赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

岸田首相の親中路線化を防がねばならない  topics(600)

2022-09-29 12:18:44 | 政治見解



topics(600): 岸田首相の親中路線化を防がねばならない


日中国交樹立50周年の節目の本日、緊急の提言があります。

岸田外交は安倍外交と似て非なるもの

岸田首相は国葬儀やその弔問に訪れた海外の要人に「安倍外交の継承」をアピールしていますが、どうも内実は「安倍外交を岸田色に染める」ことに執心しているようです。岸田色に染めるとは中国に深い配慮を示すということです。これはバイデン米大統領と同じ路線だと思われます。

誤解のないように最初に申し上げますが、岸田首相もバイデン米大統領も中国の習近平氏による世界覇権は否定しています。つまり、皇帝化を目指す孤独の習近平氏には敵愾心を燃やすのですが、しかし、反習近平派、すなわち多数派である江沢民派とは深いつながりがあり、本質は親中派なのです。

ということは、習近平中国には国際的な包囲網を形成しても、江沢民派が復権したらそれは直ちに解除するということを意味しています。ここが、安倍―トランプ路線と似て非なるところなのです。したがって、岸田首相の「安倍外交の継承」というのは極めて怪しいとしか言いようがありません。

この事実は、高市早苗経済安全保障担当大臣が『BSフジLIVE プライムニュース』で、さりげなく岸田首相の親中路線を語っていたことで明らかになったと思います。

高市さんの発言趣旨は以下の通りです。 この部分の動画(1分28秒)があります。

――大臣に就任した日に言われたのが「中国って言う言葉を出すな。来年の通常国会にセキュリティ・クリアランス【※1】を入れた経済安保法を提案すると口が裂けても言うな」と言われた――

――サイバー・セキュリティの法改正について私にやらせてくださいと申し上げたが総理に断られた――


【※1】セキュリティークリアランスは、先端技術の流出を防ぐため重要な情報を取り扱う研究者などの信頼性を事前に確認する制度で、具体的には、軍事転用可能な技術など、重要情報へのアクセス権限を与えるため、取り扱う従業員の経歴や経済状況などに問題がないか、事前に調査し確認する仕組みをいう。

日中航行樹立50周年を祝う前日にこの話が出たのも何かの因縁かもしれませんが、これで安倍外交の真の継承者は高市早苗経済安全保障担当大臣だということが誰の目にもはっきりしたと思います。

なお、安倍外交の大戦略については、当ブログの「中国の野望を打ち砕いた男、その名は安倍晋三」に書いています。中国が仕掛けた日本包囲網を各個撃破し、オセロゲームのようにそれをひっくり返して中国包囲網を形成した安倍元総理の手腕をぜひご覧ください


岸田首相の親中路線を阻止するには

岸田首相は宏池会のトップです。宏池会は田中角栄氏が率いた旧田中派と密接な関係があり、田中角栄首相、大平正芳外相のコンビで日中国交樹立を果たしました。資料によると「失敗したら辞めなければいけないじゃないか」とためらう田中角栄の背中を押したのが、大平正芳だったといわれています。

中国の支配下にある日本のメディアには日中友好はこの上もない喜びなのでしょうが、中国にとっての多大の利益をもたらしたものであっても日本にはメリットは少ないばかりか、中国の世界征服の野望をかきたてるものでしかありませんでした。

なぜ、こんな日本にとって不利益なことを田中―大平コンビが推進したのかについては、当ブログの「日中友好の黒歴史――日中国交樹立とは何だったのか②」をご参考まで。

この流れをくんでいるのが岸田首相ですから、仮に習氏が失脚し、江沢民派が復権すれば途端に親中路線に切り替えると見るのは必然です。また、リンホウセイ外務大臣も中国に現地妻と隠し子がいると噂されるほどの中国好きです。

一時、習氏の軟禁説もでた中国の政界事情は複雑で今後の予測は不可能ですが、岸田内閣がどのような事態になっても親中路線に切り替えることだけは阻止しないといけません。なぜなら、今の中国は習近平氏以外でも日本侵略の意思があり、日本の財産を奪えば、崩壊に向かう中国を20~30年延命させることができると思っているからです。

当面選挙がなく、岸田政権は続くと思われますので、ここで岸田首相に踏ん張ってもらうしかないという心配な局面が続くと思うのですが、このとき、国民がなすべきことは積極的に声を上げることに尽きます。

岸田首相は「国民の皆さんの声を受け止め、寄り添い、・・・」を謳い文句にしていますが、実際、多くの大きい声には弱いようです。安倍元総理の国葬儀も澎湃とわいた世論の声に押されて決断したと言われております。反政府の大きな声にもたじろぎます。また、「国葬の “主役” を菅前首相に取られて意気消沈『支持率よりも落ち込んでいる』」と揶揄されるほど人の声の大きさに左右される人のようです。

したがって、国民はサイレント・マジョリティではなく、声を上げるマジョリティとなって、岸田首相の親中化、左傾化を防がねばならないと思います。これが安倍元総理の思いを引き継ぐことに他なりません。

声を上げることは民主主義の基本だと思います。




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