日蓮聖人のご霊跡めぐり

日蓮聖人とそのお弟子さんが歩まれたご霊跡を、自分の足で少しずつ辿ってゆこうと思います。

長栄山本門寺(大田区池上)

2017-02-18 19:25:28 | 旅行
昨年11月の小松原法難会の日に、宗務所の団参で行った池上本門寺。
バス5台、200名での参詣でした。

池上、初めてだったんですが、お寺の規模の大きさと見どころの多さに、是非ひとりでゆっくりと訪れてみたいと思っていました。


で、


行ってきました!池上!!
東急線で蒲田から二駅です。


至る所に案内の看板があります。


で、でかい法塔!


川がありますね~
調べたら「呑川(のみかわ)」っていうらしいです。
赤ちょうちんが似合いそうな名前です。


ここに架かるのは霊山橋。
身延の御廟所にも霊山橋がありました。
ここから先は聖域ですね。


見えてきました。
総門です。
歌川広重の「江戸百景」にも描かれています。


扁額は書家・本阿弥光悦による書を彫刻したもののようです。


巨大寺院らしく、多くの勤行、催しが行われています。


そしてこれが有名な・・・
此経難持坂!!!
熱心な法華経信者であった加藤清正公が寄進したといわれています。
宝塔偈の96文字と同じ96段だそうです。


石段途中の桜がキレイです。
まだ2月なので早咲きの河津桜かな?


「・・・・・・一切天人 皆應供養」
ちょうど96段!


寺域の外は大都会だというのがよくわかります。


仁王門です。
立派です。


瓦の一枚一枚に「本」マーク


山号は「長栄山」です。


大堂(祖師堂)です。
この日は雲一つない快晴でした。青空にお堂が映えます。
山を背負ってないお寺もいいですね~!!


大堂には日蓮聖人の御尊像が安置されています。
(撮影禁止のため、画像はありません)
最もお近くにいた日持上人と日浄上人が大願主となって日法上人が彫刻、ということで、日蓮聖人の御姿そのものと言われています。
右手の払子は日蓮聖人が生涯肌身離さず持っていたお母様の髪でできているものだそうです。
また、御尊像の胎内にはご真骨が収められているそうです。


ウチの娘が今年前厄なんで、厄払いの祈願をお願いし、日蓮聖人御尊像の真正面に座らせて頂きました。
印象としては、何だろう、昔の先生のような、尊敬できる教育者のような雰囲気を感じました。
多くのお弟子さん達への教育にも尽力された方ならではのオーラが出ているのかもしれませんね!


境内を散策してみましょう。

霊宝殿です。
本門寺の寺宝を収蔵・展示する施設です。
前回の団参時は日蓮聖人ご真筆の曼荼羅が公開されていました。
残念なことに日曜のみ開館のようで、この日は閉まっていました。


巨大な霊宝殿の隣にひっそりと、こんなものがありましたよ。
奉安塔の相輪です。
霊宝殿の場所には以前、奉安塔が建っていました。
太平洋戦争の空襲で、本門寺のほとんどの建物が焼失してしまい、大切な日蓮聖人の御尊像や御真骨を収蔵する場所がなくなってしまいました。


戦後、復興事業の一環として奉安塔が建造され、ここで保管されました。
寺内が整備されるにつれ、その役割を終え、解体されたそうです。
相輪ですら愛おしくなります。
感謝の気持ちを込め、合掌しました。


経蔵です。
江戸時代の建築です。戦災を免れたんですね。
中に回転式の書架(ほら、サングラスを売ってる回転什器みたいな!)があるそうですよ。


五重塔です。
都内でいちばん古い五重塔らしいです。


卒塔婆と相輪塔と五重塔
大きさの差こそあれ、似たシェイプになっています。
意味合いも近いのではないのかな?


戦後のプロレスラー・力道山のお墓です。
カリスマらしく、多くのプロレスラーや梶原一騎さん、北野武さんらが胸像を寄進しています。


本殿入口です。
大雄門というそうです。


本殿です。
平日ということもあり、人はまばらで、身延の御廟所のような清浄な雰囲気でした。

それもそのはず・・・

その更に奥には・・・

御廟所があるのです!


真ん中が日蓮聖人の御真骨を安置した御廟、左が日朗上人の御廟、右が日輪上人の御廟ということです。


日朗上人の墓所は逗子の法性寺らしいので、日を改めて訪問したいと思います。


道路をはさんで少し坂を下りたところが、日蓮聖人が荼毘に付された場所です。
荼毘所跡には現在、キレイな朱に塗られた多宝塔があります。
何とこれ、木造なんです!


↑画像は団参時の写真です。
この時は本門寺のご厚意で特別に公開してくれました!感謝!!
(基本、お会式時以外は非公開)

金色の装飾でゴージャス!
日蓮聖人がご愛用されていた御念珠が安置されているようです。


あ~、もうおなかいっぱい!!
見どころ大杉~

最後にこの地を寄進してくれた大檀越のお墓をお参りして帰りましょう。


歴代貫首様のお墓
その脇に、池上宗仲公夫妻、池上家のお墓がありました。


正直、もっと巨大なお墓がデーンと建っているのかな?と思ってました。


日蓮聖人の辻説法時代からずっと、物心両面で支えてきた大檀越のお墓にしては、とても、とても質素です。


奥に見える歴代貫首様のお墓と比べてはいけませんが・・・
最後の最後まで、裏方で支え続けた池上宗仲公の意思を垣間見たようで、ちょっとジ~ンとしちゃいました。


最後に・・・

講中まつり~!
たくさんの講中を見つけましたよ~!!!
牛込講中~!!


京橋北講中~!!


麻布長壽講中~!!


毎回疑問ですが、今でも講中ってあるんでしょうか?