先月の話ですが、6月23,24日に中学校の期末テストがありました。
中間がおわって1カ月しかたってないのに、ずいぶん早い実施ですよね。
で、その数日前および当日に、冬坊と大変笑える会話を繰り広げましたので、忘れないように書いておこうと思います。
その1
土曜日の午前中にEテレを見続けるのが、冬坊のお気に入り。
ジョージ、ショーン、テストの花道などときて「基礎英語」に入ったとき、ふいにぼそっと私にたずねる。
冬坊「英語 はごころ って何?」
私 「え? はごころ?」
はごころ。羽衣なら知ってますけど・・・。
私 「そんな言葉、テレビに出てきた?」
冬坊「書いてある」
画面を見ると、並んですわる講師の先生たちの名札のところに、キャッチフレーズみたいなものが、それぞれ記入されている。
その中のひとつが「英語は心」。
私 「・・・・・(沈黙ののち)英語、はごころ?」
冬坊「うん(大真面目)」
私 「・・・・・英語は、心、じゃないの?」
冬坊「あっ!」
・・・冬坊によると、毎週、はごころって何だろうかと疑問に思いながら見ていたらしい。
幼稚園児ですか!?
英語講座を見ているにもかかわらず、日本語さえ読めない中学生・・・。
来週、期末テストだよ。だいじょぶか~、冬坊!
その2
テスト1日目がおわり、2日目をひかえた夜の9時。
昼間はちゃんと勉強していた冬坊が、いまはスマホで将棋ゲームに熱中している。
私が学生だったころは、前日ともなればあせって夜も勉強した記憶があるんだけど・・・。
私 「すごい余裕だね、冬坊。試験勉強しなくていいの?」
冬坊「え? こんな時間にふつう勉強しないでしょ」
私 「・・・今日、お友達のお母さんに会ったけど、
お友達は塾で3時から9時まで勉強するんだって言ってたよ」
それも大変だと思うけど、しかし。
冬坊「へえ(まったく動じず)」
私 「よっぽど自信あるんだね。不安な教科ないの?」
冬坊「ある。保健(保健体育)」
私 「教科書、もう1度読み返しといたら?」
冬坊「教科書は学校に忘れてきた」
私 「えっ??」
動揺する母を横目に、冬坊は落ち着いていた。通信教育で送られてくる問題集があるから、それを見て勉強したという。
あ、そうですか。びっくりした・・・。
しかし不安がよぎったため、ためしに適当な問題集を持ってこさせて、成果を確認することにする。
開いた社会のページにはこんな問題が。
世界一寒い地域である( )では冬の気温がマイナス30度を下回る日もある
この( )内に冬坊が記入している答えが「チベリア」。
私 「・・・これ、シベリアじゃないの・・・?」
冬坊「いや、チベリア(断言)」
私 「シベリアでしょ?」
冬坊「先生が黒板にこう書いてた」
もしかして、どこかにチベリアという地名があるとか・・・。
子どもの教科書を見ていると、しばしば自分の思い違いに驚かされることがある。たとえば漢字の書き順とか、けっこう自分のほうが間違ってたりね・・・。
にわかに自信をなくした私のそばで、スマホを見ていた夫がその地名を検索する。
夫 「チベリアという言葉は、ない!」
私 「ほら~、テストでチベリアなんて書いたら、先生笑っちゃうよ」
冬坊「え~・・・(不満げ)」
私 「もう少し暗記とかしたら?」
冬坊「いや、しない(断言)」
私 「不安な教科ないの?」
冬坊「ある。保健」
なんか異星人と話している気分・・・。
落ち着かない気持ちを抱きつつ、もう少し確かめてみようと世界地図の問題を指し示し、
私 「この川の名前は何?」
冬坊「チベリス川」
私 「チグリス川だ!」
冬坊「あ、混じっちゃった」
私 「中国でいちばん長い川は?」
冬坊「ながえ」
私 「ちょうこうって読むんだよ!(注・長江)」
ちなみに・・・。
期末テストの結果は推して知るべしでありまして。
中学校のテストは小学校とはわけが違うということを、冬坊も身をもって知ったのでありました。
2学期の健闘を祈る。でも面白かったな~。
ありがとうございました
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