topics(609):NHKに中立と公正はない
NHKの偏向は昔から
ある質問サイトで「NHKはいつから左傾化したんですか」という質問を見ました。
これに対してある回答者は「あなたが右傾化したから」と回答しているのを見て、吹き出しながら妙に納得しました。これはNHKが最初から反体制の言論機関で、多くの国民が時代の流れとともに左翼イデオロギーの洗脳が解けてNHKを見たら、「NHKが左翼の巣窟であることを認識して驚いた」という意味なのです。
同様の質問に対して元 NHKのプロデューサー氏は「1960年代は三大リベラルメディアとして、朝日新聞、NHK、岩波書店が、よく挙げられていました。何を持って偏向報道というかによりますが、もともと左翼的論調を張っていました」と答えています。これは、NHKの言う中立・公正な報道は建前に過ぎなかったことを暴露するものです。
実際、左翼の人たちは「政府は言論統制を止めよ」とか「報道の自由を守れ」とは言うのですが、「NHKは偏向報道しているからけしからん」と言っているのはあまり聞いたことがありません。
余談です。NHKではありませんがテレ朝の玉川さんが、国葬儀における菅前首相の心のこもった弔辞に対して「電通の関与」というデマを飛ばして大甘の謹慎処分となりましたが、ここでも左翼の人たちは必至に玉川さん擁護の論陣を張っています。これは、普通の人から見ておかしいと思える偏向報道も彼らにとっては正義と公正なのでしょう。「言論の自由」 を盾に他者の言論を封殺しにかかってきます。ただ、どのメディアも玉川さんを応援していません。不思議ですね。
結局、NHKをはじめとするメディアは左翼の人たちにとって、憲法同様「守るべき存在」で、攻撃対象ではないということです。反政府・反体制で戦うメディアは、彼らのイデオロギーの宣布機関であり、大切な仲間という認識なのです。
そういえば、9月27日の国葬儀の日、NHKの取材班が一人の女性を朝から晩までずっと追いかけていたようですが、彼女の正体は元SEALDs(日本共産党の別動隊下部組織)の福田和香子さんでした。この様子を「一般参加者みたいに報じるのはどうなんですかね」とツィートされ、数万名の人が、画像とともにNHKと共産党の癒着を知ることになりました。NHKに共産党員は多いですからね。
(当ブログ2015年の記事に「NHKに360名の日本共産党員!」と書いたことがあります。ほんの数行の記事ですが、興味ある方はご覧ください)
NHKの国際放送が中国の反日番組を流している
それでは、具体的にNHKがどういう反日活動を行っているかの事例を、伊勢雅臣さんという方が、ご自分の体験を通して語っていますので引用してみましょう。
パリのホテルでテレビをつけたら驚いた。NHKの国際放送をやっていたので、日本のニュースでも見られるかと思ったら、放映していたのは何と中国のある地方を取り上げた中国製の観光番組だった。「NHKは日本の公共番組だろう。なんで日本の視聴者の金を使って、中国の宣伝をしているんだ」とあきれてしまった。
こんな経験は私だけではない。もっとひどい番組もあったと『増補版 これでも公共放送かNHK! :君たちに受信料徴収の資格などない』を読んで知った。平成25(2013)年4月12日、自民党の鬼木誠・衆議院議員は予算委員会において、NHKの反日偏向報道の問題を提起した際、次のような自身の体験を披露した。
その前年2012年8月、滞在中の中国でNHKの国際放送を見た際、当時開催中のロンドン・オリンピックに関する放送は一切なく、連日、反日反戦番組のダイジェスト版が流されていたという。日本の公共放送が日本の悪行を世界中に放送しているのである。
これは公共放送として許されざる姿勢だという、実に正鵠を射た指摘であった。これに対するNHK側の答弁は「オリンピック放送はIOCとの取り決めで国際放送では流せないし、8月は戦争と平和を考えるという視点で、事実に基づいて客観的な立場から放映している」というものだった。
オリンピックはビデオ放映は出来なくともニュースは流せるはずだし、中国の反日番組を流すにしても、事実かどうか、日本側の立場からの検証はあるべきだ。
私は世界各地で在外邦人と出会ったが、NHKの海外放送を楽しみにしているとは聞いた事がないのも、こんな放送をしているからだろう。外国人で日本語の勉強のためにNHK海外放送を見ている人もいるだろうが、こんな放送では視聴者が少ないことを祈るばかりである。
NHKは中共宣伝部の下請けか?
NHKの中国べったりの姿勢は国内放送でも同様である。なにしろ、中国共産党の中央電視台日本支部がNHK本局に同居しているのだ(韓国のKBS(韓国放送公社)も同様だが)。「お目付役」?のもとで、NHKは時々、中共宣伝部の下請けのような放送をする。
たとえば弊誌609号、940号「NHKに巣くう報道テロリスト正・続」では、平成21(2009)年に放映されたNHKスペシャルシリーズ「JAPANデビュー」に対して、日本と台湾から合計1万3千名もの原告が集まって集団訴訟に及んだ件を報じた。
これは1910年に開催された日英博覧会において、台湾の先住民族が戦いの踊りなどを披露した事を、NHKの番組が「人間動物園」と報じて、台湾の子孫と日本の名誉を深く傷つけた事件である。
この放送の4年前に中国共産党中央宣伝部の責任者・李長春が日台の離間を図る放送をすべし、との指示を出しており、この番組はそれに応える形で企画制作されたふしがある。さらにその放映直前に李長春は来日し、NHKを訪問している。いかにも、指示通りの番組を作ったから見てください、と言わんばかりのタイミングであった。
(つづく)
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