地名の由来っていろいろあるんでしょうが、日蓮聖人が関係しているものも結構ありそうです。
先日訪れた「洗足池」もそうでしたが・・・

この「行合川」にかかる「行合橋」も、その名前の由来は龍ノ口の法難にまつわります。
龍ノ口の刑場で、まさに今、日蓮聖人の首に刀が振り下ろされるという時に、光り物が現れるという奇瑞が起こったため、幕府に内密に行われようとしていた処刑は中止になりました。
この超常現象を幕府に伝える使者(御家人・宇都宮貞綱公という説があります)は

西(龍ノ口)から東(鎌倉)に向かって、一目散に馬を走らせたと思われます。
一方、佐渡配流にしようとしていたのに勝手に処刑が行われようとしている事実を知った幕府は、すぐに止めさせようと使者(御家人・南条七郎公という説があります)を送りました。

東(鎌倉)側から西(龍ノ口)に向かって、一目散に馬を走らせたと思われます。
で、それぞれの使者が行き交ったのがここ

「行合橋」です。

134号線にかかる橋の遠景です。
今じゃ周りは小洒落た店やセブンイレブンがあって、往時の雰囲気は全く感じられません。
・・・あれ?
ここにも橋が・・・


これも「行合橋」?
じゃあ江ノ電が渡っている・・・

この橋も・・・

行合橋だったりして(笑)
そのすぐ近くに、お題目の法塔がありました。


ああ、ここが行合川で、ご霊跡の一つなんだな~と感じられる唯一の石碑でした。
特に鎌倉界隈はご霊跡が多い半面、人気の観光地、住宅地でもあるため、ご霊跡周辺の開発もどんどん進んでいます。
近い将来、地名でしか往時を感じられないところも増えてくるような気がします。
一信徒として何ができるのか、考えるきっかけになりました。