小学生の子どもたちといっしょに、百人一首で遊びたい!
そんな野望を胸に、新しいカテゴリーを作ってみました。
内容は、五色百人一首(後述)に沿った歌解説と、ドリルの二本立て。
こだわったのは、子どもといっしょにパッと読めるように「文字を大きく、少なく」すること。
くわしく学ぶためのお勉強ではなくて、まずは遊びながら自然に親しむことを第一に考えました。
とはいえ、自慢じゃありませんが古典関係はまったくド素人な私・・・。
かの源氏物語だって、少女マンガ以外でふれたためしがありません。
百人一首についても、高校の授業でしつこくテストされたおかげで丸暗記したはずですが、それも太古の昔の記憶に。
当時だって意味を習った覚えはほとんどないし。
でも、あの雰囲気、雅な世界観みたいなものには、今でもとても憧れます。
そしてこれが「読み物」ではなく「かるた」として存在していることを、とてもうれしく思うんです。
では、このカテゴリーのくわしいご説明を・・・。
☆一首づつ、かんたん解説
小学生にもわかるような簡単な説明を、一首づつつけていきます。
恋愛のことを単なる「好き」でサラッと表していることもあり。小学生に恋愛はわからないけど「好き」な気持ちはわかると思うので。
これを始めるにあたって、遅まきながら詠み人たちの生年を見てみました。
すると1首目が626年、100首目が1197年。え~?? 知らなかった、なんちゅー壮大な・・・。
驚きましたが、人の気持ちが昔も今も変わらないのには、さらに驚いてしまいました。
千年も前なのに、今現在の呟きといっても全然おかしくないものがいっぱい。今も昔も変わることのない、私たちの気持ち。心。
そういうことも、子どもたちに感じてもらいたいと思います。
(画面左にあるカテゴリー一覧から色札をクリックしていただくと、まとめてご覧になれます)
☆ 参考文献
「評解 小倉百人一首」(三木幸信・中川浩文 京都書房)
これはなんと! うら若き女子高生だった私が、授業の副読本として使用していたという太古の昔の本です。
今までとってあったなんて我ながらすばらしい(笑)。
「百人のこころ」の表記はこれに従っています。漢字の使い方とかほかの文献とちがってたりもするけど・・・。
あと手元にあるのは「旺文社古語辞典別冊 百人一首の手引き」。
まあどちらも、1980年発行とあるのが問題ですね~。もしかすると研究が進んで、今は別の解釈だったりすることもあるのかも? 心配になったのでネットで検索したサイトにも行ってみました。
時雨殿 きれいでわかりやすいサイトです。
☆ 歌の順番
「五色百人一首」(東京教育技術研究所)というのをご存知でしょうか。
学校の教室で生徒たちがいっせいに遊ぶことを目的に作られたもののようですが、札が20首づつ色分けされていて、とても見やすいんです。
100首と思うからハードルが高いわけで、20首ならなんとかなりそうですよね。
みんなで遊ぶうちに一体感が生まれクラスが仲良くなる、という実例が紹介されていて、なんてすてきなアイデアだろうと感心しました。
それでこのブログでも、これの百首一覧に出ている通りの順番でとりあげていこうと思います。
なぜかバラバラな順番なので、古い順に並べてある参考文献を調べるときにめんどくさい・・・が、20首づつ遊べるのが気に入っているので、まあいっか。
古い順でいくとラストの一首、たどりつく人が少ないであろう「百敷」が、やけに早々と出てくるので、個人的に新鮮です。
覚えやすいのか、我が家の子どもたちもこの一首はいちばんに覚えてしまいました。
10首のせたところで、ドリルをつける予定です。ドリルの説明については次回に。
もともとは、ドリルを印刷したいがためにブログの画面を借りた、というのが始まりのカテゴリーでもあります。
私のうるわしくない字で書いたものより説得力が出るし、何枚も印刷できて便利だったので。
一首づつの説明をしているサイトってたくさんありますよね。
だから、何も私が今更やることもないのかな?と最初は思ったりもしましたが・・・。
でもやり始めてみると、自分自身がすごく勉強になって面白い。高校生のころにはまったくわからなかった奥深い世界に、ときめいてしまう。
調べていると、なんだか自分の心まで美しく雅になる気さえしてくる。
もちろん気だけ、ですが(笑)。楽しくて、けっこうはまってしまいました。
そういうわけで、100首すべてとなると先が長い話ですが、焦らず気長に続けていきたいと考えています。
おつきあいいただけましたら、どうぞよろしくお願いいたしします。