歴史に疎い僕にもわかる解説付きの、由緒寺院がありました。
星下りのご霊跡訪問3連チャン目!!

星下りの逸話が伝わる依知の3か寺のうち、最も南に位置している妙純寺。
信号機の地名にもなっています。

境内の北側には交通量の多い246号線が通っています。

すぐ西側は中津川です。

デーン!!!
立派な門構えです。スゴくないですか?

合掌した日蓮聖人が、東を向いていらっしゃいます。

落ち着いた表情をしていらっしゃいます。
ここ依知に到着されたのは龍ノ口の法難の翌日ということです。
殺される寸前までいった大事件の直後といったら・・・常人なら憔悴しきって寝込んじゃうはずです。

ところが日蓮聖人、龍ノ口の刑場からここ依知まで、(役人が道を知らないものだから)ご自分で道を聞きながら歩いて来たという説さえあります。
どんだけタフな50歳なんだ~!脱帽

日蓮聖人の大檀越、本間重連公の屋敷がここにあったそうです。
本間六郎左衛門重連公は佐渡の守護代、鎌倉幕府でも名の知られた武士だったのでしょう。
日蓮聖人の佐渡配流に関して、幕府は本間重連公にいわばお預けしたわけです。
佐渡に出発するまでの28日間(月齢と一致しますね~)をここで過ごされたそうです。

山門を過ぎると長い参道があります。
桜の季節はキレイなんだろうな~

星下りの梅の木があります。

他の2か寺と同じように、星下りの奇瑞の逸話が残っています。

この場所から、土牢に幽閉された弟子・日朗上人を案じる手紙「土籠御書」を出されたようです。
ここで以前訪問した光則寺とつながりました!!
明日の自分の危険よりも、弟子の身を心配するその手紙は、宿谷光則公だけでなく本間重連公の心も動かしたようです。

塚原の問答などを経て、のちに本間重連公は日蓮聖人に帰依しました。

祖師堂です。
比較的新しい建物です。
両サイドにある鐘型の障子窓がマジかっこいい!

寺紋は・・・う~ん、何かの花をモチーフにしてありそうだけど・・・わかんないな

境内に井戸が!

歴代お上人の御廟を参拝。
初祖は日善上人です。日朗上人の優秀なお弟子さん・九老僧の一人ですね!
二世の日行上人も同じく九老僧です。

これは星井戸というそうです。
星下りの奇瑞とは、明星天子が釈尊の名代として梅の木に降臨したということのようです。
で、その明星天子はこの星井戸に姿を消したそうです。

お寺の梵鐘にも「明星天子」の文字がありました!

大檀越・本間重連公の屋敷跡にできたこの霊跡本山・妙純寺。
とてもわかりやすく解説を掲示してくれており、知識の薄い僕には助かります。
広大なご霊跡を維持してゆくのだけでも大変だと思います。

その妙純寺の檀越・内田家の現当主は薬学博士のようです。
僕も薬剤師のはしくれとして、ちょっと身近に感じました。
長く後世に残していって欲しいものです。