朱の徒然

変形性股関節症の76歳

同病の士

2014年06月04日 | 日記
 家に帰っても、まだ自信はありませんでしたが、家事はリハビリにもなるし、
私の仕事として、1日目から、料理を作り、家の中を片付け、洗濯をしました。
それは、痛みからの解放、入院生活からの解放それに自分の城へ戻れたということで、
不安はあるものの、むしろ喜びでした。

 台所の調味料類は、少しかがまなければならない流しの下や、少し背伸びをする頭上の開き扉にありましたので、かがむ時は、左足を曲げて前に出し、右足はダンスのように伸ばして股関節の曲り角度90度を意識してかがみました。

 頭上は、夫に取ってもらい、手の届くところに替えてもらいました。
 
 洗濯は、干し場が2階なので、洗濯籠を2階まで持って来てもらい、杖をつきながら干しました。

ようやく、主婦の日常に戻ったようで安心しましたが、布団干しは、今も夫にしてもらっています。
(全ての行為の選択の基準は、3キログラム以上の重さのものは持たない! 
砂糖袋3っつは重いっす)

 生活が少し落ち着いたので、入院する前、待合室で偶然出会ってから、幾度もお見舞いに来て下さっていたAさんに連絡をしました。

 病室でお互いの過去を赤裸々に語りあってもいました。
彼女の親切にお礼をという思いと、バリアフリーの部屋を見せて頂きたいと思っていました。

 そこで、彼女を「大丸別荘 銀の壺」の和食に招待し、夫を紹介しました。
ついでに3人で「武蔵寺」の藤の花を見て、自宅にお送りし、お風呂などを見せて頂きました。

 シャワーベンチは、高さが彼女には合わないので彼女なりに別の工夫をしているといった事を教えて頂きました。同じ病だからこそ話せる悲しみや心の痛みも含めての共感。
この年になってもすぐに友情が芽生えた事の嬉しさ!は、股関節の御蔭かしら?




 
 5月に入って、私よりも手術が1日早くて、ご自宅近くのリハビリ専門病院へ転院していったBさんから葉書が来ました。

 「まだ入院しているけど、貴女はどうしている?」という伺いでした。
早速、1時間弱のリハビリとシャワーを浴びるのだけが日課の病院暮らしに耐えられなかったと返事をしました。

 彼女からは、5月20日ごろ、「退院したよ」と云う明るい声のTEL を頂いてホッとしましたが、
病院側の予定では7月まで入院だったとお聞きしてビックリ。
(回復期リハビリ病院は、180日間の入院が可能とのことなので、恐らく病院側としては集中的なリハビリ効果を目指されていたのでは?)


でも、退院までの毎日、病院でマッサージを受けていたとのこと。 良いな---羨ましい--。



  私は、15年前から読書会を催していて「同好の士」を持っています。
彼女たちのお見舞いの「ゴディバ」チョコレートは、チョコフェチと知っての なせる技。
甘さを忘れていた身には染みる旨さでした。
「同病の士」も「同好の士」も良いね。




  私の風呂での工夫は、脱衣場と洗い場に「SAKODA」の高さ35センチの小さな背もたれのある浴室用椅子を2個準備したことです。 
脱衣場では必ずこの椅子に座り脱ぎ着をします。
浴室の椅子はシャワーの前に置いて使います。 他にも色々と浴室用椅子がありましたが、
我が家には、介護椅子の雰囲気のない鶯色のこの椅子が似合うでしょ?




浴槽に入る時は、浴槽の縁ともう一つ準備した、小ぶりの椅子に手をついて左足から入ります。
湯船の中では脚は伸ばして入ります。
出る時は、反対向きになって左足から出ます。
ここでも、タオル掛けにつかまって安全を確保します。狭い浴室で良かったわ。
コメント
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