〇ブログお休みしょうかな~と言いながら付けています。私の母が寝る前に、必ず大学ノートに日記を付けていたこと思いだします。家庭の事情が最悪の時もです。あれはなんだったかしらと・・・。書くことで癒されていたのだと思います。そして私はブログですが、これはどうなんでしょう。
考えたりします。
〇とても好きな詩を写し書きします。やさしいやさしい詩です。吉野弘氏の作詩です。
夕焼け
いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが座った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は座った。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
又たって
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘は座った。
二度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
可哀想に
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュット噛んで
身体をこわばらせて------。
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行っただろう。
やさしい心の持主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持ち主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。
〇
孫のゆうちゃんからお手紙が来ました。ありがとう!お返事かきましたよ~!