少女趣味な絵柄に戻ります。
会誌の表紙だと写真に撮りやすいですが、中だとなんだかね~。
1991.3
アリス趣味(笑)。
アリスって、かわいいものからグロテスクなものまで、どんなイメージにも対応できる最強素材ですよね。
アリスという名前の響きがまた、とってもかわいい。たとえばこれが別の名前だったら・・・「不思議の国のキャサリン」とか。 な、なんか成人女性みたい~。
アニメっぽい絵はいまでも好きですが、自分のもともとの絵柄とどうしても合わなくて、結局うまく描ける少女趣味方面に流れてしまった覚えがあります。
ちょっとくわしく言うと、瞳(黒目)の輪郭をはっきりとるか、あいまいにとるか。
アニメだとセル画(い、いまもあるんですか? これ)に色を塗る関係上、きっぱり線で区切らなきゃいけない。
でもマンガだと、きっぱり派とぼんやり派があって。特に昭和の(?)マンガ家さんはけっこうぼんやりが多かった気がします。
大島弓子さんとか岩舘真理子さん、清原なつのさん。陸奥A子さんとかも。
最近の少女マンガの絵柄。なんだかみーんなきっぱりに見えて物足りないのは私だけでしょうか。
たしかに皆さん絵は上手なんですが、なんていうか、余韻というか余情というか・・・あいまいな、ぼんやりした少女の感傷・・・そういうのが感じられない気がして。
あいまい、って思春期の特権じゃないんですかねー?
いまどきの少女たちは、結果の出るきっぱりした世界がお好きなのかなあ・・・。
ところでこの絵も9枚目。
実はお見せできるようなレベルの作品は、次でラストになりそうです。
我ながら情けないですが、もう少しだけおつきあいよろしくお願いいたします。
つづきます