最近、生徒さんが個展やグループ展を開くことが増えた。
その際に、私のことを師範として紹介してくれることがある。
身に余ることだと感謝していたし、それが、
生徒さんの自信につながればと黙認していたが、
どうやら良いことばかりではなさそうだ。
生徒さんの中には、嫉妬からかいろいろ言う人もいるようだ。
最近は、自分の教室を開いている生徒さんも多い。そのためか、
それぞれの生徒間に本家・分家みたいな意識が芽生え、お互いを意識し、
批評、批判し合うことも起きているようだ。
私の生徒さんだからといって、全員が上手だということは無い。
中には、生徒だと言って欲しくないような下手な生徒さんもいる。(笑)
だが、皆さんが楽しみながら夢中になっている姿は、とても美しく愛しい。
そして、そんな場を提供できることが、なにより嬉しいと思っている。
私の教室では、基本意外は出来るだけ教えないようにしている。
それは、それぞれの生徒さんの感性を引き出したいと思うからだ。
感性には上手も下手も無い。個性が在るだけだ。
その、それぞれの個性で自由に楽しんで欲しいと思うのだ。
当然、教室を開けるような師範を養成するつもりは無い。
だから、初心者もベテランも同じ場で楽しんでもらっている。
個展を開くにも、教室を開くにも、資格も何も無い。
熱い想いと責任感があれば、誰でもやれることなのだ。
でも、長いあいだにそんな空気が生まれているとしたら、
師範としては、自戒せねばならないことと思う。
いろんな意味で、区切りの時期が来ているのかも知れない。