ワンメイクレースっていうのは全車同じ形式の車両が走り、車の差を少なくする為に改造範囲も細かく決められている。
しかし、市販車を改造した同じ形式の車両が走るということは、当然市販車にはモデルチェンジというのが存在するわけで、メーカー主催のレースに関しては、市販車がモデルチェンジすると、レース車にも必然的にモデルチェンジすることになる。
でもこれが少しやっかいで、いきなりチェンジすると当然レースカーのユーザーが買い変えなくてはいけなくなるし、それを改造するにも費用が大変。
だから新旧の混走期間っていうのが設けられる場合も多い。
でもね、メーカーが絡んでいなければ問題は無いけれど、メーカー主催のレースに関して言えば、新型モデルよりも旧型のほうが速いっていうことになったら大変だから、その辺は新型の最低重量を軽くしたり改造範囲を広くしたりして、新型のほうが速くなる様にうまく設定されている訳。
もちろん旧型ユーザーは新型に勝てなくなって、仕方なく翌年には買い替えっていうことになる。
そして残された旧車は格安でサーキット専用の練習車とかで売り飛ばされちゃったり、もしくは使える部品を外して後は解体されたりとその結末は様々。
私が出ていたクラスにもそんな時期があって、私はそれまでのレンタルマシンを辞め、自分でレース用に車を買った。
とはいっても中古車と改造パーツを買い、後はまた仕事終わりや日曜日に集まって、せっせかせっせかと苦労しながら組み立てた車。
そして組みあがった車をサーキットに持ち込んだ時には感動もんだった。
でも前回と違うのは、前回は組みあがったばかりの車をサーキット走行僅か2キロで転倒させた経験から、塗装は純正色のまま。
そして前回と変わっていないのは、組み立てに時間がかかってしまい、車が出来上がる前にエントリーしていた当該レースの予選が、またしてもシェイクダウン(サーキット初走行)になってしまったこと。
そして予選当日を向かえ、その日は結構雨が降っていた。
なぜか私がいくと雨がよく降る。
そして車の状態もよくわからないノーセッティングで予選スタート。
そして忘れもしないスプーンの左コーナーで前車がスピン、半回転してコース上で反対側を向いてストップ。
そしてテール滑りだしていた私の車は、そのままストップしている車を避けきれずにまともに正面衝突。
なんと私は前回に引き続き、またしても初走行一周目でクラッシュ。
そのときの走行距離は僅か3キロ。
全損こそ免れたものの、修理費にまた諭吉さんがかなり飛んでいった。
記録じゃないかな?これって。
シェイクダウン一週目で立て続けに2台も車を潰したなんて多分前代未聞だと思う。
とっても不名誉な記録。