山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

よしさらば散るまでは見じ‥‥

2006-04-14 00:36:42 | 文化・芸術
0505120211

Information<Shihohkan Dance-Café>

-今日の独言- ネットで登記申請

 昨年からだったか、確定申告が国税庁のホームページからオンラインで申告できるようになっていたのは知っていたが、所要あって法務局のホームページを覗いてみたら、法人の変更登記や不動産登記などの申請、供託手続きなどがオンライン化されていた。勿論、登記事項証明書や印鑑証明の請求などもできるようになっている。
これを見る限り、実務経験のいくらかある者なら、これまで司法書士に依頼していた申請事務など、素人でもできるようになるだろう。但し、申請事項などはもともと相応の知識が必要だから、あくまで面倒くさがりさえしなければだが‥‥。


<歌詠みの世界-「清唱千首」塚本邦雄選より>

<春-46>
 よしさらば散るまでは見じ山桜花の盛りをおもかげにして  藤原為家

大納言為家集、上、春、花。
邦雄曰く、緩徐調の、みずからに語りかけるような文体が、大器晩成型であったと伝える作者の個性をも反映して面白い。散りぎわの潔さを愛でられる桜だけに、この発想凡に似て非凡。初句切れ、二句切れ、三句切れ、下句は倒置されていて意味上は上句となるべきもの。理めいた二句までを、道歌めくと言って嫌う人もあろう。定家も認めないかも知れぬ、と。


 さくら色にわが身はふかくなりぬらむ心にしめて花を惜しめば
                                  詠み人知らず


拾遺集、春、題知らず。
邦雄曰く、心に染みるほどに愛したゆえに、身も深い桜色に染まったと、恍惚の吐息を漏らすような歌。下句が原因、上句が結果と、倒置を復元して理詰めに解しては、微妙な息遣いは聞こえなくなるだろう、と。


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