朝起きると曇りがちだけれど徐々に晴れてくる。
雪はまだこの辺りでは降らないが寒い日が続く。
本多勝一「リーダーは何をしていたか」読了。
先日、山での遭難について書かれた羽根田さんの本を読んでいたときに紹介されていた本のひとつ。
本多さんは名前だけは知っていたけれど著作は読んだことがなかった朝日新聞の元記者という方。
この本は記者の時代に仕事の一環として関わったことをまとめた本です。
山での遭難なんだけれど、題名のとおり、リーダーに問題があっての遭難について書かれている。
私はこういうのは好きなんです、実録モノ、ノンフィクション、ドキュメンタリー。
第一部、逗子開成高校の北アルプス八方尾根遭難
序に書いている、バスを無免許運転しているのにそれと知らずに乗った客を交通事故で死なせたのと一緒のケース。
80年12月、八方尾根から唐松岳を往復しようとした開成高校山岳部6人が遭難し翌年5月に遺体で発見された。
山岳部顧問の教師が雪山の経験がないのに経歴を詐称して高校生を引率して雪山装備も不十分で道に迷い遭難死した。
遺族が学校側を提訴し全面勝訴に近い和解を受け入れた。
本多氏は取材のために現場を訪れ確認してリポートしたものだ。
第二部、航空高専の中央アルプス遭難
77年3月、都立航空高専の山岳部10人遭難、先生二人と生徒一人は助かったが他の生徒OBは死亡した。
要するに雪庇を踏み抜いて雪崩となりそこに巻き込まれたもの。
最高峰に居た3人が助かった。
しかし、誰が見ても雪崩の危険があるところに一列で大声を出しながら進んだという常識外れな行進だった。
引率教師二人の山歴は乏しく大学山岳部社会人山岳会で訓練したものではない。
基本的に無知と書かれている。
しかも教師は自分の無知を懺悔せず、生徒が事故を起こして自分は不運だと言っている。
本多氏はそれだけでなく一審の判事の無能無知を非難している。
山屋の常識の正反対をして遭難しているのを理解せず過失と認めなかったのである。
二審は全面勝訴、本多氏自身も原告側証人として証言している。
最高裁でも勝ったが、役所の無謬性は一般市民感情とは相容れないものだ。
第三部、関西大倉高校の八ヶ岳二重遭難
前二例と先生のひどさという点は酷似、事故は一人が滑落し遺体発見、何故かもう一人がやはり滑落死亡。
先生は山の経歴も詐称していた。
第四部、静岡体文協の八ヶ岳遭難
新聞で参加募集した旅行社のパック旅行のような31人の臨時集団がピッケルもアイゼンもなしで雪の八ヶ岳に向かう。
近くから見た別のベテラン登山者は、まるで夏山に行くような服装の人たちだった、と呆れている。
リーダーたちは遭難後に下から捜索するとして下山した。
本多氏は世界最悪のハイキングと評している。
また、今回も証人として裁判で証言している。
第五部、ガイド付き登山の穂高岳遭難
先年のトムラウシ遭難が頭を過ぎる。
最高のベテランガイドでも自然には勝てないと言うことか?
私はガイドに関して知っている方ではないが、
ガイド付きの登山は「槍ヶ岳に登り隊」のとき二回参加し、秩父御岳山と茸山に行ったが印象は良かった。
他には尾瀬沼のツアーのときのガイドさんも色んななことを教えてくれたものだ。
この本の印象としては、雪山は怖いというものだった。
この写真は2010年3月に秩父34観音めぐりしたときに撮った福寿草。
春よ来い、早く来いです。
雪はまだこの辺りでは降らないが寒い日が続く。
本多勝一「リーダーは何をしていたか」読了。
先日、山での遭難について書かれた羽根田さんの本を読んでいたときに紹介されていた本のひとつ。
本多さんは名前だけは知っていたけれど著作は読んだことがなかった朝日新聞の元記者という方。
この本は記者の時代に仕事の一環として関わったことをまとめた本です。
山での遭難なんだけれど、題名のとおり、リーダーに問題があっての遭難について書かれている。
私はこういうのは好きなんです、実録モノ、ノンフィクション、ドキュメンタリー。
第一部、逗子開成高校の北アルプス八方尾根遭難
序に書いている、バスを無免許運転しているのにそれと知らずに乗った客を交通事故で死なせたのと一緒のケース。
80年12月、八方尾根から唐松岳を往復しようとした開成高校山岳部6人が遭難し翌年5月に遺体で発見された。
山岳部顧問の教師が雪山の経験がないのに経歴を詐称して高校生を引率して雪山装備も不十分で道に迷い遭難死した。
遺族が学校側を提訴し全面勝訴に近い和解を受け入れた。
本多氏は取材のために現場を訪れ確認してリポートしたものだ。
第二部、航空高専の中央アルプス遭難
77年3月、都立航空高専の山岳部10人遭難、先生二人と生徒一人は助かったが他の生徒OBは死亡した。
要するに雪庇を踏み抜いて雪崩となりそこに巻き込まれたもの。
最高峰に居た3人が助かった。
しかし、誰が見ても雪崩の危険があるところに一列で大声を出しながら進んだという常識外れな行進だった。
引率教師二人の山歴は乏しく大学山岳部社会人山岳会で訓練したものではない。
基本的に無知と書かれている。
しかも教師は自分の無知を懺悔せず、生徒が事故を起こして自分は不運だと言っている。
本多氏はそれだけでなく一審の判事の無能無知を非難している。
山屋の常識の正反対をして遭難しているのを理解せず過失と認めなかったのである。
二審は全面勝訴、本多氏自身も原告側証人として証言している。
最高裁でも勝ったが、役所の無謬性は一般市民感情とは相容れないものだ。
第三部、関西大倉高校の八ヶ岳二重遭難
前二例と先生のひどさという点は酷似、事故は一人が滑落し遺体発見、何故かもう一人がやはり滑落死亡。
先生は山の経歴も詐称していた。
第四部、静岡体文協の八ヶ岳遭難
新聞で参加募集した旅行社のパック旅行のような31人の臨時集団がピッケルもアイゼンもなしで雪の八ヶ岳に向かう。
近くから見た別のベテラン登山者は、まるで夏山に行くような服装の人たちだった、と呆れている。
リーダーたちは遭難後に下から捜索するとして下山した。
本多氏は世界最悪のハイキングと評している。
また、今回も証人として裁判で証言している。
第五部、ガイド付き登山の穂高岳遭難
先年のトムラウシ遭難が頭を過ぎる。
最高のベテランガイドでも自然には勝てないと言うことか?
私はガイドに関して知っている方ではないが、
ガイド付きの登山は「槍ヶ岳に登り隊」のとき二回参加し、秩父御岳山と茸山に行ったが印象は良かった。
他には尾瀬沼のツアーのときのガイドさんも色んななことを教えてくれたものだ。
この本の印象としては、雪山は怖いというものだった。
この写真は2010年3月に秩父34観音めぐりしたときに撮った福寿草。
春よ来い、早く来いです。
ここ寒い日が続いています。散歩も1万歩達成するのが精一杯。後はパソコンと本のお守り。高校の同窓会を1年ぶりに予定しています。先生ご健在ですが80歳。幹事さんと電話で話しましたが14名出席とか。既に亡くなった同級生も4名。他人事ではありません。
なんであんな自虐史観の記事を書いたんだろうねこの人は、嘘がばれてもなんとも思ってない人。
夜にNHKで「アルツハイマー病をくい止めろ」を夫婦揃って熱心に観ました…単なる物忘れ程度ならやむお得ませんが認知症だけは罹患したくないですから。
夜にNHKで「アルツハイマー病をくい止めろ」を夫婦揃って熱心に観ました…単なる物忘れ程度ならやむお得ませんが認知症だけは罹患したくないですから。
大小の組み合わせもいいです。こんな美しい色が出したいものだといつも思っています。