「フォークス・オーバー・ナイブズ – いのちを救う食卓革命(原題:Forks Over Knives)」という2011年公開のドキュメンタリー映画をNetflixに初めて登録して観ました。(Netfilixも登録から一ヶ月は無料で観れます。)
前から気になっていた映画ですがゲオオンラインにはなかったので観るのが遅くなってしまいました。
監督 | リー・フルカーソン |
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キャスト |
コリン・キャンベル博士(著書『葬られた「第二のマクガバン報告」』グスコー出版 コールドウェル・エセルスティン博士(著書『心臓病は食生活で治す』角川学芸出版) ニール・バーナード医師/パム・ホッパー博士/他 |
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あらすじ
約半数の国民が何らかの薬を常用し、3人に1人が糖尿病を発症、毎年100万人が心臓疾患とガンで命を落とすと言われているアメリカ。
医療費の増大が社会問題となり、ダイエットが注目を浴びる一方で、真の問題は見過ごされたままになっていた。
しかし、動物性食品こそが不健康の原因だと唱えるこの映画は、問題の本質を明らかにし、多くの人々の支持を得て全米で大ヒットを記録することになった。
卵や乳製品を含む、一切の動物性食品を食べない菜食主義はビーガンと呼ばれ、最近ではクリントン元大統領が実践していたことで話題となっている。
クリントン元大統領はエセルスティン博士の著作に影響を受け、助言をもらってビーガンを始めたと言われる。
また、マドンナやナタリー・ポートマンなど、多くのセレブもビーガンを実践しており、幅広い人々に支持を広げている。
そのきっかけとなったのが、本作で紹介されているキャンベル、エセルスティン両博士の研究だ。
本作には実際に菜食主義を実践して、病から立ち直った多くの実例が紹介されている。
それと同時に、菜食を阻む見えない力についても言及している。
菜食主義は極端だという偏見、加工食品に偏った手軽な食生活。
食品業界の意向が優先される学校での食事プラン。
肉を食べないと力が出ないという思い込みなど、日常に潜む問題点に警鐘を鳴らす。
見れば自分の食生活を見直すきっかけになるはずだ。
Story
1940年代から、完全食品として推奨されてきた牛乳。
酪農業を営む家で少年時代を送っていたキャンベル博士も、これを当然として疑わなかった。
しかしあるとき、動物性タンパク質とガンの関係に気付いた博士は、どの食物が何の病気の原因となるかを調べる大規模な調査に乗り出す。
一方、外科医としての実績を積んでいたエセルスティン博士は、いくら手術で患者を治しても、これから病気になる患者はけっして減らないという現実にジレンマを抱いていた。
栄養学と外科の世界的権威である、二人の博士が達した結論は、動物と加工食品を食べず、菜食の実践で病は防げるということ。
そして多くの生活習慣病を治療することも可能だということ。
両博士の考えにインスパイアされたリー・フルカーソン監督は、膨大なインタビューと科学的検証を通じて、”食”の常識に鋭く切り込む。
薬漬けの日々を送る男女や、回復が見込めない心疾患だと診断された患者たち。
彼らに現れた変化を知った監督は自らも菜食に挑み、驚くべき効果を目の当たりにする!
DVD「フォークス・オーバー・ナイブズ~いのちを救う食卓革命~」予告編
ちょうど今日ポール・ロバーツ著「食の終焉」という本を読んでいて同じことを映像で観ているような感じでした。
自分は2012年の2月にVegan(完全菜食者)になって5ヵ月後に魚介類を食べるペスクタリアンになり、2015年9月頃から完全菜食を続けています。
自分が菜食、ベジタリアンになったことで劇的な変化を感じた事と言えば
- 頻繁に起きていた一日中続くようなしつこい頭痛がなくなったこと。
- 一日目は寝込むほどの激しい生理痛から解放され、ほとんど生理痛がなくなったこと。
- 胸にいくつもあった良性のしこりの痛みがなくなったこと。
- ニキビが大分減ったこと。
などです。
でも相変わらず、加工食品に頼ってしまっているのもあり、便秘がなかなか良くならない(便秘は小学生時代からで、多分精神的なものが関係しているような気がします。断食後にはものすごい快調だったので、精神的ストレスによる腸内細菌バランスの乱れが原因なのかもしれません。)し、お酒もほぼ毎晩飲むので胃腸の具合も悪いという感じです。
そうであってもわたしはこの映画を観ても改めて、「菜食」が「肉食」よりも健康な食事であることは、もう明らかであると感じました。
菜食をたくさんの人にこれまで薦めて来ましたが、よく菜食のほうが健康的であることの「科学的な根拠はない」と言われて来ました。
そんな人たちにこの映画は薦めるといいかもしれないなと想いました。
でもわたしは、ゲイリー・ヨーロフスキーという活動家も主張していることである「健康の為にヴィーガンになることは利己的だけれど、動物の為にヴィーガンになることは愛からによる。」という考えがわたしにもあります。
世界で一番重要なスピーチ(ゲイリー・ヨーロフスキー)
なので、科学的根拠がないと菜食になれない人にはこの映画は良いものだと想いますが、そうではないなら人が他者を救う為に菜食になる”きっかけ”の一つとして、観ると良いかもしれないなと想いました。
この映画の中でED(勃起不全)が肉食による原因で起きていて、菜食になったことでEDが治り、若い頃の性欲が戻ったという人が沢山いるという話が出て来ました。
またEDが心臓病に関係しているという話を初めて知りました。
劇中で医師がEDは「実は冠状動脈疾患の初期兆候なのです。心臓発作を起こすずっと前に、血管内皮機能不全を知らせるのです。人間の体はリンクしています。血液は体中を巡るため、血管障害を起こすと障害が多発します。」と述べていました。
でも映画のあの言い方だと「若い時分の性欲が戻った」という台詞を、菜食になれば性欲が溢れんばかりに出てくるのではないかと勘違いをする人がいるのではないかと懸念しました。
でもそうであるなら、何の為に仏教徒の修行僧が性欲(煩悩)を断つ為にも菜食を実践しているのかわかりません。
実はこういう理由があるそうです。
肉を食べると性欲が強くなるのか?という質問をヨガの先生にしてみた結果
すごく絵が面白くて、ほんとにこんなヨガの先生なのか気になりますが(笑)、このインド人のヨガのヨギー先生によりますと
- 肉を食べると、下半身のチャクラのエネルギーが強くなり、創造的活動や性的活動に関る第二チャクラが不安定になる。
- 性的活動を司るチャクラがアクティブになると動物的な本能で攻撃的になったり、イライラしたりする。
- 第二チャクラがアクティブすぎると情緒不安定・夢想家・人を操る・性におぼれたりする。
- 第二チャクラが非アクティブだと、過敏・自分に厳しい・不必要な罪悪感・不感症または性的不能になります。
- 肉を食べるということは、動物の死を体に取り込むので、自分の体内のエネルギーも変わってしまう。
のであるそうです。なので、菜食になることはこの第二チャクラを安定させて、性欲を制御できたり、結婚している方はここぞというときだけ性欲がみなぎると言う話をよく聴きます。不必要な性欲に悩ませられることがなくなるということです。
だから性欲に苦しんでいる方も、性欲が出ないで苦しんでいる方も菜食になることで解決できる可能性は高いです。
でも、誰の為に菜食になるのかは、やっぱり他者の為に、そしてそれが自分自身の為にもなることを信じて移行してもらいたいなとわたしは願っております。
で、最後にもし御興味ありましたらこの映画と共に「Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」というNetflixで観れるドキュメンタリー映画も是非!観て頂きたい。
園子温(その しおん)監督も推薦している!園子温が語る「日本の女性たちが自由を使いこなすために必要なこと」
「僕は最近Netflixのドキュメンタリーにとくにハマっているんだけど、すごい作品が目白押しで素晴らしいですよ。
たとえば『Cowspiracy:サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』。
『不都合な真実』に感動した監督が、牛肉産業がどれだけ環境にダメージを与えているか環境問題のタブーに挑んでいて、脅されながら命懸けで撮っていてめちゃくちゃ面白い。
プロデューサーも途中で逃げ出しているんだけど、「最後まで撮れ」ってディカプリオが制作資金を出して完成させたいわく付きの作品。」
命を懸けて活動し続ける環境保護活動家であるディカプリオが実は巨費をNetflixに投じ続けているという話です。そうでもしなければ、莫大な利益を上げ続ける畜産企業のほうに肩を持ちたい会社はこういった問題作をできれば世に広めたくないからです。
次は、このレオ様!!が、製作総指揮で参加した「ヴィルンガ」を観てみたいと想います!
参考サイト:【映画】絶対に見るべき一本。映画「ヴィルンガ」をNetflixで見た