要するに、子どもの発達には、バランスがあって。
いろんな方面にバランスよく伸びていく子もいれば、ある面がすごく伸びて、ある面がすごく遅い、という子もいる。
冬坊の場合、「感情」に関する面が、ゆっくりだった。
人の感情を読むのが苦手。
自分の感情を表現したり、制御したりするのも苦手。
だから、相手に同調したり、共感したりするのも苦手。
その方面のセンサーが未発達、とでも言えばいいのかな?
表現方法がわからないから泣きわめくし、制御できないから、いったん泣くとなかなか自力で立ち直れない。
幸い冬坊のセンサーは、彼なりの速度で、ゆっくり、でも確実に発達していきました。
段階としましては、4歳9カ月のころ、突然「ママ、今おこってる?」と、やたら訊くようになりました。
で、おこってると言うと、「さっきはごめんなさい」と泣きそうな顔で謝る。
この現象は、なぜかひと月だけの期間限定だったんですが・・・。
その後、最近夕方機嫌がいいな~、と思えてきたのが、5歳8カ月。
最近、理不尽に泣くことがないな。話す声も大きくなって、元気いっぱいにお友達と遊ぶし・・・と思ったのが、5歳10か月。
本当に、6歳前後あたりから、目に見えて落ち着いてきた冬坊。
今でも泣くことはしょっちゅうだし、感情表現はやっぱり苦手分野ですが、以前に比べればもう、雲泥の差です。
子どもの発達は千差万別で、そこには良いも悪いもないんですよね。
優劣だって、もちろんない。
そうはいっても、育てる側から言わせてもらうと、バランスの悪い子の育児は、いい子に較べて、やっぱりちょっと大変かも。
ちょっと・・・いや、かなり・・・いや、すごく・・・(注、主観)。
もっと単純に言ってしまえば、機嫌のいい子は育てやすい。
機嫌の悪い子を育てるのは難しい。
どう考えても、こういう事実ってあるんじゃないかと思うんです。
なんでこんなに育てにくいんだろうって、私もずいぶん悩みました。
個性はいろいろ、よそと比較したってしょうがない。
それはわかっているつもりでも、こんな調子でこの先どうなってしまうんだろうって、すごく不安でした。
だいたい、育てにくいって言ったって、自分自身を振り返ってみると、反省すべき点が多々あったし。
私の育て方がこんなふうだから、とか、性格がこんなふうだから、とか、あの時ああしていれば、こんなに泣かせなくてもすんだのに、とか…多々、多々。
そんな時、私の愚痴を受けとめて、
「どちらかといえば、育てにくい子だよね」と肯定してくださった、ことばの教室のM先生。
おかげでずいぶん救われました。
そして、自分の子が育てやすかったにもかかわらず、
「育てにくい子っているんだよ!」と断言してくれた、お友達のMちゃん。
この場を借りて、ほんとにほんとに、どうもありがとう。
もし、これを読んでくださっている方の中に、うちの子って育てにくい・・・と悩んでいる方がいらしたら・・・。
もしかしたら、お子さんは、何かの面がゆっくり伸びていくタイプなのかも。
バランスが、ゆっくり整っていくタイプなのかも。
うちもまだまだ、成長過程です。
子どもと同じく親の方も、ゆっくりのんびり、でもがんばって、進んでいければいいですね。
おわり。どうもありがとうございました。
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ダブル不機嫌(笑)を題材にしたエッセイを、地方新聞に
2回、載せていただきました。 コチラとコチラです。
育てにくい子がいまでは10歳に!どんなふうに
なったのかな? コチラです。
まわりの子がみんな機嫌よく見えてうらやましかったです。
1歳児、手がかかりますよね、本当に。
でも保育園はいいですね。
私は専業主婦だったので、一日中子どもと向かい合って煮詰まってしまいました。
働きながらの育児は身体的に大変だと思いますが、お仕事中は育児のことを
忘れて、気分転換なさってくださいね。
コメントをいただけて、すごくうれしかったです。
実は最近落ち込む出来事があったのですが、おかげで励まされました。
どうもありがとうございました!