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ウイルスが世界を変えつつある④―中国の行く末
前々回「小さなウィルスにすら勝てない世界の軍事大国」という視点でインタビューをおこないましたが、今回はその続編として、中国に対する国際社会の評価について、改めてお伺いしたいと思います。
① 中国はインフラ投資を通じて途上国を支配的影響下に置く外交を展開してきました。新型コロナウイルスが世界に蔓延する中、債務国は今後中国に対してさらに従属的立場を余儀なくさせられるのでしょうか?
意外に各国はしたたかです。
以前、当ブログの「EU諸国と中国の本当の関係」でお伝えした通り、ヨーロッパの主要国は中国をアジアの田舎者の成金と見下し、自国を守ることに関しては豊富な経験値から、相手国の下心を見抜く力を持っているのです。
実は、すでにEU内で一帯一路の覚書を交わした20カ国の政府もイタリア同様、経済的支援は受けるが決して国を明け渡すことはありません。特に旧ソビエト連邦にあった国々は、同じ苦しみを繰り返しません。
また、アフリカ諸国は中国からのお金は政府関係者の懐を潤すだけなので、もっと要求するつもりです。自国の港湾をどこの国が管理しようがあまり重要なこととは考えていません。中国政府と交わした覚書などいつでも反故にするからです。
② イギリスのジョンソン首相が、「中国がコロナウィルスについて正しい情報を流さず、感染者数について嘘をついている」と激しく非難しています。この背景について、解説をお願いします。
イギリスの中国に対するいら立ちは尋常ではありません。
中国の感染者数はこんな数字ではありません。当ブログで公表した通り、国民の半数近くが感染し、すでに200万人以上が死亡しています。この事実はイギリスの研究機関でも把握しきれないのが現状です。しかも、感染者を生きたまま埋めたり、焼却処分にしていることまでは知らないはずです。
ジョンソン首相は金に卑しい上に臆病者なので、中国政府に少しぐらいの金をつかまされて国を売る人物です。トランプ大統領はEU離脱のイギリスを助けようとはしていますが、アメリカにとって損することばかりなのでジョンソン首相の態度いかんでは見限る可能性があります。
③ 中国は、新型コロナウイルスに対する中国責任論を回避するためにWHOをはじめ様々な手段を通じて封じ込めを図っていますが、これに対抗する動きはでないのでしょうか?
今回のコロナウイルスの発生源が中国であることはどこの国でも認識しています。
世界中の多くの人々の命をなくした最大の原因は、中国が自国の欲得や保身のために真実を語らなかったことにあり、発生当初から隠蔽工作を繰り広げ正確な情報を伝えなかったことにあります。この責任はきわめて大きなものがあります。
感染が拡大しているうちは世界各国が動きませんが、一定のレベルで終息に向かった時には世界中の非難が中国政府に向かうことになります。
しかも、イギリス以上にアメリカ国民とトランプ大統領は怒っています。この怒りが大きな国際問題に発展する可能性大です。
役に立たないばかりか中国の隠ぺい工作に加担したWHOを許すわけがありません。
場合によっては国連を離脱したり、国連機能を廃止させるきっかけになりそうです。
④ 関連で、中国の外交官の趙立堅氏が「秘密書類を持参してアメリカ北京米国大使館に亡命した」との情報があります。この人物は、外交部報道官として「米軍が感染を武漢に持ち込んだかもしれない」とアメリカを非難した人物でしたが・・・。
この報道官はまじめな人物ですが自分自身の意見を強く言うタイプの人ではありません。上からの指示があると、それが事実と違っていても従うタイプです。お人よしな人物なので自分の本心と上からの指示との間に立って苦しむわけです。
中国国内では今後ともこの話に近いことがたくさん起きてくるようです。
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