人っ子ひとり姿が見えない広大なフェニックス公園。今日は少し足を伸ばして、多目的グランドの隅っこまで歩き回る。時折強く、風が吹き渡る。空は青い。気持ちいいが、どこか湿度が高い。あまり、いい空気ではない。乾いた大陸の風ではなさそうだ。風が止むと、雨でも降るのだろうか?
今日は後で出かけて、書類の束を預かって来る必要がある。数時間の分析整理のお仕事が待っている。多分、クーラーが必要かもしれない。帰りにヤスブンにでも寄って、果物でも買って来るか?
「ウラ、67になったもん。兄ちゃんはいくつや?」「71や。」「なら、ねーちゃんと一緒や。」「ホヤ、同級生や」「ほーか。」「頑張れよ。」「うん!」
隣集落の村人。少し知能は低いが、長い間、真面目に自転車で仕事に通っていた。定年になっても、工事現場の補導員など、仕事があれば出かけていたが、もう、声もかからなくなり、時折、街中まで自転車で往復して、買い物などする。
兄貴と二人暮らしだという。「もう、慣れた」
今日は後で出かけて、書類の束を預かって来る必要がある。数時間の分析整理のお仕事が待っている。多分、クーラーが必要かもしれない。帰りにヤスブンにでも寄って、果物でも買って来るか?
「ウラ、67になったもん。兄ちゃんはいくつや?」「71や。」「なら、ねーちゃんと一緒や。」「ホヤ、同級生や」「ほーか。」「頑張れよ。」「うん!」
隣集落の村人。少し知能は低いが、長い間、真面目に自転車で仕事に通っていた。定年になっても、工事現場の補導員など、仕事があれば出かけていたが、もう、声もかからなくなり、時折、街中まで自転車で往復して、買い物などする。
兄貴と二人暮らしだという。「もう、慣れた」