赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

ウクライナ人の祖国愛が日本人にもたらすもの コラム(396)

2022-03-09 13:29:17 | 政治見解


コラム(396):
ウクライナ人の祖国愛が日本人にもたらすもの


ウクライナの人たちが祖国を守るために銃をもって立ち上がる光景に胸打ち震えるのを覚え、涙を禁じえません。このなかには、花と銃を手にして「ともに戦いましょう」と呼びかける女性の姿もあります。ウクライナの人びとの祖国を守ろうとする姿は、「愛国心を持つことは悪」、「軍備をもって国を守ることも悪」と洗脳されていた私たち日本人には大きなショック療法になったのではないかと思います。


国民を思考停止にさせようとする日本のテレビ局

連日、ウクライナ情勢がニュースのトップをかざりますが、日本の報道番組ではロシアの非道さとウクライナの人びとの悲惨な状況が取り上げることを中心に番組を構成しています。これは昔からの手法で、「戦争は悪」であることを繰り返し訴えているのですが、悲惨な場面ばかりを流すことで視聴者を思考停止にさせ、なぜ戦争が起こったのか、ウクライナのように侵略戦争に直面した場合、私たちはどうすればいいのかという、もっとも大切なテーマは避けて通っています。

ひどい場合は、「平和の大切さ」や「平和を守れ」と叫ぶだけで番組を終えて自己満足している番組をよく見かけます。昨日(3月9日)、偶然見た日本テレビの午後11時のニュースでも終わり際、タレントのryuchellさんに「平和は守らなければならない」と語らせましたが、彼の頭の中には「守るべき平和が侵されている現実」については何も考えていない状態であることがすぐにわかりました。

ただ、これはryuchellさんが悪いのではなく、番組の中心にいる昔ながらの反体制左派の人が自分の反戦思想を沖縄出身のryuchellさんに語らせて、視聴者を憲法9条の平和観に誘導しようとしていただけです。これは日本の多くのテレビ局に見られる現象で、韓国臭のするフジテレビと経済情報中心のテレビ東京を除いて、夜のニュースの多くが反体制左派の色合いを濃く出しているからです。余談になりますが、私は経済との関連でニュースを見なければ物事の本質はつかめないと思い、夜はテレ東以外のニュースは見ません。


ウクライナの悲劇に対する反体制左派の本音

反体制左翼の人たちにとって、ロシアのウクライナ侵略はあまり触れてほしくないことだと思います。

なぜなら、彼らにとってロシアはかつて信奉していたソ連の継承国であり愛着のある国であったにもかかわらず侵略者となったことに対する失望、しかも、その侵略行為が彼ら理想としていた日本国憲法の平和主義を破綻させてしまったことに対する怒り、さらには、彼らにとっていま一番大事な中国がロシアと同様に見られ始めていることへの焦り、が複合的にからみあっているからです。

もはや彼らは、だんまりを決め込むか、何事もなかったかのようにロシア批判をするしか方法がなくています。日本共産党や立憲民主党がロシア批判に熱心な理由がここにあります。

これは勢いの衰えた日教組も同じです。これまでさんざん欺瞞の平和論を洗脳し続けてきましたが、彼らが必至で教え込んでいた日本国憲法の平和主義がものの見事に破綻してしまったからです。いま、どう言い訳をしようかと考え続けている最中だと思います。

しかも、彼らが徹底的に排除してきた祖国愛、国を守るためには立ち上がるという精神が、ウクライナの人びとの姿を通してよみがえろうとしているいま、彼らは苦虫をかみつぶして見ていると思います。これで、彼らの、かつてのソ連、いまの中国の侵略を手引きして日本革命を達成し、自分たちが新しい支配階級になるとの夢は打ち砕かれました。


若い世代な何を思うのか

日本国憲法の平和主義が素晴らしいものと信じ込む頭が固くなった世代の人びとを除いて、ロシアのウクライナ侵略は日本国憲法が何の役に立たないことをはっきりと知らしめました。「戦争放棄」「平和主義」を掲げても、侵略してくる国には何の効き目もありません。むしろ侵略を助長させるだけの代物です。

さらに、一番肝心な点は日本が島国で、侵略を受ければどこにも逃げるところはないというこです。したがって、侵略されたら、私たちは、降伏して奴隷の平和で生きるのか、徹底抗戦するとの二択しかありません。どうするかは各人の選択ですが、ウクライナの人びとが日本人につきつけた、祖国を守るという強烈な覚悟は、日本人を覚醒させるには十分でした。

とくに、若い世代の人たちにとって、国のために立ち上がることに抵抗感はないと思えるのです。この動き表面化していませんが、東アジアで中国や北朝鮮の暴走があれば一気に広がると思います。人間には誰もが大いなるものに対して一体化したいとの感情を本来的に持っているからです。そしてそのことが名誉であり、誇りとなるのです。愛国心とはそのようなもので、だれもそれを押しとどめることはできません。

今年7月の参議院選挙では、有権者の選択に変化が起きると思います。自分たちの利益しか考えない公明党、外国の出先機関である立憲民主党、偽善と欺瞞の日本共産党などにとっては厳しい審判が下されるのではないかと思います。それほど、ウクライナの悲劇は日本人に対して、国のあり方、平和の守り方、祖国を愛する心について衝撃をあたえたのではないでしょうか。


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