうそれだけで切なく、それでいて微笑ましい。この時点で既にうるっときてしまったためか、この後一息に作品の世界観に引き込まれました。

・まさかのエンタープライズ号出現には爆笑。

・かぶりもので外観形態を、コスチュームで属性とイメージを表現している。考え抜かれたシステム。どちらが欠けてもおそらく上手くゆかない。

・自然人の登場を徹底的に排し、建物たちの目線で展開する世界が素晴らしい。人々の持つイメージとマッチしたアイデンティティを持って、いきいきと活躍する建物たちが実に愉快。見た目はとんでもなくバカバカしくて、しかしそれでいてどこか荘厳。作品世界には、長いタイムスパンを経る建物たちが歴史の目撃者であるがゆえの重みと感動がある。非常に独特。ギンギラスタイルとでも言えそうな気がする。


ぜひまた観たい舞台。
次回来仙を首を長くしてお待ちしております。

東京遠征8/28ー30。(オペラシティアートギャラリー「鴻池朋子展」、森美術館「アイ・ウェイ・ウェイ

2009-08-30 01:15:00 | アートなど
東京出張ついでの遠征。

とりあえず行ったものメモ。

28日
新宿初台 東京オペラシティアートギャラリー「鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ者」リベンジ鑑賞。

29日
六本木 森美術館「アイ・ウェイ・ウェイ展『何に因って』」
        「MAMプロジェクト009」小泉明郎
    森ビルスカイデッキ
この日、偶然山崎龍一氏の販売作品に遭遇。生涯二度目の美術作品購入。


30日
目白 椿山荘「夏の昼の夢」 山崎龍一氏の立体作品目当て。


時間がとれたら書き足します。



新潟遠征8/22-24。(新潟県立美術館「ネオテニージャパン」、妻有地域「大地の芸術祭2009」)

2009-08-24 01:02:00 | アートなど
忘れないよう欄だけメモ。

8月22日(土)から24日(月)まで、夏休みを利用してアートめぐりに行って参りました。
3年前にはお友達のざらえもんさんと一緒に日帰りツアーに参加したのですが、そのときに『これはもっとゆっくり時間をかけて車で回りたい』と同じ所感を述べていたところ。
奇しくも今回はその願いが叶うことになり、家族とともに二泊三日の車行程で臨みました。

とりあえず観たものざっくりリスト。
22日
まずは、長岡市の新潟県立美術館で開催されていた「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション展」
津南地方と主に津南マウンテンパークの作品群を総覧。津南に宿泊。

23日
北回り1のツアーに参加。
「うぶすなの家」やタレルの「光の館」ほか多数観覧。
山崎龍一氏の作品に心を射抜かれる。
夜に、国道103号線沿いの夜間のみ鑑賞可能作品「HOME プロジェクト」を鑑賞。満天の星空と虫の声と蛍のように明滅する家屋群。忘れ難い。これが今回のマイベスト。
二年前の東京芸大先端芸術科の大学院終了制作展で、モニタに写し出された家々が蛍のように明滅している様子を配置したインスタレーション作品がありました。当時は単なるモニタをたくさん使った映像インスタレーションかと思っていましたが、じつは実際の集落を使用したものだったようです。実物を見られて感激。
十日町に宿泊。

24日
主にまつだいエリア。絵本と木の実の美術館から福武ハウス、おそばやさんを経由して農舞台へ。


トリエンナーレは全部で40作品くらい観たでしょうか。
正直なところ、1週間ぐらい滞在してゆっくり全作品制覇してみたかったです。
次回開催も楽しみです。

(時間がとれたら書き足します)