ある生徒さんが、ネットで販売されていた一閑張りのバッグを発見!
…この作者の方は生徒さんですか?
…そうでなかったら問題ですよね?
こちらが当方の版画の椿。
確かに良く似た版画です。
でも、もし同じ版画だとしても、これは生徒さんに自由に使って貰っていますから、誰でも使えることになります。つまり、これは盗作ということにはなりません。
念のために言いますが、他人の作った絵や文字などを、許可無く勝手に使うことは許されていません。ましてや販売することは著作権侵害になります。
また、元絵にちょっと手を加えたぐらいでは、似ているだけでも盗作と問題になるのは、オリンピックのロゴマークの大騒ぎが良い例です。
…では、これはどうでしよう。
これは、商品を買った際の紙バッグを利用したものです。
この場合は、自分が使用するものとしては許されるでしょうが、販売すれば問題になります。
個人の趣味として、手近な図柄を応用するのはある程度は許されますが、量産したり販売すれば訴訟の対象になりますから注意が必要です。
自分が買った絵や写真なども、他への転用をする場合は作者の許可が必要です。買ったものでも、所有権はありますが使用権はありません。
知り合いのお店の包装紙などでも、出来れば許可を得て使う方が安心です。
逆に良い宣伝になると、喜ばれることになるかも知れません。
汎用されることを前提に売られている布地や包装紙、千代紙などは、自由に利用しても問題ありませんが、手ぬぐいなどには転用を許可していない図柄の物もありますので、注意して下さい。
連絡をくれた生徒さんには、代わりに怒っていただいてありがとう!となだめておきましたが、逆の場合もあり得ますので、充分気をつけたいものです。